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- ICUとCCU 2025年4月号(Vol.49 No.4)【特集】集中治療における不整脈を病態から捉える:機序から治療管理まで
商品情報
内容
心房細動の機序/心房細動の治療管理と治療の進歩/心室頻拍・細動の発症機序,病態生理の理解を深める ほか
序文
特集にあたって
集中治療において不整脈は決してまれな疾患ではなく,さまざまな状況で発現する。とくに不整脈の発現が死に直結したり,病状を著しく悪化させる場合には,迅速かつ適切な対応が求められる。
集中治療における不整脈発現の背景には,多くの要因が同時に重なり合っている。さらに患者の病態も刻々と変化するため,基礎疾患や併存疾患への治療とともに,患者の全身状態も考慮した不整脈管理が必要である。したがって集中治療を要する患者の不整脈の病態生理,機序を理解することが重要になる。不整脈の発生機序については古くから研究が進められ,臨床における知見も蓄積されている。近年,不整脈に対する治療も不整脈デバイスを始め,新たな非薬物治療が次々と登場し,大きく展開してきている。これらは不整脈の治療戦略において選択肢の幅を広げ,個々の患者に最適な治療を提供することを可能にしてくれる。
本特集では,集中治療で遭遇する不整脈を上室不整脈,心室不整脈,徐脈性不整脈の3 つのカテゴリーに分け,それぞれの病態から最新の治療管理まで包括的に取り上げた。
心房細動は,急性冠症候群,心筋梗塞後,心筋症・心不全,手術周術期など最も遭遇する機会が多い不整脈である。おのおのの病態が引き金となり電気的・構造的リモデリングを誘導して心房細動を発現させ,血行動態や予後の悪化リスクともなる。急性期の治療管理は血行動態の改善と血栓塞栓症予防が主となる。とにかく急性期を早く脱して確実なリズムコントロールに持っていくことが重要である。新たなカテーテルアブレーションのデバイスも開発され,治療戦略が変わってきている。
心室頻拍・心室細動は致死性不整脈であり,その発現は大きな問題となる。その機序は不整脈基質と修飾因子が複雑に絡む。とくに集中治療を要する患者では虚血や炎症,心不全,交感神経活性亢進,薬物など条件は揃っており,いつこのような不整脈が発現してもいい状態であることを理解しておく。治療としては心肺蘇生による心拍再開とその後の二次予防治療を確実に行うことにある。Electrical storm に対しては薬物治療のみならず交感神経活動の鎮静化,アブレーションを含めた集学的治療を必要とする。このような難治性心室頻拍に対する体外放射線治療など新たな治療が開発されてきており,この先の展開が待たれる。
徐脈性不整脈も集中治療で遭遇する機会が多い。その原因には遺伝性,基礎疾患に伴うものから外的要因によって発現するものまで多彩であり,複雑である。集中治療を要する患者ではさまざまな条件下にあり,誰でも起きうる可能性があるといっていいだろう。速やかな原因の把握と除去,対応が求められる。一方,治療管理としては急性期を脱し,慢性期におけるペーシングデバイスやペーシング方法の開発と進歩が著しく,各患者の病態に応じた選択が可能となった。
本特集では,集中治療に携わる医師,医療関係者に知っていていただきたい不整脈の病態・機序と最新の治療まで含めた対応方法について,第一線で活躍されている先生方にまとめていただいた。大変お忙しいなかご執筆いただいた著者の方々に感謝申し上げる。
東京慈恵会医科大学臨床薬理学
志賀 剛
目次
特集 集中治療における不整脈を病態から捉える:機序から治療管理まで
特集にあたって
志賀 剛
心房細動の機序
篠原 徹二
心房細動の治療管理と治療の進歩
德留 正毅・向井 靖
心室頻拍・細動の発症機序,病態生理の理解を深める
増田 拓郎・森田 宏
心室頻拍・細動の治療管理(electrical storm も含めて)
網野 真理・吉岡公一郎
徐脈性不整脈の機序
柳生圭士郎・河野 律子
徐脈性不整脈の治療管理
柳下 大悟
症例
短時間の一酸化炭素暴露後に急激に進行した ARDS に対して V-V ECMO を導入し救命した 1 例
宮元 創士・川治 崇泰・栗山 直英・中村 智之
澤田 健・加古 寿志・丹羽 義和・西田 修
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書籍情報
- ISBN:9784865176346
- ページ数:62頁
- 書籍発行日:2025年4月
- 電子版発売日:2025年4月22日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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