薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳 改訂4版

  • ページ数 : 595頁
  • 書籍発行日 : 2025年3月
  • 電子版発売日 : 2025年3月13日
¥9,900(税込)
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商品情報

内容

持っていると安心できる.妊娠期・授乳期の薬剤選択のパートナー.

妊婦・授乳婦へ薬の投与が胎児・乳児に与える影響について,疫学情報や薬剤特性など,多くのエビデンスをもとにまとめられた書籍.
2010年の初版発行以来,医師や薬剤師をはじめとする多くの医療従事者の支持を経て,今や妊婦・授乳婦の薬物治療に欠かせない1冊となりました.

※この電子版では巻頭を奥付後に入れています。

序文

改訂4版の序


本書も初版から数えると15年目となった.この改訂4版ではその間に得られた新たな知見も含めたが,本書全体の頁数を読みやすい分量にする目的もあって症例記載を残さなかった.これは日本で当分野の診療経験が確実に蓄積されてきていることから考えても妥当な選択と思う.総合評価の表も改良点があるので説明をよく読んでもらいたい.

この総合評価の表を見ていつも思うのだが,薬を「安全か否か」などの互いに相容れないカテゴリに分けるとスッキリ見える.この白黒はっきりしたまとめ方を見て整った気持ちになるのは人の特性なのかもしれないと思う.ただこのような不連続のカテゴリで真実を正確に伝えられるのか否かは別問題だろう.

最近はビッグデータ解析から「この薬に子宮内曝露した児が,ある特定の形態異常をきたす頻度は,非曝露群の1.3倍で統計的に有意」などと記述される.ではその薬は催奇形性を有するのか,相対リスクが2倍に満たないので問題がないのか.統計的に有意であれば相対リスクが1.1倍でも催奇形性ありと呼ぶのか,など考えれば夜も寝られなくなる.定義によるのだ,という人もいるだろうがリスクが確率的事象とすると恣意的な線引きをすることで真実を歪めていることにならないか.その境界線を相対リスク1.5と決めた場合,統計的に有意な1.6 は問題ありでも 1.4は問題なしと患者さんに説明できるのか.そもそも,その分断点を正当化する議論があるのだろうか.いっそのこと,毒性リスクは確率を示す連続量とした方がいいのではないか.ただ私達が確率のもつ意味を分かってそれを正確に相手に伝達できるのかには大きな疑問が残る.もしこの点が解決されたとしても,総合評価の表は平均的解釈を示したものであり個人に特有な要素は当然考慮されていない.とにかくリスク分類などでは掴みきれない真実があるかもしれないことを,そして真実は患者さん個人の事情によって違うかもしれないことを読者の皆さんには心に留めておいてほしい.

本書の初版に推薦文を書いてくださったBriggs先生は2年前に他界された.彼とはもう議論を交わすことはできないが,そのレガシーはこの本に脈々と受け継がれて生きている.最後になったが南山堂編集部の方々,また忙しいなか執筆を引き受けてくださった第一線の先生方,そして悩みながら毎日を過ごしている妊婦・授乳婦の方々とその子ども達に心からのお礼を述べて改訂4版の序文としたい.


2025年1月

編者を代表して 伊藤真也

目次

1章 妊娠期の薬物治療

1 薬物治療の基礎知識

2 胎児の発生と薬剤曝露

3 妊娠期の薬物治療による出生児への影響

4 不妊治療

5 妊娠期の情報提供(カウンセリング)の留意点

2章 授乳期の薬物治療

1 薬物治療の基礎知識

2 薬剤の母乳移行と乳児の薬剤曝露

3 授乳期の薬物治療における親子へのケア

3章 妊娠と授乳の医薬品情報

1 非臨床試験

2 臨床研究

3 医療用医薬品添付文書

4 妊娠・授乳と薬に関する情報源

4章 医薬品情報サマリー

1 抗菌薬

2 抗ウイルス薬

3 COVID-19 治療薬

4 抗インフルエンザウイルス薬

5 抗真菌薬

6 抗寄生虫薬

7 抗悪性腫瘍薬

8 免疫抑制薬

9 グルココルチコイド製剤(ステロイド製剤)

10 解熱鎮痛薬,抗炎症薬

11 オピオイド鎮痛薬,慢性疼痛治療薬

12 アレルギー疾患治療薬

13 抗リウマチ薬

14 糖尿病治療薬

15 脂質異常症治療薬

16 痛風・高尿酸血症治療薬

17 女性ホルモン製剤

18 甲状腺疾患治療薬

19 骨・カルシウム代謝薬

20 造血薬

21 止血薬

22 抗血栓薬

23 降圧薬

24 抗不整脈薬

25 心不全治療薬

26 血管拡張薬

27 利尿薬

28 気管支拡張薬,気管支喘息治療薬

29 鎮咳・去痰薬

30 上部消化管疾患治療薬

31 炎症性腸疾患治療薬

32 下部消化管疾患治療薬

33 肝炎治療薬

34 抗うつ薬

35 抗躁薬

36 抗不安薬

37 睡眠薬

38 抗精神病薬

39 ADHD治療薬

40 抗てんかん発作薬

41 片頭痛治療薬

42 めまい治療薬

43 免疫性神経疾患治療薬

44 眼科・耳鼻科用剤(外用)

45 歯科・口腔用剤(外用)

46 皮膚科用剤

47 泌尿器用剤

48 ワクチン

49 漢方薬,ビタミン・ミネラル製剤

50 嗜好品,禁煙補助薬,アルコール依存症治療薬

51 造影剤,放射性医薬品

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書籍情報

  • ISBN:9784525702342
  • ページ数:595頁
  • 書籍発行日:2025年3月
  • 電子版発売日:2025年3月13日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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