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- FLASH薬理学 改訂版
商品情報
内容
薬理学の要点をクリアカットにまとめた,詳しすぎず易しすぎないちょうどよいテキスト.通読も拾い読みもしやすく,学習スタイルに合わせて学べる.医学生や看護・医療系学生が概要を効果的につかむのに最適な1冊!
序文
まえがき(改訂版)
本書の初版は,丸山(埼玉医科大学・医学部・薬理学教室)の単独執筆により,2018年に刊行された.埼玉医科大学での講義(薬理総論や臨床系講義),および看護学校(臨床薬理学)にて丸山が教科書として使用したが,他からも思いがけない高い評価をいただいて第3刷まで増版となった.刊行から6年が経過したところで羊土社より改訂の機会をいただくこととなった.
丸山は総論を得意とするところであったが,本書の各論,特に自律神経系は簡素であったので,今回の改訂には初版で査読を担当した淡路が編者として加わることとなった.また,日々,埼玉医科大学で薬理学総論を含めて医学部や保健医療学部の教育に活躍している薬理学スタッフにも改訂に参加いただいた.
思えば,丸山が医学部学生のころは,アスピリン(9章,抗炎症薬),ペニシリン(7章,抗菌薬),チアジド(3章,降圧薬)ぐらいを知っていれば,臨床の90 %をカバーできる時代であった.なかには有効性が確認できず,頻用されていたにもかかわらず,現在では販売中止となった薬剤もあった.しかし,近年は分子生物学の発展とともに,抗体薬(1章,抗体薬),分子標的薬(8章,抗がん薬)などなど,使い方を間違えなければ,特効薬ともいえる治療薬がぞくぞくと誕生している.それらの処方では,適応症だけではなく,特徴的な有害作用や相互作用に配慮しなければならない.必要な知識量は日々倍増している.これは薬理学ばかりではない.他の基礎医学や臨床医学でも知識量の爆発的増加が継続している.しかし,大学の教育期間には変化がない.しかも学生時代は知識だけではなく,広く人間性も学んでいかなくてはならない.
知識については,将来的には生成AIが有力なツールになろう.標準治療は適当なプロンプトを記載すれば,おそらく正確に示してくれるようになるだろう.しかしながら,標準治療は最も妥当な平均値であり,医療裁判敗訴の回避には有効であるが,目の前の個々の患者様には最適ではない.2045年にはシンギュラリティに到達すると予想されているが,少なくともそれまでは(たぶん,それ以後も),適切な治療には人間による統合的な判断は必須であろう.その基礎を習得してもらうために,本書では,普遍的な基礎知識を解説し,さらに発展的なトピックスを付加した.1単位講義で終了させるために最適化されていると自負している.将来に有用な礎の教育に少しでもお役に立てれば幸いである.
本書は初版同様,既刊の教科書,学術書,インターネットで公開されている情報を参考にしている.お礼を申し上げるとともに,個々の参照先の割愛をご容赦いただきたい.羊土社の皆様には初版に引き続き多大なご協力をいただいた.あらためて深く感謝する.
2024年12月
丸山 敬 淡路健雄
目次
・まえがき(改訂版)[丸山 敬,淡路健雄]
・まえがき(初版)[丸山 敬]
第1章 総論[丸山 敬(001~014, 017),淡路健雄(015, 016)]
001 医療と疾患
002 薬,薬物,薬剤
003 主作用と副作用
004 薬害
005 薬効と自然変動/プラセボ効果
006 新薬開発
007 個別化薬理学
008 薬物の投与経路①(非経口投与)
009 薬物の投与経路②(経口投与)
010 薬物の投与経路③(その他)
011 投与後の薬物(薬物動態)
012 半減期とクリアランス
013 薬物と肝腎とpH(排出)
014 薬物相互作用
015 シグナル伝達と薬物
016 リガンド,アゴニスト,アンタゴニスト
017 抗体医薬/遺伝子治療
column
第2章 消化器[淡路健雄]
018 消化器疾患概要
019 消化性潰瘍治療薬
020 胃粘膜防護薬
021 消化管機能性疾患
022 ウイルス性肝炎
023 肝臓防護薬(庇護薬)
024 膵臓疾患
025 炎症性腸疾患(IBD)
026 便秘と下痢
column
第3章 循環器・血液[淡路健雄]
027 高血圧①(循環系概要)
028 高血圧②(概論)
029 高血圧③(主要薬)
030 高血圧④(代替薬)
031 心筋梗塞・狭心症治療薬①
032 心筋梗塞・狭心症治療薬②
033 心不全治療薬
034 不整脈
035 利尿薬
036 造血薬(貧血治療薬)
column
第4章 呼吸器[周防 諭]
037 呼吸器概要
038 咳,痰
039 気管支喘息
040 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
041 肺高血圧症
042 マクロライド
column
第5章 内分泌[淡路健雄]
043 ホルモン
044 下垂体ホルモン
045 甲状腺機能異常①(症状)
046 甲状腺機能異常②(治療)
047 副腎髄質
048 副腎皮質
049 性ホルモン
050 糖尿病
051 脂質異常症治療薬
052 骨粗鬆症(Ca代謝)
column
第6章 神経[淡路健雄(053, 054, 057~072),栁下-姜 楠(055, 056)]
053 神経系概論
054 脳血管障害治療薬
055 認知症①(アルツハイマー病)
056 認知症②(その他)
057 パーキンソン病治療薬
058 片頭痛治療薬
059 慢性頭痛
060 統合失調症治療薬
061 催眠薬/抗不安薬
062 うつ病と躁病
063 てんかん
064 薬物乱用
065 麻薬性鎮痛薬/緩和ケア
066 睡眠障害
067 自律神経系
068 交感神経系薬物
069 副交感神経系薬物
070 骨格筋作用薬
071 全身麻酔薬
072 局所麻酔薬
column
第7章 感染症[周防 諭]
073 感染症概論
074 耐性・菌交代症・日和見感染
075 抗菌薬総論
076 抗菌薬各論
077 ウイルス感染症
078 真菌感染症
079 寄生虫(含ダニ,シラミ)感染症
080 消毒薬
column
第8章 抗がん薬[丸山 敬]
081 抗がん薬概論
082 従来型抗がん薬①(総論)
083 従来型抗がん薬②(各論)
084 MTX,5-FU,活性葉酸
085 分子標的薬
086 その他の抗がん薬①
087 その他の抗がん薬②
column
第9章 抗炎症薬[吉川圭介]
088 炎症
089 NSAID
090 膠原病(関節リウマチ,SLE)
091 痛風治療薬
092 抗アレルギー薬
column
第10章 その他[栁下-姜 楠(093~096, 098~100),丸山 敬(097)]
093 眼疾患
094 抗肥満薬
095 生活改善薬
096 皮膚疾患
097 漢方薬
098 造影剤
099 サプリメント
100 放射線障害
column
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書籍情報
- ISBN:9784758121750
- ページ数:392頁
- 書籍発行日:2025年1月
- 電子版発売日:2025年2月21日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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