産婦人科医のための分娩ケースブック

  • ページ数 : 336頁
  • 書籍発行日 : 2025年4月
  • 電子版発売日 : 2025年4月8日
¥6,820(税込)
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商品情報

内容

【分娩減少の今こそ、貴重な症例・経験に学ぶ】
妊娠期や分娩初期には正常に経過していた症例が急激にあるいは徐々に悪化したとき、現場はどう対応するか。その実践的な知識が詰まった1冊。
陣痛の異常や早産、大出血、感染など、分娩時のさまざまな種類の重症例について、著者が経験した実際のケースから解説している。

序文

序文

私は高次医療施設において長く専門領域である周産期医療に従事したのち、一次医療施設責任者として地域周産期医療を担い20年が経過しました。『産婦人科診療ガイドライン:産科編』作成委員と評価委員を5期15年間担当、厚生労働省有識者会議「周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会」委員、日本産婦人科医会医療安全部委員などを担当し、一貫して高次医療経験者である一次医療施設医師としての視点から、多くの問題点を抽出し、解決策策定に関与してきました。

私は常に以下の信念で周産期医療を行っています。

「妊婦と我々の信頼関係と絆が分娩を乗り越える力となる」「命がけで出産に臨む妊婦に対し、我々は情熱と高いスキルを持ちチームとしてサポートする必要がある」「我々が経験する全症例こそが真実であり、それらが新たな教科書となる」

私たちがスキルアップを要する時、教科書に答えが見つかるとは限りません。各自が経験したヒヤリハット症例こそが真実であり教科書なのです。私もこれまで壁にぶつかった時に多くの教科書や論文に答えを探しましたが、実臨床に有用で満足する教科書にはなかなか巡り合えませんでした。また、一次医療施設での対応と高次医療施設での対応の双方を明確に記載した教科書を見たことがありません。

そのような思いから、本書『産婦人科医のための分娩ケースブック:重要72症例に学ぶ臨床ビューポイント』は、一般論を羅列した教科書的スタイルではなく、実際に経験した症例を提示して、そこから自分が悩み考えた全てを解説とした独自のテイストで執筆しました。産婦人科医や周産期医療に携わる医療スタッフにとって、本書が真の意味で実臨床に役立つことを切望しています。


2025年3月

大野レディスクリニック院長
大野泰正

目次

【妊娠期】

 SECTION1 妊婦がさまざまな不快症状を訴えたらどうする?

  ─妊娠中のマイナートラブルへの対応   ─

 SECTION2 妊婦に発熱とバイタル異常を認めたらどうする?

  ─劇症型A群溶連菌感染症への対応   ─

 SECTION3 妊産婦が重度の頭痛を訴えたらどうする?

  ─妊産婦頭痛への対応   ─

 SECTION4 胎動減少とNST異常所見を認めたらどうする?

  ─胎動減少への対応   ─

 SECTION5 妊婦健診で蛋白尿を認めたらどうする?

  ─妊娠蛋白尿のリスクとピットフォール   ─

 SECTION6 妊娠24週の妊婦が突発性下腹部激痛を訴えたらどうする?

  ─早産予防管理と限界   ─

 SECTION7 頻回な腹痛、性器出血、胎動減少を訴えたらどうする?

  ─常位胎盤早期剝離への対応   ─

 SECTION8 妊娠中に下肢深部静脈血栓症と診断されたらどうする?

  ─静脈血栓塞栓症合併妊娠への対応   ─

 SECTION9 妊娠中に高度の血小板減少を認めたらどうする?

  ─血小板減少性紫斑病合併妊娠への対応   ─

 SECTION10 妊婦が激しい動悸と息苦しさを訴え異常な頻脈を認めたらどうする?

  ─上室頻拍を含む不整脈合併妊婦への対応   ─

 SECTION11 妊産褥期に精神症状の異常を認めたらどうする?

  ─精神疾患合併妊産褥婦への対応   ─

【分娩期】

 SECTION12 臍帯脱出が起こったらどうする?

  ─臍帯脱出への対応と超緊急帝王切開術   ─

 SECTION13 胎動減少・消失とNST・CTG異常所見を認めたらどうする?

  ─母児間輸血症候群への対応   ─

 SECTION14 分娩中に母体発熱と胎児頻脈を認めたらどうする?

  ─絨毛膜羊膜炎への対応   ─

 SECTION15 分娩中、薬剤投与時にバイタル異常を認めたらどうする?

  ─アナフィラキシーショックへの対応   ─

 SECTION16 分娩後に大量出血を起こしたらどうする?

  ─子宮型羊水塞栓症による産科危機的出血への対応   ─

 SECTION17 分娩時、児頭は出たが肩と身体が出なかったらどうする?

  ─肩甲難産への対応   ─

 SECTION18 分娩中に続発性微弱陣痛から分娩遷延(停止)したらどうする?

  ─分娩遷延、分娩停止への対応   ─

 SECTION19 子宮内反症を認めたらどうする?

  ─子宮内反症への対応   ─

 SECTION20 胎盤娩出直後に大量出血を認めたらどうする?

  ─常位癒着胎盤への対応   ─

 SECTION21 分娩時、腟会陰縫合したにもかかわらず肛門から多量の出血を認めたらどうする?

  ─Ⅲ度、Ⅳ度腟会陰裂傷への対応   ─

 SECTION22 分娩中にけいれんを起こしたらどうする?

  ─分娩時子癇への対応   ─

 SECTION23 妊産婦に中枢神経系異常症状を認めたらどうする?

  ─妊産婦脳卒中への対応   ─

 SECTION24 分娩周辺期に高血圧と上腹部痛を認めたらどうする?

  ─HELLP症候群への対応   ─

 SECTION25 分娩中、産褥期に初めて高血圧を認めたらどうする?

  ─分娩時発症高血圧、産褥期発症高血圧とHDP発症時期別分類の新提案   ─

 SECTION26 「自宅で出産した」「陣痛が強く病院まで間に合わない」との連絡があったらどうする?

  ─医療施設外分娩への対応   ─

【産褥期・新生児】

 SECTION27 分娩後24時間以降に異常な性器出血を認めたら?

  ─後期分娩後異常出血:RPOCへの対応   ─

 SECTION28 分娩後に「尿が出ない」「尿が漏れる」と訴えたらどうする?

  ─産後下部尿路症状への対応   ─

 SECTION29 産褥期に「息切れ、動悸、浮腫」の増悪を認めたらどうする?

  ─周産期心筋症への対応   ─

 SECTION30 正常分娩で元気に出生した児が直後に心肺停止に陥ったらどうする?

  ─新生児迷走神経反射の怖さと新生児蘇生   ─

 SECTION31 妊娠中のGBSスクリーニング陰性にもかかわらず新生児GBS感染症になった?

  ─妊娠中GBSスクリーニングと新生児GBS感染症   ─

【CTG series】

 SECTION32 CTG判読の基本と波形分類

 SECTION33 分娩進行中に突然の胎児徐脈を認めたらどうする?

  ─胎児徐脈の原因   ─

 SECTION34 妊娠中に胎児不整脈を認めたらどうする?

  ─胎児不整脈への対応   ─

 SECTION35 突然、長時間持続する子宮収縮と胎児徐脈を認めたらどうする?

  ─持続性子宮収縮への対応   ─

 SECTION36 新生児の状態が予想外に悪いとき何を考える?

  ─CTGのピットフォール:母体心拍混入   ─

・INDEX

・あとがき

・著者紹介

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書籍情報

  • ISBN:9784840487948
  • ページ数:336頁
  • 書籍発行日:2025年4月
  • 電子版発売日:2025年4月8日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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