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- 胸部X線読影におけるAI活用術
商品情報
内容
AIの読影スコアをレベル別に分類することで「要精査か? フォローか?」の指針を明らかにする。さらに100例の症例紹介によりAIが検出を得意とする疾患・苦手とする疾患についても詳らかにする。
序文
序文
近年,医学領域におけるAI(人工知能)を活用した診断技術の開発は目覚ましく,胸部X線の診断においても例外ではない。もともと胸部X線の読影には限界があるため,所見の見落としにより訴訟などの問題を生じるリスクがあることも指摘されており,いくら専門医が読影しても見落とす可能性があるといわれている。そんな中で,AIに多数の既知の胸部X線画像を深層学習させ,未知の画像を解析させようとする新たな診断法が注目されている。その期待される効果は,①見落としの防止,②確信度の向上,の2点である。そして,これらの効果は医師の業務効率の改善に好影響を与え,働き方改革の一助になる。また,胸部X線の読影では常に見落としに対する不安から医師の精神的重圧も大きくストレスを感じる要因にもなっているが,AIを活用した胸部X線診断補助装置の支援を受けることで,それらを軽減させることが期待でき,安心・安全の医療につながる。
しかしながら,AIを活用した胸部X線診断補助装置はまだまだ発展途上であり,決して万能ではない。適切な運用を行えば,AIは胸部X線診断における頼もしい味方となる一方で,現場での運用を間違えると誤診の原因にもなりうるし,過剰診断によって要精検率が上がり不必要な胸部CT撮影などの無駄な医療を行うことにもなりかねない。そこで,AIを活用した胸部X線診断補助装置を使用する場合は,その特性をよく理解して運用することがきわめて重要である。
残念なことに,これまで胸部X線の読影に関する書籍は多数出版されてきたにもかかわらず,AIを活用した胸部X線診断に関する書籍は,筆者の知る限りいまだ発刊されていない。そこでこの度,筆者は松江赤十字病院と鳥取県保健事業団(健診施設)の2施設で富士フイルム株式会社の開発したAIを活用した画像診断補助装置であるCXR-AIDを使用して胸部X線診断を行い,多くの知見を得ることができたので,独自に考案したAIを診断補助とするためのマトリックス表やAIによる胸部X線診断のコツとピットフォールについて解説し,AIを活用するメリットと問題点や今後に期待することを読者の皆さんと共有したい。
現在,AIを活用した胸部X線診断補助装置はすでに3社が薬事承認を受け,導入台数は全体で約4,600施設にも及び,全国各地で日常診療で使用されている。AIによる胸部X線診断は適切に活用しなければ,宝の持ち腐れになるだけでなく,精度上の問題点を生じることにもなりかねない。本書が現在AIによる画像診断補助装置を導入して日常臨床を行っている医師の方々のみならず,これから導入を考えている施設(医師や放射線技師)にとっても参考になることを切に願っている。
2025年4月
中村廣繫
目次
第1章 AIを活用した胸部X線診断補助装置の特徴
第2章 AIを活用した胸部X線診断の注意点と判定方法
第3章 AIを活用した胸部X線診断の手順と実際
第4章 AIを活用した胸部X線診断のコツとピットフォール
第5章 胸部X線診断補助装置(CXR-AID)を活用した胸部X線診断の100症例
第6章 AIを活用した胸部X線診断補助装置の将来展望
第7章 胸部X線読影の実力試し:AIにチャレンジしてみよう!
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書籍情報
- ISBN:9784758324014
- ページ数:176頁
- 書籍発行日:2025年4月
- 電子版発売日:2025年5月20日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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