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- 実験医学別冊 もっとよくわかる!シリーズ もっとよくわかる!神経免疫学
商品情報
内容
神経と免疫の相互作用を理解して疾患治療につなげる“神経免疫学”分野初の入門書.「脳は外来因子や免疫系の攻撃からどのように守られている?」「脳に常在するリンパ球の役割は?」「脳の炎症における腸内細菌の役割は?」といった基礎知識から,疾患制御の最新知見まで幅広く解説しました.基礎研究者にも,知識をアップデートしたい臨床医の方にもおすすめ.
序文
はじめに
神経免疫学 (Neuroimmunology) は,免疫学と神経科学をまたぐ学問であると言っても誤りではない.しかしNeuroimmunology=“Immunology×Neuroscience”と定義するのは乱暴の誹りを免れない.もしそうであれば,研究対象となる問題は無限とは言わないものの,文字通り膨大になり,1つの学問にまとまるはずがないし,まとめる意味もなくなる.神経免疫学における研究姿勢の基本は,「神経系と免疫系の相互作用が―生理的なものであれ,病理的なものであれ―実はごく限られた分子や細胞集団を中心にして展開され,それによって中枢神経疾患の病理や進行様態はパターン化されていること」を事実として受け止め,そのメカニズムを詳細に理解し,さらには脳神経系の炎症や変性をいかに修復し,病気の発症をいかに食い止めるかを考えることにある.
すでに脳が“免疫学的特権部位”ではないことは常識になっているが,それにもかかわらず,われわれの脳はどのようにして外来因子や免疫系の攻撃から守られているのであろうか? 脳に常在するリンパ球が存在するらしいが,それらはどのようにして脳機能を制御しているのであろうか? 脳内の炎症を起こすリンパ球は腸管リンパ系に由来するらしいが,腸内細菌はどういう役割をしているのか? 脳内グリア細胞は神経系炎症において,どのような役割を果たしているのか? これらの問題に真正面から立ち向かうのが神経免疫学である.本書は,基礎および臨床の第一線の研究者に参照していただけるように,神経免疫学の最新の研究成果を中心にまとめた.それらの多くは先日,日本で開催された第17回国際神経免疫学会 (ISNI 2025) でシンポジストを務めていただいた内外の研究者や,一緒に汗を流した仲間たちの研究成果であることを申し添える.
2025年10月
小平市 国立精神・神経医療研究センターにて
山村
目次
序章 神経免疫学の歴史【山村 隆】
第1章 免疫学・神経科学の基礎
1 免疫系の細胞と機能【三宅幸子】
2 神経系の構造と機能【木村公俊】
3 神経系と免疫系のクロストーク【山村 隆】
第2章 神経系と免疫
1 血液脳関門の能動的免疫調節と神経疾患【近藤誉之】
2 脳内免疫を担う役者たち【増田隆博】
3 免疫細胞や抗体が脳に入るしくみ【千原典夫】
4 中枢神経で免疫が惹起されるしくみ【山村 隆】
5 細胞傷害性ヘルパーT細胞と神経変性【大木伸司】
6 神経炎症が慢性化するしくみ【大木伸司】
第3章 腸内細菌と神経免疫
1 腸内細菌と神経炎症【三宅幸子】
2 ディスビオーシスと神経疾患【山村 隆】
第4章 疾患と制御
1 多発性硬化症 基礎から病態研究へ【山村 隆】
2 視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)【千原典夫】
3 神経変性疾患【木村公俊】
4 重症筋無力症【木村公俊】
5 自律神経系と免疫系の接点と疾患【中根俊成】
6 自己免疫性脳炎(精神症状・てんかん)【原 敦,千原典夫】
7 COVID-19罹患後症状と慢性疲労症候群 制御への道【佐藤和貴郎】
索引
執筆者一覧
Column
❶ T細胞と神経変性疾患
❷ 用語の問題―ME/CFSという名称
❸ ストレスの病態へのかかわり
❹ 用語の問題―コロナ後遺症
❺ COVID-19のウイルス遺残が根源?
❻ ヘルペスウイルス
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書籍情報
- ISBN:9784758122160
- ページ数:164頁
- 書籍発行日:2025年12月
- 電子版発売日:2025年12月11日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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