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- インフェクションコントロール2023年夏季増刊 決定版 感染対策 地域連携マニュアル
商品情報
内容
2022年の診療報酬改定により、地域連携の重要性が高まっている。本書では“地域連携の初心者”に向け、加算1施設や地域ネットワークの取り組みを紹介した。「施設にどう介入すればいいか分からない」「地域連携をよりブラッシュアップしたい」と悩むICTメンバーを手助けする。
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序文
編集に際して
感染症をもたらす病原体は、ヒトの動きとともに移動し伝播するため、感染拡大はまず地域内で始まる。住民を感染症の脅威から守るためには、地域全体で“感染対策力”を高める必要がある。施設規模や医療内容の役割が違っても、病原体の感染性は変わらない。各施設が異なる感染対策をすると、患者・施設利用者や家族は混乱し、病原体に有利な状況を作ってしまう。
すなわち、地域のすべての医療関連施設、高齢者施設などの感染対策の規格統一とその質の向上を目指すべきである。地域連携・ネットワーク構築は以前から重要性が指摘され、各地域で行政や保健所、また大学病院などが核になって多くの取り組みがなされてきた。2012年度の診療報酬改定による感染防止対策加算および地域連携加算の新設は、各病院のICT結成・活動強化を促進し、感染対策のレベルアップおよび施設間の連携強化に大いに貢献した。しかしながら、ICTが結成できない中小規模の病院や、高齢者施設などを含んだ、真の意味の地域連携・ネットワークはまだ不十分と言わざるを得ない状況であった。
その後、COVID-19流行を経験し、感染拡大は医療・介護関係者のみならず、行政・民間企業・地域住民ともども一丸となって実践しなければ食い止めることが難しいという実情をこの3年半あまりで改めて共通認識としてもつこととなった。2022年度の診療報酬改定で大きく変わった感染対策向上加算などを追い風として、感染症およびその対策に立ち向かい強い地域を作り出すために、それぞれの現場でどのような課題確認や実践が求められているのか、さらなる関心が高まっている。
本書は感染対策の地域連携の経験を積んできた日本のトップリーダーが執筆を担当し、総論から始まって、さまざまな施設、職種、地域の立場、疾患ごとにありとあらゆる切り口で書き下ろしていただいた。地域連携のエキスパートにとっても、これから本格的に構築しようとする施設にもバイブル的な役割を果たせる1冊に仕上がったと自負している。大いに活用され地域連携の強化に役立てていただければ幸いである。
2023年6月
岐阜大学医学部附属地域医療医学センター 特任教授/ぎふ綜合健診センター 所長
村上啓雄
編集に際して
2020年に国内で初の新型コロナウイルスの陽性者が確認されてから3年が経過しました。この3年間、感染対策の担当者は、自施設を守るために苦闘しながらさまざまな対策を講じてきたことでしょう。それでも集団感染に至ってしまった施設もあったかと思います。
そのようななか、2022年に厚生労働省は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響を受け、医療機関同士の外来感染対策向上加算や連携強化加算などの新たな診療報酬を発表しました。この診療報酬の改定は、診療所を含め地域における医療機関同士の連携を強化することで、感染対策のレベルアップが図ることを目的としたものです。この新たな加算はウィズコロナ期に、多くの施設や医療機関にとって地域連携強化の追い風になりました。この1年間で多くの施設がCOVID-19のことだけでなく、ほかの感染症の対策を含め多くの支援を受けたことでしょう。
2023年5月8日には、COVID-19の感染症法上の位置付けが、「新型インフルエンザ等感染症」から、5類感染症に移行となりました。これに伴い多くの感染対策が緩和されました。しかし、ウイルスの特性が変化するわけではないため、これまで通り対策を講じる必要があります。
本誌は全国各地の施設で活動されている先生方に、地域連携のポイント、地域連携におけるICT メンバーの役割、加算1の施設の地域連携の取り組み、連携施設における取り組み、地域組織との取り組み、自施設の取り組み、地域施設でのクラスターに注意すべき感染症など10章に分けて執筆していただきました。本書が皆さまの今後の活動の一助になれば幸いです。
最後に執筆をご担当していただいた先生方、企画をしていただいたINFECTIONCONTROL の編集担当の方々に心から感謝いたします。
2023年6月
北海道大学病院 感染制御部 看護師長(感染管理認定看護師)
小山田玲子
目次
・編集に際して
・執筆者一覧
・資料ダウンロード方法
【第1章 ウィズコロナ時代の地域連携】
1 ウィズコロナ時代の地域連携
2 診療報酬改定による影響と新たな加算の算定基準
3 コロナ禍を経てみえてきた地域連携における薬剤耐性菌の課題
4 ウィズコロナ時代の地域施設の職員へのアプローチのポイント
【第2章 加算1の施設のICTメンバーの役割】
1 ICD
2 ICN
3 薬剤師
4 臨床検査技師
5 事務担当者
【第3章 加算1の施設の取り組み紹介】
1 都市部の大学病院の活動
2 地方の大学病院の活動
3 地方の総合病院の活動①
4 地方の総合病院の活動②
【第4章 連携施設における取り組み紹介】
1 加算3の中小規模病院
2 療養型病院
3 精神科病院
4 高齢者施設(個室が中心)
5 高齢者施設(多床室が中心)
6 通所介護施設(デイサービス)
7 障がい者施設
8 診療所
【第5章 地域の組織との取り組み紹介】
1 保健所との連携
2 行政機関(県庁)との連携
3 災害派遣医療チーム(DMAT)との連携
【第6章 全国の地域連携の取り組み紹介】
1 地域連携に役立つ指導ツールが集結!
どれを使う? 手指衛生・PPE着脱レクチャー
2 青森県感染対策協議会(AICON)
3 栃木地域感染制御コンソーティアム(TRICK)
4 千葉県院内感染対策地域支援ネットワーク(千葉ネット)
5 KAWASAKI地域感染制御協議会
6 感染管理ネットワーク新潟(ICNN)
7 大阪市感染対策支援(OIPC)ネットワーク
8 三重県感染対策支援ネットワーク(MieICNet)
9 北九州地域感染制御ティーム(KRICT)
10 長崎感染制御ネットワーク
【第7章 クラスター発生に注意する感染症】
1 新型コロナウイルス
2 インフルエンザ
3 ノロウイルス
【第8章 施設で発生しやすい感染症】
1 尿路感染症
2 疥癬
3 誤嚥性肺炎
4 帯状疱疹
【第9章 地域で注意すべき薬剤耐性菌】
1 地域で注意すべき薬剤耐性菌対策
【第10章 コロナ禍でのオンライン指導】
1 オンライン指導のコツ
2 オンライン指導の取り組み紹介
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書籍情報
- ISBN:9784840479998
- ページ数:280頁
- 書籍発行日:2023年7月
- 電子版発売日:2023年7月20日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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