脳卒中のリハビリテーション

  • ページ数 : 256頁
  • 書籍発行日 : 2020年7月
  • 電子版発売日 : 2025年3月11日
¥5,170(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 最大 94pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当
point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

先輩セラピストはココを診ている!こうアプローチする!若きセラピストに向け、脳卒中リハビリに必要な知識と訓練法を網羅。
脳卒中のリハビリテーション医療は、症状・障害の多様さに対して全職種が関わることから、リハビリテーション医療の中核とされています。本書は若手・新人セラピストにとって厚い壁である脳卒中のリハビリテーションについて、リハビリ医療の現場を熟知した医師と、セラピストの両者が蓄積してきた知識・経験をわかりやすく記述しています。脳卒中の臨床を知ることからスタートし、急性期・回復期・生活期のリハビリテーションについては、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が各時期での特徴的な対応法・手技を、写真やWeb動画を使って詳しく解説しています。若手・新人セラピスト必携の書です。

序文

はじめに


理学療法士・作業療法士法が公布された1965年から55年後の2020年には、理学療法士が182,900人、作業療法士が99,850人、言語聴覚士が34,400人と約32万人のセラピストが誕生している。約32万人は、明治から150年間かけて増えた医師数に匹敵し、この短期間でのセラピスト増は、国民がリハビリテーション関連職種に大きな期待を寄せていることの左証である。

推定22万人の臨床従事セラピストのうち、約16万人を数える臨床経験10年以内の新人・若手セラピストへ急務とされるスキル・アップは、臨床経験年数の積み重ねを待つのではなく、短期間でも臨床経験の質・内容の豊かさで達成可能と考える。

なかでも脳卒中のリハビリテーション医療は、症状・障害の多様さに対して理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の全職種が関わることから、リハビリテーション医療の中核とされている。新人や若いセラピストには厚い壁の脳卒中のリハビリテーションについて、臨床経験の質・内容を豊かにするため、医師とセラピストとの「対等の立場」での執筆を基本理念として企画・編集した臨床重視の教科書が本書『脳卒中のリハビリテーション』である。「 対等の立場」とは、中枢神経専門医師主導のリハビリ教科書やセラピスト養成校教授主導のリハビリテーション教科書ではなく、最近のリハビリテーション医療の進歩に応えてリハビリ医療の現場を細部まで熟知した医師、中枢神経・全身の解剖・生理、各種疾患の病態・治療法について医師を凌駕するほど学習しているセラピスト、両者が蓄積してきた知識・経験を対等な立場で記述していることを意味している。

本書では、まず脳の画像読影を通して臨床・脳卒中を知ることからスタートし、急性期、回復期、生活期のリハビリテーションについては理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が各時期での特徴的な対応法・手技を詳述した。本文では「先輩セラピストはココを診ている、こうアプローチする」との囲み記事でセラピストが実施する一つひとつの評価法や訓練法の極意を披露し、写真を用いて手技のコツを細かく説明した。重要なポイントは訓練方法の動画を付している。

また、ボツリヌス療法や反復性経頭蓋磁気刺激法など医師主導の治療にリハビリ訓練の参加で成果を上げている「先進的な心身機能回復療法」は慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座の安保雅博教授、栗山千秋医師により記述していただいた。

医師、セラピストの臨床目線により対等の立場で著した本書は、新人や若いセラピストが脳卒中患者へのリハビリテーション医療実施中に遭遇する困難に対して科学的な道標を示してくれる。患者に好評なセラピストの「若さと情熱」に「スキル・アップしたリハビリテーション医療」を本書により加味できれば、高齢社会の進捗する21世紀において、セラピストの皆様方は医療を牽引する旗手として称賛されるでしょう。


2020年5月末日

原宿リハビリテーション病院
名誉院長 林 泰史
リハビリテーション科課長 中江暁也

目次

CHAPTER.1 臨床を知る

SECTION.1 脳卒中を知る

脳卒中の病態

脳卒中の病型とその変遷

SECTION.2 脳の血管を知る

脳の動脈

内頸動脈系

椎骨動脈系

側副血行路

SECTION.3 画像を知る

セラピストが画像を診る意義

画像を診るために必要な知識

先輩セラピストが診ている10のポイント

脳動脈の灌流域

SECTION.4 リスク管理を知る

血圧のリスク管理

脳浮腫のリスク管理

意識障害のリスク管理

水頭症のリスク管理

てんかんのリスク管理

CHAPTER.2 脳卒中に対する急性期リハビリテーション

SECTION.1 急性期リハビリテーションの目標と有効性

急性期リハビリテーションの目標

急性期リハビリテーションの有効性

SECTION.2 急性期における総合評価

介入前のチェック項目

全身状態の把握

神経症状の評価

リハビリ訓練の中止基準

SECTION.3 急性期における理学療法

ポジショニング

関節可動域訓練

寝返り訓練

起き上がり動作~端座位保持訓練

起立訓練

立位訓練

車椅子移乗訓練

SECTION.4 急性期における作業療法

臥床状態の患者に対するベッドサイド訓練

日常生活で必要となる上肢機能の訓練

日常生活動作訓練

SECTION.5 急性期における言語聴覚療法

廃用予防のためのアプローチ

セルフケア自立のためのアプローチ(食事ケア)

SECTION.6 急性期における高次脳機能障害

急性期の高次脳機能障害の特徴

急性期の高次脳機能障害へのアプローチ

CHAPTER.3 脳卒中に対する回復期リハビリテーション

SECTION.1 回復期リハビリテーションの目標と有効性

回復期リハビリテーションの目標

回復期リハビリテーションの有効性

SECTION.2 回復期リハビリテーションにおける総合評価

国際生活機能分類(ICF)を踏まえた脳卒中の障害構造

心身機能・活動の評価

参加の評価

SECTION.3 回復期における理学療法

関節可動域訓練

筋力増強訓練

運動機能回復のための訓練

寝返り訓練

起き上がり~座位保持訓練【動画】

 【動画】

 第1相 屈曲相:背臥位~上部体幹の回旋

 第2相 移行相:上部体幹の回旋~前腕と下肢での支持

 第3相 伸展相:前腕と下肢での支持~両側電部への移行

 第4相 安定相:両側臀部への移行~座位の安定

起立訓練

 【動画】

 起立訓練の一連の動作

 第1相 屈曲相:起立に伴う体幹の保持

 第2相 離殿相:離殿に伴う足部荷重感覚の促通

 第3相 伸展相:股関節伸展に伴う体幹の進展

 第4相 安定相:立位保持に伴う身体動揺の調整

立位訓練

 【動画】

 両脚支持での体重移動訓練

歩行訓練

 【動画】

 下肢装具を着けた訓練

車椅子訓練

階段昇降訓練

自動車/バス/エスカレータなどの乗降訓練

SECTION.4 回復期における作業療法

上肢機能の回復訓練

食事訓練

整容訓練

更衣訓練

排泄訓練

日常生活動作・手段を用いた日常生活活動の確立

就労支援

SECTION.5 回復期における言語聴覚療法

失語症に対するコミュニケーション能力の向上訓練

構音障害のリハビリ訓練

摂食・嚥下障害のリハビリ訓練

SECTION.6 高次脳機能障害を有する患者へのリハビリテーション

対応の基本

[症状別対応 1] 記憶障害

[症状別対応 2] 注意機能障害

[症状別対応 3] 遂行機能障害

[症状別対応 4] 社会的行動障害

[症状別対応 5] 半側空間無視

[症状別対応 6] 地誌的障害

[症状別対応 7] 失行・失認

家族支援(高次脳機能障害に関して)

自動車運転

SECTION.7 先進的な心身機能回復療法

電気刺激療法

CI療法

ボツリヌス療法

バクロフェン髄腔内投与治療

反復性経頭蓋磁気刺激法

ロボット療法

SECTION.8 回復期リハビリ病棟からの退院調整

退院に向けての準備

患者宅訪問による家屋改修などの情報収集

家屋改修のポイント

福祉用具の検討

試験外泊

外出訓練

CHAPTER.4 脳卒中に対する生活期リハビリテーション

SECTION.1 生活期リハビリテーションの目標

生活期リハビリテーション訓練の目標設定

目標達成の手段・考え方

SECTION.2 自助への支援

自主トレーニングの指導

SECTION.3 互助による支援

互助による支援方法

SECTION.4 共助による支援

共助による支援方法

SECTION.5 公助による支援

社会参加を促進する社会資源の探索・活用

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:37.9MB以上(インストール時:81.6MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:151.6MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:37.9MB以上(インストール時:81.6MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:151.6MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784899964315
  • ページ数:256頁
  • 書籍発行日:2020年7月
  • 電子版発売日:2025年3月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍アプリが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。