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透析医のための漢方薬テキスト 西洋医学で対応しきれない透析合併症に漢方で挑む!

  • ページ数 : 230頁
  • 書籍発行日 : 2018年2月
  • 電子版発売日 : 2025年1月24日
¥4,180(税込)
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商品情報

内容

本書は、透析診療に従事する医師を対象に、漢方の初歩的な診療方法から、
実際の具体的な処方について、症例をまじえてわかりやすく解説した。
漢方用語でつまずかないよう、難しいところは繰り返し説明を加え、読者に理解しやすいよう努めた。
また、透析患者向けの漢方薬以外のサプリメント、ビタミン類、アロマセラピー、
気功、鍼灸、整体などの手技、運動療法、温泉療法などの補完療法も紹介。
患者さんのQOL向上役立つ待望の復刻版。
(本書は2018年、アトムス社より刊行された書籍を電子版として復刻したものです。)

序文


わが国では年間3万人以上の患者が末期腎不全から新たに透析に導入となり,維持透析患者数はすでに32万人を超えて増加の一途にあります。この数値はわが国の保険・医療行政における深刻な問題です。

新規透析導入患者の高齢化が進み,心血管リスクの高い糖尿病合併患者も増加するなど,末期腎不全から維持透析導入となった後も「生活の質」を低下させるさまざまな合併症への対策が問題となっています。わが国は透析治療成績や転帰に関しては世界最高水準にありますが,今後は長期生存だけではなく,生活の質に寄与する形で透析患者の管理に取り組んでいく必要があります。

透析診療の現場では,これらの合併症に関連した症状や訴えが複雑化・長期化しており,従来の西洋医学的なアプローチだけでは解決できない症例が多数存在し,限界があります。しかし,漢方薬をはじめとする東洋医学的なアプローチで解決可能な症例も多く存在します。

また,透析患者の高齢化・透析歴の長期化に伴い多臓器に合併症を抱えるようになると,西洋医学では臓器別診療・ガイドライン診療などに従った治療が導入され,複数の疾患に対して薬剤の処方が行われます。その結果,1人の患者に多数の処方がなされ,薬物有害事象のリスクも高くなる傾向にあります。それに対して,漢方医学では全身のさまざまな症状を「証」としてとらえて,1つひとつの病気ではなく,1人の患者として診た上で処方が決定されることから,処方薬の数を最小限に抑えることが可能です。これは,近年問題となっているポリファーマシー対策,医療費抑制効果への期待につながるものです。

さらに,個々の患者の体質・体力に合わせて処方を考える漢方医学では,体力の低下した高齢の透析患者にも比較的安全に使用できる処方が用意されているため,透析患者の高齢化・長期化による合併症(フレイル,サルコペニア)に対して「補腎剤」などの漢方薬が果たす役割も大きいと考えます。このように,漢方薬は腎臓病などの慢性疾患の治療選択肢を増やす一助になると考えられます。

しかし,私が漢方に取り組み始めた2005年頃,腎臓病・透析患者への漢方薬のテキストがなく,こまった経験があります。このような経緯があり,『透析で使う漢方薬―患者のQOL向上のために』(中山書店,2008年)や,『高齢者漢方医学』(医学と看護社,2013年)の執筆にいたりました。『透析で使う漢方薬―患者のQOL向上のために』の発刊から約10年を経て,漢方薬そのものには変わりはなくとも,医学の進歩だけでなく,医療制度,一般市民の医療に対する考えなど,透析診療の現場は大きく変わってきました。また,2017年3~5月にかけて,私は,ラジオNIKKEIの『漢方トゥデイ』というラジオ放送で,「透析患者への漢方治療」に関する出演の機会がありましたが,その準備作業中に前著の内容の改訂作業の必要性を強く意識しました。そこで今回,今後も医療現場で役立つ書物になって欲しいとの願いも込めて,新たに透析医を対象とした漢方薬治療のテキストを発刊するにいたった次第です。基本的な内容はそのままにしていますが,新しい疾患概念を含めるなど内容の見直しを行ったほか,症例提示を加えてより実践的になり,タイトルも『透析医のための漢方薬テキスト――西洋医学で対応しきれない透析合併症に漢方で挑む』へと刷新して,上梓の運びとなりました。

本書の企画・執筆に際しては,終始貴重なアドバイスと励ましの言葉をいただいた(株)アトムスの遠矢雅之氏には深く感謝いたします。また,恩師の飯野靖彦先生,山田博一先生,三浦於菟先生や,これまで多くのことを教えてくださった篠田俊雄先生,鶴岡秀一先生,小野孝彦先生をはじめとする皆様には,ここに改めて御礼申し上げたいと思います。最後に,執筆の環境を整えてくれた家族にも感謝いたします。

本書では透析患者への漢方治療の実際とその展望について,私が現在までに研究発表してきた文献なども含めて概説しました。本書が1人でも多くの先生方にとって透析医療の現場で漢方医学を活かしていただくきっかけとなれば幸いです。


2017年深秋

和田 健太朗

目次

I 漢方の基本知識

1.漢方医学とその歴史

2.漢方医学の基本理論

3.漢方の勉強法

4.漢方医学とEBM

II 漢方初心者が漢方薬を処方する際の注意ポイント

1.西洋医学と漢方医学の違い

2.漢方の副作用

3.西洋薬と漢方薬の相互作用

4.一般的な漢方薬の内服時の注意

5.漢方薬内服時の補助ツール

6.透析患者への漢方薬投与法の注意

7.妊婦に対する漢方療法

8.その他の注意事項

III 日常診療で実践可能な漢方の基本処方

IV 透析患者に対する漢方薬の実際 ―各種疾患・症状に応じた漢方処方

1.体力低下,全身倦怠感

2.呼吸器疾患・症状

3.神経・筋症状

4.精神疾患・症状

5.循環器疾患・症状

6.消化器疾患・症状

7.内分泌疾患

8.腎・尿路疾患

9.皮膚症状

10.末梢循環不全・冷え症(冷感)

11.貧血

12.透析に関連した骨関節症

13.透析中の特殊な症状

V 代表的な漢方薬(保険診療で使用可能なもの)とその構成成分

VI 代表的な生薬の解説

VII 漢方独自の用語の解説

VIII 透析患者に対するそのほかの補完(相補)代替医療・統合医療の現状とその可能性

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書籍情報

  • ISBN:9784880029399
  • ページ数:230頁
  • 書籍発行日:2018年2月
  • 電子版発売日:2025年1月24日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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