イラストレイテッド薬理学 原書8版

  • ページ数 : 846頁
  • 書籍発行日 : 2025年1月
  • 電子版発売日 : 2025年1月22日
¥9,680(税込)
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商品情報

内容

好評のリッピンコットシリーズの薬理学テキスト最新版。 簡潔な解説と整理された構成、直感的な理解を助ける数多くのフルカラーの図版により、膨大な薬理学の知識を効率よく学べる。今版では、新章「ファーマコゲノミクス」、臨床とのつながりを示すコラム「臨床応用」、学習内容とその理解度の確認に便利な「章の要約」などが新規追加された。

序文

原書8版翻訳にあたって

医療系大学の教育は,CBT・OSCE(ベッドサイドで患者に接する実習教育のための卒業前資格試験)等の導入からも明らかなように,座学から実践教育の比重が大きくなってきている.たしかに患者様対応の技術を卒業前に修得しておけば,臨床医学における医師・患者関係の構築には有用であろう.しかし,あまりに知識教育が軽視されていないだろうか.現在は抗体薬,遺伝子治療薬,シグナル伝達介入薬など,分子生物学に基づく新しい分子標的薬(広義.狭義は抗癌薬)が次々に臨床使用されている.そして,それらは確かに著効を示す.医療者が必要な知識は爆発的に増大しているのである.どう基礎知識の教育をするのかについての教育者の悩みはすべての領域で爆増している.薬理学教育についてもさまざまな文献を読み解くに最小限必要な基礎的な知識を伝えるのが精一杯となっている.発展課題は学生諸君自ら学習していかなければならない.本書は薬理学者から学生諸君への学びへの提案と希望の書である.

インターネットの発展により知識と思われる情報の入手は容易になっている.しかしながら,ノイズ(偽情報,あるいは学術的根拠の乏しい情報)も強くなっている.GoogleやChatGPT などの検索エンジンや生成AI が吐き出す情報も,専門家からみて,不正確な面が多々ある.AI による翻訳もまた然りである.一方,配付資料だけで大学生活や試験を生き抜く風潮もあり,教科書の存在意義が問われている.そこで逆説的ではあるが,信頼性の高い情報源として教科書を手元に置いて読み通し,時に参照することの意義はますます高まっている.第8版では,最小限の知識としての各章ごとの要約と臨床症例として臨床応用コラムが付記され,さらに教育に配慮されたものとなっている.

本書は欧米で定評のある教科書をそれぞれの分野の専門家が翻訳している.残念ながら,ケアレスミスや今後の発展により修正されなければならない情報もあるであろう.しかし,そのノイズはインターネットで得られる情報よりもはるかに小さいと自負している.本書は,薬理学の最も重要な知識を,記憶に残りやすいイラストを参照しながら効率よく学べるように工夫されている.また,本書で米国の医療に興味をもてたら,ぜひ海外に留学してほしい.

第4版,5版,6版と訳書を刊行できたが,残念ながら7版は断念せざるを得なかった.今回,8版の訳書の刊行を英断した丸善出版には感謝の念を伝えたい.また編集を担当していただいた諏佐海香氏に深く感謝する.ご指摘や疑問があれば丸善出版編集部にお問い合わせいただきたい.


2024年12月

訳者を代表して
櫻井   隆
丸山   敬
柳澤 輝行

目次

第I編:薬物治療における原則

1.薬物動態学

2.薬物-受容体相互作用と薬力学

第II編:自律神経系作用薬

3.自律神経系

4.コリン作動薬

5.抗コリン薬

6.アドレナリン作動薬

7.抗アドレナリン薬

第III編:循環器系(心血管系)作用薬

8.高血圧治療薬(降圧薬)

9.利尿薬

10.心不全治療薬

11.抗不整脈薬

12.狭心症治療薬

13.抗凝固・抗血小板薬

14.脂質異常症(高脂血症)治療薬

第IV編:中枢神経系作用薬

15.神経変性疾患治療薬

16.抗不安薬,睡眠(催眠)薬

17.抗うつ薬

18.抗精神病薬(神経遮断薬)

19.抗てんかん薬

20.麻酔薬

21.オピオイド鎮痛薬(麻薬性鎮痛薬)

22.中枢神経興奮薬

第V編:内分泌系薬

23.下垂体と甲状腺

24.糖尿病治療薬

25.性ホルモン

26.副腎皮質ホルモン

27.骨代謝作用薬

第VI編:化学療法薬

28.抗菌薬治療の基本原理

29.細胞壁合成阻害薬

30.タンパク質合成阻害薬

31.キノロン薬,葉酸代謝拮抗薬,尿路感染症抗菌薬

32.抗マイコバクテリア薬

33.抗真菌薬

34.抗ウイルス薬

35.抗原虫薬

36.駆虫薬

37.抗悪性腫瘍薬(抗癌薬)

38.免疫抑制薬

第VII編:薬理学の特別なトピックス

39.ヒスタミンとセロトニン

40.抗炎症(解熱/鎮痛)薬

41.呼吸器系治療薬

42.消化管系と悪心・嘔吐治療薬

43.泌尿器系疾患の治療薬

44.貧血治療薬

45.皮膚疾患治療薬

46.臨床中毒学

47.乱用薬物

48.ファーマコゲノミクス

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書籍情報

  • ISBN:9784621310434
  • ページ数:846頁
  • 書籍発行日:2025年1月
  • 電子版発売日:2025年1月22日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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