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  • ②整形外科の外傷処置 捻挫・打撲・脱臼・骨折<ニュースタンダード整形外科の臨床>

②整形外科の外傷処置 捻挫・打撲・脱臼・骨折<ニュースタンダード整形外科の臨床>

  • ページ数 : 468頁
  • 書籍発行日 : 2025年4月
  • 電子版発売日 : 2025年5月27日
¥12,100(税込)
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商品情報

内容

整形外科の実臨床に真に役立つテキストシリーズの2冊目
本巻では,主に整形外科医が整形外科的救急外傷として扱う疾患として捻挫,靱帯損傷,肉離れ,打撲,骨挫傷,脱臼,骨折,末梢神経損傷,外傷に伴う合併症について取り上げた. 治療については保存的治療を中心に,保存的治療か観血的治療かの選択の考え方についても解説.診断や評価法,リハビリテーションの動画を収載.

序文

シリーズ刊行にあたって


わが国の整形外科は脊椎,上下肢など内臓以外ほぼすべての器官をカバーするとともに,対象とする疾患も外傷,変性疾患,炎症性疾患,腫瘍性疾患,先天性疾患と広範囲にわたります.また整形外科医は外科的治療だけではなく薬物療法やリハビリテーションといった保存療法も担当し,まさに運動器疾患のトータルマネジメントを担う存在です.多くの専門家を配する大学病院や基幹病院とは異なり,中小の一般病院や開業現場では,これらの多様な疾患に少数の整形外科医が対応する必要があります.しかし一人の整形外科医がこれらすべての整形外科疾患に精通し,専門的な治療を行うことはきわめて困難です.

本シリーズは,基礎から実際の診察法や保存的治療まで,各専門分野のエキスパートが臨床現場で役立つ知識をできるだけ具体的に解説することを目指した,臨床現場における「指南書」です.なかでも保存的治療に関しては具体的な解説を心がけました.現在整形外科の教科書は数多く存在しますが,そのほとんどは脊椎外科や関節外科など,専門分野の解説書です.しかし一般病院の整形外科外来や整形外科開業医を受診する患者さんの多くは,「肩こり」や「腰痛」など,明確な病変があいまいな訴えをもって来院されます.「肩こり」「腰痛」は国民生活基礎調査で長年日本人の愁訴の上位を占めていますが,その病態や具体的な治療法を解説した教科書はほとんどありません.本シリーズでは,「肩がこる」「寝違えたようで首が痛い」「介護の仕事だけれど腰痛がひどい」「事務仕事でパソコンを使うと肘が痛む」といった患者さんの愁訴に対して,実際の臨床現場でどのように診察して治療していくか,というプロセスを具体的に解説しています.まさに臓器や疾患ではなく,「患者さんを治療する」ことを目指しています.

X線やMRI検査でなどの画像検査では明らかな病変を指摘できず,対症的な治療を行うことしかできないことも少なくありません.そのような場合,患者さんの痛みや障害を完全にとることはできないかもしれません.しかし,たとえ障害や痛みが多少残ったとしても患者さんが満足できるような医療を行うことが求められています.このような考えに基づいて,本シリーズはEBM(Evidence BasedMedicine)だけではなくNBM(Narrative Based Medicine)も重要な医療である,というスタンスで執筆されています.

本シリーズは,「整形外科開業医や一般病院整形外科勤務医に真に役立つ書籍」を提供することを主眼とし,大病院へ送るべき疾患を見逃さず,自院で治療できる病態は治せることを目指して編集をしています.整形外科の最前線で活躍する開業医や勤務医,またこれから専門医を目指す若い医師の方々に,実臨床でご活用いただけましたら,この上ない喜びです.


2024年9月

編集委員 田中 栄,松本守雄,井尻慎一郎



序文


従来の整形外科教科書では,外傷の中でも骨折の解説に重点が置かれることが多く,捻挫,肉離れなどは必ずしも詳しく解説されていませんでした.《ニュースタンダード整形外科の診療》第2巻『整形外科の外傷処置 捻挫・打撲・脱臼・骨折』では骨折はもちろん,救急外傷の基礎知識から,捻挫,靱帯損傷,肉離れ,打撲,骨挫傷,脱臼などについてもそれぞれの専門家に動画を含めて詳しく実臨床に沿って解説していただいています.

大きな病院や救命救急センターでは高度な外傷が多く,もちろん整形外科医はそれらの診断と治療も修得すべきですが,中小病院や開業現場ではむしろ打撲や捻挫,肉離れ,肘内障,指の脱臼や骨折など,軽度の外傷が多数を占めます.たとえば整形外科クリニックでしばしば遭遇する肉離れの診断と治療をそれなりにできても,詳しい正確な知識を知らない整形外科医が少なくないと思います.その一つの理由は,軽度の外傷に対する診断法と治療法が頚椎から足まで網羅して解説された1冊の教科書がほとんどないからです.また医師向け掲示板で質問される「肩関節脱臼の整復法」「肘内障の整復法」は何度も繰り返し取り上げられます.ある医師向け掲示板で「自分の専門分野で一番自信の無いこと」を各科の医師にアンケートする企画がありました.その中で整形外科医の一番自信が無かったのは「肩関節脱臼の整復法」でした.

この第2巻では整形外科外来で遭遇する軽度から中等度の外傷を具体的に解説してあります.もちろん高次の病院や専門家に紹介すべき判断とタイミングなどもそれぞれの執筆者に解説をお願いしました.さらに簡単な外傷でもリハビリをどのタイミングでどの程度,どのようにするべきかを解説していただいています.

私が神戸市立医療センター中央市民病院や愛媛県立中央病院という救命救急センターを併設する大病院で多数の高度な外傷を診療してきた経験と,兵庫県立塚口病院や高島市立病院という中規模の病院で外傷を診療してきた経験,そして開業して25年間,打撲や捻挫や小さな骨折を診療してきた経験から,今回の各執筆者にはそれぞれの外傷の診察法や特徴的な診断のコツおよびピットフォール,治療法を解説していただきたいと細かく依頼して出来あがったのが本書です.

私も刊行前にすべての原稿を読みましたが,勉強になることが多数ありました.1人の整形外科医が軽度から重度まで,そして頚椎から足,小児まですべての整形外科的外傷を経験し習熟することは不可能です.しかし,本書を勉強すれば臨床現場で役立つ知識が得られ,また実際にそのような外傷に遭遇したときに,本書を開けばどうすればよいかすぐにわかる,そのような内容を目指して編集いたしました.

本書が,整形外科医そしてプライマリケアをされている他科のジェネラリストの先生方の診療のお役に立てることができれば,編集者として幸甚に思います.


2025年3月

井尻整形外科
井尻慎一郎

目次

1章 整形外科的救急外傷の基礎知識とピットフォール

整形外科医が知っておくべき救急外傷 (南 和伸,中川雄公)

整形外科医でも知っておいた方がよい救急外傷 (有吉孝一)

救急外傷における基礎疾患や合併症の評価 (南 和伸,中川雄公)

2章 捻挫・靱帯損傷・肉離れ

外傷性頚部症候群(頚椎捻挫) (瀬戸嶋佑輔,原田 繁)

外傷性肩腱板断裂 (三幡輝久)

上腕二頭筋長頭腱断裂 (新井隆三)

肘関節内側側副靱帯損傷 (高橋 啓,古島弘三)

手指腱損傷 (森谷浩治)

手関節の靱帯損傷(TFCC損傷),手指の靱帯損傷 (濱田大志,善家雄吉)

股関節唇損傷 (橋本慎吾)

大腿・下腿筋肉不全断裂(肉離れ) (金子晴香,吉田圭一,石島旨章)

膝靱帯損傷・半月板損傷 (荒木大輔)

アキレス腱断裂 (岡田洋和)

足関節捻挫(靱帯損傷) (大関 覚,藤井達也)

3章 打撲・骨挫傷

打撲・骨挫傷 (四宮陸雄,安達伸生)

4章 脱臼

小児の環軸椎回旋位固定 (柳田晴久)

肩鎖関節脱臼 (高瀬勝己)

肩関節脱臼 (岩噌弘志)

反復性肩関節脱臼 (佐野博高)

外傷性肘関節脱臼 (楢﨑慎二,今谷潤也)

肘内障 (吉岡裕樹)

手根骨脱臼 (西脇正夫)

手指の脱臼 (西脇正夫)

股関節脱臼 (鈴木 卓)

小児の膝蓋骨脱臼・亜脱臼 (太田憲和)

足根骨脱臼(Lisfranc関節・Chopart関節の損傷) (三井寛之,仁木久照)

足指の脱臼 (軽辺朋子,仁木久照)

5章 骨折

頚椎損傷 (三枝德栄,筑田博隆)

鎖骨骨折 (島村安則)

肩甲骨骨折 (宮本俊之)

上腕骨近位部骨折 (井上尚美)

上腕骨遠位端骨折 (今谷潤也)

尺骨肘頭骨折 (丸山真博)

Monteggia骨折,Galeazzi骨折 (池上博泰)

前腕骨骨幹部骨折 (松浦佑介)

橈骨遠位端骨折 (麻田義之)

舟状骨骨折 (納村直希)

手根骨骨折 (建部将広)

中手骨・手指骨折 (本宮 真)

マレット変形 (森田晃造)

脊椎骨折 (藤由崇之)

骨盤骨折 (野田知之)

大腿骨近位部骨折 (新倉隆宏)

大腿骨顆部骨折 (寺田忠司)

脛骨プラトー骨折 (王寺享弘)

膝蓋骨骨折 (圓尾明弘)

脛腓骨骨折 (依光正則)

足関節果部骨折 (松井健太郎)

距骨骨折 (林 宏治)

踵骨骨折 (有本竜也,原口直樹)

中足骨骨折 (早稲田明生)

足趾骨折 (嶋 洋明)

疲労骨折 (亀山 泰,熊澤雅樹)

小児に特徴的な骨折

小児の骨折の特徴 (亀ヶ谷真琴)

小児の鎖骨と上腕骨の骨折 (加藤礼乃)

小児の肘の骨折 (都丸洋平)

小児の前腕骨と手関節と手の骨折 (中川知郎)

小児の脊椎と骨盤の骨折 (塚越祐太)

小児の大腿骨と下腿骨の骨折 (佐久間昭利)

小児の足関節と足の骨折 (木村青児)

高齢者に特徴的な骨折

高齢者の骨折の特徴 (酒井昭典)

高齢者の脆弱性骨折 (酒井昭典)

6章 末梢神経損傷

末梢神経損傷の保存的治療 (赤羽美香,多田 薫)

末梢神経損傷の手術適応-手術をした方がよい場合 (赤羽美香,多田 薫)

7章 外傷に伴う合併症とその対策

上肢のコンパートメント症候群 (鈴木智亮,松井雄一郎)

静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症/肺血栓塞栓症)と脂肪塞栓症 (澤口 毅)

複合性局所疼痛症候群(CRPS) (岩月克之,山本美知郎)

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書籍情報

  • ISBN:9784521750927
  • ページ数:468頁
  • 書籍発行日:2025年4月
  • 電子版発売日:2025年5月27日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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