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- しくじり症例から学ぶ抗菌薬
商品情報
内容
「経過良好なのにCRP高値…まだ抗菌薬を続けてもいい?」「薬剤感受性結果で“S” なら何でもOK?」「長引く咳、対症療法で済ませていい?」…こんな陥りがち・迷いがちな例の対処方法を具体的に解説.抗菌薬の判断に迷わないための思考プロセスが身につく!
序文
序
“To err is human; to forgive, divine.”
(過つは人の常,許すは神の業.)
̶ Alexander Pope, An Essay on Criticism( 1711)
人は不完全な生き物です.自分自身も例外ではありません.
その不完全な生き物が,人の命を預かる仕事に従事しています.
だからこそ,他人の“しくじり”には寛容になりましょう.
自分の“しくじり”に気づいたならば,認めましょう.
“しくじり”をゼロにすることは困難ですが,知識と実践によって減らすことならできます.
本書がその一助になることを願ってやみません.
発刊にあたり,筆者の奔放な原稿を辛抱強く編集してくださった羊土社編集部の藤澤 優 様に深甚なる感謝を申し上げます.
2026年夏の終わり,自戒を込めて
戸田中央総合病院 感染症内科・感染対策管理室
髙野哲史
目次
Chapter 1 ときどき怖い「風邪」診療
インフルエンザか,インフルエンザ以外か / 患者背景に迫る:スキー事故で失ったもの / 臓器と微生物を詰める / 薬剤選択と治療経過の予測 / 入院は免れなかったか / いかに予防するか / 治療は正しかったか
Chapter 2 「滑り止め」は,どこにする?
「腰が痛い」は歳のせい? / 薬剤感受性検査結果は能動的に読む / 表には答えを教えてもらえない / 実際に読んでみる / セファゾリンが“R”だったら? /MIC 同士の比較は? / 薬剤感受性検査結果は“読み方”がある
Chapter 3 “モグラ叩き”
発熱すべてが感染症ではない /TRUE or FALSE ? / 血液培養に思うコト / 頭を抱えがち,「入院中の発熱」 / 血液培養という検査の考え方 / 血液培養,TRUE or FALSE のアルゴリズム
Chapter 4 とるはよいよい,解釈こわい
熱源精査の基本方針 / 非無菌検体は検体の品質を見る / カルバペネムは必要? / 微生物から臓器を探る / 非無菌検体の培養結果は解釈が難しい /グラム染色を併せて評価する / 結局,冒頭の症例はどうすれば?
Chapter 5 “トリセツ”の罠
電子化の波 / 添付文書の“罠” /“重症”って? / 相手は微生物 / 抗菌薬に「ちょっと使う」はない / そもそも,セファゾリンでよいのか?
Chapter 6 感染症治療の「二段構え」
感染症治療の「二段構え」:初期治療 / 感染症治療の「二段構え」:標的治療 / de-escalation は,怖い? / アンチバイオグラムの底力
Chapter 7 ハトとCRP は使いよう
一般的な治療期間を知る / みんな大好き,CRP / “強い”抗菌薬,とは / CRPの診断性能とピットフォール / CRPの利点と限界 / プロカルシトニン
Chapter 8 伝統,慣習,様式美
治療期間をどう決めるか / CRBSI,カテーテル先端培養は出すべきか? / 局所に所見がなければ,CRBSI は除外?
Chapter 9 思い込みの末路
“低蔓延国” / 結核診断のムズカシさ
Chapter 10 「念のため」の,その先に
『念のため抗菌薬』が診断に与える影響
Chapter 11 「4分の1」のインパクト
血液培養陽性,そのパターン / どのCandida ?
Chapter 12 ヒントは手のひら・足の裏
皮疹の分布に着目する / 梅毒の治療は? / 診断・治療,そして?
Chapter 13 “甘いぶどう”にご用心
黄色ブドウ球菌菌血症を制するものは / 黄色ブドウ球菌菌血症の治療アプローチ
Chapter 14 破綻は静かに,突然に
感染性心内膜炎の怖さとは / 感染性心内膜炎の治療方針
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書籍情報
- ISBN:9784758124638
- ページ数:211頁
- 書籍発行日:2026年10月
- 電子版発売日:2026年10月20日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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