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- 小児の腸内細菌叢UP-TO-DATE
商品情報
内容
★小児に対するプロバイオティクスやプレバイオティクスは本当に有用なのか?
★どのような食生活が小児の健全な腸内細菌叢形成に役立つのか?
⇒これらの疑問に対する答えのヒントが、本書にはあります。
さまざまな領域で話題の「腸内細菌叢」。
一般的には、なんでもかんでも腸内細菌叢と結び付けて語られがちですが、実際にはエビデンスのあるものばかりではありません。
本書はその中でも「小児」に特化し、エビデンスに基づいた情報をまとめました。
腸内細菌叢の研究者はもちろん、小児と接する医師、看護師にとっても、臨床に役立つ知恵がぎっしりと詰まっています。
序文
序文
ヒトの常在細菌の90%以上を占める消化管の細菌集団は腸内細菌叢と呼ばれ,腸内で一定のバランスを保ちながら共生しています。近年,その存在と役割が明らかになるにつれ,重要な研究テーマとして注目を集めています。腸内細菌叢の構成比率や菌量に異常が生じることをdysbiosis(ディスバイオーシス)と呼びますが,出生から2歳ごろまでに生じたディスバイオーシスは成人期まで移行します。逆説的に言えば, この時期の腸内細菌叢を正常に保つことが小児期以降の長期的な健康維持において重要であるということです。実際,米国小児科学会は最近,「人生最初の1,000日間(受胎から分娩までの280日間と出生後2歳までの約720日を合わせた日数)の栄養環境が神経系の発達や生涯にわたる健康維持の鍵である」という考え方(Nutrition in the First 1,000 days)を提唱しています。これまで腸内細菌叢に関する書籍として,小児期のディスバイオーシスの病因論的意義を論じたものはほとんど見あたりません。しかし最近,新生児・乳幼児のディスバイオーシスによる研究成果から免疫,代謝,神経疾患などの病態への理解が進んでいます。そこで小児の腸内細菌叢研究の現状と展望についてまとめたいと考え本書を企画しました。
本書の構成は,ヒトの一生における腸内細菌叢の経年変化やディスバイオーシスと健康との関連を横軸に,小児期のディスバイオーシスがまねく具体的な健康障害を縦軸にしています。具体的には第1章で腸内細菌研究歴史や最新の知見を解説し,第2章でディスバイオーシスと小児の様々な疾患との関連を紹介し,第3章では各章を理解する際に知っておくと便利な情報を付録的に掲載しました。そして各項目の執筆は最先端の研究者にお願いしました。その結果,小児を含むヒトの腸内細菌叢研究における最新の知見を漏らさず盛り込むことができたものと自負しています。また限られた紙面の中で素晴らしい原稿を執筆下さいました執筆者の方々には,この場を借りて厚く御礼申し上げます。本書は,専門家でない方も含めて多くの方にお読み頂きたいと考え,執筆者には可能な限り平易な用語とわかりやすい表現を心がけて頂きました。結果的に大変読みやすい内容になったものと思いますが,何かお気づきの点がありましたら忌憚のないご意見をうかがえれば幸いです。
最後に,本書の企画段階から上梓に至るまで,1年あまりの長きにわたってご助言,ご支援を賜りました日本医事新報社の横尾直享氏に深謝の意を表します。
令和6年初夏
関西医科大学小児科学講座
編著 金子一成
目次
1章 総 論 小児の腸内細菌叢に関する最新の知見
1-1 腸内細菌叢研究の歴史
1-2 腸内細菌叢の解析法の進歩
1-3 腸内細菌叢がヒトの健康に果たす役割
1-4 小児期の腸内細菌叢の形成とその特徴
1-5 ヒトの腸内細菌叢の加齢に伴う変化
1-6 腸内細菌叢の乱れと小児の疾患
1-7 プロバイオティクスやプレバイオティクスによる腸内細菌叢の乱れに対する介入
1-8 健全な腸内細菌叢形成に望ましい食生活
2章 各 論 小児の腸内細菌叢の乱れと様々な疾患との関連
2-1 小児のアレルギー疾患
2-2 新生児壊死性腸炎
2-3 川崎病
2-4 小児への抗菌薬投与
2-5 小児の腎疾患
2-6 小児の炎症性腸疾患
2-7 小児の神経発達症
2-8 小児のてんかん
2-9 小児肥満
2-10 小児の尿路感染症
3章 付 録 臨床に役立つ腸内細菌叢に関する情報
3-1 ヒトの腸内細菌叢を構成する細菌の分類
3-2 プレバイオティクス ─ その種類と分類 ─
3-3 わが国で処方可能な医療用プロバイオティクス
3-4 主な短鎖脂肪酸産生菌
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書籍情報
- ISBN:9784784901227
- ページ数:260頁
- 書籍発行日:2024年6月
- 電子版発売日:2024年7月19日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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