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- 循環器疾患にかかわる薬剤師の思考・視点がわかる 循薬ドリル
商品情報
内容
●臨床現場で求められる判断力と対応力が身につく!
●明日からの臨床に活かせる実践型ガイド!
踏み込みづらく感じる「未開の地」、循環器薬物療法の世界。心不全をはじめとする循環器疾患は、外来や病棟で頻繁に遭遇する重要な領域ですが、その複雑な病態生理や治療方法に難しさを感じる薬剤師も多いのではないでしょうか。
本書は、循環器薬物療法について薬剤師ならではの視点でエビデンスに基づいた知識をわかりやすく整理し、臨床で役立つ思考プロセスを解説しています。さらに、実践的な症例を交えることで、具体的な判断力や対応力を自然に養える構成なので、循環器薬物療法を基礎から深く理解し、日々の臨床に自信を持って臨みたい方に最適な1冊です。ぜひ手に取ってみてください!
序文
序
本書は,循環器疾患とその薬物療法に関する知識を深めるための一冊です。循環器病棟に関わる薬剤師だけでなく,循環器疾患をもつ患者さんに対応するすべての薬剤師に向けた内容となっています。循環器疾患,とりわけ心不全は,患者数が年々増加しており,循環器病棟のみならず,あらゆる病棟や外来で頻繁に遭遇する疾患です。このため,循環器疾患の薬物療法の理解は,すべての薬剤師にとって必要不可欠といえます。一方で,循環器疾患の薬物療法への関与を「未開の地」と感じる薬剤師も多いのではないでしょうか。私自身もかつてはその一人であり,医師向けの書籍で知識を深めようと試みましたが,医師が学生時代から学んできた病態生理や解剖学との知識差を痛感し,理解が進まず挫折を繰り返していました。その結果,長らく「未開の地」のままでした。
本書は,薬剤師が執筆しているため,理解すべきポイントを押さえつつ,体系的かつ段階的に学べる内容となっています。「未開の地」も,正しい地図があれば驚くほど明瞭で美しい景色へと変わります。本書が地図となり,循環器疾患の薬物療法への積極的な関与を可能にする第一歩となることを願っています。執筆には,循環器疾患を専門とする病院薬剤師や,多様な臨床経験をもつ8名の病院薬剤師が携わっています。エビデンスに基づいた実践や病態生理を中心とした解説など,多角的な視点が盛り込まれています。また,各項目には症例問題を取り入れ,基礎知識だけでなく執筆者の臨床視点や思考回路も具体的に学べるよう工夫しています。これにより,臨床現場で直面する状況をイメージしながら学び,判断力と対応力の向上を目指しています。
本書は一つ一つの項目が充実しており,ボリュームがありますが,それは執筆者たちの実践的アプローチを学び,それらを読者自身の理解へとつなげるためです。このため,本書は単なる情報提供にとどまらず,臨床力を高めるための具体的なヒントが詰まった内容となっています。本書が循環器疾患とその薬物療法への理解を深め,日々の臨床に役立つ一冊となることを心より期待しています。ぜひ「未開の地」に本書とともに足を踏み入れ,新たな知識と発見を目の前の患者さんに役立てていただければ幸いです。
2024年12月
佐古 守人
目次
心不全
1. 慢性期の心不全患者における血圧低下時の降圧薬・利尿薬の中止提案の考え方は?左心不全の病態(HFrEFとHFpEF)の薬物治療を理解しよう
2. 急性心不全(慢性心不全の増悪含む)の病態を理解しよう
3. HFrEF とHFpEFの病態の違いから紐解くHFpEF の薬物治療管理とは?
4. 心不全の既往がある患者における輸液負荷の考え方は?うっ血と低灌流の所見から輸液療法を評価しよう
5. 心不全の病態評価を薬物治療のフォローに活かそう これまでの知識のおさらい
不整脈
6. 心不全と頻脈性不整脈(心房細動)の蜜月な関係とは?心房細動と心不全が相互に及ぼす影響を考察してみよう!
7. その意識消失の要因は?
8. 心室性不整脈に対する薬物治療管理とは 焦らず急ぐ! アツい気持ちで冷静な対応を
9. 目の前の患者さんが心肺停止!何を考え,どのような行動をとりますか?
10. その徐脈のリスクは?
冠動脈疾患
11. 急性冠症候群(ACS)患者に対する薬剤師の仕事とは?
血圧管理
12. GFJ を超えてゆけ!! もっとできる高血圧患者のケア
薬物治療(利尿薬)
13. 利尿薬はどう使う? 中止の基準は?利尿薬の特徴と使用目的を理解する
14. 大動脈弁狭窄症(AS)の病態評価と利尿薬の適正使用のポイントは?
薬物治療(ARNI)
15. 心不全治療の新たな選択肢 アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)
薬物治療(SGLT2阻害薬)
16. SGLT2 阻害薬は心不全治療の最強助っ人!?
Onco-cardiology
17. 慢性心不全既往のあるがん患者で治療経過中に心不全が増悪した!がん薬物療法が心機能に及ぼす影響を理解しよう
18. がん患者に対する抗凝固療法の留意点は?添付文書「+α」を考えられるようになろう
心不全患者の療養指導
19. アウトカムと「時間軸」を意識した心不全患者の療養指導
高齢者(フレイル)
20. 心不全とフレイル 高齢化社会における問題点をともに考えよう!
心不全×栄養
21. 心不全と栄養 栄養状態の低下がもたらす悪循環を断ち切ろう
心不全緩和
22. 薬物治療を通して心不全緩和を考える 前編
23. 薬物治療を通して心不全緩和を考える 後編
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書籍情報
- ISBN:9784840756242
- ページ数:296頁
- 書籍発行日:2024年12月
- 電子版発売日:2025年1月28日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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