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- ステレオ視でみる 骨標本・X線&血管立体解剖図―理解アップのための血管解剖イラスト付き
商品情報
内容
本書は、医学・医療分野の学びにおいて基礎となる骨の解剖学を新しい視点から深く理解するための本である。骨標本を一定の傾斜角度からカメラ撮影した2枚のステレオペア写真をX線画像と対比させることで、骨の表面構造だけでなく内部構造を立体的に捉えることができ、骨の詳細な立体構造を鮮明に脳内に浮かび上がらせることができる。これにより骨の解剖学の基礎力が着実に高まる。さらに、生体の3DCT画像やX線画像を用いて、生体内での個々の骨の位置関係、関節、血管走行との関係をわかりやすく示す工夫がなされている。そのため、本書は解剖学を学ぶ医学生はもちろん、診療放射線技師や看護師、医師、医療スタッフにとっても臨床現場での実践的な応用に役立ち、検査技術の一層の向上にもつながる、ほかに類をみない本に仕上がっている。
序文
序にかえて
放射線検査の現場では,たくさんの重なりあった骨がX線画像として描出されるため,われわれ検査スタッフは,実際の個々の立体的骨解剖を誤解しそうになります.さらにX線画像において,骨吸収の少ない骨などは画像として写らず,理解が難しい場合があり,ほかのまわりの骨と重なるX線画像上では,骨の形を正確に確認することができない場合が多々存在します.
筆者が放射線技師養成の学生時代は,医学部の解剖学実習のように“人体骨標本”を用いて学ぶことができず,市販の医学書やイラスト解剖などで学びとり,実際の臨床に応用していくしかありませんでした.このため,例えば肩甲骨棘撮影や尺骨神経溝撮影,頸椎開口位撮影,視神経管撮影など撮影角度や形態のイメージがつかめず,立体感のない医学書,撮影マニュアルをもとに試行錯誤で撮影し,患者さんそれぞれに適した撮影をしてきました.また先人の診療放射線技師の人たちがそれぞれの骨,関節に適した撮影法を考え,イラストなどを用いて撮影法を確立し,われわれ後進が同様な撮影法で,適切な画像が得られるようにして受け継がれてきました.
今回,荒木伸一香川大学理事・副学長(香川大学医学部組織細胞生物学 教授)のご協力により,人体骨標本の観察,撮影をさせていただいたおかげで,いままで学んできた医学書の,一部モヤモヤしていた骨に対する感覚がスッキリしただけでなく,約28年,X線画像を撮り続けてきた筆者自身が(医学書を一生懸命学んできたつもりだったのですが),人体骨に対する多くの誤解や発見,再確認をすることができ,想像以上の感動を与えてもらいました.これらの感動を,放射線検査に携わるひとりでも多くの皆さんに味わっていただければと思い,骨標本および骨標本X線画像のステレオ解剖図(立体視可能な解剖図)を作成いたしました.教育施設や臨床現場でご活用いただき,本書が実際の人体骨を学ぶ一助となり,よりよい検査の技術向上につながれば幸いです.ステレオ解剖図によって,実際には手元にない骨標本を立体的に観察し,骨および骨X線画像を立体的に感じて,骨の構造,骨X線画像上の骨の構造の新しい感覚を味わってください.
またさらに人体骨は,頭蓋骨が脳を守り,肋骨が胸部臓器を守り,頸椎が頭部を支え,脊柱が体幹を支え,骨盤が骨盤内臓(子宮,卵巣,膀胱など)を守り,上肢骨により手作業が行われ,下肢骨で歩行が行われるという役割がありますから,血管解剖なども利用して,骨のこれらの大切な役割も理解しやすいように構成しました.
これらの解剖図を通して,普段関わっている骨たちの重要性を感じていただけることを願っています.なお,骨標本,臨床画像に関しては,香川大学医学部倫理委員会の承認を得ています.
2024年深秋
香川大学医学部附属病院 医療技術部 放射線部門
目次
第Ⅰ章 脊柱
Ⅰ-1 頸椎
Ⅰ-1-① 第1頸椎
Ⅰ-1-② 第2頸椎
Ⅰ-1-③ 第3頸椎~第6頸椎
A 第3頸椎
B 第4頸椎
C 第5頸椎
D 第6頸椎
Ⅰ-1-④ 第7頸椎
Ⅰ-1-⑤ 舌骨
頸椎周辺(頸部)の解剖
1.骨と頸部の動脈の位置関係
2.総頸動脈と椎骨動脈の走行―正面
3.総頸動脈と椎骨動脈の走行―側面
4.甲状腺は気管に巻きつくように配置
Ⅰ-2 胸椎
Ⅰ-2-① 第1胸椎
Ⅰ-2-② 第2胸椎
Ⅰ-2-③ 第3胸椎
Ⅰ-2-④ 第4胸椎
Ⅰ-2-⑤ 第5胸椎
Ⅰ-2-⑥ 第6胸椎
Ⅰ-2-⑦ 第7胸椎
Ⅰ-2-⑧ 第8胸椎
Ⅰ-2-⑨ 第9胸椎
Ⅰ-2-⑩ 第10胸椎
Ⅰ-2-⑪ 第11胸椎
Ⅰ-2-⑫ 第12胸椎
胸椎周辺(胸郭)の解剖
1.胸腔と縦隔
2.肺野と縦隔
3.胸部X線画像の縦隔の陰影
4.大動脈弓周辺の血管解剖
5.大動脈弓と肺動脈のステレオ血管解剖-正面,後面
6.冠状動脈解剖図
7.背髄動脈
8.右冠状動脈 基礎知識
9.左冠状動脈 基礎知識
10.大動脈起始部の解剖
11.冠状動脈孔の位置
12.大動脈弓部 前面表面画像
13.右心房内腔の血液の流れ イラスト画像
14.右室内腔 イラスト画像
15.心臓の弁の種類と位置:頭方から観察
16.心臓の弁の種類と位置:足方から観察
Ⅰ-3 腰椎
Ⅰ-3-① 第1腰椎
Ⅰ-3-② 第2腰椎
Ⅰ-3-③ 第3腰椎
Ⅰ-3-④ 第4腰椎
Ⅰ-3-⑤ 第5腰椎
腰椎周辺部の解剖
1.腹腔臓器と腹部血管のステレオ解剖図
2.腹腔の血管解剖図
3.クイノー(Couinaud)の肝区域解剖図
第Ⅱ章 骨盤部 骨盤
Ⅱ -1 寛骨
Ⅱ -2 仙骨
Ⅱ -3 尾椎
骨盤周辺部の解剖
1.椎体と動静脈の位置関係
2.総腸骨動脈のステレオ血管解剖 正面
3.総腸骨動脈のステレオ血管解剖 後面
4.総腸骨動脈のイラストカラー解剖図
5.骨盤動脈の循環のイラストカラー解剖図
6.泌尿器系臓器の解剖図
第Ⅲ章 下肢骨
Ⅲ -1 大腿骨
Ⅲ -2 膝蓋骨
Ⅲ -3 脛骨
Ⅲ -4 腓骨
Ⅲ -5 足
下肢周辺部の血管解剖
1.骨と下肢血管 ステレオ解剖図
2.大腿動脈 血管解剖図
3.膝窩動脈 血管解剖図
4.足部 血管解剖図
5.下肢血管(大腿動脈) ステレオ解剖図
6.大腿部下肢血管(右) ステレオ解剖図
7.下腿部血管 ステレオ解剖図
8.大腿四頭筋と膝蓋骨 ステレオ解剖図
第Ⅳ章 胸郭・上肢
Ⅳ -1 胸骨
Ⅳ -2 肩甲骨
Ⅳ -3 鎖骨
Ⅳ -4 上腕骨
Ⅳ -5 橈骨
Ⅳ -6 尺骨
Ⅳ -7 手
上肢周辺部の血管解剖
1.上肢血管のカラーステレオ解剖図
2.手(右) 血管解剖
3.上肢 血管解剖(骨付き)
4.肘部 血管解剖(骨付き)
5.手 血管解剖(骨付き)
6.手 血管解剖(血管のみ)
第Ⅴ章 頭蓋骨
Ⅴ-1 頭蓋骨
Ⅴ-2 顎関節
Ⅴ-3 内耳道
Ⅴ-4 鼻骨
Ⅴ-5 副鼻腔
Ⅴ-6 頭蓋底(内側)
Ⅴ-7 頭蓋底(外側)
Ⅴ-8 頬骨弓
Ⅴ-9 トルコ鞍
Ⅴ-10 視神経管
Ⅴ-11 後頭骨
Ⅴ-12 下顎骨
頭部周辺部の血管解剖
1.脳血管模型によるWillis動脈輪
2.脳幹部のイラスト解剖図
3.脳幹と脳室
4.間脳とその役割
5.大脳基底核
6.カタカナ撮影法と目的部位
7.頭蓋骨の孔の役割
8.内頸動脈 Fischerの分類 血管解剖
9.左中大脳動脈(正面) ステレオ解剖図
10.左中大脳動脈(後面) ステレオ解剖図
11.左中大脳動脈(外側面) ステレオ解剖図
12.左前大脳動脈(正面) ステレオ解剖図
13.左前大脳動脈(後面) ステレオ解剖図
14.左前大脳動脈(内側面) ステレオ解剖図
15.左内頸動脈(正面) イラストカラー血管解剖図
16.左内頸動脈(側面) イラストカラー血管解剖図
17.前大脳動脈 皮質枝パターン
18.左外頸動脈 イラストカラー血管解剖図
19.左外頸動脈(骨との関係) 血管解剖図
20.脳底動脈 3Dステレオ解剖図とイラストカラー血管解剖図
21.椎骨動脈(後面) ステレオ解剖図
22.動脈と静脈の位置関係(側面) ステレオ解剖図
23.脳静脈 ステレオ解剖図
24.耳小骨 3DCT画像
臨床の場で必要な脳の解剖
1.脳血管と脳葉の関係 イラスト解剖図
2.脳神経線維―交連線維と連合線維
脳神経線維解剖図の例
1.ペンフィールドの運動野 ステレオ解剖図
2.Aslant補足運動野→ブローカ野
3.Aslant補足運動野→ウェルニッケ領野
4.上頭頂小葉 脳神経線維ステレオ解剖図
5.前頭葉機能局在性と脳血管の関係―運動領野(外側面)
6.前頭葉機能局在性と脳血管の関係―運動領野(内側面)
7.頭頂葉機能局在性と脳血管の関係―体性感覚野
8.側頭葉大脳皮質機能局在性と脳血管の関係
9.小脳と脳血管の関係
10.前頭葉機能局在性と脳血管の関係―前頭連合野
11.脳梁の位置
12.前頭葉の位置
第Ⅵ章 肋骨
Ⅵ-1 第1肋骨
Ⅵ-2 第2肋骨
Ⅵ-3 第3肋骨
Ⅵ-4 第4肋骨
Ⅵ-5 第5肋骨
Ⅵ-6 第6肋骨
Ⅵ-7 第7肋骨
Ⅵ-8 第8肋骨
Ⅵ-9 第9肋骨
Ⅵ-10 第10肋骨
Ⅵ-11 第11肋骨
Ⅵ-12 第12肋骨
肋骨周辺部の血管解剖
第Ⅶ章 骨と靭帯と筋肉
1.下肢骨と筋肉の3DCT画像
2.腹部の筋肉の3DCT画像
3.手の筋肉の3DCT画像
4.下肢部位別の筋肉の3DCT画像
引用・参考文献
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書籍情報
- ISBN:9784895908412
- ページ数:388頁
- 書籍発行日:2025年3月
- 電子版発売日:2025年4月23日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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