外鼻の再建 選択肢と考えかた

  • ページ数 : 176頁
  • 書籍発行日 : 2024年8月
  • 電子版発売日 : 2025年1月24日
¥19,250(税込)
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商品情報

内容

再建のなかでも難しいとされる外鼻の再建…ですが、これほど多くの図点数で解説された本はこれまでありませんでした。 本書の特長は何と言っても、美しい術後結果と術式を詳細に示す著者作のシェーマです。 欠損の大きさに応じて、どのように再建の方針を立てたらよいのか、著者の長い経験で得られた知見をもとに、再建方法の選択肢とその考えかたが解説されています。読者が臨床で出遭う小欠損から大欠損まで、治療の端緒が得られることでしょう。

序文

はじめに

筆者が鼻再建に取り組み始めた頃は,「できる限り顔面に傷を残さない外鼻再建」という発想で,顔面から大きな皮弁採取が必要な症例や移植床の状態が悪いような症例などに遊離前腕皮弁を用いて再建していました。それは,顔面以外からの血行の良好な組織による一期的再建を目指したからです。

しかし,Cover として用いた場合には外鼻皮膚との適合性の問題があり,加えて皮弁採取部の醜状変形などから,適応となる症例は限られていました。一方で,色合い肌合いに優れた前額皮弁の採取部の変形は思っていたより軽微に収まる場合があることも実感し,前額皮弁移植後に行っていたthinning を皮弁切離前に行う方法などへと変遷してきました。このような経験の中で,中等度以上の全層欠損では良好な血行を有する十分な大きさのLining の再建がことのほか重要であることや,側壁全層欠損にはSupport が必須であることなども認識するようになりました。さらに整容的に良好な最終結果を得るためには,手術の的確さのみならず二次的小修正が必要な場合が多いことにも,気づかされました。

以上のような変遷と試行錯誤を振り返り,これから鼻再建に取り組もうとしている方や今まさに取り組んでいる諸氏のお役に立てればとの思いが本書の執筆に取り組んだきっかけです。ご存じのように,外鼻欠損にはさまざまなバリエーションがありますが,数種のパターンに分類でき,欠損の大きさや部位により再建法もある程度限定されます。そのような観点から,診断から治療までのステップをできる限り具体的でわかりやすいように記述しました。克誠堂出版大澤王子氏の読者目線での的確なアドバイスに感謝しています。

本書が,多少なりとも読者の皆様の鼻再建への取り組み方や問題点に遭遇した際の一助となれば幸いです。筆者が例示した症例の問題点などを踏まえて,読者がさらなる治療成績の向上に向けて邁進していただけたら,望外の喜びです。


2024年6月1日

岩手医科大学名誉教授
小林誠一郎

目次

基礎知識

考えかた

1外鼻の構造

2Aesthetic unit と外鼻の皮膚性状

 ①Aesthetic unit

 ②Subunit principle

 ③外鼻の皮膚性状

3顔面・外鼻のプロポーション

4血管解剖と知覚神経

 ①血管解剖

 ②知覚神経

欠損の把握

考えかた

5Cover の欠損

 ①欠損部に対応する健常部が残っている場合

 ②欠損部に対応する健常部が残っていない場合

6Support の欠損

7Lining の欠損

8Nasal platform の欠損,変形

再建法の選択

選択肢と考えかた

表1 再建組織に必要な条件と,欠損の大きさ・部位に応じた主な再建法

9Cover

 ①くり抜き法,植皮,遊離複合組織移植

 ②局所皮弁─欠損部位に応じた局所皮弁の選択肢

 ③鼻唇溝皮弁

 ④前額皮弁

10Support

 ①正中部の Support

 ②側壁の Support

 ③鼻翼・鼻尖部の Support

 ④耳介軟骨による二次修正

11Lining

 ①Hinge flap

 ②小欠損への鼻唇溝皮弁,筋粘膜弁

 ③中等度欠損への鼻中隔粘軟骨膜弁

 ④遊離皮弁など

12Nasal platform

代表的な皮弁のデザインと挙上法

デザインと挙上のポイント

13外側鼻動脈上鼻翼枝を血管柄とする島状皮弁

 ①血管解剖

 ②手技

14鼻唇溝皮弁

 ①血管解剖

 ②手技

15前額皮弁(paramedian forehead flap)

 ①血管解剖

 ②手技

 ③三段階手術法─3つの方法の比較と術式の選択

表2 三段階手術法の比較

 ④滑車上動脈が損傷されている場合

16鼻中隔粘軟骨膜弁

 ①血管解剖

 ②Ipsilateral mucoperichondrial flap

 ③Composite septal flap

 ④Contralateral mucoperichondrial flap

 ⑤その他の粘軟骨膜弁

17口輪筋粘膜弁

 ①血管解剖

 ②手技

再建

再建計画の進めかた

・再建─小欠損

選択肢70  考えかた

18鼻翼部

 ①耳介からの遊離複合組織移植による再建

 ②双葉皮弁による再建:Zitelli 法

 ③双葉皮弁による再建:島状双葉皮弁

 ④鼻唇溝皮弁による再建

19鼻尖部

20側壁,鼻背部

・再建─中等度以上の欠損

選択肢104  考えかた

21Lining 欠損が小さい場合

 ①Hinge flap による Lining の再建

 ②Hinge flap 以外の局所皮弁などを利用した Lining の再建

22 Lining 欠損が外鼻の 1/2 〜 2/3 程度の場合

 ①片側全層欠損─ ipsilateral mucoperichondrial flap による再建

 ②片側側壁全層欠損─ contralateral mucoperichondrial flap による再建

 ③片側全層欠損─欠損周囲の皮弁・粘膜弁を併用した再建

 ④両側全層欠損─ composite septal flap による再建

 ⑤両側全層欠損─ composite septal flap と欠損周囲の皮弁の併用による再建

23全外鼻に及ぶ全層欠損

24遊離皮弁による再建

 ①Cover の再建

 ②Lining の再建

 ③外鼻周囲構造に及ぶ欠損の再建

25二次修正

 ①側壁部外鼻境界線の外側偏位

 ②鼻翼の外側偏位

 ③鼻翼溝,鼻翼上溝の平坦化

 ④鼻孔の狭小化

文献一覧


索引

著者紹介

謝辞

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書籍情報

  • ISBN:9784771961296
  • ページ数:176頁
  • 書籍発行日:2024年8月
  • 電子版発売日:2025年1月24日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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