医学のあゆみ:446件
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医学のあゆみ268巻6号 細胞の極性化がもたらす生命現象
細胞の極性化がもたらす生命現象 企画:髙橋雅英(名古屋大学大学院医学系研究科分子病理・腫瘍病理学) ・細胞極性は,細胞内の成分が一つの軸に沿って空間的に偏りを持って配置される性質である.1細胞内に形態...
細胞の極性化がもたらす生命現象 企画:髙橋雅英(名古屋大学大学院医学系研究科分子病理・腫瘍病理学) ・細胞極性は,細胞内の成分が一つの軸に沿って空間的に偏りを持って配置される性質である.1細胞内に形態的・生理的な偏りを持つことで,細胞は方向性を持って分裂,移動,分化できる. ・従来は,モデル動物を用...

医学のあゆみ269巻2号 心エコーの最近の話題
心エコーの最近の話題 企画:神﨑秀明(国立循環器病研究センター心臓血管内科) ・心エコー診断装置は高性能化と小型化が進み,心臓をより鮮明に観察することが可能となった.本特集では,心エコーの新技術が臨床...
心エコーの最近の話題 企画:神﨑秀明(国立循環器病研究センター心臓血管内科) ・心エコー診断装置は高性能化と小型化が進み,心臓をより鮮明に観察することが可能となった.本特集では,心エコーの新技術が臨床でどのように役立っているのかという視点で現場で活躍する先生方に概説いただく. ・Structural...

医学のあゆみ268巻11号 膵癌の予後改善に向けて
膵癌の予後改善に向けて 企画:古瀬純司(杏林大学医学部腫瘍内科学) ・「2018年のがん統計予測」において膵癌は,罹患数・死亡数ともに従来の五大がんの1つである肝癌を抜いてしまった.5年生存割合は切除...
膵癌の予後改善に向けて 企画:古瀬純司(杏林大学医学部腫瘍内科学) ・「2018年のがん統計予測」において膵癌は,罹患数・死亡数ともに従来の五大がんの1つである肝癌を抜いてしまった.5年生存割合は切除例を含めても10%未満であり,主要ながん種のなかで最低の状況である. ・膵がんは早期の特徴的な症状に...

医学のあゆみ268巻12号 創薬インフォマティクス
創薬インフォマティクス 企画:広川貴次(産業技術総合研究所創薬分子プロファイリング研究センター分子シミュレーションチーム) ・近年のビッグデータ解析やAI技術,遺伝情報データの進歩に伴い,創薬インフォ...
創薬インフォマティクス 企画:広川貴次(産業技術総合研究所創薬分子プロファイリング研究センター分子シミュレーションチーム) ・近年のビッグデータ解析やAI技術,遺伝情報データの進歩に伴い,創薬インフォマティクスは今後の創薬研究を支える技術として注目されている.本特集では,本分野の第一人者の先生方に最...

医学のあゆみ268巻8号 睡眠呼吸障害の現状と治療・管理の進歩
睡眠呼吸障害の現状と治療・管理の進歩 企画:陳 和夫(京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学) ・成人,小児の睡眠呼吸障害,とくに閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は頻度が高く,その理解はきわめて重要で...
睡眠呼吸障害の現状と治療・管理の進歩 企画:陳 和夫(京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学) ・成人,小児の睡眠呼吸障害,とくに閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は頻度が高く,その理解はきわめて重要である.OSA発症の三大要因は肥満,男性,加齢であり,生活習慣病との関連も注目されている. ・平成30...

医学のあゆみ283巻10号 遺伝性神経・筋疾患―診療と研究の最前線
企画:西野一三(国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第一部) ・20世紀には遺伝性神経・筋疾患は治療法のない疾患の代表であったが,21世紀に入ってその様相は大きく変わりつつある. ・治療可...
企画:西野一三(国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第一部) ・20世紀には遺伝性神経・筋疾患は治療法のない疾患の代表であったが,21世紀に入ってその様相は大きく変わりつつある. ・治療可能な疾患はいずれも治療開始時期が早ければ早いほど予後がよいことが知られており,遺伝性神経・筋疾患の診...

別冊「医学のあゆみ」再生医療はどこまで進んだか
再生医療の現在地と未来がここに! ●がんや糖尿病など,各分野における再生医療と創薬の動向を解説! ●オルガノイドをはじめ,今後臨床応用が期待される技術も紹介. ●現時点での再生医学・医療のスタンダード...
再生医療の現在地と未来がここに! ●がんや糖尿病など,各分野における再生医療と創薬の動向を解説! ●オルガノイドをはじめ,今後臨床応用が期待される技術も紹介. ●現時点での再生医学・医療のスタンダードとして,また後世の知見との比較対象としても役立つ内容. ≫ 「医学のあゆみ」最新号・バックナンバーは...

別冊「医学のあゆみ」バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療応用 生物の神秘を医療に活かす
生物の機能や構造を解析し,工学に役立てる技術バイオミメティクス. 医療における応用例をそれぞれの専門家が解説! ●週刊『医学のあゆみ』の好評連載をまとめて別冊化. ●蚊の口の構造を注射針に応用するなど...
生物の機能や構造を解析し,工学に役立てる技術バイオミメティクス. 医療における応用例をそれぞれの専門家が解説! ●週刊『医学のあゆみ』の好評連載をまとめて別冊化. ●蚊の口の構造を注射針に応用するなど,生物にヒントを得た医療機器は多い.本書は,医療機器の開発に携わった研究者達が,それぞれの生物の特殊...

別冊「医学のあゆみ」ユニークな実験動物を用いた医学研究
実験動物はマウスだけじゃない!ウーパールーパーやクマムシなど,個性豊かな動物たちを取り入れた研究室を紹介 ・医学・生物学研究において不可欠な存在である実験動物. ・動物のさまざまな生命現象は遺伝子だけ...
実験動物はマウスだけじゃない!ウーパールーパーやクマムシなど,個性豊かな動物たちを取り入れた研究室を紹介 ・医学・生物学研究において不可欠な存在である実験動物. ・動物のさまざまな生命現象は遺伝子だけでなく,サイズにも拘束される.マウスから人間への橋渡しとして,サイズが人間に近いサルやブタを用いる研...

医学のあゆみ283巻9号 X染色体不活化と疾患―新たな展開
企画:小林 慎(特定国立研究開発法人産業技術総合研究所細胞分子工学研究部門) ・哺乳類のエピジェネティクスの代表例として知られる“X染色体不活性化”をイギリスの女性研究者Merry Lion博士,およ...
企画:小林 慎(特定国立研究開発法人産業技術総合研究所細胞分子工学研究部門) ・哺乳類のエピジェネティクスの代表例として知られる“X染色体不活性化”をイギリスの女性研究者Merry Lion博士,およびアメリカの日系研究者大野乾博士が発見して約60年がたつ. ・今回の特集では,①モデル動物によるメカ...

医学のあゆみ269巻6号 抗菌薬耐性(AMR)と闘う
抗菌薬耐性(AMR)と闘う 企画:舘田一博(東邦大学医学部微生物・感染症学講座) ・今日,150を超える抗菌薬が開発され,その応用範囲が広がり使用量が増加するなかで,人類はこれまでにない危機的局面に直...
抗菌薬耐性(AMR)と闘う 企画:舘田一博(東邦大学医学部微生物・感染症学講座) ・今日,150を超える抗菌薬が開発され,その応用範囲が広がり使用量が増加するなかで,人類はこれまでにない危機的局面に直面している.耐性菌の出現とその蔓延の問題である. ・耐性菌問題は病院内だけではなく,市中・環境・社会...

医学のあゆみ269巻8号 バーチャルリアリティ(仮想現実)機器の医療応用に向けて
バーチャルリアリティ(仮想現実)機器の医療応用に向けて 企画:住谷昌彦(東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部,同麻酔科・痛みセンター) ・バーチャルリアリティ(VR)とは,その使用者がビデオディスプレ...
バーチャルリアリティ(仮想現実)機器の医療応用に向けて 企画:住谷昌彦(東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部,同麻酔科・痛みセンター) ・バーチャルリアリティ(VR)とは,その使用者がビデオディスプレイを通じて提示される3D-CGで描画された仮想空間内で,視覚だけでなく聴覚や触覚など複数の感覚環境を...

別冊「医学のあゆみ」臨床医が知っておくべき免疫学のいま
免疫の仕組みから,ワクチンや再生医療まで 臨床に役立つ免疫学の最新情報を解説! ●週刊「医学のあゆみ」の好評連載「臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学」を別冊として新たに編集. ●制御性T細胞など基...
免疫の仕組みから,ワクチンや再生医療まで 臨床に役立つ免疫学の最新情報を解説! ●週刊「医学のあゆみ」の好評連載「臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学」を別冊として新たに編集. ●制御性T細胞など基礎研究の進展と,ワクチンや再生医療など治療への応用例をわかりやすくまとめ,紹介しています. ≫ 「医...

別冊「医学のあゆみ」オンラインによる医療者教育
コロナ禍で必須となったオンラインでの教育について,各大学・医療機関の事例をこの一冊で紹介! ●医療者教育を含む高等教育においては,コロナ禍でオンライン教育の整備が一気に進み,LMS(learning ...
コロナ禍で必須となったオンラインでの教育について,各大学・医療機関の事例をこの一冊で紹介! ●医療者教育を含む高等教育においては,コロナ禍でオンライン教育の整備が一気に進み,LMS(learning management system)を使った学習や,オンライン会議室システムを使った授業は日常のもの...

別冊「医学のあゆみ」この病気,何でしょう?知っておくべき寄生虫感染症
「知らなかった」では済まされない! 寄生虫感染症への対応を専門家が解説! ●寄生虫症は,診療にあたった医師にその知識があるか否かで,感染者の運命が左右される. ●マラリアをはじめとして,診療経験者が少...
「知らなかった」では済まされない! 寄生虫感染症への対応を専門家が解説! ●寄生虫症は,診療にあたった医師にその知識があるか否かで,感染者の運命が左右される. ●マラリアをはじめとして,診療経験者が少ない寄生虫感染症が国内に流入するリスクは依然として存在する. ●寄生虫症への臨床対応について,経験豊...

別冊「医学のあゆみ」いま知っておきたい最新の臨床検査―身近な疾患を先端技術で診断
疾患の診断や治療方針の決定に役立つ,最新の臨床検査を徹底解説! ●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査も含め,最新の検査を収載. ●すでに保険収載されている臨床検査をメインに解説するとと...
疾患の診断や治療方針の決定に役立つ,最新の臨床検査を徹底解説! ●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査も含め,最新の検査を収載. ●すでに保険収載されている臨床検査をメインに解説するとともに,将来保険収載が期待される検査も解説した最新特集版. ≫ 「医学のあゆみ」最新号・バックナンバー...

医学のあゆみ283巻8号 関節リウマチ関連リンパ増殖性疾患の診断と管理
企画:針谷正祥(東京女子医科大学内科学講座膠原病リウマチ内科学分野) ・関節リウマチ(RA)患者では悪性リンパ腫以外にも,さまざまな分化段階のリンパ系細胞の異常増殖が認められ,それらを包括してRA関連...
企画:針谷正祥(東京女子医科大学内科学講座膠原病リウマチ内科学分野) ・関節リウマチ(RA)患者では悪性リンパ腫以外にも,さまざまな分化段階のリンパ系細胞の異常増殖が認められ,それらを包括してRA関連リンパ増殖性疾患(LPD)とよんでいる. ・RAにおけるLPDは学際的なテーマであり,膠原病リウマチ...

医学のあゆみ283巻7号 診療における薬理遺伝学検査の社会実装に向けて
企画:莚田泰誠(理化学研究所生命医科学研究センターファーマコゲノミクス研究チーム) ・薬理遺伝学検査は,薬物応答に関して生殖細胞系列の遺伝情報を扱う検査(遺伝学的検査)と定義され,日常診療で有用な検査...
企画:莚田泰誠(理化学研究所生命医科学研究センターファーマコゲノミクス研究チーム) ・薬理遺伝学検査は,薬物応答に関して生殖細胞系列の遺伝情報を扱う検査(遺伝学的検査)と定義され,日常診療で有用な検査である. ・本特集ではまず,当該研究分野における最新の情報について,がん化学療法,精神疾患治療,薬疹...

週刊『医学のあゆみ』 定期購読(2023年1月-12月)
■週刊『医学のあゆみ』 定期購読(2023年1月-12月)販売中! 医学総合雑誌のパイオニア! ●医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介! ●医学専門誌としては国内唯一の週...
■週刊『医学のあゆみ』 定期購読(2023年1月-12月)販売中! 医学総合雑誌のパイオニア! ●医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介! ●医学専門誌としては国内唯一の週刊誌.本邦最大の情報量を誇り,常に時代を先取りした話題を提供! ●企画,執筆とも常にわが国の第一人者...

医学のあゆみ283巻6号 行動嗜癖―ギャンブル障害・ゲーム障害等の実態と対策
企画:樋口 進(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター) ・2022年1月に発効した「国際疾病分類第11回改訂版」(ICD-11)の“依存/嗜癖”のセクションにギャンブル行動症(gambling ...
企画:樋口 進(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター) ・2022年1月に発効した「国際疾病分類第11回改訂版」(ICD-11)の“依存/嗜癖”のセクションにギャンブル行動症(gambling disorder)とゲーム行動症(gaming disorder)が正式に収載された. ・ICD-1...

医学のあゆみ283巻5号 細胞死のすべて―そのメカニズムと,生命現象・疾患との関わり
企画:清水重臣(東京医科歯科大学難治疾患研究所病態細胞生物学) ・一時代前には,細胞死は生存プロセスの崩壊によってもたらされる受動的な生命現象であると認識されていたが,現在は能動的な現象であり,生体の...
企画:清水重臣(東京医科歯科大学難治疾患研究所病態細胞生物学) ・一時代前には,細胞死は生存プロセスの崩壊によってもたらされる受動的な生命現象であると認識されていたが,現在は能動的な現象であり,生体の恒常性維持,ストレス応答などに必要な生命現象であると理解されている. ・細胞死研究はネクローシスとア...

医学のあゆみ269巻7号 腎臓病のエンドポイント
腎臓病のエンドポイント 企画:南学正臣,碓井知子(東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科) ・慢性腎臓病(CKD)をはじめとする腎臓病の多くは,自覚症状に乏しく慢性に進行する.そして末期腎不全(ESR...
腎臓病のエンドポイント 企画:南学正臣,碓井知子(東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科) ・慢性腎臓病(CKD)をはじめとする腎臓病の多くは,自覚症状に乏しく慢性に進行する.そして末期腎不全(ESRD)に至ると,腎代替療法が必要となるだけでなく,心血管病などの合併症のリスクが上昇する. ・腎臓病が...

医学のあゆみ269巻11号 災害時の医療の最前線:オリンピック開催中のCBRNE災害にいかに備えるか
災害時の医療の最前線:オリンピック開催中のCBRNE災害にいかに備えるか 企画:森村尚登(東京大学大学院医学系研究科救急科学) ・2020年東京オリンピック・パラリンピック開催まで残り70週を切った....
災害時の医療の最前線:オリンピック開催中のCBRNE災害にいかに備えるか 企画:森村尚登(東京大学大学院医学系研究科救急科学) ・2020年東京オリンピック・パラリンピック開催まで残り70週を切った.世界最大級のマスギャザリング(集団形成)を生むイベントが,地域の救急医療と災害時の医療体制に大きな影...

医学のあゆみ270巻2号 飛行機・新幹線内での医療──医療従事者の方はいらっしゃいますか?
飛行機・新幹線内での医療──医療従事者の方はいらっしゃいますか? 企画:下畑享良(岐阜大学医学部脳神経内科学分野) ・航空機内での医師のよび出しが増加している.その理由は乗客数が指数関数的に増加し,疾...
飛行機・新幹線内での医療──医療従事者の方はいらっしゃいますか? 企画:下畑享良(岐阜大学医学部脳神経内科学分野) ・航空機内での医師のよび出しが増加している.その理由は乗客数が指数関数的に増加し,疾患を抱える乗客数も増加しているためである. ・航空機内はさまざまな疾患を発症しやすい.頻度の高い症状...

医学のあゆみ269巻12号 AMPキナーゼと医学
AMPキナーゼと医学 企画:庄嶋伸浩,山内敏正(東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科) ・AMPキナーゼは,骨格筋や肝において糖脂質代謝を制御することから,運動療法と同様に統合的に代謝を改善する可能...
AMPキナーゼと医学 企画:庄嶋伸浩,山内敏正(東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科) ・AMPキナーゼは,骨格筋や肝において糖脂質代謝を制御することから,運動療法と同様に統合的に代謝を改善する可能性があり,創薬の標的分子として注目されている. ・AMPキナーゼが代謝の恒常性を保つメカニズムについ...

医学のあゆみ269巻10号 胎盤学と胎児学の新たな国際展開
胎盤学と胎児学の新たな国際展開 企画:岡本愛光,佐村 修(東京慈恵会医科大学産婦人科学講座) ・胎盤と胎児は同じ受精卵から発生し,同一の遺伝情報を持つはずであるが,実際はその働きはまったく異なる.本特...
胎盤学と胎児学の新たな国際展開 企画:岡本愛光,佐村 修(東京慈恵会医科大学産婦人科学講座) ・胎盤と胎児は同じ受精卵から発生し,同一の遺伝情報を持つはずであるが,実際はその働きはまったく異なる.本特集では胎盤と胎児に関して,各分野における国際展開について概説いただく. ・まずは,ヒトの胎盤・胎児の...

医学のあゆみ283巻4号 異種移植の現状と展望
企画:宮川周士(大阪大学大学院医学系研究科小児成育外科・臓器移植) ・2021年末,3例のブタ腎移植が短期間であったが脳死患者に施行され,いわゆる超急性拒絶反応が,遺伝子を改変したブタからの臓器では回...
企画:宮川周士(大阪大学大学院医学系研究科小児成育外科・臓器移植) ・2021年末,3例のブタ腎移植が短期間であったが脳死患者に施行され,いわゆる超急性拒絶反応が,遺伝子を改変したブタからの臓器では回避できることが証明された. ・2022年にはブタ心移植も行われ,60日ではあるが生存を得ている.これ...

医学のあゆみ270巻6・7号 てんかん:診断と治療の現在
てんかん:診断と治療の現在 企画:松本理器(神戸大学大学院医学研究科内科学講座脳神経内科学分野) ・てんかんは,脳神経系の代表的なcommon diseaseであり,わが国には約100万人の患者がいる...
てんかん:診断と治療の現在 企画:松本理器(神戸大学大学院医学研究科内科学講座脳神経内科学分野) ・てんかんは,脳神経系の代表的なcommon diseaseであり,わが国には約100万人の患者がいる.その原因は,周産期脳障害,皮質形成異常,腫瘍,感染,頭部外傷,遺伝性チャネル病など多岐にわたる. ...

医学のあゆみ270巻3号 医師の働き方改革―その目指すところ
医師の働き方改革―その目指すところ 企画:野原理子(東京家政大学家政学部栄養学科) ・医師が日々進歩している専門的な知識や技術を学び,つねに適切な医療を提供しつつ,人間らしい生活を送り自分らしく働くこ...
医師の働き方改革―その目指すところ 企画:野原理子(東京家政大学家政学部栄養学科) ・医師が日々進歩している専門的な知識や技術を学び,つねに適切な医療を提供しつつ,人間らしい生活を送り自分らしく働くことを実現するために,さまざまな取り組みが推進されている. ・医療機関の勤務環境改善,臨床研究の推進,...

医学のあゆみ283巻3号 パンデミック下における医療従事者のバーンアウトを防ぐ
企画:下畑享良(岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野) ・COVID-19は医療の多くの面に計り知れない影響をもたらしているが,そのひとつに,もとよりバーンアウト(燃え尽き症候群)の危険性に曝さ...
企画:下畑享良(岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野) ・COVID-19は医療の多くの面に計り知れない影響をもたらしているが,そのひとつに,もとよりバーンアウト(燃え尽き症候群)の危険性に曝されていた医療従事者にさらなる大きなストレスをもたらしていることがあげられる. ・本特集では,パンデミ...

医学のあゆみ270巻4号 新しい高血圧ガイドライン(2017-2019)日米欧の比較
新しい高血圧ガイドライン(2017-2019)日米欧の比較 企画:田村功一(横浜市立大学医学部循環器・腎臓・高血圧内科学,同医学研究科病態制御内科学,同附属病院副病院長,同腎臓・高血圧内科) ・現代社...
新しい高血圧ガイドライン(2017-2019)日米欧の比較 企画:田村功一(横浜市立大学医学部循環器・腎臓・高血圧内科学,同医学研究科病態制御内科学,同附属病院副病院長,同腎臓・高血圧内科) ・現代社会が求める健康寿命延伸の課題である,高血圧,脳心血管病,腎臓病の3つの病態は,互いに密接に連関し同一...

医学のあゆみ283巻2号 脂肪移植の新展開―基礎から臨床へ
企画:吉村浩太郎(自治医科大学形成外科学) ・2022年度,脂肪移植が術式として保険収載された.保険適用は現時点ではまだ限定的ではあるが,今後拡大することが予想される. ・脂肪移植術は,その臨床成績の...
企画:吉村浩太郎(自治医科大学形成外科学) ・2022年度,脂肪移植が術式として保険収載された.保険適用は現時点ではまだ限定的ではあるが,今後拡大することが予想される. ・脂肪移植術は,その臨床成績の不確実性や壊死組織に伴う後遺症が長年問題とされてきたが,今世紀に入り,脂肪移植生着の原理が解明され,...

医学のあゆみ283巻1号 間質性肺疾患の研究と診療UPDATE
企画:冨岡洋海(神戸市立医療センター西市民病院呼吸器内科),菊地利明(新潟大学医学部呼吸器・感染症内科) ・間質性肺疾患に関する研究は,主に形態学による疾患分類が中心となり,治療に結びつき,患者に恩恵...
企画:冨岡洋海(神戸市立医療センター西市民病院呼吸器内科),菊地利明(新潟大学医学部呼吸器・感染症内科) ・間質性肺疾患に関する研究は,主に形態学による疾患分類が中心となり,治療に結びつき,患者に恩恵を与える成果は得られない時代が長く続いた. ・基礎研究の進歩により,「慢性炎症によって線維化が起こる...

医学のあゆみ282巻13号 痒みはどこまでわかったか―痒み研究の最前線
企画:本田哲也(浜松医科大学皮膚科学講座) ・“痒み”は皮膚だけに生じる,独特の感覚である.そして痒みは,皮膚疾患患者にとって最もQOLに影響を与える症状のひとつである. ・近年,痒み研究は著しい進歩...
企画:本田哲也(浜松医科大学皮膚科学講座) ・“痒み”は皮膚だけに生じる,独特の感覚である.そして痒みは,皮膚疾患患者にとって最もQOLに影響を与える症状のひとつである. ・近年,痒み研究は著しい進歩をみせている.痒み伝達の神経生理学的メカニズム,新規の痒み伝達物質など,毎年のように新知見が報告され...

医学のあゆみ282巻12号 ウェアラブルデバイスと未来の医療
企画:水島 洋(国立保健医療科学院研究情報支援研究センター) ・近年,ウェアラブルデバイスによる健康管理が可能になってきており,深部体温や心電図,発汗量,昇降高度,SpO2なども測定可能になっている....
企画:水島 洋(国立保健医療科学院研究情報支援研究センター) ・近年,ウェアラブルデバイスによる健康管理が可能になってきており,深部体温や心電図,発汗量,昇降高度,SpO2なども測定可能になっている. ・さらに血糖値の連続測定が可能な機器もあり,食後のスパイク血糖値がはかれるばかりではなく,食事指導...

医学のあゆみ282巻11号 心筋炎―医療と医学の最前線
企画:今中恭子(三重大学大学院医学系研究科修復再生病理学) ・心筋炎は,心臓の筋肉の炎症性疾患と広く定義される.一般にウイルス感染をきっかけとした自己免疫が本態であり,重症心不全をきたし,しばしば致命...
企画:今中恭子(三重大学大学院医学系研究科修復再生病理学) ・心筋炎は,心臓の筋肉の炎症性疾患と広く定義される.一般にウイルス感染をきっかけとした自己免疫が本態であり,重症心不全をきたし,しばしば致命的であるが,発症頻度は低く,少し特殊な心疾患と認識されてきた. ・昨今,COVID-19急性心筋炎,...

医学のあゆみ282巻10号 AIホスピタルの社会実装
企画:中村祐輔(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事長) ・医療は医学領域のみならず,薬学,工学,ゲノム解析技術の進歩に伴って高度化,複雑化,多様化してきた. ・高度な医療技術を現場に還元し...
企画:中村祐輔(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事長) ・医療は医学領域のみならず,薬学,工学,ゲノム解析技術の進歩に伴って高度化,複雑化,多様化してきた. ・高度な医療技術を現場に還元しつつ,現場の負担を軽減するためには,AIやデジタルを駆使したイノベーションの創出とそれを活用するため...

医学のあゆみ282巻9号 計画的セレンディピティが医学・創薬を革新する!
企画:合田圭介(東京大学大学院理学系研究科化学専攻,カリフォルニア大学ロサンゼルス校工学部生体工学科,武漢大学工業化学研究院) ・セレンディピティ(serendipity)とは素敵な偶然の出会いや予想...
企画:合田圭介(東京大学大学院理学系研究科化学専攻,カリフォルニア大学ロサンゼルス校工学部生体工学科,武漢大学工業化学研究院) ・セレンディピティ(serendipity)とは素敵な偶然の出会いや予想外の発見を意味する造語であり,科学における発見の歴史を繙くと,セレンディピティが実際に起きた事例は多...

医学のあゆみ282巻7・8号 精神・神経疾患とω3不飽和脂肪酸
企画:樋口悠子(富山大学学術研究部医学系神経精神医学講座) ・ω3不飽和脂肪酸などの脂質は細胞膜の構成成分であり,その組成割合により神経細胞の活動性が変化することから,精神活動への影響が注目された. ...
企画:樋口悠子(富山大学学術研究部医学系神経精神医学講座) ・ω3不飽和脂肪酸などの脂質は細胞膜の構成成分であり,その組成割合により神経細胞の活動性が変化することから,精神活動への影響が注目された. ・これまで,胎生期のω3摂取量と精神疾患との関連を論じた興味深い研究をはじめ,その発症リスクが高い状...

医学のあゆみ282巻5号 小児医療の最先端
企画:五十嵐 隆(国立成育医療研究センター理事長) ・わが国の新生児死亡率,乳児死亡率は世界で最も低いが,難病などの慢性疾患に直接基因する障害や治療による二次的障害をを持って成長する子どもが増加してい...
企画:五十嵐 隆(国立成育医療研究センター理事長) ・わが国の新生児死亡率,乳児死亡率は世界で最も低いが,難病などの慢性疾患に直接基因する障害や治療による二次的障害をを持って成長する子どもが増加している. ・さらに,アレルギー,発達障害,注意欠如・多動症(ADHD),うつなどの慢性疾患を持ち,何らか...

医学のあゆみ282巻4号 肥満・糖尿病とCOVID-19
企画:福原淳範(大阪大学大学院医学系研究科肥満脂肪病態学寄附講座)/下村伊一郎(大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学) ・2019年末より続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデ...
企画:福原淳範(大阪大学大学院医学系研究科肥満脂肪病態学寄附講座)/下村伊一郎(大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学) ・2019年末より続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックは,世界中に大きな影響を及ぼしており,2022年4月現在で全世界の死亡者数は624万人に達して...

医学のあゆみ282巻3号 めまい―治療と研究の最前線
企画:武田憲昭(徳島大学大学院医歯薬学研究部耳鼻咽喉科学) ・めまいはさまざまな疾患により発症する.最近,メニエール病や遅発性内リンパ水腫の難治例に対する中耳加圧治療が保険収載された.また,良性発作性...
企画:武田憲昭(徳島大学大学院医歯薬学研究部耳鼻咽喉科学) ・めまいはさまざまな疾患により発症する.最近,メニエール病や遅発性内リンパ水腫の難治例に対する中耳加圧治療が保険収載された.また,良性発作性頭位めまいに対する耳石置換法のエビデンスも確立されてきた. ・内耳造影MRIを用いた内リンパ水腫画像...

医学のあゆみ282巻2号 A型・E型肝炎の最新動向
企画:四柳 宏(東京大学医科学研究所先端医療研究センター感染症分野) ・ウイルス肝炎のうち,A型肝炎とE型肝炎は経口感染により発症することが知られている.A型肝炎は上水道の完備に伴い,加熱不十分な海産...
企画:四柳 宏(東京大学医科学研究所先端医療研究センター感染症分野) ・ウイルス肝炎のうち,A型肝炎とE型肝炎は経口感染により発症することが知られている.A型肝炎は上水道の完備に伴い,加熱不十分な海産物からの感染が主な感染経路であり,現在も一般生活者では最も多い感染経路である. ・発展途上国への渡航...

医学のあゆみ282巻1号 基盤病態としての慢性炎症
企画:真鍋一郎(千葉大学大学院医学研究院),中山俊憲(千葉大学学長) ・慢性炎症は病態を引き起こし,進展させ,またその帰結を決定する主要なプロセスとなっており,多様な疾患に共通する基盤病態と捉えること...
企画:真鍋一郎(千葉大学大学院医学研究院),中山俊憲(千葉大学学長) ・慢性炎症は病態を引き起こし,進展させ,またその帰結を決定する主要なプロセスとなっており,多様な疾患に共通する基盤病態と捉えることができる. ・慢性炎症では,炎症が適切に収束されずに遷延し慢性に引き続くことで組織機能が障害されるだ...

医学のあゆみ281巻13号 体細胞モザイク―後天的ゲノム変化がもたらす未来
企画:寺尾知可史(理化学研究所生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チーム) ・後天的なDNA変異を持った細胞がクローン性に増殖する現象はがんに代表されるが,DNA解析技術の進展により,がんを持たな...
企画:寺尾知可史(理化学研究所生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チーム) ・後天的なDNA変異を持った細胞がクローン性に増殖する現象はがんに代表されるが,DNA解析技術の進展により,がんを持たない個人においても同様の現象(体細胞モザイク)は決してまれではないことがわかってきた. ・この体細胞モ...

医学のあゆみ281巻12号 ミトコンドリア病―病態解明を基盤とした治療薬開発
企画:阿部高明(東北大学大学院医工学研究科生体再生医工学講座分子病態医工学) ・人類は体を大きくし,二足歩行をするためミトコンドリアというアルファプロテオバクテリア由来の共生体を細胞内に獲得し,莫大な...
企画:阿部高明(東北大学大学院医工学研究科生体再生医工学講座分子病態医工学) ・人類は体を大きくし,二足歩行をするためミトコンドリアというアルファプロテオバクテリア由来の共生体を細胞内に獲得し,莫大なATPを産生することで生物の頂点に立ったとされる. ・一方で,細胞内に獲得したミトコンドリアはATP...

医学のあゆみ281巻11号 消化器内視鏡技術の進歩と展望
企画:藤城光弘(東京大学大学院医学系研究科消化器内科学) ・近年の消化器内視鏡技術の進歩により,今まで見えなかったものが見えるようになり,またカプセル内視鏡やバルーン内視鏡などの登場で,深部小腸や術後...
企画:藤城光弘(東京大学大学院医学系研究科消化器内科学) ・近年の消化器内視鏡技術の進歩により,今まで見えなかったものが見えるようになり,またカプセル内視鏡やバルーン内視鏡などの登場で,深部小腸や術後再建腸管を有する患者の肝門部にまで到達できるようになった. ・これらを受けて,外科手術にのみ頼ってい...

医学のあゆみ281巻9号 腫瘍と糖鎖―糖鎖の基礎研究から腫瘍の分子標的同定に向けて
企画:谷口直之(大阪国際がんセンター研究所糖鎖オンコロジー部) ・糖鎖は腫瘍細胞の発生から進展,転移に関わり,さらには化学療法や放射線療法でみられる耐性の過程においても,重要な役割を果たしている. ・...
企画:谷口直之(大阪国際がんセンター研究所糖鎖オンコロジー部) ・糖鎖は腫瘍細胞の発生から進展,転移に関わり,さらには化学療法や放射線療法でみられる耐性の過程においても,重要な役割を果たしている. ・糖鎖あるいは糖鎖の改変や誘導体などを利用したがんなどの治療については,core fucoseを除去し...

医学のあゆみ281巻8号 スポーツ外傷・障害の予防と治療―TOKYO 2020が終了して
企画:帖佐悦男(宮崎大学医学部感覚運動医学講座整形外科学分野) ・活躍するアスリートの誕生には,運動器を中心とした健全な発育・発達,基礎体力の向上,パフォーマンスを発揮させるためのコンディショニングや...
企画:帖佐悦男(宮崎大学医学部感覚運動医学講座整形外科学分野) ・活躍するアスリートの誕生には,運動器を中心とした健全な発育・発達,基礎体力の向上,パフォーマンスを発揮させるためのコンディショニングやスポーツ傷害の予防,スポーツ傷害発生時の早期治療が重要と考える. ・本特集は,トップアスリートになる...

医学のあゆみ271巻11号 薬物乱用のトレンド:大麻をめぐる諸問題
薬物乱用のトレンド:大麻をめぐる諸問題 企画:舩田正彦(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部依存性薬物研究室室長) ・わが国における大麻事犯の検挙者は,ここ数年で一気に増加してい...
薬物乱用のトレンド:大麻をめぐる諸問題 企画:舩田正彦(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部依存性薬物研究室室長) ・わが国における大麻事犯の検挙者は,ここ数年で一気に増加している.とくに,20歳未満の大麻事犯検挙者が増加していることが明らかになっており,若年層への大麻乱用拡大...

医学のあゆみ271巻12・13号 肺高血圧症診療最前線─これからの肺高血圧症診療に向けて
肺高血圧症診療最前線─これからの肺高血圧症診療に向けて 企画:瀧原圭子(大阪大学キャンパスライフ健康支援センター) ・かつて肺高血圧症(pulmonary hyperten-sion:PH)は原因不明...
肺高血圧症診療最前線─これからの肺高血圧症診療に向けて 企画:瀧原圭子(大阪大学キャンパスライフ健康支援センター) ・かつて肺高血圧症(pulmonary hyperten-sion:PH)は原因不明で予後不良の難治性疾患であったが,この20年間で診断および治療法は劇的に進化している. ・当初,家族...

医学のあゆみ271巻8号 日本の医療経済分析の現状
日本の医療経済分析の現状 企画:田倉智之(東京大学大学院医学系研究科医療経済政策学) ・医療経済学は,医療分野におけるさまざまな問題を扱う医学と経済学の融合領域であり,両者の理論的な発展や方法論の開発...
日本の医療経済分析の現状 企画:田倉智之(東京大学大学院医学系研究科医療経済政策学) ・医療経済学は,医療分野におけるさまざまな問題を扱う医学と経済学の融合領域であり,両者の理論的な発展や方法論の開発を取り込みながら,時代や社会の要請に沿って進歩を続けてきている. ・日進月歩のイノベーションの動向や...

医学のあゆみ271巻7号 脊髄損傷治療はどこまで可能か
脊髄損傷治療はどこまで可能か 企画:松山幸弘(浜松医科大学医学部附属病院病院長,同整形外科学講座) ・脊髄損傷は年間100万人当たり40.2人発症し,国内で年間約5,000人の新規脊損患者が発症してい...
脊髄損傷治療はどこまで可能か 企画:松山幸弘(浜松医科大学医学部附属病院病院長,同整形外科学講座) ・脊髄損傷は年間100万人当たり40.2人発症し,国内で年間約5,000人の新規脊損患者が発症している.また,現患者数は約8万人(18歳以上)で,そのうち労災患者は約1.5~2万人と報告されている. ...

医学のあゆみ271巻6号 ゲーム依存
ゲーム依存 企画:樋口 進(国立病院機構久里浜医療センター院長) ・国際疾病分類の最新版であるICD-11にゲーム障害(gaming disorder)が新たに加わった.既存の医学的エビデンスから,ギ...
ゲーム依存 企画:樋口 進(国立病院機構久里浜医療センター院長) ・国際疾病分類の最新版であるICD-11にゲーム障害(gaming disorder)が新たに加わった.既存の医学的エビデンスから,ギャンブルとともにゲームがはじめて依存の一疾患として認められたわけである. ・ゲーム障害に関しては包括...

医学のあゆみ271巻4号 肉腫治療の最前線
肉腫治療の最前線 企画:中 紀文(大阪国際がんセンター整形外科) ・肉腫は,ほかのがん腫に比べて発症頻度は低く“希少がん”に分類されるが,発生部位はさまざまで罹患患者の約1/3は遠隔(肺)転移を生じ,...
肉腫治療の最前線 企画:中 紀文(大阪国際がんセンター整形外科) ・肉腫は,ほかのがん腫に比べて発症頻度は低く“希少がん”に分類されるが,発生部位はさまざまで罹患患者の約1/3は遠隔(肺)転移を生じ,不幸な転帰に至る難治性疾患のひとつとされる. ・2019年5月29日 にはがん遺伝子パネル検査が承認...

医学のあゆみ271巻3号 慢性疾患とサルコペニア
慢性疾患とサルコペニア 企画:小川純人(東京大学大学院医学系研究科加齢医学) ・高齢者において,フレイル(虚弱)の中核的な病態かつ重要な要素としてサルコペニア(加齢性筋肉減少症)が知られており,身体機...
慢性疾患とサルコペニア 企画:小川純人(東京大学大学院医学系研究科加齢医学) ・高齢者において,フレイル(虚弱)の中核的な病態かつ重要な要素としてサルコペニア(加齢性筋肉減少症)が知られており,身体機能,臓器予備能,ADLの低下を伴いやすくなり要介護状態に陥る場合も少なくない. ・サルコペニアの病因...

医学のあゆみ271巻2号 腫瘍免疫研究の最近の進歩
腫瘍免疫研究の最近の進歩 企画:河上 裕(国際医療福祉大学医学部,慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所細胞情報研究部門) ・近年,CD8+T細胞を主要エフェクター細胞とする免疫療法は,複数のがん種で標...
腫瘍免疫研究の最近の進歩 企画:河上 裕(国際医療福祉大学医学部,慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所細胞情報研究部門) ・近年,CD8+T細胞を主要エフェクター細胞とする免疫療法は,複数のがん種で標準治療抵抗性の進行がんに対しても持続的な腫瘍縮小効果を示す症例があることが明らかになった. ・腫瘍免...

医学のあゆみ270巻12号 がんの多様性を司るがん間質のバイオロジー─新たな診断・治療法の創生につなぐ
がんの多様性を司るがん間質のバイオロジー──新たな診断・治療法の創生につなぐ 企画:渡邉昌俊(三重大学大学院医学系研究科基礎医学系講座腫瘍病理学) ・日本では2019年6月から“がん遺伝子パネル検査”...
がんの多様性を司るがん間質のバイオロジー──新たな診断・治療法の創生につなぐ 企画:渡邉昌俊(三重大学大学院医学系研究科基礎医学系講座腫瘍病理学) ・日本では2019年6月から“がん遺伝子パネル検査”が公的医療保険の適用となり,いよいよがんゲノム医療の本格的開始となった.がんは遺伝子病であり,その浸...

医学のあゆみ270巻11号 腸と健康:腸オルガノイドが挑む次世代バイオモデル
腸と健康:腸オルガノイドが挑む次世代バイオモデル 企画:阿久津英憲(国立成育医療研究センター研究所再生医療センター生殖医療研究部) ・小腸は栄養を取り込む代謝・吸収,さまざまな臓器へ影響を及ぼす内分泌...
腸と健康:腸オルガノイドが挑む次世代バイオモデル 企画:阿久津英憲(国立成育医療研究センター研究所再生医療センター生殖医療研究部) ・小腸は栄養を取り込む代謝・吸収,さまざまな臓器へ影響を及ぼす内分泌機能,異物から身を守るための免疫機能など多様性のある生命維持に欠かせない臓器である. ・本特集では小...

医学のあゆみ270巻8号 ファイトケミカルの最前線
ファイトケミカルの最前線 企画:斉藤和季(千葉大学大学院薬学研究院遺伝子資源応用研究室,理化学研究所環境資源科学研究センター統合メタボロミクス研究グループ) ・ファイトケミカル(植物化学成分)は,長い...
ファイトケミカルの最前線 企画:斉藤和季(千葉大学大学院薬学研究院遺伝子資源応用研究室,理化学研究所環境資源科学研究センター統合メタボロミクス研究グループ) ・ファイトケミカル(植物化学成分)は,長い進化の過程で動かないという選択をした植物がその生存戦略の結果として生産し,植物の種や属に特異的で大き...

医学のあゆみ281巻7号 セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの新展開――“私らしく生きる”を次世代に
企画:春名めぐみ(東京大学大学院医学系研究科母性看護学・助産学分野) ・セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(sexual reproductive health and rights:SR...
企画:春名めぐみ(東京大学大学院医学系研究科母性看護学・助産学分野) ・セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(sexual reproductive health and rights:SRHR,性と生殖に関する健康と権利)は,基本的人権のひとつでありながら,すべての人に保障されている社会...

医学のあゆみ281巻5号 腫瘍免疫―免疫ネットワークから考える基礎と臨床
企画:和田 尚(大阪大学大学院医学系研究科臨床腫瘍免疫学) ・2010年の抗CTLA-4抗体と2012年の抗PD-1抗体医薬の臨床効果報告が,免疫を用いたがん治療を世間に浸透させた. ・腫瘍免疫には非...
企画:和田 尚(大阪大学大学院医学系研究科臨床腫瘍免疫学) ・2010年の抗CTLA-4抗体と2012年の抗PD-1抗体医薬の臨床効果報告が,免疫を用いたがん治療を世間に浸透させた. ・腫瘍免疫には非常に多くの因子が関与し相互に作用しあう免疫ネットワークの存在がある.免疫による抗腫瘍効果を理解するに...

医学のあゆみ281巻6号 1型糖尿病―診療と研究の最前線
企画:中條大輔(富山大学附属病院臨床研究管理センター,同医学部第一内科) ・インスリンが発見されてから100年が経過し,その間にインスリン製剤や投与法の開発,膵・膵島移植療法の開発,1型糖尿病の病態や...
企画:中條大輔(富山大学附属病院臨床研究管理センター,同医学部第一内科) ・インスリンが発見されてから100年が経過し,その間にインスリン製剤や投与法の開発,膵・膵島移植療法の開発,1型糖尿病の病態や成因を解明するための研究など,世界中でさまざまな取り組みが行われてきた. ・わが国においても,日本人...

医学のあゆみ281巻4号 希少がんに対する診療提供体制の現状と展望
企画:東 尚弘,川井 章(国立がん研究センター希少がんセンター) ・希少がん診療における大きな問題は,患者が安心して受診できる専門施設が不明であるという観点から,特定の希少がんに関して専門施設が満たす...
企画:東 尚弘,川井 章(国立がん研究センター希少がんセンター) ・希少がん診療における大きな問題は,患者が安心して受診できる専門施設が不明であるという観点から,特定の希少がんに関して専門施設が満たすべき施設特性が定められ,必要な特性を満たす施設を全国から募集した. ・並行して国の希少がん対策として...

医学のあゆみ281巻3号 B型肝炎ウイルスに対する飽くなき挑戦
企画:田中靖人(熊本大学大学院生命科学研究部消化器内科学講座) ・B型肝炎ウイルス(HBV)感染による死亡数は増加傾向であるばかりか,アフリカでは小児期の新規感染が現在も増加している.現在のHBVキャ...
企画:田中靖人(熊本大学大学院生命科学研究部消化器内科学講座) ・B型肝炎ウイルス(HBV)感染による死亡数は増加傾向であるばかりか,アフリカでは小児期の新規感染が現在も増加している.現在のHBVキャリアは約2.9億人,年間100万人に迫る死亡数と推定されている. ・B型慢性肝炎の現時点での治療目標...

医学のあゆみ281巻2号 免疫系の概日リズム
企画:生田宏一(京都大学医生物学研究所免疫制御分野) ・概日リズム(体内時計)は神経,内分泌,消化,代謝,循環など,さまざまな生命活動をコントロールしている.近年,これらの生体機能に加え,概日リズムに...
企画:生田宏一(京都大学医生物学研究所免疫制御分野) ・概日リズム(体内時計)は神経,内分泌,消化,代謝,循環など,さまざまな生命活動をコントロールしている.近年,これらの生体機能に加え,概日リズムによる免疫系の制御機構が明らかにされている. ・概日リズムが,リンパ球自身の生物時計や交換神経の活動,...

医学のあゆみ281巻1号 喘息の発症メカニズムと治療・管理
企画:井上博雅(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学) ・気管支喘息は,気道の慢性炎症と気道過敏性亢進を本態とする疾患で,変動性の気道狭窄,喘鳴や咳などの臨床症状で特徴付けられる. ・喘息の気...
企画:井上博雅(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学) ・気管支喘息は,気道の慢性炎症と気道過敏性亢進を本態とする疾患で,変動性の気道狭窄,喘鳴や咳などの臨床症状で特徴付けられる. ・喘息の気道炎症は,2型炎症(好酸球性)と非2型炎症に大別され,2型炎症の誘導にはTh2とILC2から産生され...

医学のあゆみ280巻13号 薬物性肝障害の最新トピック
企画:滝川 一(帝京大学医療技術学部長,同医学部名誉教授) ・薬物性肝障害(drug-induced liver injury:DILI)の多くは予測不能であり,肝細胞障害型では劇症化して死に至ったり...
企画:滝川 一(帝京大学医療技術学部長,同医学部名誉教授) ・薬物性肝障害(drug-induced liver injury:DILI)の多くは予測不能であり,肝細胞障害型では劇症化して死に至ったり,肝移植になる場合もあるが,その発生機序もほとんどが不明のままである. ・近年,肝障害のタイプ別では...

医学のあゆみ280巻12号 熱傷治療の進歩
企画:櫻井裕之(東京女子医科大学形成外科) ・重症熱傷は外傷のなかでも最も侵襲が高度で,大量の医療資源・人的資源の投入を必要とする.受傷後早期は大量輸液と循環・呼吸管理などと並行して,熱傷創部壊死組織...
企画:櫻井裕之(東京女子医科大学形成外科) ・重症熱傷は外傷のなかでも最も侵襲が高度で,大量の医療資源・人的資源の投入を必要とする.受傷後早期は大量輸液と循環・呼吸管理などと並行して,熱傷創部壊死組織(焼痂)切除と植皮術による皮膚再建を要する. ・広範囲熱傷においては,患者自身から採取できる皮膚面積...

医学のあゆみ280巻11号 褐色・ベージュ・白色脂肪細胞研究UPDATE
企画:脇 裕典(秋田大学大学院医学系研究科代謝・内分泌内科学講座) ・褐色・ベージュ・白色脂肪細胞はその起源や性質の違いが知られるが,なかでも褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞はエネルギー消費機能が高いこ...
企画:脇 裕典(秋田大学大学院医学系研究科代謝・内分泌内科学講座) ・褐色・ベージュ・白色脂肪細胞はその起源や性質の違いが知られるが,なかでも褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞はエネルギー消費機能が高いことから,肥満症の根本的な治療標的細胞のひとつとして注目されている. ・本特集では,分化・発生,細胞内...

医学のあゆみ280巻10号 発展する脳卒中診療の最前線
企画:西山和利(北里大学医学部脳神経内科学) ・脳卒中は日本人の国民病であるにもかかわらず,その治療法の少なさも相まって長年にわたり過小評価されてきた歴史がある. ・脳卒中に対する予防,国民への啓発,...
企画:西山和利(北里大学医学部脳神経内科学) ・脳卒中は日本人の国民病であるにもかかわらず,その治療法の少なさも相まって長年にわたり過小評価されてきた歴史がある. ・脳卒中に対する予防,国民への啓発,医療体制の充実,登録事業や脳卒中研究の強化,脳卒中に関わる人材の育成など課題は山積している. ・本特...

医学のあゆみ280巻9号 ウイルスを創る,ウイルスを視る
企画:野田岳志(京都大学ウイルス・再生医科学研究所微細構造ウイルス学分野) ・一般に,ウイルス粒子は数種類のウイルスタンパク質,ゲノム核酸,脂質で構成される単純な構造ではあるものの,これらの材料を試験...
企画:野田岳志(京都大学ウイルス・再生医科学研究所微細構造ウイルス学分野) ・一般に,ウイルス粒子は数種類のウイルスタンパク質,ゲノム核酸,脂質で構成される単純な構造ではあるものの,これらの材料を試験管内で混合しただけでは増殖能をもつウイルス粒子を作ることは不可能である. ・ウイルスの形態形成はもち...

医学のあゆみ272巻4号 エクソソームと疾患医学
エクソソームと疾患医学 企画:下村伊一郎(大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学) ・近年,エクソソームが注目されている.細胞膜蛋白からエンドソームを介して細胞内多胞体(MVB)で生成される内因...
エクソソームと疾患医学 企画:下村伊一郎(大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学) ・近年,エクソソームが注目されている.細胞膜蛋白からエンドソームを介して細胞内多胞体(MVB)で生成される内因性微粒子で細胞外に排出される.さまざまな臓器保護効果を有することがわかってきている. ・エクソソーム...

医学のあゆみ272巻7号 ACLF(acute-on-chronic liver failure)
ACLF(acute-on-chronic liver failure) 企画:持田 智(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科) ・肝硬変患者は,飲酒,感染症,消化管出血などを契機に,肝予備能が短期間に低...
ACLF(acute-on-chronic liver failure) 企画:持田 智(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科) ・肝硬変患者は,飲酒,感染症,消化管出血などを契機に,肝予備能が短期間に低下する場合がある.この病態をacute-on-chronic liver failure(ACLF)...

医学のあゆみ272巻2号 ラミノパチーとはなにか
ラミノパチーとはなにか 企画:小室一成(東京大学大学院医学系研究科循環器内科学) ・ラミノパチーの多くはラミンA/C遺伝子の変異によって発症するが,その変異の部位によって筋ジストロフィー,拡張型心筋症...
ラミノパチーとはなにか 企画:小室一成(東京大学大学院医学系研究科循環器内科学) ・ラミノパチーの多くはラミンA/C遺伝子の変異によって発症するが,その変異の部位によって筋ジストロフィー,拡張型心筋症(DCM),リポジストロフィー,白質ジストロフィー,早老症などさまざまな疾患を発症する. ・わが国に...

医学のあゆみ280巻8号 心不全チーム医療の理論と実践
企画:佐藤幸人(兵庫県立尼崎総合医療センター循環器内科) ・心不全患者は先進国では超高齢社会に伴って増加しており,入退院を繰り返しながら徐々に悪化する疾患である.入退院のリスクには心不全と医学的併存疾...
企画:佐藤幸人(兵庫県立尼崎総合医療センター循環器内科) ・心不全患者は先進国では超高齢社会に伴って増加しており,入退院を繰り返しながら徐々に悪化する疾患である.入退院のリスクには心不全と医学的併存疾患の状態以外に,家庭背景・社会背景も重要であることが知られている. ・欧米では30年以上前から疾病管...

医学のあゆみ280巻7号 HPVワクチンと子宮頸がんHPV1次検診
企画:笹川寿之(金沢医科大学産科婦人科・生殖周産期医学) ・女性の社会進出や環境変化に伴い,検診先進国の英国においてさえ国民検診を実施しないかぎり子宮頸がん死亡率は増加することが示されている. ・性交...
企画:笹川寿之(金沢医科大学産科婦人科・生殖周産期医学) ・女性の社会進出や環境変化に伴い,検診先進国の英国においてさえ国民検診を実施しないかぎり子宮頸がん死亡率は増加することが示されている. ・性交経験のある女性の8割以上にHPVが感染し,その9割は自然消退するものの,一部は持続感染化してがんとな...

医学のあゆみ272巻12号 遺伝と精神疾患
遺伝と精神疾患 企画:岩田仲生(藤田医科大学医学部精神科) ・精神医学が扱う“疾患”とは,そもそも何であろうか.――精神医学はいまだにその解が得られていない,あるいはその病態生理が明らかになると感染症...
遺伝と精神疾患 企画:岩田仲生(藤田医科大学医学部精神科) ・精神医学が扱う“疾患”とは,そもそも何であろうか.――精神医学はいまだにその解が得られていない,あるいはその病態生理が明らかになると感染症,神経変性症,腫瘍など,ほかの領域の疾患とされ,今日に至っているのがこの100年の歴史であろう. ・...

医学のあゆみ273巻7号 未診断疾患イニシアチブ(IRUD)の成果
未診断疾患イニシアチブ(IRUD)の成果 企画:水澤英洋(国立精神・神経医療研究センター理事長・総長) ・未診断疾患を対象に,2015年からAMEDの基幹事業として開始されたのが未診断疾患イニシアチブ...
未診断疾患イニシアチブ(IRUD)の成果 企画:水澤英洋(国立精神・神経医療研究センター理事長・総長) ・未診断疾患を対象に,2015年からAMEDの基幹事業として開始されたのが未診断疾患イニシアチブ(IRUD)である.すでにわが国の難病診療とゲノム診療の体制のなかで重要な位置を占め,大きな貢献をし...

医学のあゆみ272巻8号 手術後の認知機能低下─そこに立ち向かう
手術後の認知機能低下──そこに立ち向かう 企画:松本美志也(山口大学医学部麻酔・蘇生学) ・高齢者の手術の際には,術前から自覚症状のない何らかの病態が進行することで認知機能の予備力が低下し,そこに入院...
手術後の認知機能低下──そこに立ち向かう 企画:松本美志也(山口大学医学部麻酔・蘇生学) ・高齢者の手術の際には,術前から自覚症状のない何らかの病態が進行することで認知機能の予備力が低下し,そこに入院による環境の変化,麻酔,手術侵襲が加わることで術後の認知機能が低下すると考えられる. ・術後の認知機...

医学のあゆみ272巻11号 CKDにおけるたんぱく質制限の功罪
CKDにおけるたんぱく質制限の功罪 企画:猪阪善隆(大阪大学大学院医学系研究科腎臓内科学) ・腎は老廃物の排泄に関わる臓器であり,腎機能が低下した患者に対して,摂取量を調整する食事療法,とくにたんぱく...
CKDにおけるたんぱく質制限の功罪 企画:猪阪善隆(大阪大学大学院医学系研究科腎臓内科学) ・腎は老廃物の排泄に関わる臓器であり,腎機能が低下した患者に対して,摂取量を調整する食事療法,とくにたんぱく質制限は100年以上の歴史があり,CKD患者の治療の根幹のひとつでもある. ・本特集では,基礎研究の...

医学のあゆみ273巻2号 糖尿病とスティグマ――Cure,CareからSalvation(救済)へ
糖尿病とスティグマ――Cure,CareからSalvation(救済)へ 企画:清野 裕 (公益社団法人日本糖尿病協会理事長,関西電力病院総長) ・“スティグマ(stigma)”とは一般に“恥・不信用...
糖尿病とスティグマ――Cure,CareからSalvation(救済)へ 企画:清野 裕 (公益社団法人日本糖尿病協会理事長,関西電力病院総長) ・“スティグマ(stigma)”とは一般に“恥・不信用のしるし,不名誉な烙印”を意味し,ある特定の属性に所属する人に対して否定的な価値を付与することである...

医学のあゆみ273巻4号 ヒトの分子進化からみた疾患の理解
ヒトの分子進化からみた疾患の理解 藤本明洋(東京大学大学院医学系研究科国際生物医科学講座人類遺伝学) ・ヒトゲノムの多様性は疾患の原因やリスクともなり,疾患の発症機序解明や治療法開発,リスク予測のため...
ヒトの分子進化からみた疾患の理解 藤本明洋(東京大学大学院医学系研究科国際生物医科学講座人類遺伝学) ・ヒトゲノムの多様性は疾患の原因やリスクともなり,疾患の発症機序解明や治療法開発,リスク予測のために大規模研究が行われてきた. ・ありふれた疾患やメンデル遺伝病解析のための大規模シークエンス研究が世...

医学のあゆみ280巻6号 結核と非結核性抗酸菌症Up to Date―診断,治療,感染対策,発病予防
企画:永井英明(国立病院機構東京病院感染症科) ・抗酸菌の代表は結核菌であり,結核患者は減少傾向にあるが,過去の疾患と思っていると臨床現場で足をすくわれることになる. ・近年,非結核性抗酸菌症患者が増...
企画:永井英明(国立病院機構東京病院感染症科) ・抗酸菌の代表は結核菌であり,結核患者は減少傾向にあるが,過去の疾患と思っていると臨床現場で足をすくわれることになる. ・近年,非結核性抗酸菌症患者が増加し,ヒト-ヒト感染はないといわれているので,結核専門病院以外の病院でも診断・治療の機会が増えた.一...

医学のあゆみ280巻5号 現代の臨床研究のための統計学2022―洗練された研究デザインと統計解析を理解してみよう
企画: 吉村健一(広島大学学術院/病院未来医療センター 生物統計部) 手良向 聡(京都府立医科大学大学院医学研究科 生物統計学) ・医学,生物学,公衆衛生における研究課題に対して統計というツールを...
企画: 吉村健一(広島大学学術院/病院未来医療センター 生物統計部) 手良向 聡(京都府立医科大学大学院医学研究科 生物統計学) ・医学,生物学,公衆衛生における研究課題に対して統計というツールを使って効率的に,研究デザインを策定し,情報を収集し,統計解析を行い,バイアスのない結論を出すために有...

医学のあゆみ280巻4号 骨粗鬆症―予防と治療の将来展望
企画:田中良哉(産業医科大学医学部第一内科学講座) ・閉経や加齢に伴うエストロゲン欠乏などにより骨代謝平衡が破綻すると,骨量と骨質が変化して骨脆弱性が亢進した骨代謝異常症,すなわち骨粗鬆症を生じる. ...
企画:田中良哉(産業医科大学医学部第一内科学講座) ・閉経や加齢に伴うエストロゲン欠乏などにより骨代謝平衡が破綻すると,骨量と骨質が変化して骨脆弱性が亢進した骨代謝異常症,すなわち骨粗鬆症を生じる. ・骨粗鬆症の治療が骨折前に適正に提供されれば,超高齢社会にも高く貢献するはずである.そのためにも骨粗...

医学のあゆみ280巻3号 オールジャパンで挑む先端医療機器の研究開発
企画:菊地 眞(公益財団法人医療機器センター理事長,一般財団法人ふくしま医療機器産業推進機構理事長) ・わが国では2014年に「健康・医療戦略推進法」が制定され,翌年には日本医療研究開発機構(AMED...
企画:菊地 眞(公益財団法人医療機器センター理事長,一般財団法人ふくしま医療機器産業推進機構理事長) ・わが国では2014年に「健康・医療戦略推進法」が制定され,翌年には日本医療研究開発機構(AMED)が発足して,“オールジャパンでの医薬品開発”と並んで“オールジャパンでの医療機器開発”の取り組みが...

医学のあゆみ280巻2号 ADHDの最近の知見―発症メカニズムと治療法
企画:岩波 明(昭和大学医学部精神医学講座) ・ADHDの有病率は高率で,成人においては人口の5%あまりというデータも報告されている.現状では,ADHDは臨床面でも社会的にも重要な疾患であるにもかかわ...
企画:岩波 明(昭和大学医学部精神医学講座) ・ADHDの有病率は高率で,成人においては人口の5%あまりというデータも報告されている.現状では,ADHDは臨床面でも社会的にも重要な疾患であるにもかかわらず,その重要性が十分に認識されていないケースが多い. ・かつてADHDは何らかの脳の微細な損傷が原...

医学のあゆみ280巻1号 小児・AYAがんの最前線
企画:滝田順子(京都大学大学院医学研究科発達小児科学) ・昨今,小児・AYAがんにおける診断,治療はめざましい変化を遂げている.次世代シーケンサーの台頭により治療標的の同定が急速に進み,小児・AYAが...
企画:滝田順子(京都大学大学院医学研究科発達小児科学) ・昨今,小児・AYAがんにおける診断,治療はめざましい変化を遂げている.次世代シーケンサーの台頭により治療標的の同定が急速に進み,小児・AYAがんにおいてもがん遺伝子パネル検査として実装される時代となった. ・近年開発されたCAR-T細胞療法や...

医学のあゆみ279巻12・13号 敗血症診療を知る―J-SSCG2020のポイント
企画:小倉裕司(J-SSCG2020特別委員会委員長,大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター) ・日本集中治療医学会と日本救急医学会は,合同で「日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2...
企画:小倉裕司(J-SSCG2020特別委員会委員長,大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター) ・日本集中治療医学会と日本救急医学会は,合同で「日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)」を作成し,2021年2月に正式出版した. ・J-SSCG2020は,多職種が関わる国内外の...

医学のあゆみ279巻11号 基礎と臨床の両面から挑む血栓止血学
企画:後藤信哉(東海大学医学部内科学系循環器内科学) ・1990年代,循環器内科領域における血栓止血領域への興味は少なかった.心筋梗塞などの血栓症を診ていたのに,血栓止血の視点が少なかったのは不思議で...
企画:後藤信哉(東海大学医学部内科学系循環器内科学) ・1990年代,循環器内科領域における血栓止血領域への興味は少なかった.心筋梗塞などの血栓症を診ていたのに,血栓止血の視点が少なかったのは不思議であった. ・その後,抗血小板薬としてクロピドグレルが開発され市場が拡大した.さらに,心房細動の脳卒中...

医学のあゆみ279巻10号 ワクチン設計のサイエンス
企画:石井 健〔東京大学医科学研究所感染・免疫部門ワクチン科学分野,同国際ワクチンデザインセンター(国際粘膜ワクチン開発研究センター),国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所ワクチン・アジュバント...
企画:石井 健〔東京大学医科学研究所感染・免疫部門ワクチン科学分野,同国際ワクチンデザインセンター(国際粘膜ワクチン開発研究センター),国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所ワクチン・アジュバント研究センターモックアップワクチンプロジェクト〕 ・2018年に発刊した「近未来のワクチン」(264巻...

医学のあゆみ274巻3号 HIFと疾患―ノーベル賞受賞と将来展望
HIFと疾患――ノーベル賞受賞と将来展望 企画:南学正臣(東京大学大学院医学系研究科腎臓・内分泌内科) ・2019年のノーベル医学・生理学賞は,低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)の酸素...
HIFと疾患――ノーベル賞受賞と将来展望 企画:南学正臣(東京大学大学院医学系研究科腎臓・内分泌内科) ・2019年のノーベル医学・生理学賞は,低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)の酸素感知および応答経路を解明したGregg Semenza,Peter Ratcliffe,Willia...

医学のあゆみ274巻4号 外国人診療
外国人診療 企画:鈴木敦詞(藤田医科大学医学部内分泌・代謝内科学) ・外国人診療を行ううえで最初の障壁になるのは外国語である.医療の専門教育について,どの程度英語を用いるべきかということは,一般教養と...
外国人診療 企画:鈴木敦詞(藤田医科大学医学部内分泌・代謝内科学) ・外国人診療を行ううえで最初の障壁になるのは外国語である.医療の専門教育について,どの程度英語を用いるべきかということは,一般教養としての英語教育とはまた異なった課題である. ・JCIのような国際的な病院機能評価システムや,JMIP...

医学のあゆみ274巻6・7号 がんにおけるカヘキシア――とくにサルコペニアの問題を考える
がんにおけるカヘキシア――とくにサルコペニアの問題を考える 企画:葛谷雅文(名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学) ・カヘキシア(悪液質)の定義は明確に定まっているわけではないが,一般...
がんにおけるカヘキシア――とくにサルコペニアの問題を考える 企画:葛谷雅文(名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学) ・カヘキシア(悪液質)の定義は明確に定まっているわけではないが,一般的には複合的な代謝異常により骨格筋量の低下ならびに体重減少を併せ持つ病態を指す. ・がんに伴うサルコ...

医学のあゆみ273巻12号 レトロトランスポゾンと内在性ウイルス―機能と疾患
レトロトランスポゾンと内在性ウイルス――機能と疾患 企画:朝長啓造(京都大学ウイルス・再生医科学研究所ウイルス感染研究部門RNAウイルス分野,同附属感染症モデル研究センター) ・ヒトのゲノムの約半分は...
レトロトランスポゾンと内在性ウイルス――機能と疾患 企画:朝長啓造(京都大学ウイルス・再生医科学研究所ウイルス感染研究部門RNAウイルス分野,同附属感染症モデル研究センター) ・ヒトのゲノムの約半分は,“動く遺伝子”あるいは“転移因子”とよばれるトランスポゾンで構成されている. ・ゲノムの大半を占め...

医学のあゆみ273巻8号 新しい臨床関連研究法の下での臨床研究の現況と課題
新しい臨床関連研究法の下での臨床研究の現況と課題 企画:笹野公伸(東北大学大学院医学系研究科医科学専攻病理病態学講座病理診断学) ・すべての臨床研究に関し,その手続の規制や手続自体の透明性を確保するこ...
新しい臨床関連研究法の下での臨床研究の現況と課題 企画:笹野公伸(東北大学大学院医学系研究科医科学専攻病理病態学講座病理診断学) ・すべての臨床研究に関し,その手続の規制や手続自体の透明性を確保することで国民の臨床研究に対しての信頼確保をはかり,わが国における臨床研究を推進する目的で,2018年4月...

医学のあゆみ279巻9号 COVID-19と循環器疾患
企画:竹内一郎(横浜市立大学医学部救急医学) ・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はまたたく間に世界へと広がり,人々の生活を大きく変革させたが,疾患はCOVID-19だけではなく,常にCOV...
企画:竹内一郎(横浜市立大学医学部救急医学) ・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はまたたく間に世界へと広がり,人々の生活を大きく変革させたが,疾患はCOVID-19だけではなく,常にCOVID-19とそれ以外の疾患との両立が求められる. ・全国各地で新たな医療システムも動き出している.体...

医学のあゆみ274巻12号 多様な疾患の原因となるDNA損傷応答不全
多様な疾患の原因となるDNA損傷応答不全 企画:中西 真(東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野) ・損傷を受けたDNAは損傷の種類に応じた多様な仕組みにより適切に修復されなければならない.これらの仕...
多様な疾患の原因となるDNA損傷応答不全 企画:中西 真(東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野) ・損傷を受けたDNAは損傷の種類に応じた多様な仕組みにより適切に修復されなければならない.これらの仕組みに異常が生じると,がんや発生異常などのさまざまな疾患の原因となる. ・DNA損傷応答機構の研究の...

医学のあゆみ279巻8号 肝硬変は治るか? 組織改築改善・研究の最前線
企画:寺井崇二(新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野) ・B型肝炎ウイルス,C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎,あるいはアルコール肝炎,肥満症に伴う非アルコール性脂肪肝炎などが原因で肝硬変...
企画:寺井崇二(新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野) ・B型肝炎ウイルス,C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎,あるいはアルコール肝炎,肥満症に伴う非アルコール性脂肪肝炎などが原因で肝硬変が進む. ・肝線維化進行による門脈圧亢進により側副血行路形成や腸管浮腫をきたし,静脈瘤形成やその破裂...