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- 人体の正常構造と機能 第7巻 血液・免疫・内分泌 第5版
商品情報
内容
解剖学・生理学の高度な内容をやさしく学べる教科書として評判を呼び、シリーズ総発行部数は25万部にのぼります。
最新の知見に基づいて内容を更新するとともに、さらに読みやすく、わかりやすい教科書をめざしました。
図解を中心とした構成 フルカラーの図解を中心に構成したビジュアルな紙面。どの教科書よりも図が豊富でわかりやすいとの評価をいただいています。
見開き完結 ひとつのテーマが見開きで完結するよう編集。重要事項をコンパクトにまとめてあり、読みやすく理解しやすい。
解剖・組織・生理の連携 図解に沿ってマクロ・ミクロの構造を学び、その構造がどのような機能を果たしているのか、その構造や機能を支えている物質は何かを、順を追って学習できるよう構成しました。読み進めていくうちに、各臓器の構造と機能のつながりが実感できます。
序文
序
私たちの身体をつくっている組織は,体内の海に浸った状態にあり,その海からの贈り物によって生命活動を営んでいる。つまり,大海に浮かぶ小島のように,組織たちは海から送られてくる栄養や酸素などの生活物資を受け取って活動している。
これに対し,本書でとりあげた血液リンパ系や内分泌系は少し様子が違う。もちろん,他の組織と同じように最初はひとかたまりであるが,ある段階になると,さまざまな形となって体内の海に飛び出していく。そして,世界を股にかける船乗りのように全身を駆けめぐり,必要とされれば速やかに目的地にとんでいく「頼りになる味方」として働くのである。多細胞生物では,個々の細胞は互いに協調する必要があるが,このための細胞間情報伝達を中心的に司っているのが内分泌系である。
このように,血液リンパ系や内分泌系には「体内を巡って働く」という共通性があり,いずれもこれに適した特徴を備えている。赤血球は,酸素を運ぶという目的のために核を捨ててヘモグロビンを抱えているし,リンパ球は速やかに血管外に出て免疫応答に働くため,身軽な姿で全身を巡る。また,ホルモンは,いつ必要とされても十分な効果を発揮できるよう常に全身に広がり,そのホルモンに対する受容体を持つ標的細胞にのみ特異的に作用する。本当に「よくできている」としか言いようがない。
しかも,彼らはやみくもにさまよっているわけではなく,その活動も驚くほど綿密にコントロールされている。抗原提示から免疫応答に至る過程やリンパ球のホーミング,止血機構や老化赤血球だけが処理される仕組み,そして標的細胞にのみ作用するホルモンの受容体システム,フィードバック機構による適正なホルモン分泌量の維持等々,考えれば考えるほど緻密な機構には「生命の神秘」どころか「神々しさ」さえ感じられる。
何故こんな素晴らしい仕組みができたのかは,永遠の謎かもしれない。しかし,その謎を解明したいと思うのも人間に与えられた宿命であろう。本書を通じ,少しでも多くの読者が血液リンパ系や内分泌系の神秘を感じ,私たちと一緒にその謎に思いを馳せていただければと願っている。
著者ら
目次
血液の組成
血液の45%は細胞成分で,そのほとんどが赤血球である
造 血
血液細胞は骨髄でつくられる
すべての血液細胞は共通の幹細胞から分化する
物質輸送;赤血球
赤血球はヘモグロビンの入った弾力性に富む袋である
エリスロポエチンは酸素需要に応じて赤血球の産生を調節する
赤血球は約120日で寿命を終え,脾臓で処理される
赤血球膜上の抗原が血液型を決める
止血機構;血小板と凝固因子
血管壁,血小板,凝固因子が協同して出血を止める
凝固系と線溶系のバランスが血栓の成長と溶解を調節する
生体防御(1) 食細胞と自然免疫
好中球とマクロファージが自然免疫の最前線で活躍する
好中球は真っ先に感染局所に動員される
補体は食細胞の貪食を助けるとともに,それ自身殺菌作用を持つ
炎症は,生体防御反応を肉眼レベルの現象としてとらえたものである
生体防御(2) リンパ球と適応免疫
リンパ球は血中とリンパ組織の間を循環しながら,抗原を探す
活性化した樹状細胞が適応免疫を発動させる
B細胞は,抗原特異性の異なる107~109種類の抗体を作りだす
病原体の種類に応じて適切なT 細胞が誘導される
生体防御(3) 免疫の異常
適応免疫の過剰による組織傷害を広い意味でアレルギーと呼ぶ
自己抗原に対する免疫応答を回避する複数の仕組みがある
生体防御(4) リンパ器官
粘膜面は常に外来抗原にさらされており,粘膜関連リンパ組織が防御する
リンパ節は感染組織の抗原を集め,適応免疫応答を発動させる
白脾髄は二次リンパ組織,赤脾髄は血液濾過装置である
T細胞は胸腺で成熟する
内分泌系の概観
ホルモンはきわめて微量で生理機能を調節する
視床下部と下垂体
視床下部と下垂体は神経内分泌を行う機能単位である
下垂体ホルモンの分泌機構は,前葉と後葉で大きく異なる
視床下部ホルモンは内分泌系の最上位ホルモンである
下垂体前葉ホルモンは,末梢内分泌腺からのホルモン分泌を促進する
成長ホルモンは,脳を除くすべての組織の成長を促進する
甲状腺・副甲状腺(上皮小体)
コロイドを満たした濾胞上皮が甲状腺ホルモンをつくる
甲状腺ホルモンはチロシンとヨウ素から合成され,コロイド中に前駆体蛋白分子として貯えられる
甲状腺ホルモンはほとんどの組織に作用して代謝を亢進させる
PTHは活性型ビタミンD,カルシトニンとともに血漿Ca2+ 濃度を調節する
副 腎
副腎は,発生起源と機能の異なる2種類の組織からなる
副腎皮質はステロイド分泌細胞,髄質はカテコールアミン分泌細胞からなる
副腎髄質の分泌するアドレナリンは,交感神経の興奮と類似の作用を及ぼす
副腎皮質ではコレステロールから3種類のステロイドホルモンがつくられる
糖質コルチコイドは代謝を調節し,ストレスに対抗する
電解質コルチコイドは腎集合管でのNa+再吸収を促進し体液量を維持する
性腺,松果体
性ホルモンは,精巣・卵巣・副腎皮質において共通の経路で合成される
[基礎知識]
アラキドン酸カスケードとその産物
自然免疫と適応免疫
免疫応答と種々の疾患との関係
MHC(主要組織適合遺伝子複合体)
サイトカイン
細胞内シグナル伝達系
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書籍情報
- ISBN:9784784932672
- ページ数:112頁
- 書籍発行日:2025年1月
- 電子版発売日:2025年2月14日
- 判:A4変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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