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  • エキスパートが伝える スタンダード乳癌手術[Web動画付]

エキスパートが伝える スタンダード乳癌手術[Web動画付]

  • ページ数 : 264頁
  • 書籍発行日 : 2025年7月
  • 電子版発売日 : 2025年7月25日
¥14,300(税込)
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商品情報

内容

乳癌手術のnewスタンダード! 乳腺外科を極める外科医への1冊。
日本乳癌学会の若手会員で構成されるグループ “MIRAY1” へのアンケート調査をもとに,読者が本当に知りたい内容で構成された,乳癌の手術書。
乳房全切除術,乳頭乳輪温存切除術,乳房部分切除術,腋窩リンパ節郭清についてイラスト・写真・動画で詳細に解説。1術式について施設の異なる複数の著者が執筆しており,1冊でさまざまな方法を学ぶことができる。
また,解剖や術前画像診断,多彩な皮弁作成法や再建法,今後期待されるトピックなど,乳癌手術に関するすべてのテーマを網羅した。
これから修練を積む若手乳腺外科医や,乳腺外科手術を行う一般外科医はもちろんのこと,他施設の方法を知りたいベテラン乳腺外科医にも役立てていただける内容。

序文

技の創造と伝承

乳癌は,女性の悪性腫瘍のなかで最も頻度の高い疾患ですが,手術・薬物療法・放射線治療の3本柱を基盤とした集学的治療と,診断学,検診啓発の進歩とともに治療成績は向上してきました。乳腺専門医はこれらすべての領域において,高い技術と経験の統合により,一人ひとりの患者に対峙し,最適なコーディネートが要求されます。バイオロジーに基づく,微小転移の根治を期する薬物療法の進歩も重要な要素ではありますが,まずは“確実な切除”~“手術”が基本であり,早期癌の増加により,その重要性は再認識されています。

手術手技の修得,その基礎の大部分は,初期の専攻医時代の,先輩の技の模倣から,学びと経験によって構築されるといっても過言ではないでしょう。もちろん,専門医になっても新しい工夫を創造し,技術は進化しますが,日本の多くの施設は,一人専門医での赴任や,数少ない同僚で乳腺科が標榜されるため,新知見の習得は限定的です。手術の各ステップには,必ずサイエンスに基づく理論的背景と,術者の考え,深い思慮があります。多くのエキスパートの手術手技を学びたい,その期待に応えるべく本書の企画,編集から発刊まで2年強の歳月を要しました。

若手医師へのアンケート調査から,乳腺手術の際の“ギモン”をリストアップし,さらに,“この先生の手術手技を知りたい!”という,オピニオンリーダーを投票いただきました。選抜された執筆者候補の先生方とは,web会議システムを利用し,乳房切除・腋窩郭清など各手技の細部について,考え方の相違などを知る目的で数時間を超える会議を重ねました。術者個々に,また各ステップにその根拠となる考えや思いがあり,いずれも理にかなうものであり,その多様性をむしろそのまま記事にできれば有意義と思えるほど白熱した情報交換が行われました。

これから乳腺専門医を目指す若手医師のみならず,日本各地で一般外科医として乳腺診療を支えておられる先生方,そしてさらに高みを目指すエキスパートの先生方にも新知見を知る機会となるような構成を目指し,同じ術式でも複数名に執筆をお願いし,多角的な視点を提供できるよう工夫しました。また,随所にCOLUMN記事を挿入し,写真・イラストの多用に加え動画の提供にもご協力いただきました。近年の乳腺診療を牽引されてきた多くの先生方の“サイエンス”と“フィロソフィー”を知っていただけるのではと期待しています。その視点からは,乳腺チーム診療を支えるさまざまなメディカルスタッフにも興味深い内容になっているのではと思います。

もちろん,最適な手術の遂行,乳癌診療の実践には,解剖の理解と診断力(画像診断・病理診断)の習得も重要な基盤要素と考えます。つまり,これらの項目も手術書に必須という考えのもと,本書の約1/4がそれらに充てられています。

本書を通して,多様な考え方や技術を習得し,自らの手術体系を再構築し,常によりよい結果を求めて工夫と創造を繰り返すことで,その“技”が広く伝承され,乳癌診療の今後の発展に寄与できることを願っています。

最後に,日本乳癌学会Under40ワーキンググループであるMIRAY1の初期メンバーにも多大なご協力をいただきましたこと,ここに感謝申し上げます。


2025年6月

編者代表 増田 慎三

目次

Ⅰ 解剖

正常乳腺の解剖 −画像診断医の視点から−  角田博子

正常乳腺の解剖 −病理医の視点から−  堀井理絵

 COLUMN 超音波で観察できる乳腺の正常解剖  何森亜由美

腋窩・鎖骨上下窩の解剖  照屋なつき,ほか

 COLUMN 内胸リンパ節  照屋なつき,ほか

Ⅱ 術式決定に必要な診断・検査

MRIを中心とした術前広がり診断の方法  久保田一徳,ほか

 COLUMN 石灰化病変のマーキング方法

  組織マーカー挿入による術前マーキング  田根香織

  マンモグラフィとエコーを併用したマーキング  井上有香

  ステレオマンモトーム生検  増田紘子

  延⻑チューブ(ポリ塩化ビニル)を用いた術前マーキングの工夫  小谷はるる

 COLUMN 病変把握のために入れたマーカーの見つけ方のコツ  國分優美

 COLUMN 術前薬物療法施⾏症例における原発巣の施⾏方法

  体表マーキング  小谷はるる

  クリップ留置  増田紘子

  OHPシートの貼付  大坪竜太

  切除範囲の決め方と工夫  森田 翠

腋窩リンパ節の画像評価  広利浩一

術前病理診断のkey point  森谷鈴子

 COLUMN 生検時の留意点  片山彩香

リスク評価  吉村章代

Ⅲ 乳房に対する手術

乳房全切除術 アプローチ方法のまとめ

乳房全切除術:方法①  秋吉清百合,ほか

乳房全切除術:方法②  清水由実,ほか

乳房全切除術:方法③  宮城由美

 COLUMN 乳房下溝(IMF)-based incision(腋窩のたるみを少なくする整容性の工夫)  荻谷朗子

 COLUMN 胸壁浸潤症例に対する手術  三宅美穂,ほか

 COLUMN 乳腺外科における菱形皮弁術の応用  中谷守一

乳頭乳輪温存乳房切除術・皮膚温存乳房切除術 アプローチ方法のまとめ

乳頭乳輪温存乳房切除術:方法①  川端英孝

乳頭乳輪温存乳房切除術:方法②  高橋將人

乳頭乳輪温存乳房切除術:方法③  髙山 伸

 COLUMN HBOC症例の予防切除術  林 直輝

乳房部分切除術  小川朋子

 COLUMN Abdominal advancement flap  小川朋子

 COLUMN Round block technique  小川朋子

 COLUMN 比較的簡単にできるローテーションフラップの手技  林 直輝

 COLUMN Suture Scaffold法  藤木義敬

 COLUMN 内視鏡手術の利点とピットフォール  山下浩二

 COLUMN 術後乳房形態のシミュレーションの方法  前田哲代,ほか

 COLUMN 切除標本の固定・標本撮影,断端評価 −外科医の視点から−  岩瀬まどか

 COLUMN 切除標本の固定・標本撮影,断端評価 −病理医の視点から−  森 淸

 COLUMN 男性乳癌患者の手術における工夫  坂東裕子

 COLUMN 授乳期・妊娠期乳癌の手術の工夫  吉田 敦

 COLUMN 乳癌の診断時より遠隔転移を有するde-novo stage Ⅳ乳癌における原発巣切除の意義  枝園忠彦

乳房再建  倉元有木子,ほか

良性疾患に対する手術  渡海由貴子

 COLUMN 乳頭異常分泌症の精査と治療,選択的乳管腺葉区域切除術  添田郁美

ドレーン留置  立花和之進

術後の閉創・創部管理  村上朱里

Ⅳ 腋窩リンパ節に対する手術

センチネルリンパ節(SLN)生検  遠藤香代子,ほか

 COLUMN SLNの病理診断  大井恭代

 COLUMN 微小転移(マイクロ転移)/マクロ転移の評価方法やリンパ節郭清の考え方  島 宏彰

 COLUMN 内胸リンパ節にSLNを認めたときの対応  前田哲代,ほか

 COLUMN 鎖骨上下窩・内胸リンパ節に単発転移を認めたときの対応[後方(腹腔鏡)アプローチ]  川端英孝

 COLUMN SLN生検の省略・未来展望  久芳さやか

腋窩リンパ節郭清 アプローチ方法のまとめ

腋窩リンパ節郭清:方法①

 内側アプローチ法による腋窩リンパ節郭清  大竹 徹

腋窩リンパ節郭清:方法②

 熱メスを用いた腋窩郭清,内側アプローチの手技  坂井威彦

腋窩リンパ節郭清:方法③

 外側アプローチ法による腋窩リンパ節郭清  中山貴寛

HARMONIC FOCUS® +を用いたLevel Ⅲ郭清  九冨五郎

 COLUMN −腋窩郭清後のリンパ浮腫を予防するための工夫−Axillary reverse mapping(ARM)法を用いた腋窩リンパ節郭清  井口雅史

 COLUMN リンパ再建  関 征央

Ⅴ 新しい技術,将来展望

ラジオ波焼灼療法の適応と手技  木下貴之

ロボット手術  福間英祐,ほか

TAD・TASについて  寺田かおり

DCISに対する非手術  神林智寿子

薬剤高感受性乳癌に対する手術省略  重松英朗

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書籍情報

  • ISBN:9784758304733
  • ページ数:264頁
  • 書籍発行日:2025年7月
  • 電子版発売日:2025年7月25日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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