一問一答で確認! 読んで覚える抗菌薬ベーシック

  • ページ数 : 288頁
  • 書籍発行日 : 2025年2月
  • 電子版発売日 : 2025年4月11日
¥3,740(税込)
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商品情報

内容

●抗菌薬の適正使用のための入門書!

医療現場の第一線で活躍する執筆陣による抗菌薬の適正使用のための入門書。全15章で構成され、抗菌薬に関する知識の習得と抗微生物薬全般の使用法を学べます。初心者だけでなく中堅の方の知識のブラッシュアップにも最適です。最後に赤シートを使った各章ごとの「一問一答」で理解度を確認しましょう。

序文


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以来,感染症に対する社会の関心,ニーズは大きく高まった気がします。一方で,一時的に消えたかに見えたCOVID-19以外の感染症,例えばインフルエンザやマイコプラズマへのケアが疎かになり,いわゆるコロナ禍が明けてから大きな流行が発生したのはご存じの通りです。

その中で抗菌薬耐性(AMR)対応,すなわちマスクや手指衛生を基本とした標準予防策や接触予防策によるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)対策や,抗菌薬適正使用支援(Antimicrobial Stewardship;AS)による緑膿菌などグラム陰性桿菌対策は大きな問題となっています。2013年時点でのAMRに起因する死亡者数は低く見積もって70万人とされていますが,何も対策を講じない場合,2050年には世界で1,000万人の死亡が想定され,がんによる死亡者数を超える,とした報告があるのは周知の通りです。2013年に始まったAMRアクションプランでは6つの大きな項目が挙げられ,そのうちの1つが抗微生物薬の適正使用,すなわち医療,畜水産分野における抗微生物薬の適正な使用を推進することでした。実際に医療現場では,多くが不要とされた第3世代セフェム薬などの経口薬の処方が大いに抑制されたかもしれません。

しかしながら,2024年時点でMRSAの保菌率のほか,キノロン耐性大腸菌の比率は芳しい成果とは言いがたい数字のままでした。無作為に抗菌薬処方を減らすのではなく,みんなで基本的な対応,特に,標的となる細菌やウイルスに関する知識を増やし,抗菌薬などの使い方を見直すことで,この数字が大きく改善する可能性があることは明らかです。

さらに,2017年に8学会が合同で発表した「ASプログラム実践のためのガイダンス」では医師,薬剤師が臨床検査技師や看護師と多職種連携を行い,チームとしてAMR対応を進めていく具体的かつ理論的な方策が示されました。ASの明るい展望がますます開けつつあると言っても過言ではないでしょう。結果として,患者診療がスムーズとなり,重症感染症患者の予後も大きく改善することが期待されます。

そのなかで,本書は医療現場の第一線で活躍する若手の薬剤師や医師を中心に,こうした知識と抗微生物薬全般の使用法を身に着けていただく,あるいはブラッシュアップしていただく目的で刊行しました。以前に出版した「抗菌薬おさらい帳」,「抗菌薬おさらい帳 第2版」の流れを汲んで,今まで同様の執筆メンバー,出版社チームでスクラムを組んで作り上げています。

皆さんと同じ現場の第一線に立ちながら,最新の知識を持ったメンバー作成の「一問一答」コーナーも組み合わせつつ,基本的かつ最先端の情報を提供しています。問題を解いているとまるで受験生時代に戻ったような気持ちになるかもしれませんが(笑),今回は気楽に本書に向き合っていただいても,知らず知らずのうちに実力アップは間違いありません。かわいいキャラクターも新たに登場していますので,忙しい業務の合間に,もちろん読み物として仕事中に知識を確認する際にも,楽しみながら読んでいただければ,と考えています。

さあ,ぜひご一緒に,抗菌薬と感染症診療のちょっとしたエキスパートを目指しましょう。


2025年2月

関 雅文

目次

1 ペニシリン系薬

2 セフェム系薬

3 カルバペネム系薬

4 キノロン系薬

5 アミノグリコシド系薬

6 マクロライド系薬

7 テトラサイクリン系薬

8 抗MRSA薬

9 Clostridioides difficile感染症(CDI)治療薬

10 抗真菌薬

11 抗インフルエンザ薬

12 抗ヘルペス薬

13 抗結核薬

14 COVID-19治療薬

15 日常で遭遇する解釈に注意が必要な菌

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書籍情報

  • ISBN:9784840756440
  • ページ数:288頁
  • 書籍発行日:2025年2月
  • 電子版発売日:2025年4月11日
  • 判:B6変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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