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できる看護師の頭の中のぞいてみた~看護実践と成長のアプリを頭に入れて、今日から直観的に行動できる!

  • ページ数 : 296頁
  • 書籍発行日 : 2025年5月
  • 電子版発売日 : 2025年6月7日
¥3,300(税込)
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商品情報

内容

できるナースの臨床判断能力や対応力がみるみる身につく!
「できる看護師はどう考えて,どう行動しているのか?」をとことん見える化しました!本書のフレームどおりに実践するだけで,できる看護師の頭(臨床判断能力や対応力)と心が身につきます.若手看護師,看護学生におすすめ! 〔付録の特典PDF(教育理論の追加解説)は看護教育にもご活用ください〕

序文

はじめに
~本書のゴールとゴールを達成するために

「できる」看護師とは何ができる看護師なのでしょうか? またどのような看護ができれば周りから「できる」看護師と認知されるのでしょうか? 本書を手にとり,この「はじめに」に目を通している方たちにとっての「できる」看護師は、以下のことをごく普通に、あまり考えることもなく、さまざまな患者対応もあらゆる状況もサクサクとこなし、公私ともに充実した生活を送っている看護師のことではないでしょうか。

● 朝起きたら「今日も仕事だ、頑張ろう」と思える

● 元気に周囲に声をかけながら職場・部署にあらわれる

● 患者のことを素早く理解し何を聞かれてもサッと答えられる

● 患者に届く言葉の選び方と伝え方が上手で看護のふるまいに無駄がない

● 患者に何があってもあわてず、まるで予期していたかのように対応する

●「 あの人がいると急変がない」と部署や多職種チーム内でささやかれる

● 患者だけでなく同僚の看護師からも信頼が厚く一緒にいると安心できる

● 受け持ち患者に何が起きてもどんなに忙しくても時間内に仕事を終える

● 帰宅しながら「今日も楽しかった」「やっぱり看護はいいな」と思える

● 仕事の影響をプライベートに持ち込まず充実した個人生活を送っている

このようなことがごく普通に、直観的に、自然体で実行できる「できる」看護師の頭の中はどうなっているのでしょうか?「 できる」看護師はどのようにしてその頭をつくり、またその頭をどのように使って日々の看護を実践しているのでしょうか? これらの疑問に対して科学的な説明や解釈ができれば、その理解に基づいて「できる」看護師の頭をつくる学び方を導くことができそうです。

これらの疑問への答えを見出し、それを基盤に「できる」看護師の頭をつくる学び方をまとめたのが本書になります。本書は「できる」看護師の頭の構造、その頭が心※ 1とスキル(看護の技)を生み出すしくみの科学※ 2 を基盤に、「できる」看護師の看護実践を教材化※ 3 し、学習者が教材を使って「できる」看護師になりきって看護実践を経験することで、「できる」看護師の頭をつくる方法※ 4 を紹介しています。

これまでの学び方・教え方、すなわち3 ~ 4年の看護基礎教育と卒後数年間の辛くて心が折れそうになる現場経験では、新人看護師が「できる」看護師に育つことは相当困難でした。途中で挫折したり転職したり離職したりすることも少なくはありませんでした。「できる」看護師になろう!という素晴らしい動機を持って入学した看護学生1年生が、基礎看護教育を終えて数年頑張っても「できる」看護師に育たない現状には改善すべき課題があります。このような現場をパッと変えるのは難しいことですが、本書の読者は個人レベルでこのような課題を簡単に乗り越え、効果的・効率的・魅力的※ 5 な方法で「できる」看護師に成長する一歩を踏み出すことができます。それをお手伝いするのが本書の役割になります。

本書を使った学びはすでに成果を上げつつありますが、成果を上げている理由は次の通りです。①看護学生、新人看護師、看護師は生まれつき「できる」看護師に育つ頭を持っている、②その頭の使い方に気づけば自分の中に「できる」看護師がいることがわかる、③あとは「できる」看護師になりきって看護実践を経験しながら自分の中の「できる」看護師の心を育てるだけ。「できる」看護師に育つことは本来は楽しくワクワクする経験です。それは読者が小さかった頃、毎日が楽しく冒険に満ちた時間を過ごしているうちに、あっというまに小さな大人に育っていたことと同じです。本書は読者個人を対象にしていますが、学びの原動力※ 6 を利用し看護学生学年単位、あるいは部署・組織単位で本書を共有し利用することで、従来のカリキュラムや研修計画の効果・効率・魅力を向上することができます※ 7。


※ 1 心:何かを感じ、知り、考え、学び、記憶し、言葉を使うこと、身体とともにあること、感情や意思を生み出し、人と語り合い、絆を築き、暮らしのしくみや文化をつくり出していくこと。心は脳の活動により生まれる〔「心と脳 認知科学入門」(安西祐一郎/ 著)、岩波新書、2011〕。

※ 2 科学:心理学、認知脳科学、人工知能の研究者であるマーヴィン・ミンスキーの業績など。

※ 3 「できる」看護師の看護実践とその能力を教材化する方法:GOLD(Goal-Oriented Learning Design、ゴール達成型学習デザイン)メソッド1を用いた(特典PDF 参照)。

※ 4 「できる」看護師の頭をつくる方法:GOLD(Goal-Oriented Learner Development、ゴール達成型学習者発達)メソッド2を用いた(特典PDF 参照)。

※ 5 効果的・効率的・魅力的:効果的とは確実に成果が上がる、効率的とはより短い時間でかつより少ない労力で、魅力的とは楽しく集中しての意で、教授システム学(インストラクショナル・デザイン)の考え方。

※ 6 学びの原動力:目標をみつけ他者とお互いの目標を共有する統合的な心のはたらき(安西祐一郎)。「できる」看護師に育つツールとスキルを本書で獲得し、さらに同僚やチームで目標を共有し、それらの目標の達成を部署における自分にも他者にも活かしていく。

※ 7 本書を利用し従来のカリキュラムや研修計画の効果・効率・魅力を向上する:特典PDF も参照。


2025年4月

日本医療教授システム学会 代表理事
池上敬一

目次

第1部「できる」看護師の心と頭、そして「できる」看護師アプリ

第1部のはじめに

1.「できる」看護師の心の構造

 1.「できる」看護師の1日の過ごし方/2.「わたし」の心の6階層モデル/3.「看護師」の心の6階層モデル

2.「できる」看護師の頭の構造と頭のつくり方

 1.思い出をつくる・思い出す/2.看護実践における記憶と心の関係〜「できる」看護師の直観/3.「できる」看護師の頭の構造〜知識ライン/4.「できる」看護師の頭のつくり方〜経験を物語化する、物語る、よく眠る

3.「できる」看護師アプリ

 1.看護師の成長と「できる」看護師アプリの関係/2.看護実践アプリ/3.知識ライン拡張アプリ(ヘッブ学習アプリ)

第2部「できる」看護師の看護実践 〜看護実践アプリの機能

第2部のはじめに

1.「わたし」の台本と「看護師」の台本 〜それを見える化した看護実践アプリ

 1.「わたし」は台本を使って生活している/2.「看護師」は台本を使って看護を実践している〜全体像/3.看護実践アプリの構造と機能

2.患者物語を創作する

 1.人生を生きる患者を看護するために物語を創作する/2.患者を安全に看護するために変化をリハーサルする/3.知識ラインを拡張するために自分の中で対話する

3.看護実践をリハーサルする

 1.看護実践は2度行う/2.リハーサルは精緻に行う/3.リハーサルで患者を護る

4.患者観察を共感脳と物語思考で行う 〜患者観察のサイエンス

 1.共感脳と物語思考/2.患者物語を創作し患者をイメージする/3.患者観察と患者アセスメント/4.患者観察のサイエンス

5.患者観察サイクルを回し、患者安全信号機で行動に移す

 1.患者観察サイクル/2.患者安全信号機/3.多重課題に対応する

6.「何か変?」と感じたら臨床推論を実行

 1.「何か変?」は何かが起きている証拠/2.プランBと臨床推論/3.病態・疾患の学び方

7.物語学習で頭に入れる 〜「できる」看護師の頭をつくる

 1.私たちの心の特性/2.物語思考と物語学習/3.「できる」看護師の頭をつくる/4.「できる」看護師への発達を計画する

第3部「できる」看護師の頭の中を見てみよう 〜アプリでできること

第3部のはじめに

1.思考発話で看護実践をなぞってみよう 〜看護師山田さんを例に

 1.お話しお話し/2.山田栄子さん/3.起床し自宅を出てシフトに入る(シーン0)/4.ナースステーションで(シーン1)/5.「できる」看護師の頭のつくり方〜「できる」看護師アプリをインストールする方法

第4部「できる」看護師の頭のつくり方 〜アプリをインストールする

第4部のはじめに

1.看護実践のプロセス〜物語思考、思考と行動、メタ認知

 1.物語思考、思考と行動の一体化、メタ認知/2.看護実践のプロセス

2.看護実践スクリプト

 1.看護実践は積み上げ式で行う[看護実践スクリプトカード]/2.患者のために行う看護実践/3.自分のために行う看護実践/4.ゴール志向性とゴールを達成するツール

3.知識カード

 1.シーン1[①段取りカード、②患者物語カード、③トレンド判断カード、④患者安全カード、⑤変化予測カード、⑥プランBカード、プランBカードの補助カード:心停止マップカード、⑦病態・疾患カード、⑧リハーサルカード]/

 2.シーン2[⑨パッと見判断カード、⑩BLS評価カード、⑪全体観察カード]/

 3.シーン3[⑪全体観察カード、⑫初期評価カード、⑬患者安全信号機カード]/

 4.シーン4[⑭プラン緑カード、プラン緑補助カード:看護技術カード、⑮プラン黄色カード、⑯プラン赤カード]/

 5.シーン5[⑰フィードバックカード、⑱看護実践検証カード]/

 6.シーン6[⑲振り返りカード、⑳成長カード]/

 7.「できる」看護師の1日の習慣

4.メンタル・シミュレーション 〜カードを使った頭づくりの例

第5部「看護師」の心を育てる

第5部のはじめに

1.世界のモノ・コト・ヒトを知る心

2.学習の根底にある12の認知機能

 1.概念的に考える/2.分析する/3.他者にはたらきかける

3.実行機能〜学習を指揮する心のはたらき

 1.反応の抑制/2.ワーキングメモリ/3.感情のコントロール/4.課題の開始/5.注意の持続/6.計画と優先順位づけ/7.整理と体系化/8.時間の管理/9.認知の柔軟性/10.メタ認知/11.目標への持続性/12.ストレス耐性

4.教科書・講義から知識ラインを拡張する学び方

 1.学習者として自立する心/2.教科書を使った学び方/3.講義や研修での学び方

5.「わたし」の心と「看護師」の心の発達

 1.「わたし」の心の種類と心の発達レベル/2.「看護師」の心を発達させる/3.「わたし」の心と「看護師」の心は融合する

6.「わたし」の心から「わたしたち」の心へ

 1.人間関係の心/2.分業の心/3.「わたしたち」の心

7.ゴールを達成する習慣と心を折らない心

 1.ゴールを達成する7つの習慣/2.心を折らない心

おわりに〜「できる」看護師に育つ6つのおまじない


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書籍情報

  • ISBN:9784758109789
  • ページ数:296頁
  • 書籍発行日:2025年5月
  • 電子版発売日:2025年6月7日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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