医学一般:498件
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別冊「医学のあゆみ」この病気,何でしょう?知っておくべき寄生虫感染症
「知らなかった」では済まされない! 寄生虫感染症への対応を専門家が解説! ●寄生虫症は,診療にあたった医師にその知識があるか否かで,感染者の運命が左右される. ●マラリアをはじめとして,診療経験者が少...
「知らなかった」では済まされない! 寄生虫感染症への対応を専門家が解説! ●寄生虫症は,診療にあたった医師にその知識があるか否かで,感染者の運命が左右される. ●マラリアをはじめとして,診療経験者が少ない寄生虫感染症が国内に流入するリスクは依然として存在する. ●寄生虫症への臨床対応について,経験豊...

医学のあゆみ298巻13号 免疫疾患とウイルス感染 virome時代の再評価
・免疫関連疾患の発症機序におけるウイルス感染症の役割は,基礎・臨床免疫学の長年の謎であるが,膨大な種類のウイルス感染を集団レベルで定量化することは技術的に困難で,どの感染がどの疾患を引き起こすのかは未...
・免疫関連疾患の発症機序におけるウイルス感染症の役割は,基礎・臨床免疫学の長年の謎であるが,膨大な種類のウイルス感染を集団レベルで定量化することは技術的に困難で,どの感染がどの疾患を引き起こすのかは未解明のままであった. ・しかし昨今のゲノム・オミクス解析技術の発展により,ヒト集団における多彩なウイ...

医学のあゆみ295巻1号 生体システムのレジリエンス―神経-免疫-内分泌連関から探る適応と修復のメカニズム
・レジリエンスとは,一般に“回復力”や“復元力”と訳され,もともとは物理学で用いられてきた概念であるが,近年,医学領域においてもその重要性が注目され,本質を探る研究が急速に進展している. ・老化に伴う...
・レジリエンスとは,一般に“回復力”や“復元力”と訳され,もともとは物理学で用いられてきた概念であるが,近年,医学領域においてもその重要性が注目され,本質を探る研究が急速に進展している. ・老化に伴う回復力・修復力の低下,すなわちレジリエンスの低下は,神経系や免疫,多様な臓器で共通して認められる.生...

医学のあゆみ298巻12号 人工冬眠がもたらす次世代医療に向き合う
・物語では描かれるものの,人間には不可能であると考えられてきた「人工冬眠」.それがいま,生物学と医学の進展により現実の科学として姿を現しつつある. ・本特集では,体温管理療法(TTM)が抱える生理学的...
・物語では描かれるものの,人間には不可能であると考えられてきた「人工冬眠」.それがいま,生物学と医学の進展により現実の科学として姿を現しつつある. ・本特集では,体温管理療法(TTM)が抱える生理学的パラドックス,冬眠研究が示す新概念“能動的低代謝”,視床下部のQ神経による冬眠様状態の誘導,超音波刺...

医学のあゆみ298巻11号 薬剤耐性(AMR)の最新動向
・耐性菌の増加は日常診療のあらゆる場面で影響を与え,適切な抗菌薬治療の選択を難しくしている.高齢化が進む日本では,感染症の重症化リスクをかかえる集団が増え,AMR問題はより深刻化しかねない. ・201...
・耐性菌の増加は日常診療のあらゆる場面で影響を与え,適切な抗菌薬治療の選択を難しくしている.高齢化が進む日本では,感染症の重症化リスクをかかえる集団が増え,AMR問題はより深刻化しかねない. ・2016年策定の「AMR対策アクションプラン」は現在第二期に入り,ワンヘルスの視点のもと抗菌薬適正使用やサ...

別冊「医学のあゆみ」 ケースから学ぶ臨床倫理推論
●医療現場では,診断や治療方針の決定とは別に,倫理的判断が求められる場面が少なからず存在する. ●患者の意思と家族の希望が一致しない場合,医学的に可能な治療と患者にとって望ましい結果が乖離する場合など...
●医療現場では,診断や治療方針の決定とは別に,倫理的判断が求められる場面が少なからず存在する. ●患者の意思と家族の希望が一致しない場合,医学的に可能な治療と患者にとって望ましい結果が乖離する場合など,臨床のさまざまな局面において,医療者は倫理的な問題に直面する. ●本書では,高齢者への医療提供,宗...

医学のあゆみ298巻10号 閉塞性肺疾患診療アップデート
・息切れ,咳,痰,喘鳴を主症状とし,日常診療で最も遭遇頻度の高い呼吸器疾患である閉塞性肺疾患.本特集では,ガイドライン執筆陣をはじめ各疾患診療をリードする第一線の研究者が,COPD・気管支喘息・気管支...
・息切れ,咳,痰,喘鳴を主症状とし,日常診療で最も遭遇頻度の高い呼吸器疾患である閉塞性肺疾患.本特集では,ガイドライン執筆陣をはじめ各疾患診療をリードする第一線の研究者が,COPD・気管支喘息・気管支拡張症・びまん性汎細気管支炎を取り上げ,最新知見や関連トピックスとともに解説する. ・COPDでは2...

医学のあゆみ298巻9号 臓器連関が解き明かす疾患の深層
・ヒトの身体は,各臓器が生体情報を共有し最適な状況を創出することで,たえず変化する環境下で恒常性を維持している.この“臓器連関”は内分泌系のみならず,自律神経系,免疫系,腸内細菌叢や細胞外小胞といった...
・ヒトの身体は,各臓器が生体情報を共有し最適な状況を創出することで,たえず変化する環境下で恒常性を維持している.この“臓器連関”は内分泌系のみならず,自律神経系,免疫系,腸内細菌叢や細胞外小胞といった多層的な情報ネットワークによって構成されている. ・糖尿病や肥満などの代謝疾患,心不全,慢性腎臓病,...

医学のあゆみ298巻8号 精神腫瘍学(サイコオンコロジー)の実践と課題
・がん患者に真実を伝えれば自殺してしまうのではないか――患者に対するがん告知の議論から認知が広まった精神腫瘍学は,日本でも1987年の学会設立以降,患者の精神症状の実態解明や自殺予防策の構築が進められ...
・がん患者に真実を伝えれば自殺してしまうのではないか――患者に対するがん告知の議論から認知が広まった精神腫瘍学は,日本でも1987年の学会設立以降,患者の精神症状の実態解明や自殺予防策の構築が進められてきた. ・がん対策基本法やがん登録法制化を経て,緩和ケアと心理社会的支援の体制整備も着実に進み,2...

医学のあゆみ298巻6・7号 持続可能な医療制度に向けて――医療経済・政策学によるアプローチ
・基礎・臨床の医師,生命科学研究者の読者に向けて,現今の医療制度の課題やその解決に向けた方策を,気鋭の医療経済学者,医療政策学者がわかりやすく解説. ・キーワードは“医療の持続可能性”.医療経済学の基...
・基礎・臨床の医師,生命科学研究者の読者に向けて,現今の医療制度の課題やその解決に向けた方策を,気鋭の医療経済学者,医療政策学者がわかりやすく解説. ・キーワードは“医療の持続可能性”.医療経済学の基礎に始まり,医師の診療科選択と所得,医師の働き方改革とジェンダーの視点・患者の健康に与える影響,自己...

医学のあゆみ298巻5号 医療に貢献する糖鎖研究最前線
・生命を編み上げる共通分子として核酸・タンパク質・糖鎖がある.なかでも,全細胞を覆い,ウイルス感染から細胞間相互作用まで仲介する糖鎖は,がん・免疫・神経疾患など多くの病態に深く関与している. ・糖鎖は...
・生命を編み上げる共通分子として核酸・タンパク質・糖鎖がある.なかでも,全細胞を覆い,ウイルス感染から細胞間相互作用まで仲介する糖鎖は,がん・免疫・神経疾患など多くの病態に深く関与している. ・糖鎖は,その構造的複雑性ゆえに長らく研究の難所であったが,近年の技術革新により診断マーカーや医薬品への臨床...

医学のあゆみ298巻4号 自己炎症性疾患アップデート
・自己炎症性疾患の疾患概念が提唱されてから約25年,遺伝学的検査手法の進歩によって50以上の疾患関連遺伝子が同定されてきているが,「病態解明が十分でない疾患がある」「疾患特異的な治療薬が存在しない」な...
・自己炎症性疾患の疾患概念が提唱されてから約25年,遺伝学的検査手法の進歩によって50以上の疾患関連遺伝子が同定されてきているが,「病態解明が十分でない疾患がある」「疾患特異的な治療薬が存在しない」など,課題は多く残っている. ・一方で,保険診療による遺伝学的検査の充実や,成人移行支援の手引き作成な...

医学のあゆみ298巻3号 アドレノメデュリン研究の最前線―基礎から創薬・臨床応用へ
・1993年に日本で発見され,強力な血管拡張作用を有するアドレノメデュリン(AM)は,循環調節因子としてだけでなく,抗炎症,組織修復,血管新生,代謝調節といった極めて多彩な生理作用を有することが明らか...
・1993年に日本で発見され,強力な血管拡張作用を有するアドレノメデュリン(AM)は,循環調節因子としてだけでなく,抗炎症,組織修復,血管新生,代謝調節といった極めて多彩な生理作用を有することが明らかとなっている. ・現在では,循環器疾患にとどまらず,難治性炎症性腸疾患,脳血管障害,がん,代謝性疾患...

医学のあゆみ298巻2号 生活習慣病とポリジェニックスコア―ゲノムが拓く個別化医療の未来
・多因子疾患の遺伝的リスクをスコア化する“ポリジェニックスコア(PGS)”は,糖尿病,循環器疾患などの生活習慣病領域やがん領域における発症予測精度の向上のみならず,個々人に最適化された予防介入を実現す...
・多因子疾患の遺伝的リスクをスコア化する“ポリジェニックスコア(PGS)”は,糖尿病,循環器疾患などの生活習慣病領域やがん領域における発症予測精度の向上のみならず,個々人に最適化された予防介入を実現する鍵として大きな期待を集めている. ・しかし,依然としてPSGは難解な統計学的概念として敬遠され,一...

医学のあゆみ298巻1号 日本における臓器移植の「青写真」―脳死ドナー300件時代に向けて
・日本において,脳死下の臓器提供数は近年増加傾向にあり,2025年には過去最多となる146件が報告された.しかし,国際的にみると人口100万人あたり約1.1人/年にとどまっており,他の先進国と比較して...
・日本において,脳死下の臓器提供数は近年増加傾向にあり,2025年には過去最多となる146件が報告された.しかし,国際的にみると人口100万人あたり約1.1人/年にとどまっており,他の先進国と比較して依然低水準である. ・脳死下臓器移植は多職種の高度な協働を要する医療であり,実施施設に大きな負荷をも...

別冊「医学のあゆみ」 医師の働き方改革――現場でどう実装されているのか,理念と医療現場のリアル
持続可能な医療体制の維持に向けて,「働き方改革」に挑む. ●医師の時間外労働上限規制が2024年4月に施行された. ●健康的な労働環境を整備することは,医療の質と安全,持続可能な医療体制を維持するうえ...
持続可能な医療体制の維持に向けて,「働き方改革」に挑む. ●医師の時間外労働上限規制が2024年4月に施行された. ●健康的な労働環境を整備することは,医療の質と安全,持続可能な医療体制を維持するうえで重要であることは論を待たないが,教育・研究・診療の3つの使命を担う医学部・大学病院には多くの課題を...

医学のあゆみ297巻13号 動脈硬化性疾患のリスク 解決すべき残余リスクとさらなる新しいリスク要因
・冠動脈疾患をはじめとした動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)は,先進諸国の死因として高い割合になっている.ASCVD発症後はリハビリテーションや再発予防などもあり,本来のQOLを取り戻すことは容易では...
・冠動脈疾患をはじめとした動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)は,先進諸国の死因として高い割合になっている.ASCVD発症後はリハビリテーションや再発予防などもあり,本来のQOLを取り戻すことは容易ではない. ・LDL低下薬の発展によりASCVDの初発および再発予防は進歩し,わが国においてもベムペド酸...

医学のあゆみ297巻12号 ファージ療法とファージ創薬の新展開 基礎・臨床・工学・政策を結ぶ総合レビュー
・抗菌薬耐性菌の急増により新たな治療概念の創出が求められる現在,バクテリオファージを用いた治療法が注目され,さらに進化論・分子工学・ドラッグデリバリーシステム(DDS)・個別化医療といった分野の進展を...
・抗菌薬耐性菌の急増により新たな治療概念の創出が求められる現在,バクテリオファージを用いた治療法が注目され,さらに進化論・分子工学・ドラッグデリバリーシステム(DDS)・個別化医療といった分野の進展を背景に,次世代の創薬モダリティとして再評価されつつある. ・国際的にファージ療法の臨床応用が進められ...

週刊 日本医事新報 No.5329 深掘り! カテーテル関連血流感染症(CRBSI)診療
日本医事新報 No.5329(2026年6月13日発行) FOCUS:深掘り! カテーテル関連血流感染症(CRBSI)診療 執筆:谷崎隆太郎(市立伊勢総合病院 総合診療教育研究センターセンター長) ◆...
日本医事新報 No.5329(2026年6月13日発行) FOCUS:深掘り! カテーテル関連血流感染症(CRBSI)診療 執筆:谷崎隆太郎(市立伊勢総合病院 総合診療教育研究センターセンター長) ◆カテーテルが留置されているすべての患者にカテーテル関連血流感染症(CRBSI)のリスクがあります。臨...

医学のあゆみ297巻11号 ワンヘルス・ワンワールド 人・動物・環境の相互連関が医療に与えるインパクト
・人獣共通感染症は世界的に大きな問題として認識されており,医学・獣医学・昆虫学など従来の学問領域の枠組みを超え,総合的に研究発展させていくことが求められている. ・2004年の「人と動物と野生動物の感...
・人獣共通感染症は世界的に大きな問題として認識されており,医学・獣医学・昆虫学など従来の学問領域の枠組みを超え,総合的に研究発展させていくことが求められている. ・2004年の「人と動物と野生動物の感染症に関する会議」においては“ワンヘルス・ワンワールド”が提唱され,大学でもワンヘルス・ワンワールド...

週刊 日本医事新報 No.5328 難治性GERDの診かた・考えかた〈外来で役立つ実践的アプローチ〉
日本医事新報 No.5328(2026年6月6日発行) FOCUS:難治性GERDの診かた・考えかた〈外来で役立つ実践的アプローチ〉 執筆:松本吏弘(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科教授...
日本医事新報 No.5328(2026年6月6日発行) FOCUS:難治性GERDの診かた・考えかた〈外来で役立つ実践的アプローチ〉 執筆:松本吏弘(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科教授) ◆PPIやP-CABを使用しても改善しない「難治性GERD」をテーマに、病態の整理から鑑別、紹介...

医学のあゆみ297巻10号 免疫セネセンスと自己免疫疾患
・高齢患者ほど感染症にかかりやすく,ワクチンの効果が得られにくいと感じることがあるように,ヒトは加齢とともに免疫老化(免疫セネセンス)の影響を受け,免疫機能そのものが変容・低下していくことが知られてい...
・高齢患者ほど感染症にかかりやすく,ワクチンの効果が得られにくいと感じることがあるように,ヒトは加齢とともに免疫老化(免疫セネセンス)の影響を受け,免疫機能そのものが変容・低下していくことが知られている. ・感染防御力が低下する一方,慢性的な炎症が持続し,自己免疫反応が亢進しやすくなる傾向がある.免...

週刊 日本医事新報 No.5327 慢性膵炎を見逃さない〈疑う・拾い上げる・介入する実践診療〉
日本医事新報 No.5327(2026年5月30日発行) FOCUS:慢性膵炎を見逃さない〈疑う・拾い上げる・介入する実践診療〉 執筆:山宮 知(獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座准教授) ◆慢...
日本医事新報 No.5327(2026年5月30日発行) FOCUS:慢性膵炎を見逃さない〈疑う・拾い上げる・介入する実践診療〉 執筆:山宮 知(獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座准教授) ◆慢性膵炎を「完成した病態を診断する疾患」ではなく、「時間軸の中で進展を捉える疾患」として再整理。診療の...

医学のあゆみ297巻9号 がん医療の最前線 臨床と研究の共創
・がん予防・検診,がん診療,がん医療体制の整備などの対策が進んできており,かつて“不治の病”といわれていたがんは,治りうる病気に変わりつつある. ・特にがんの診断・治療はいずれの分野も顕著な進歩を遂げ...
・がん予防・検診,がん診療,がん医療体制の整備などの対策が進んできており,かつて“不治の病”といわれていたがんは,治りうる病気に変わりつつある. ・特にがんの診断・治療はいずれの分野も顕著な進歩を遂げ,生存期間・生存率の改善に大きな貢献をしている.一方で,がん診療連携拠点病院の整備などによる,緩和ケ...

週刊 日本医事新報 No.5326 Dr.下田の呼吸器感染症トラブルシューティング
日本医事新報 No.5326(2026年5月23日発行) FOCUS:Dr.下田の呼吸器感染症トラブルシューティング 執筆:下田真史(結核予防会複十字病院呼吸器内科) ◆感受性のある抗菌薬を選択してい...
日本医事新報 No.5326(2026年5月23日発行) FOCUS:Dr.下田の呼吸器感染症トラブルシューティング 執筆:下田真史(結核予防会複十字病院呼吸器内科) ◆感受性のある抗菌薬を選択しているのに病状が改善しない「第1話 抗菌薬を投与しているのに……」、ウイルス感染した後に細菌感染?の「第...

医学のあゆみ297巻8号 高齢者診療の新常識:マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア管理を考える
・フレイルおよびサルコペニアは,単なる身体機能低下の指標ではなく,生命予後,再入院,要介護化,QOL,さらには医療・介護需要を規定する横断的リスク基盤として理解されるべき概念である. ・多様な慢性疾患...
・フレイルおよびサルコペニアは,単なる身体機能低下の指標ではなく,生命予後,再入院,要介護化,QOL,さらには医療・介護需要を規定する横断的リスク基盤として理解されるべき概念である. ・多様な慢性疾患と双方向に影響しあい,疾患特異的治療の効果や安全性に影響を与える一方,フレイル・サルコペニアを軸とし...

医学のあゆみ297巻7号 高血圧診療の現状と展望
・高血圧は日本において最重要な生活習慣病のひとつであり,脳卒中,冠動脈疾患,心不全,慢性腎臓病など,多彩な心腎血管イベントの危険因子であるが,診断技術や治療の選択肢が拡大した現在も,現場で達成されてい...
・高血圧は日本において最重要な生活習慣病のひとつであり,脳卒中,冠動脈疾患,心不全,慢性腎臓病など,多彩な心腎血管イベントの危険因子であるが,診断技術や治療の選択肢が拡大した現在も,現場で達成されている血圧管理の実態は十分とは言い難い. ・日本高血圧学会の『高血圧管理・治療ガイドライン』(JSH20...

医学のあゆみ297巻6号 医療ビッグデータ・リアルワールドデータ研究のあり方・進め方
・網羅的遺伝子解析や電子カルテの普及により,医療ビッグデータの収集が格段に容易となった.近年ではAI技術の進歩が加わり,臨床現場やコホート研究で得られた大量の診療データを統計的に解析し,そこから新たな...
・網羅的遺伝子解析や電子カルテの普及により,医療ビッグデータの収集が格段に容易となった.近年ではAI技術の進歩が加わり,臨床現場やコホート研究で得られた大量の診療データを統計的に解析し,そこから新たな理論を導くデータ駆動型の研究が大きく脚光を浴びている. ・医療ビッグデータの構築,計算技術の飛躍的進...

医学のあゆみ297巻5号 肺癌診療のアップデート
・肺癌の診療は,新規薬剤の登場,手術手技や放射線治療装置・技術の向上により近年飛躍的な進歩を遂げているが,依然として罹患率・死亡率ともに高い疾患である. ・診断技術や治療戦略のめざましい発展に伴い,臨...
・肺癌の診療は,新規薬剤の登場,手術手技や放射線治療装置・技術の向上により近年飛躍的な進歩を遂げているが,依然として罹患率・死亡率ともに高い疾患である. ・診断技術や治療戦略のめざましい発展に伴い,臨床現場では個々の患者に応じた最適な治療選択が求められ,治療方法はより複雑化になってきている.さらには...

週刊 日本医事新報 No.5322 内科で見逃さない! 糖尿病足病変〈かかりつけ医が気づくべきサインと初期対応〉
日本医事新報 No.5322(2026年4月25日発行) FOCUS:内科で見逃さない! 糖尿病足病変〈かかりつけ医が気づくべきサインと初期対応〉 執筆:新井基洋(横浜市立みなと赤十字病院めまい・平衡...
日本医事新報 No.5322(2026年4月25日発行) FOCUS:内科で見逃さない! 糖尿病足病変〈かかりつけ医が気づくべきサインと初期対応〉 執筆:新井基洋(横浜市立みなと赤十字病院めまい・平衡神経科部長) ◆糖尿病足病変は決して稀ではなく、誰にでも起こりうる「予防可能な疾患」です。潰瘍形成前...

医学のあゆみ297巻4号 デザイナー細胞の実用化と未来
・細胞を設計し,狙った環境でのみ機能させる“デザイナー細胞”は,疾患微小環境を読み取り,必要なときに必要な作用だけを出す“条件付き治療”が可能となることから,個別化医療への応用が期待されている. ・社...
・細胞を設計し,狙った環境でのみ機能させる“デザイナー細胞”は,疾患微小環境を読み取り,必要なときに必要な作用だけを出す“条件付き治療”が可能となることから,個別化医療への応用が期待されている. ・社会実装の実現のためには,標的特異性,オフターゲット,免疫学的リスク,長期安全性,品質管理,スケールア...

医学のあゆみ297巻3号 光遺伝学の基礎と臨床の最前線
・動物がいかにして光を受け取り世界を見ているのかという問いに端を発したロドプシン研究は,いまや視覚研究にとどまらず分野を横断する巨大な学問領域へと発展している. ・ロドプシンを用いて神経細胞の活動を光...
・動物がいかにして光を受け取り世界を見ているのかという問いに端を発したロドプシン研究は,いまや視覚研究にとどまらず分野を横断する巨大な学問領域へと発展している. ・ロドプシンを用いて神経細胞の活動を光で操作する技術である“光遺伝学(オプトジェネティクス)”の登場や,多様なロドプシンの発見・性能向上に...

週刊 日本医事新報 No.5320 急性期からの栄養療法~入院2週間でできること
日本医事新報 No.5320(2026年4月11日発行) FOCUS:急性期からの栄養療法~入院2週間でできること 執筆:泉野浩生(長崎大学病院高度救命救急センター/医療教育開発センター特定教授/栄養...
日本医事新報 No.5320(2026年4月11日発行) FOCUS:急性期からの栄養療法~入院2週間でできること 執筆:泉野浩生(長崎大学病院高度救命救急センター/医療教育開発センター特定教授/栄養管理センター副センター長) ◆『日本版重症患者の栄養療法ガイドライン2024』をもとに、急性期栄養療...

医学のあゆみ297巻2号 認知症治療の最前線と展望
・認知症,特にアルツハイマー病の治療が大きな変革を遂げている.2023年に抗アミロイドβ(Aβ)抗体薬レカネマブ,2024年はドナネマブが上市され保険適用となったが,健康保険を用いた場合の診断・検査結...
・認知症,特にアルツハイマー病の治療が大きな変革を遂げている.2023年に抗アミロイドβ(Aβ)抗体薬レカネマブ,2024年はドナネマブが上市され保険適用となったが,健康保険を用いた場合の診断・検査結果に基づく投与対象が厳格に定められており,その条件への理解や,投与できない患者への対処方法についても...

週刊 日本医事新報 No.5319 男性尿道炎の抗菌薬治療 Bestな使い方
日本医事新報 No.5319(2026年4月4日発行) FOCUS:男性尿道炎の抗菌薬治療 Bestな使い方 執筆:小堀善友(プライベートケアクリニック東京 東京院院長) ◆淋菌性尿道炎、クラミジア性...
日本医事新報 No.5319(2026年4月4日発行) FOCUS:男性尿道炎の抗菌薬治療 Bestな使い方 執筆:小堀善友(プライベートケアクリニック東京 東京院院長) ◆淋菌性尿道炎、クラミジア性尿道炎に加え、検出頻度が増加しているMycoplasma genitalium(MG)に対する抗菌薬...

医学のあゆみ297巻1号 薬事利用に資する「適合性」と「信頼性」をもつリアルワールドエビデンス作成に向けた提言
・リアルワールドデータ(RWD)とは,電子カルテ,医療請求データ,製品または疾患レジストリ,その他の健康関連情報源など,患者の健康状態・医療提供に関連する情報であり,日常診療においてさまざまな情報源か...
・リアルワールドデータ(RWD)とは,電子カルテ,医療請求データ,製品または疾患レジストリ,その他の健康関連情報源など,患者の健康状態・医療提供に関連する情報であり,日常診療においてさまざまな情報源から収集される. ・近年,世界各国の規制当局がRWDの活用を推進しており,基礎研究,臨床開発計画,臨床...

医学のあゆみ296巻13号 社会的つながりと健康
・“社会的つながり”が人の生活や健康にどのような影響をもたらすのか,さまざまな学問分野で研究がされてきている.健康科学分野では,社会的つながりは人の死亡リスクさえ規定しうる主要な“健康の社会的決定要因...
・“社会的つながり”が人の生活や健康にどのような影響をもたらすのか,さまざまな学問分野で研究がされてきている.健康科学分野では,社会的つながりは人の死亡リスクさえ規定しうる主要な“健康の社会的決定要因”のひとつであることが明らかにされてきた. ・地域コミュニティの希薄化,経済格差,地縁・血縁の減少な...

週刊 日本医事新報 No.5317 承継を成功させたい医師のための認定医療法人制度活用ガイド
日本医事新報 No.5317(2026年3月21日発行) FOCUS:承継を成功させたい医師のための認定医療法人制度活用ガイド 執筆:藤澤文太(藤澤文太税理士事務所所長) ◆2007年3月以前に設立さ...
日本医事新報 No.5317(2026年3月21日発行) FOCUS:承継を成功させたい医師のための認定医療法人制度活用ガイド 執筆:藤澤文太(藤澤文太税理士事務所所長) ◆2007年3月以前に設立された医療法人の多くは「持分あり医療法人」であり、現在も全体の約6割を占めています。この「持分あり医療...

医学のあゆみ296巻12号 若い女性の「やせ」
・「痩せていることが美しい」という価値観,SNSを介した細身体型の可視化,経済的要因,体質的要因など多層的な問題を背景に,日本の若年成人女性における低体重者は約20%に達し,先進諸国のなかで突出して高...
・「痩せていることが美しい」という価値観,SNSを介した細身体型の可視化,経済的要因,体質的要因など多層的な問題を背景に,日本の若年成人女性における低体重者は約20%に達し,先進諸国のなかで突出して高い. ・肥満症対策が重視される一方で,痩せの問題への対応はこれまで十分とはいえなかったが,2025年...

医学のあゆみ296巻11号 腫瘍免疫とミトコンドリア
・近年,ミトコンドリアは単なる細胞のATP産生を担うオルガネラという認識だけに留まらず,細胞の運命決定やシグナル伝達,そして免疫応答までも制御する中心的なハブであることが明らかとなってきた. ・特に,...
・近年,ミトコンドリアは単なる細胞のATP産生を担うオルガネラという認識だけに留まらず,細胞の運命決定やシグナル伝達,そして免疫応答までも制御する中心的なハブであることが明らかとなってきた. ・特に,腫瘍微小環境におけるミトコンドリアの機能変容は,がん細胞の生存戦略のみならず,免疫細胞の不均一性や機...

医学のあゆみ296巻10号 希少遺伝性疾患の最前線 科学と社会をつなぐ
・ゲノム解析技術の進歩,医療のデジタル化やAIの活用,そして社会全体の関心の高まりによって,希少遺伝性疾患はもはや孤立した存在ではなく,医療の新しい可能性を切り開く先端的な領域となりつつある. ・希少...
・ゲノム解析技術の進歩,医療のデジタル化やAIの活用,そして社会全体の関心の高まりによって,希少遺伝性疾患はもはや孤立した存在ではなく,医療の新しい可能性を切り開く先端的な領域となりつつある. ・希少遺伝性疾患の本質は“一人ひとりの違い”にある.患者それぞれに合わせた診療や支援が求められ,医療,研究...

週刊 日本医事新報 No.5315 なぜ心不全の標準治療がうまくいかないのか
日本医事新報 No.5315(2026年3月7日発行) FOCUS:なぜ心不全の標準治療がうまくいかないのか 執筆:松川龍一(飯塚病院心不全科部長・循環器内科診療部長) ◆心不全患者数が増加するなか、...
日本医事新報 No.5315(2026年3月7日発行) FOCUS:なぜ心不全の標準治療がうまくいかないのか 執筆:松川龍一(飯塚病院心不全科部長・循環器内科診療部長) ◆心不全患者数が増加するなか、導入率の低さが課題となっている診療ガイドラインに基づく標準的治療(GDMT)。GDMTの導入・最適化...

週刊 日本医事新報 No.5314 Stroke Oncology〈がんと脳卒中合併患者に生じる問題と解決法〉
日本医事新報 No.5314(2026年2月28日発行) FOCUS:Stroke Oncology〈がんと脳卒中合併患者に生じる問題と解決法〉 執筆:河野浩之(杏林大学医学部脳卒中医学教室准教授/S...
日本医事新報 No.5314(2026年2月28日発行) FOCUS:Stroke Oncology〈がんと脳卒中合併患者に生じる問題と解決法〉 執筆:河野浩之(杏林大学医学部脳卒中医学教室准教授/Stroke Oncology研究会代表世話人) ◆頻度の高い疾患である「がん」と「脳卒中」。その合併...

医学のあゆみ296巻9号 社会的ストレスに関わる神経系の制御
・ヒトは社会的な動物である.社会的ストレスで感じる負の感情は短期的には社会を構成させる行動を促すこともあり,長期的には身体的負荷の結果,死亡率が上がるが,生物学的機構の詳細は不明である. ・一方で,近...
・ヒトは社会的な動物である.社会的ストレスで感じる負の感情は短期的には社会を構成させる行動を促すこともあり,長期的には身体的負荷の結果,死亡率が上がるが,生物学的機構の詳細は不明である. ・一方で,近年,遺伝子工学的ツールを用いたニューロン活動の計測と操作法,および機械学習を用いた行動の定量化とを組...

週刊 日本医事新報 No.5313 その腰曲がり,どう診る?〈成人脊柱変形の見きわめと治療選択〉
日本医事新報 No.5313(2026年2月21日発行) FOCUS:その腰曲がり,どう診る?〈成人脊柱変形の見きわめと治療選択〉 執筆:大和 雄(浜松医科大学整形外科学教室准教授) ◆いわゆる「腰曲...
日本医事新報 No.5313(2026年2月21日発行) FOCUS:その腰曲がり,どう診る?〈成人脊柱変形の見きわめと治療選択〉 執筆:大和 雄(浜松医科大学整形外科学教室准教授) ◆いわゆる「腰曲がり」に代表される成人脊柱変形は、変形の形態のみで治療方針を決定することはできません。患者の全身状態...

医学のあゆみ296巻8号 制御性T細胞の多面的役割と臨床応用―免疫寛容からがん治療まで
・制御性T細胞(Treg)とそのマスター転写因子であるFoxp3の発見から,Treg研究は1つの分野として急速に発展した. ・Foxp3を足がかりにTreg特異的な遺伝子改変やTregの選択的除去が可...
・制御性T細胞(Treg)とそのマスター転写因子であるFoxp3の発見から,Treg研究は1つの分野として急速に発展した. ・Foxp3を足がかりにTreg特異的な遺伝子改変やTregの選択的除去が可能となり,生理機能と分化・機能の分子基盤の解明が飛躍的に進み,自己免疫疾患,炎症性腸疾患,アレルギー...

医学のあゆみ296巻7号 がん患者への栄養療法と栄養指導
・がん医療の進歩により,多くの患者が社会生活を維持しながら治療を続けられるようになってきたが,化学療法や放射線療法,外科的治療に伴う副作用や代謝性変化,後遺症,さらに高齢化や心血管疾患などの併存疾患の...
・がん医療の進歩により,多くの患者が社会生活を維持しながら治療を続けられるようになってきたが,化学療法や放射線療法,外科的治療に伴う副作用や代謝性変化,後遺症,さらに高齢化や心血管疾患などの併存疾患の影響により,低栄養や栄養状態の低下を呈する患者も少なくない. ・摂取不足や代謝異常など体組成や身体機...

週刊 日本医事新報 No.5312 Patient Journeyを軸に考える特発性肺線維症
日本医事新報 No.5312(2026年2月14日発行) FOCUS:Patient Journeyを軸に考える特発性肺線維症 執筆:宮本 篤(虎の門病院呼吸器センター内科医長、間質性肺疾患包括治療セ...
日本医事新報 No.5312(2026年2月14日発行) FOCUS:Patient Journeyを軸に考える特発性肺線維症 執筆:宮本 篤(虎の門病院呼吸器センター内科医長、間質性肺疾患包括治療センターセンター長) ◆特発性肺線維症を中心とした間質性肺疾患について、「Patient Journe...

週刊 日本医事新報 No.5311 不眠症を一般医がみるときの留意点
日本医事新報 No.5311(2026年2月7日発行) FOCUS:不眠症を一般医がみるときの留意点 執筆:清田雅智(飯塚病院総合診療科診療部長) ◆「睡眠障害」の標榜に関する議論が行われ、注目される...
日本医事新報 No.5311(2026年2月7日発行) FOCUS:不眠症を一般医がみるときの留意点 執筆:清田雅智(飯塚病院総合診療科診療部長) ◆「睡眠障害」の標榜に関する議論が行われ、注目される不眠症について、2つの症例をとおして、一般医、プライマリ・ケアの現場でも活用できる問診から睡眠薬の使...

医学のあゆみ296巻6号 急性腹症の診療の質を上げる秘策
・7年ぶりに改訂された「急性腹症診療ガイドライン」のポイントをガイドライン作成メンバーが直々に解説するとともに,ガイドラインの内容とあわせておさえておきたい診療のコツがまとまった一冊. ・超音波検査,...
・7年ぶりに改訂された「急性腹症診療ガイドライン」のポイントをガイドライン作成メンバーが直々に解説するとともに,ガイドラインの内容とあわせておさえておきたい診療のコツがまとまった一冊. ・超音波検査,小児・高齢者の急性腹症,イレウス,腸閉塞などにおける“診療の質を上げる秘策”を各エキスパートたちがそ...

医学のあゆみ296巻5号 革新する腎臓病学―臨床と研究の最前線
・高齢化の進行,生活習慣の多様化,さらには気候変動や環境汚染といった要因により,腎臓病は世界規模で増加し,国際的な課題となっている.一方で,新規腎保護薬の登場や病態解明の飛躍的進歩により,これまで長ら...
・高齢化の進行,生活習慣の多様化,さらには気候変動や環境汚染といった要因により,腎臓病は世界規模で増加し,国際的な課題となっている.一方で,新規腎保護薬の登場や病態解明の飛躍的進歩により,これまで長らく血圧や血糖,蛋白尿の管理を中心としてきた治療体系から,新たな段階へと踏み出しつつある. ・本特集で...

医学のあゆみ296巻4号 炎症性腸疾患 研究と臨床の最新知見
・炎症性腸疾患(IBD)の患者数は日本を含めて世界的に増加傾向であり,消化器疾患のなかでのメジャー疾患になりつつある. ・多くの分子標的薬が日常診療で使用可能となり,治療選択肢が増えたことは患者にとっ...
・炎症性腸疾患(IBD)の患者数は日本を含めて世界的に増加傾向であり,消化器疾患のなかでのメジャー疾患になりつつある. ・多くの分子標的薬が日常診療で使用可能となり,治療選択肢が増えたことは患者にとっても医療者にとっても朗報であるが,同時に薬剤選択が複雑になってきていることも事実である. ・本特集で...

医学のあゆみ296巻3号 がんの支持療法と学際的連携
・がん薬物療法の進歩に伴い,がんによる症状やがん治療に伴う副作用を予防・軽減し,患者のQOL向上を図る“支持療法”の重要性も高まっている. ・免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象,抗体薬物...
・がん薬物療法の進歩に伴い,がんによる症状やがん治療に伴う副作用を予防・軽減し,患者のQOL向上を図る“支持療法”の重要性も高まっている. ・免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象,抗体薬物複合体による間質性肺疾患や眼障害などの副作用を,がん薬物療法を担当する医師が単独でマネジメントするこ...

医学のあゆみ296巻2号 全身疾患の新たな危険因子としてのマイクロ・ナノプラスチック
・近年,マイクロ・ナノプラスチック(MNPs)による環境汚染が世界的な関心を集めている. ・MNPsは単なる環境汚染物質ではなく,生体内に侵入して蓄積し,炎症,酸化ストレス,免疫調節異常といった生体応...
・近年,マイクロ・ナノプラスチック(MNPs)による環境汚染が世界的な関心を集めている. ・MNPsは単なる環境汚染物質ではなく,生体内に侵入して蓄積し,炎症,酸化ストレス,免疫調節異常といった生体応答を惹起する可能性が指摘されている.実際,MNPs陽性例で心筋梗塞や脳卒中などによる死亡リスクが上昇...

医学のあゆみ296巻1号 AI×ビッグデータが実現する創薬DX
・AI技術の発展と社会実装が加速度的に進み,創薬分野においても,膨大なデータから疾患関連経路や病態関連遺伝子を抽出し,創薬標的をデータ駆動的に推定するなど,AI技術を応用した創薬プロセスに関する研究が...
・AI技術の発展と社会実装が加速度的に進み,創薬分野においても,膨大なデータから疾患関連経路や病態関連遺伝子を抽出し,創薬標的をデータ駆動的に推定するなど,AI技術を応用した創薬プロセスに関する研究が急速に発展している. ・さまざまなデータの統合的活用が求められる一方で,データの偏りや不足,アクセス...

医学のあゆみ295巻12・13号 脱毛症―研究と診療の進歩
・毛包は人の体の中でも極めてユニークな組織であり,組織幹細胞を有し,自律的に毛周期を繰り返すなど,他の組織にはみられない特徴を備えている. ・近年では,発生学,再生医療,幹細胞生物学,遺伝学,毛包免疫...
・毛包は人の体の中でも極めてユニークな組織であり,組織幹細胞を有し,自律的に毛周期を繰り返すなど,他の組織にはみられない特徴を備えている. ・近年では,発生学,再生医療,幹細胞生物学,遺伝学,毛包免疫学,臨床医学,植毛学など,幅広い学問領域が毛包を中心に融合しながら進展し,心身の健康に至る広い生命現...

医学のあゆみ295巻7号 電子顕微鏡が照らす医学研究の最前線
・電子顕微鏡の開発は,超薄切片作製法や染色法などのさまざまな関連技術の進歩を伴い,生命科学研究に大きな革命をもたらした. ・近年の技術革新においてはボリューム電子顕微鏡細胞が注目を集めており,細胞や組...
・電子顕微鏡の開発は,超薄切片作製法や染色法などのさまざまな関連技術の進歩を伴い,生命科学研究に大きな革命をもたらした. ・近年の技術革新においてはボリューム電子顕微鏡細胞が注目を集めており,細胞や組織だけでなく,個体全体を対象に広範囲の微細構造を三次元的にとらえる技術が発展してきている. ・従来の...

医学のあゆみ295巻6号 てんかん診療のパラダイムシフト―診断・治療・ケアの進歩
・てんかんは古くから知られる代表的な神経疾患であり,非けいれん性てんかん重積の正確な診断,失神や心因性非てんかん発作(PNES)との鑑別は,救急・一般外来を担う非専門医にも必須の実地知識である. ・治...
・てんかんは古くから知られる代表的な神経疾患であり,非けいれん性てんかん重積の正確な診断,失神や心因性非てんかん発作(PNES)との鑑別は,救急・一般外来を担う非専門医にも必須の実地知識である. ・治療面においては,薬物療法や外科的アプローチだけでなく,包括的なてんかんケアの概念が普及し,精神心理的...

医学のあゆみ295巻5号 エピゲノム編集の進歩と医療応用への道
・解析技術の進歩により,疾患病態におけるゲノム変異の役割が明らかになる一方で,ゲノム変異に依存しない病因としてエピゲノム異常の重要性が浮かび上がってきている. ・エピゲノム異常を主要な病因とする疾患は...
・解析技術の進歩により,疾患病態におけるゲノム変異の役割が明らかになる一方で,ゲノム変異に依存しない病因としてエピゲノム異常の重要性が浮かび上がってきている. ・エピゲノム異常を主要な病因とする疾患は,先天性代謝異常,神経筋細胞の機能異常,がん,老化関連疾患など多岐にわたり,各分野の専門家が病態解明...

医学のあゆみ295巻4号 神経系による呼吸・循環調節―ホメオスタシスとアロスタシスによる制御
・神経系は生体内外の環境変動をモニターし,呼吸と循環の適切な調節をたえず行っている.生体の恒常性を維持する機構はホメオスタシスとよばれ,生体内外の環境変動により変化した酸素飽和度や血圧などを元の値に戻...
・神経系は生体内外の環境変動をモニターし,呼吸と循環の適切な調節をたえず行っている.生体の恒常性を維持する機構はホメオスタシスとよばれ,生体内外の環境変動により変化した酸素飽和度や血圧などを元の値に戻し,常に一定の状態を保つ. ・一方で,生体が置かれた状況に対して最適な機能を実現するために,あえて元...

医学のあゆみ295巻3号 肺炎診療マネジメント―ガイドライン改訂のポイントと今後の課題
・「成人肺炎診療ガイドライン2024」は,欧米のガイドラインを参考にしながら,超高齢社会である日本の医療情勢にフィットするよう医療・介護関連肺炎(NHCAP)を残すという独自性をもつ.さらに,さまざま...
・「成人肺炎診療ガイドライン2024」は,欧米のガイドラインを参考にしながら,超高齢社会である日本の医療情勢にフィットするよう医療・介護関連肺炎(NHCAP)を残すという独自性をもつ.さらに,さまざまなウイルスが呼吸器感染症の原因微生物として認知されるようになってきたことから,ウイルス性肺炎の項目を...

医学のあゆみ295巻2号 “All You Need is Synapse”シナプスを標的とした創薬に向けて
・認知症,パーキンソン病,難聴,緑内障といった神経変性疾患や,脊髄損傷などの外傷性疾患において,シナプス機能や構造の破綻が神経細胞死に先行して出現することから,これらを包括する“シナプス病(synap...
・認知症,パーキンソン病,難聴,緑内障といった神経変性疾患や,脊髄損傷などの外傷性疾患において,シナプス機能や構造の破綻が神経細胞死に先行して出現することから,これらを包括する“シナプス病(synaptopathy)”という概念が提唱されている. ・シナプス病に挑むためには,生体内でのシナプス異常を...

医学のあゆみ294巻13号 周産期メンタルヘルス―プレコンセプションケアから地域リエゾンまで
・周産期メンタルヘルスにおける問題は,妊娠前から精神疾患に罹患している精神疾患合併妊娠への支援や,妊娠中あるいは出産後に新たに精神疾患を発症する産後うつ病を代表とする産褥期精神障害への対応などが中心に...
・周産期メンタルヘルスにおける問題は,妊娠前から精神疾患に罹患している精神疾患合併妊娠への支援や,妊娠中あるいは出産後に新たに精神疾患を発症する産後うつ病を代表とする産褥期精神障害への対応などが中心になると考えられる. ・従来は,向精神薬の催奇形性や授乳への影響など薬物療法における問題が中心であった...

別冊「医学のあゆみ」 自己指向性免疫学の新展開 生体防御における自己認識の功罪
免疫は“外”を相手にしているだけではない. “内”に対する応答も含めて再考することで,謎多き免疫応答・生命現象に迫る! ●生体の免疫系システムは,病原体などの多様な非自己を認識できる一方,自己への応答...
免疫は“外”を相手にしているだけではない. “内”に対する応答も含めて再考することで,謎多き免疫応答・生命現象に迫る! ●生体の免疫系システムは,病原体などの多様な非自己を認識できる一方,自己への応答性をも有している.しかし,自己応答性は必ずしも有害とは限らない.自己反応性のリンパ球には,生体にとっ...

別冊「医学のあゆみ」 細胞を用いた再生医療 臨床展開の現状と今後の展望
「どのような病態にどのような再生医療が適切か?」を考える時代を迎えた今日, 再生医療の臨床展開を領域横断的に俯瞰できる一冊. ●製造販売承認された再生医療等製品は20品目を超え,保険収載が着実に進んで...
「どのような病態にどのような再生医療が適切か?」を考える時代を迎えた今日, 再生医療の臨床展開を領域横断的に俯瞰できる一冊. ●製造販売承認された再生医療等製品は20品目を超え,保険収載が着実に進んでいる. ●2000年からの“再生医療1.0”では自己由来細胞・シート技術の応用が進み,2015年から...

医学のあゆみ294巻12号 健康食品・サプリメントによる健康被害を防ぐ
・紅麹サプリメントが深刻な健康被害を引き起こした事件は,これまで市場規模拡大が続いていた健康食品・サプリメント全体にとって大きな警鐘となった. ・患者の多くがさまざまな健康食品を常用していても,医療者...
・紅麹サプリメントが深刻な健康被害を引き起こした事件は,これまで市場規模拡大が続いていた健康食品・サプリメント全体にとって大きな警鐘となった. ・患者の多くがさまざまな健康食品を常用していても,医療者側は無数の健康食品について詳しい知識を持つことが困難である.しかし,食品の健康増進機能は盛んに研究さ...

医学のあゆみ294巻11号 感覚器フレイルの予防と対策
・フレイルには「身体的」「精神・心理的」「社会的」の3つの側面がある.これらが悪循環を形成し,放置すると要介護移行や死亡に至るが,適切な介入により改善が期待できることから,フレイル評価の重要性が浸透し...
・フレイルには「身体的」「精神・心理的」「社会的」の3つの側面がある.これらが悪循環を形成し,放置すると要介護移行や死亡に至るが,適切な介入により改善が期待できることから,フレイル評価の重要性が浸透してきている. ・介入のためには,認知機能・身体機能の低下,栄養・視力・聴力障害など内在的能力の低下を...

医学のあゆみ294巻10号 分子基盤に基づくメカノバイオロジーの臨床応用最前線
・「メカノバイオロジー」は2015年に「AMED-CREST/PRIME メカノバイオ(略称)」が発足して以降,研究者数が急速に増加し,現在はまさに成長期にある. ・日本のメカノバイオロジーは医系研究...
・「メカノバイオロジー」は2015年に「AMED-CREST/PRIME メカノバイオ(略称)」が発足して以降,研究者数が急速に増加し,現在はまさに成長期にある. ・日本のメカノバイオロジーは医系研究者の層が厚く,そのさらなる発展には分子・細胞レベルの基礎研究との連携が鍵となる.基礎と応用の隔たりは...

医学のあゆみ294巻9号 止血・血栓・凝固の最新知見―研究と臨床を繋ぐ
・血栓止血や凝固と聞くと,苦手意識を持ってしまうだろうか. ・血栓止血を専門とする医師は全国的に見ても決して多いとは言えないのが現状であるが,血栓止血関連疾患の患者数は少ないわけではない.脳梗塞や心筋...
・血栓止血や凝固と聞くと,苦手意識を持ってしまうだろうか. ・血栓止血を専門とする医師は全国的に見ても決して多いとは言えないのが現状であるが,血栓止血関連疾患の患者数は少ないわけではない.脳梗塞や心筋梗塞といった広く知られた疾患のみならず,悪性腫瘍に関連するトルーソー症候群,播種性血管内凝固(DIC...

医学のあゆみ294巻8号 リン代謝研究の最新動向と臨床的意義
・リンは生命の営みに欠かせない元素である.生物の多様化が起こった“カンブリア爆発”においても,火山活動による海水中のリン濃度上昇が一因とされており,その重要性がうかがえる. ・リン代謝に関する研究は2...
・リンは生命の営みに欠かせない元素である.生物の多様化が起こった“カンブリア爆発”においても,火山活動による海水中のリン濃度上昇が一因とされており,その重要性がうかがえる. ・リン代謝に関する研究は2000年代に大きく進展したが,近年,ふたたび転機を迎えつつある.骨細胞や尿細管細胞によるリン感知機構...

医学のあゆみ294巻6・7号 花粉症治療の最新情報―「鼻アレルギー診療ガイドライン 2024年版」を踏まえて
・わが国ではスギ花粉症の有病率が増加しており,国民の約4割が発症しているとされる.いったん発症すると自然寛解は難しいが,成人まで感作・発症を防げれば以降の新規発症は限定的であり,「鼻アレルギー診療ガイ...
・わが国ではスギ花粉症の有病率が増加しており,国民の約4割が発症しているとされる.いったん発症すると自然寛解は難しいが,成人まで感作・発症を防げれば以降の新規発症は限定的であり,「鼻アレルギー診療ガイドライン 2024年版」にも,抗原の回避・除去が治療の柱となりうることが明記されている. ・本特集で...

医学のあゆみ294巻5号 頭痛診療の新潮流―神経科学の進歩がもたらす治療戦略
・頭痛はありふれた症状であるが故に,片頭痛,緊張型頭痛に代表される一次性頭痛は医学的にはあまり重視されてこなかったが,重要な領域として学会のトピックスなどに取り上げられるようになってきている. ・わが...
・頭痛はありふれた症状であるが故に,片頭痛,緊張型頭痛に代表される一次性頭痛は医学的にはあまり重視されてこなかったが,重要な領域として学会のトピックスなどに取り上げられるようになってきている. ・わが国ではトリプタンが次々と上市されて以来,頭痛診療が大きく変化してきた.2021年からはカルシトニン遺...

医学のあゆみ294巻4号 エネルギー代謝異常と腎疾患
・腎臓は排泄機能を担う臓器であると同時に重要な代謝臓器でもあり,その活動には多大なエネルギーが必要とされる.そのため,エネルギー代謝の破綻は腎疾患の発症や進展に深く関与していると考えられている. ・腎...
・腎臓は排泄機能を担う臓器であると同時に重要な代謝臓器でもあり,その活動には多大なエネルギーが必要とされる.そのため,エネルギー代謝の破綻は腎疾患の発症や進展に深く関与していると考えられている. ・腎臓と代謝に関する研究は極めて多彩であり,その背景には,近年の研究技術の進歩,新規薬剤の開発,そして新...

医学のあゆみ294巻3号 麻酔科学の進歩―より効果的で安全な全身管理のために
・麻酔科学の進歩は近年めざましい.全身麻酔薬や局所麻酔薬の改良はもちろん,麻酔科医の診療範囲がますます広がり,周術期管理全体の質を高める重要な役割を担っている. ・特に,高齢者や小児といった脆弱な集団...
・麻酔科学の進歩は近年めざましい.全身麻酔薬や局所麻酔薬の改良はもちろん,麻酔科医の診療範囲がますます広がり,周術期管理全体の質を高める重要な役割を担っている. ・特に,高齢者や小児といった脆弱な集団に対する麻酔管理が,医療の質と患者アウトカムを左右する大きな要素となっており,基礎研究と臨床経験のさ...

医学のあゆみ294巻2号 健康と医療を革新する数理工学―数学を医学に活かす!
・「数理工学」は,太平洋戦争後の混乱のなかで創発した,わが国独自の応用数学分野である. ・数理工学は目立ちにくい反面,さまざまなシステムの解析や最適化,制御,予測などに本質的に重要な役割を果たしている...
・「数理工学」は,太平洋戦争後の混乱のなかで創発した,わが国独自の応用数学分野である. ・数理工学は目立ちにくい反面,さまざまなシステムの解析や最適化,制御,予測などに本質的に重要な役割を果たしていることから,実世界の諸現象の理解や,諸問題の解決を目指すうえで世の中の関心が高まりつつある. ・本特集...

医学のあゆみ294巻1号 大変革期のリハビリテーション治療と拡大する守備範囲
・現在,リハビリテーション医学は,疾病や外傷で低下した身体的・精神的機能を回復させ障害を克服するという従来の解釈の上に立ち,“活動を育む医学”として,人の営みの基本である“活動”の賦活化を図っている....
・現在,リハビリテーション医学は,疾病や外傷で低下した身体的・精神的機能を回復させ障害を克服するという従来の解釈の上に立ち,“活動を育む医学”として,人の営みの基本である“活動”の賦活化を図っている. ・特に,高齢者や慢性疾患を抱える患者に対して地域社会全体で支える仕組みが求められ,リハビリテーショ...

医学のあゆみ293巻13号 神経回路の機能発達と障害―基礎研究からヒト病態へ
・神経回路研究は100年以上の歴史があり,近年解析技術の進歩により分子レベルから個体レベルに至る多階層をつないだ理解が進んでいる領域である. ・神経細胞の内在的な機構に加えて,グリア細胞などが外から回...
・神経回路研究は100年以上の歴史があり,近年解析技術の進歩により分子レベルから個体レベルに至る多階層をつないだ理解が進んでいる領域である. ・神経細胞の内在的な機構に加えて,グリア細胞などが外から回路を積極的に制御することが明らかになりつつある.特に情報伝達の場であるシナプスの形成と除去における,...

医学のあゆみ293巻12号 造血器腫瘍の遺伝子パネル検査の臨床的意義―診断精度向上,予後層別化,個別化治療への応用
・2024年9月に造血器腫瘍遺伝子パネル検査“ヘムサイト®”が薬事承認され,2025年3月に保険適用となった.日本血液学会ゲノム医療委員会は「ゲノム検査ガイドライン」を作成し,疾患や病期ごとに,診断・...
・2024年9月に造血器腫瘍遺伝子パネル検査“ヘムサイト®”が薬事承認され,2025年3月に保険適用となった.日本血液学会ゲノム医療委員会は「ゲノム検査ガイドライン」を作成し,疾患や病期ごとに,診断・治療法の選択・予後予測における遺伝子パネル検査の臨床的有用性と推奨度を提案した.それに続き厚生労働省...

医学のあゆみ293巻11号 データシェアリングと個人情報保護の課題
・医療データの利活用は,症例報告や観察研究といった小規模な研究から,大規模情報集積による臨床医療・産業応用まで飛躍的に拡大しつつある.この潮流を加速させる鍵となるのがデータシェアリングである. ・その...
・医療データの利活用は,症例報告や観察研究といった小規模な研究から,大規模情報集積による臨床医療・産業応用まで飛躍的に拡大しつつある.この潮流を加速させる鍵となるのがデータシェアリングである. ・その実現には,データの標準化や管理システムの構築,費用負担モデルの確立といった技術的課題と,個人情報保護...

医学のあゆみ293巻10号 肥満症―代謝異常から全身性疾患へのパラダイムシフト
・「肥満症」は単なる代謝異常にとどまらず,心血管疾患,呼吸器疾患,運動器疾患,女性医学領域,さらにメンタルヘルスや感染症に至るまで,さまざまな健康障害と関連する全身性の疾患として理解されつつある. ・...
・「肥満症」は単なる代謝異常にとどまらず,心血管疾患,呼吸器疾患,運動器疾患,女性医学領域,さらにメンタルヘルスや感染症に至るまで,さまざまな健康障害と関連する全身性の疾患として理解されつつある. ・肥満症治療薬は,体重の減少を主要評価項目とした試験だけでなく,MASLDや睡眠時無呼吸症候群,運動器...

医学のあゆみ293巻9号 マルチオミクスが解き明かす疾患の本質―統合的アプローチによる新たな知見
・機能ゲノム解析技術は飛躍的な進化を遂げている.シングルセル解析を起点とした技術革新は,エピゲノム・タンパク質解析へと発展し,シングルセルマルチオーム解析という多次元的アプローチを実現した.空間的位置...
・機能ゲノム解析技術は飛躍的な進化を遂げている.シングルセル解析を起点とした技術革新は,エピゲノム・タンパク質解析へと発展し,シングルセルマルチオーム解析という多次元的アプローチを実現した.空間的位置情報を保持した解析技術も発展し,同様にマルチオーム化への道を切りひらきつつある. ・これらの先端技術...

医学のあゆみ293巻8号 レーザー医学の最前線―知られざる現状とその新展開
・日本レーザー医学会が認定するレーザー専門医となるには,11の基本領域学会認定の専門医が安全教育講習会を受講し,試験に合格することが必要条件である. ・レーザー専門医は,レーザーとその生体作用,治療の...
・日本レーザー医学会が認定するレーザー専門医となるには,11の基本領域学会認定の専門医が安全教育講習会を受講し,試験に合格することが必要条件である. ・レーザー専門医は,レーザーとその生体作用,治療の原理,臨床現場における正しい管理法と使用法など,レーザーに関する十分な知識を持ち,より精度の高い安全...

医学のあゆみ293巻7号 ストレス応答の分子メカニズム―最新知見と臨床応用への展望
・生命は恒常性維持のために,翻訳後修飾,複合体形成,転写制御,代謝調節など,多階層にわたる情報伝達システムのネットワークを形成し,さまざまな物理化学的ストレス刺激に対して細胞レベルで適切に応答している...
・生命は恒常性維持のために,翻訳後修飾,複合体形成,転写制御,代謝調節など,多階層にわたる情報伝達システムのネットワークを形成し,さまざまな物理化学的ストレス刺激に対して細胞レベルで適切に応答している. ・このようなストレス応答が破綻すると,組織障害や慢性炎症,ゲノム不安定性などを引き起こし,がんや...

別冊「医学のあゆみ」 緩和医療のアップデート
週刊「医学のあゆみ」の好評連載「緩和医療のアップデート」が待望の別冊化! 多死社会を迎え,ニーズが高まる緩和医療の基礎的な内容から最新知見までをエキスパートが解説! ●医学のあゆみ(2024年3月~1...
週刊「医学のあゆみ」の好評連載「緩和医療のアップデート」が待望の別冊化! 多死社会を迎え,ニーズが高まる緩和医療の基礎的な内容から最新知見までをエキスパートが解説! ●医学のあゆみ(2024年3月~11月)に掲載した連載「緩和医療のアップデート」の別冊化. ●WHOがUniversal Health...

医学のあゆみ293巻5号 成人先天性心疾患―各国のガイドラインに学ぶ
・今後20年のうちに,50代までの人口の約1%が先天性心疾患を抱える時代が来ると予測されている.先天性心疾患の多くは完治が難しく,生涯にわたる医療的サポートが必要となる. ・しかし日本では“フォローア...
・今後20年のうちに,50代までの人口の約1%が先天性心疾患を抱える時代が来ると予測されている.先天性心疾患の多くは完治が難しく,生涯にわたる医療的サポートが必要となる. ・しかし日本では“フォローアップからの脱落”などが大きな問題となっており,専門医と循環器内科医,さらには一般内科医やかかりつけ医...

医学のあゆみ293巻4号 少子化時代の妊孕性温存療法
・体外受精などの生殖医療で生まれる子の割合は9人に1人に達している.しかし,高年齢者の成績は1%程度と,必ずしも効率的とはいえない生殖医療が実施されている. ・そのような現状にあって妊孕性温存療法は,...
・体外受精などの生殖医療で生まれる子の割合は9人に1人に達している.しかし,高年齢者の成績は1%程度と,必ずしも効率的とはいえない生殖医療が実施されている. ・そのような現状にあって妊孕性温存療法は,若年がん患者を対象にした実施において大きな成果をあげている.また,社会的卵子凍結に対する企業や自治体...

医学のあゆみ293巻3号 知っておきたいVEXAS症候群―早期診断と治療
・2020年にはじめて報告されたVEXAS症候群.加齢に伴い造血幹細胞に生じるUBA1遺伝子の後天的変異に起因する中高年男性の疾患で,炎症性疾患と血液疾患の両側面をあわせ持つことが特徴である. ・診断...
・2020年にはじめて報告されたVEXAS症候群.加齢に伴い造血幹細胞に生じるUBA1遺伝子の後天的変異に起因する中高年男性の疾患で,炎症性疾患と血液疾患の両側面をあわせ持つことが特徴である. ・診断基準や標準治療法は確立の途上にある.また,臨床症状が極めて多彩で,複数の診療科での対応を要する場合も...

医学のあゆみ293巻1号 健康危機への備えと対応――パンデミックと能登半島地震を踏まえた社会とシステムのあり方
・2020年のCOVID-19パンデミックや2024年の能登半島地震などは記憶に新しい.突発的災害による健康危機への対応は喫緊の社会課題である.同時に,薬剤耐性がもたらすサイレントパンデミックや人口減...
・2020年のCOVID-19パンデミックや2024年の能登半島地震などは記憶に新しい.突発的災害による健康危機への対応は喫緊の社会課題である.同時に,薬剤耐性がもたらすサイレントパンデミックや人口減少社会における社会保障費や医療費の財源逼迫も,静かに進行する重大な健康危機といえる. ・これら多様な...

医学のあゆみ292巻13号 脳科学研究が推進する うつ病の病態・診断・治療の発展
・うつ病は,生物学的要因,心理社会的要因,そして個々の人格や発達の特性が相互作用して発症する複雑な疾患である.働き盛りでの発症が多く,2030年代には社会的損失の最大要因になると推測されている. ・診...
・うつ病は,生物学的要因,心理社会的要因,そして個々の人格や発達の特性が相互作用して発症する複雑な疾患である.働き盛りでの発症が多く,2030年代には社会的損失の最大要因になると推測されている. ・診断は精神科医の主観に頼り,治療は十分な効果を示さない抗うつ薬に依存する現状.いまだ解明されない病態メ...

医学のあゆみ292巻12号 科学的根拠に基づくがん検診UPDATE2025
・わが国において1981年に悪性腫瘍が死亡原因の第1位となって以降,「老人保健法」や「がん対策基本法」の施行,「がん対策推進基本計画」の策定など,がん検診の実施について時代の変遷に即応すべくさまざまな...
・わが国において1981年に悪性腫瘍が死亡原因の第1位となって以降,「老人保健法」や「がん対策基本法」の施行,「がん対策推進基本計画」の策定など,がん検診の実施について時代の変遷に即応すべくさまざまな検討が重ねられている. ・2023年度から現在も進行中の第4期がん対策推進基本計画には,地域・職域に...

医学のあゆみ292巻11号 進歩する循環器低侵襲治療
・経カテーテル的大動脈弁置換術が2013年に,僧帽弁クリップと弁膜症に対する低侵襲心臓手術が2018年に保険償還され,それぞれの領域で急速に普及し,循環器治療のあり方を大きく変えている. ・特に,大動...
・経カテーテル的大動脈弁置換術が2013年に,僧帽弁クリップと弁膜症に対する低侵襲心臓手術が2018年に保険償還され,それぞれの領域で急速に普及し,循環器治療のあり方を大きく変えている. ・特に,大動脈弁狭窄症に対する治療は選択肢が多様化し,“ライフタイムマネジメント”の重要性が広く認識されるように...

医学のあゆみ292巻10号 概日時計が制御する多面的な生理機構
・概日時計の分子レベルにおける研究はこの50年で大きく進展した.ベニバナインゲンの一日周期の葉柄運動を解析したBünningの研究を先駆けに,ショウジョウバエを用いて約24時間周期の細胞自律的なリズム...
・概日時計の分子レベルにおける研究はこの50年で大きく進展した.ベニバナインゲンの一日周期の葉柄運動を解析したBünningの研究を先駆けに,ショウジョウバエを用いて約24時間周期の細胞自律的なリズムを生み出すモデルを提唱したHall,Rosbash,Youngは2017年ノーベル生理学・医学賞を受...

医学のあゆみ292巻9号 神経変性疾患の分子病態解明と治療法開発
・今われわれは,神経変性疾患が治療可能な疾患になるという時代の転換期の真っただ中にいる. ・アルツハイマー病,筋萎縮性側索硬化症(ALS)や家族性ALS に対する医薬品が,2023~2024年の2年間...
・今われわれは,神経変性疾患が治療可能な疾患になるという時代の転換期の真っただ中にいる. ・アルツハイマー病,筋萎縮性側索硬化症(ALS)や家族性ALS に対する医薬品が,2023~2024年の2年間で相次いで承認された.この2年に限らず,2015年にALS に対してエダラボンが承認されて以来10年...

医学のあゆみ292巻8号 健康日本21(第三次)の健康づくり戦略―医療者へのメッセージ
・“誰一人取り残さない健康づくり”を掲げ,「健康日本21(第三次)」は,性差や年齢,ライフコースを踏まえた健康づくり,自然に健康になれる社会環境の構築,そして多様な主体による健康づくりを展開している....
・“誰一人取り残さない健康づくり”を掲げ,「健康日本21(第三次)」は,性差や年齢,ライフコースを踏まえた健康づくり,自然に健康になれる社会環境の構築,そして多様な主体による健康づくりを展開している. ・さまざまな組織・企業が健康づくりを起点に動き始めているが,医療面では,予防は行政機関,治療は医療...

別冊「医学のあゆみ」 臨床医のための微生物学講座――各病原体の最新知識と臨床対応
日常診療で遭遇する感染症の基礎知識と対策を網羅した実践的ガイドブック! ●COVID-19のパンデミックを経験したいま,感染症への理解と対策の重要性が再認識されている.本書は,臨床現場で高頻度に遭遇す...
日常診療で遭遇する感染症の基礎知識と対策を網羅した実践的ガイドブック! ●COVID-19のパンデミックを経験したいま,感染症への理解と対策の重要性が再認識されている.本書は,臨床現場で高頻度に遭遇する感染症から,頻度は低いものの知っておくべき重要な病原体まで,実践的な知識を網羅. ●真菌,細菌,ウ...

医学のあゆみ292巻7号 過労死等研究の現在地―10年間の成果と今後の方向性
・働くこと.その過程が思ったとおりに展開するのはあいにく少ない.しかし,長時間の労働や低質な労働環境のせいで病気になって命を失ったり休職したりすることは,なんとしても防がなければならない. ・2014...
・働くこと.その過程が思ったとおりに展開するのはあいにく少ない.しかし,長時間の労働や低質な労働環境のせいで病気になって命を失ったり休職したりすることは,なんとしても防がなければならない. ・2014年11月に施行された「過労死等防止対策推進法」は“調査研究”を第一に据えている.施行から10年を経た...

医学のあゆみ292巻6号 PICS(集中治療後症候群)―ICU退室後に生じる身体・精神・認知機能障害
・ICUを退室した患者に生じる身体的,精神的,認知的な機能障害を総称する概念であるPICS.退院後の生活の質に大きな影響を与えるとして,世界的に注目を集めている. ・患者本人のみならずにとどまらず家族...
・ICUを退室した患者に生じる身体的,精神的,認知的な機能障害を総称する概念であるPICS.退院後の生活の質に大きな影響を与えるとして,世界的に注目を集めている. ・患者本人のみならずにとどまらず家族にも影響が及ぶPICS-F(family),発育途上にある子どもへの長期的な影響が懸念されるPICS...

医学のあゆみ292巻5号 ゲノム編集医療―最先端ツールからモデル,創薬,遺伝子治療へ
・CRISPR-Cas9などの技術革新により精密かつ効率的な遺伝子改変が可能となった.遺伝子疾患の理解や治療法の実用化を推進する“次世代医療”として大きな期待が寄せられている. ・一方,ゲノム編集技術...
・CRISPR-Cas9などの技術革新により精密かつ効率的な遺伝子改変が可能となった.遺伝子疾患の理解や治療法の実用化を推進する“次世代医療”として大きな期待が寄せられている. ・一方,ゲノム編集技術の社会実装に向けては,倫理的課題や法的課題に関する合意形成から,安全性評価と品質管理の確立まで,解決...

医学のあゆみ292巻4号 生物学的相分離と計測技術
・液-液相分離という古めかしい用語に注目が集まっている.細胞内での相分離は「生物学的相分離」ともよばれ,タンパク質やRNAが相分離して形成する液滴は,生体物質を時空間的に制御する場である. ・アルツハ...
・液-液相分離という古めかしい用語に注目が集まっている.細胞内での相分離は「生物学的相分離」ともよばれ,タンパク質やRNAが相分離して形成する液滴は,生体物質を時空間的に制御する場である. ・アルツハイマー病抗体薬の開発はなぜ難航しているのか? 生物学的相分離をもとに,細胞生物学と分子生物学の狭間で...

医学のあゆみ292巻3号 肝疾患の早期発見・早期治療の要となる肝機能検査
・肝疾患検査における温故知新! 日常よく測定される肝臓に関わる臨床検査項目 ―ALT,GGT,PT,血小板,FIB-4,アンモニア,肝炎ウイルスマーカー― の最新知見を紹介し,その意味を再考する. ・...
・肝疾患検査における温故知新! 日常よく測定される肝臓に関わる臨床検査項目 ―ALT,GGT,PT,血小板,FIB-4,アンモニア,肝炎ウイルスマーカー― の最新知見を紹介し,その意味を再考する. ・日本肝臓学会は“奈良宣言2023”を発出した.慢性肝疾患をあらためて“CLD(chronic liv...