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- 小児の超音波ガイド下血管穿刺と区域麻酔
商品情報
内容
序文
序文
今日、超音波ガイド下血管穿刺は中心静脈だけではなく末梢動静脈にも応用されるようになっています。筆者が麻酔科医の駆け出しとして働いていた2000年代中ごろは、麻酔導入時における小児の血管穿刺は主に、視認や触知をもとにしたブラインド穿刺で行われていました。小児心臓手術ともなれば、腕に自信のある麻酔科の上級医や心臓血管外科医が率先して確保し、若手に穿刺のチャンスはほとんど回ってきませんでした。しかし、常に迅速に血管穿刺が成功するわけではなく、4人がかかりで穿刺しても非常に時間がかかることがしばしばありました。その状況を何とか打開しようと思い、超音波ガイド下穿刺の猛特訓を開始しました。当時、志馬伸朗先生(現、広島大学大学院救急集中治療医学主任教授)、中嶋康文先生(現、近畿大学医学部麻酔科学講座主任教授)、中山力恒先生(現、近畿大学医学部麻酔科学講座講師)と共に両手両足を占拠し、超音波ガイド下穿刺を競うように行っていたのがいい思い出です。継続的な修練により穿刺成功率は上昇し、臨床における大きな武器となりました。その後、良き同僚の中山先生の多大な協力のおかげで、小児の超音波ガイド下血管穿刺に関する臨床研究を始め、幸運にも今日までにいくつかの成果を上げることができました。
本書の第Ⅰ章では、小児の超音波ガイド下血管穿刺における筆者の研究結果から得られた知見や、経験から体得したコツを中心に、実際の手技について図や写真を交えながら解説しています。第Ⅱ章は小児の区域麻酔についての解説です。区域麻酔については、超音波ガイド下区域麻酔が流行りだして少し経過した2008年より、興味を持って施行し始めました。その後、日本区域麻酔学会が発足し、認定医制度が始まりましたが、それには気付いていませんでした。2019年より大阪母子医療センター麻酔科に着任し、区域麻酔の指導的立場となりましたが、やはり無資格は良くないと思い、JRACE試験が始まって数年経ったころにようやく日本区域麻酔学会に入会し、試験を受けることになりました。正直、第Ⅱ章については、日本区域麻酔学会のご高名な先生方を差し置いて自分が担当してよいものかと迷いましたが、いざ始めると、第Ⅰ章よりも楽しんで執筆することができました。自己流の箇所も多いかもしれませんが、小児専門病院において区域麻酔を指導してきた者としての経験から伝えられるコツを、日常臨床で撮りためた画像を用いて解説しています。
本書が、日々小児患者を相手に臨床業務を行い、超音波ガイド下血管穿刺や区域麻酔を始めたいと思っている先生方や、手技に悩んでいる先生方の役に立つことを願うばかりです。
最後に、本書の執筆の話をいただき、出版に多大なるご尽力をいただいた克誠堂出版株式会社の塩原恵理様に深謝いたします。
2024年10月 京都の短い秋を感じながら、大文字山火床にて
大阪母子医療センター麻酔科副部長
竹下 淳
目次
第Ⅰ章 小児の超音波ガイド下中心静脈・ 末梢動静脈カテーテル留置
1 小児の超音波ガイド下中心静脈カテーテル留置
|1|短軸交差法
①穿刺体位
②プレスキャン
③消毒、カテーテル関連血流感染症(Catheter related blood stream infection: CRBSI)予防
④短軸交差法による穿刺
|2|長軸平行法
①穿刺体位
②プレスキャン
③消毒、CRBSI予防
④長軸平行法による穿刺
2 小児の超音波ガイド下末梢動静脈カテーテル留置
|1|末梢動脈カテーテル留置
①穿刺部位
②穿刺準備・プレスキャン
③消毒、CRBSI予防
④軸交差法による穿刺
|2|末梢静脈カテーテル留置
①穿刺部位
②穿刺準備・プレスキャン
③消毒、CRBSI予防
④軸交差法による穿刺
⑤長軸平行法による穿刺
⑥穿刺成功率を上げる工夫
⑦カテーテルのサイズ選択
⑧超音波による点滴漏れの確認
3 小児の超音波ガイド下
末梢静脈挿入式中心静脈カテーテル留置
①穿刺部位
②穿刺準備・プレスキャン
③消毒、CRBSI予防
④軸交差法による穿刺
⑤PICCの適切な先端位置
第Ⅱ章 小児の超音波ガイド下区域麻酔
1 総論
2 各論(Plan Aブロック + α)
|1|大幹部
A腹直筋鞘ブロック
B側方腰方形筋ブロック、腹横筋膜面ブロック、腸骨鼠径・下腹神経ブロック
C傍脊椎ブロック
|2|上肢
A腕神経叢ブロック (腋窩、鎖骨上)
|3|下肢
A大腿神経ブロック
B膝窩部坐骨神経ブロック
|4|その他
A陰茎背神経ブロック
B仙骨硬膜外ブロック
C上顎神経ブロック
D星状神経節ブロック
E浅頸神経叢ブロック
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書籍情報
- ISBN:9784771906006
- ページ数:148頁
- 書籍発行日:2024年11月
- 電子版発売日:2025年1月28日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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