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- 画像診断 2025年増刊号(Vol.45 No.4)多様な視点で探る頭頸部画像診断 ―画像所見・発生・由来臓器から読み解く―
商品情報
内容
「特徴的な画像所見」「発生学」「病変の由来臓器」という3つの異なった視点から頭頸部をみることで、頭頸部画像診断の本質的な理解が深まる内容。読影時に所見から疾患を探す際にも役立つ。「総合的な頭頸部画像の見方」がわかりやすく習得できる一冊。
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序文
序
頭頸部画像診断の教科書は,病態や解剖など様々な方面で多数の良書が発刊されており,自分が放射線診断医となった十数年前とは様変わりしている.本書では,これまでの書籍とは少し切り口を変えて,特徴的な画像所見や発生学,病変の由来臓器など様々な観点から頭頸部画像を紐解いていく構成とした.様々な観点から画像所見をとらえることで,疾患を多角的に把握し,より深い理解が得られるのではないかと考えている.
本書は3部構成となっている.第1章では,特徴的な画像所見から病変を紐解くような内容となっている(vascularity,石灰化・骨化,嚢胞性病変,壊死・嚢胞変性,脂肪,出血,MRIの信号強度,FDG-PET/CTの集積).各画像所見の成因まで,できる限り言及していただいているため,深い理解が得られ,応用が利くような内容となっている.頭頸部では生検が比較的容易で,質的診断を求められる状況は多くはないものの,眼窩・頭蓋底,粘膜下の深部病変などの生検困難部位や偶発的な病変など,質的診断を迫られる状況も少なくない.この章は読影時に所見から鑑別疾患を絞る際にも役立ててほしい.
第2章は発生学的視点から頭頸部病変を解説する.頭頸部には発生段階における異常が原因となるような病態や正常変異が多数存在しているため,発生学を絡めた理解をしておくことが疾患の本質的な把握につながる.また,発生を踏まえた知識があると,応用が利くような場合も多くある(例えば,胸腺の下降経路を知っていれば,その部位にできた腫瘤の鑑別として異所性胸腺やそこから発生した腫瘍が挙げられる).若手医師には,発生学的知識の習得を通じて,より深い疾患理解を目指していただきたい.
第3章は由来臓器の観点から頭頸部病変を考察する.鑑別疾患は発生臓器によって異なるため,由来臓器の推定が診断の鍵となる症例にもしばしば遭遇する.一方,頭頸部では臓器が密接しているため病変の由来判定が困難な場合がある.本章では教育的な実例を用いてその推定方法を解説している.この章は,2017年に南 学先生が編集された画像診断増刊号「画像による病変の由来部位の診断」での執筆経験を基に構想した.また,全身疾患の初発症状として頭頸部病変がみつかる症例や,頭頸部に随伴する所見が診断につながる症例もあるため,多発病変・随伴病変の項を設けた.
最後に,各章の先生方には,様々な視点から解説を行うという,高度な専門性と豊富な経験を求められる,大変労力のかかる執筆をお引き受けいただいた.ここに深く感謝の意を表する.
2025年1月
国立がん研究センター東病院放射線診断科
檜山 貴志
目次
1章 特徴的画像所見からみる頭頸部病変
1 Vascularity 酒井正史
2 石灰化・骨化 馬場 亮,山内英臣,尾尻博也
3 嚢胞性病変 勇内山大介,石田尚利,齋藤和博
4 壊死・嚢胞変性 髙井由希子,加藤博基,松尾政之
5 脂肪 久保優子,楠本昌彦
6 出血 山内英臣,馬場 亮,尾尻博也
7 MRIの信号強度 金谷本真,藤間憲幸
8 FDG PET-CT 子安 翔
2章 発生学的視点からみる頭頸部病変
9 舌骨下頸部,口腔・中咽頭領域 益岡壮太
10 舌骨上頸部(口腔・中咽頭除く) 服部真也,羽柴 淳,向井宏樹
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書籍情報
- ISBN:9784059887850
- ページ数:176頁
- 書籍発行日:2025年3月
- 電子版発売日:2025年3月25日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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