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- 臨床画像 2025年10月号 読影のお作法−連続画像スライスで追う骨軟部疾患の診断−
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序文
序説
これまで各領域を取り上げてきた『読影のお作法−連続画像スライスで追う』シリーズは,今回,骨軟部領域に焦点をあてています。
若手の先生方に骨軟部領域の画像診断について尋ねると,「解剖が複雑で苦手」との声をよく耳にします。確かに,骨軟部領域は上肢だけでも肩・肘・手,下肢では股・膝・足と3部位ずつがあり,さらに脊椎(頸椎・胸椎・腰椎),骨盤や仙腸関節,手指・足趾関節に至るまで多岐にわたります。しかも関節は骨のみでなく,関節軟骨,関節包,半月板,椎間板,靱帯,腱,筋といった多様な構造から成り立っており,それぞれの関節ごとの解剖を理解することが欠かせません。そのうえで患者背景や受傷機転を踏まえ,部位ごとに多い損傷や疾患を想定しながら異常を探していく必要があります。
骨軟部領域の画像診断において,MRIは欠かせない検査です。本特集では,日常診療でよく経験する代表的な関節疾患に加え,スポーツ外傷として頻度の高い筋損傷やシンスプリントを取り上げ,それぞれを連続画像で解説していただきました。従来と異なる形式での提示であり,執筆の先生方には大きなご負担をおかけしましたが,読影の基本から重要な着眼点までを明快にご解説いただいております。
本特集を通じて,単なる所見の暗記ではなく,病変を見きわめるための思考の流れを追体験することで,読影力を一段と高めていただけることと思います。私自身も骨軟部領域を学び始めたころ,上谷雅孝先生(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 放射線診断治療学 前教授)に基礎から丁寧にご指導いただきました。MRI画像解剖もその1つであり,その学びによってMRIのみえ方が一変し,まさに世界が変わったような感覚を覚えました。
同じように,この特集が読者の皆様に新しい視点をもたらし,日常診療に少しでも役立つことを願っております。
最後になりましたが,大変お忙しいなか,貴重な症例と実践的な知見をご提供くださった執筆者の先生方,また企画・編集に際しご協力いただきました稲岡 努先生に,心より御礼申し上げます。
大木 望
目次
特集:読影のお作法−連続画像スライスで追う骨軟部疾患の診断− 企画・編集:大木 望,稲岡 努
【膝関節①】半月板断裂 小城原 瑛ほか
内側半月板の断裂,バケツ柄の断裂,内側半月板後根断裂(MMPRT)
【膝関節②】靱帯断裂 稲岡 努ほか
前十字靱帯断裂,内側側副靱帯断裂,後十字靱帯断裂,内側膝蓋大腿靱帯損傷(膝蓋骨外側脱臼)
足関節 福庭栄治
前距腓靱帯(ATFL)損傷,踵腓靱帯(CFL)損傷,前・後下脛腓靱帯(A/PITFL)損傷(靱帯結合部損傷),三角靱帯(内側側副靱帯)(deltoid/medial collateral ligament)損傷
股関節 藤崎瑛隆ほか
大腿骨頭壊死,大腿骨軟骨下脆弱性骨折,一過性大腿骨頭萎縮症
【肩関節①】腱板断裂 秋山新平
正常腱板,後上方腱板の部分断裂,後上方腱板の全層断裂,肩甲下筋腱の断裂,腱板断裂性関節症
【肩関節②】そのほか(腱板断裂以外) 常陸 真
肩関節脱臼,凍結肩,傍関節唇嚢胞
手関節 齋藤祐貴
三角線維複合体損傷(TFCC損傷),腱断裂,de Quervain病,手根管症候群
脊椎 中田和佳
椎間板ヘルニア(脱出),椎間板ヘルニア(外側型),脊椎分離症
筋疾患 高尾正一郎
ハムストリング肉離れ,シンスプリントと脛骨疲労骨折
大腸編連載 あなたのための大腸CT
[第4回]Stage 4:平坦病変へチャレンジ! 鶴丸大介
新連載 画像診断研究のための統計学
連載をはじめるにあたって 兵頭朋子,新谷 歩
[第1回] 仮説検定とP値 新谷 歩,兵頭朋子
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書籍情報
- ISBN:9784008004510
- ページ数:112頁
- 書籍発行日:2025年9月
- 電子版発売日:2025年9月26日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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