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- Medical Practice 2025年3月号(42巻3号)不明熱~不明熱になるまでに,なってから何ができるか
商品情報
内容
特集テーマは「不明熱~不明熱になるまでに,なってから何ができるか」.記事として,[座談会]臨床力を生かした不明熱診療をめざして,[総説]不明熱の定義・疫学,[セミナー]結核・非結核性抗酸菌感染症,膠原病と類縁疾患,[トピックス]ダニ媒介感染症,[この症例から何を学ぶか]強膜炎の既往があり,腰痛の出現後に不明熱となった一例 等.連載では,[One Point Advice],[今月の話題] 他を掲載.
序文
不明熱
不明熱になるまでに,なってから何ができるか
発熱は日常診療の中で頻繁に受診理由となる症候の一つです.多くの場合,かぜ症候群など一過性の経過をたどりますが,発熱が持続して,初期対応でも診断がつかず,「不明」という言葉がつく段階になると,診療医にも患者本人にとっても,悩みの種となります.
COVID-19の流行以降は,COVID-19か否かが発熱患者の診療において重要視されましたが,最近ではインフルエンザや他の感染症も復活してくる中で,不明熱も臨床家に対し診断への切迫感をもたらす病態として,依然,存在感を示しています.
不明熱となる原因の中には,本来であれば特異的な検査により容易に診断できる疾患もありますが,疾患を想起する手がかりを見落とすと診断が一気に困難になることがあります.不明熱に対するアプローチが進化しつつある昨今でも,一部の病態では不明熱から抜け出せない状況が生じます.診療する医師の背景,診療される場の特性,患者の診療への向き合い方により,診断までの道のりが大きく変化します.不明熱の状態が続くと患者,病態へのアプローチを見失いがちです.
本特集では,発熱患者診療の中で不明熱を避けて診断をつけるための診察や検査の考え方,不明熱に至りやすい疾患のピットフォールと鑑別の進め方,不明熱に至った状態での外来でのマネージメントなど,それぞれの段階で何をすべきか,何ができるのかに焦点を当て,日常で発熱患者を多く経験されている総合診療医や,不明熱となりうる各疾患の専門医に解説いただきました.
AIの進歩により,多くの領域でその応用が進んでいますが,不明熱の診断はおそらく今後も人間らしい臨床推論が必要とされる領域ではないかと感じています.本特集を通じて,これからの不明熱診療に向けて皆様の臨床能力の向上に寄与できることを願っています.
北沢貴利
帝京大学医学部内科学講座(感染症)
目次
【特 集】
扉……北沢貴利
座談会 臨床力を生かした不明熱診療をめざして
出席者:徳増一樹・末永孝生・北沢貴利・小室一成
総説 不明熱の概念と初期のアプローチ
不明熱の定義・疫学……渡邊里奈ほか
不明熱にしないための発熱診療─発熱患者の診断手順─……奥川 周
血液検査をどう手がかりにするか……梅田雅孝
セミナー① 不明熱になりやすい疾患や病態の診療・検査の適応
結核・非結核性抗酸菌感染症……猪狩英俊
感染性心内膜炎……山下 駿
膠原病と類縁疾患……狩野俊和
血管内大細胞型B細胞リンパ腫の診断と不明熱……佐久間 啓ほか
固形腫瘍……勝俣範之
内分泌疾患……寺田英李子ほか
薬剤熱……竹内 萌ほか
入院患者の不明熱……竹下宗佑ほか
渡航者の発熱……長 盛親ほか
微生物検査の適応……太田賢治ほか
FDG-PET/CTによる不明熱の診断……窪田和雄
病理検査の適応……瀧野弘樹ほか
トピックス
ダニ媒介感染症……末盛浩一郎
自己炎症症候群─家族性地中海熱を中心に─……井田弘明
セミナー② 診断がついていない不明熱のマネージメント
不明熱外来……徳増一樹
不明熱に対する診断的治療……山本舜悟
不明熱への漢方の適応……田中耕一郎
この症例から何を学ぶか
強膜炎の既往があり,腰痛の出現後に不明熱となった一例……若林義賢
Self-assessment test
【連 載】
One Point Advice
下世話と腫瘍内科……森川直人
胸部CTで冠動脈石灰化所見にも目を向ける……藤本進一郎
甲状腺眼症の診断と治療……廣松雄治
犬パスツレラが保有する生化学的性状……高橋 孝ほか
間質性肺炎とfine crackles……岸 一馬
SGLT2阻害薬の慢性心不全適応……清末有宏
症例のフォローアップと紹介状の返書の大切さ……畑 啓介
新たなCT検査の幕開け……遠藤正浩
今月の話題
依存症治療今昔物語……常岡俊昭ほか
知っておきたいこと ア・ラ・カルト
ハイフローセラピー[高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)]……門脇 徹
エキスパートが教える問診の勘どころ
対話から拾い上げるコモンディジーズ
(第21回)「昨日から左胸が痛いです」……横田雄也
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書籍情報
- ISBN:9784011304203
- ページ数:160頁
- 書籍発行日:2025年3月
- 電子版発売日:2025年3月4日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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