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角膜テキスト臨床版―症例から紐解く角膜疾患の診断と治療―

  • ページ数 : 215頁
  • 書籍発行日 : 2024年9月
  • 電子版発売日 : 2025年6月5日
¥11,000(税込)
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商品情報

内容

「西田輝夫の臨床角膜学」がこの一冊に!
角膜専門医のスペシャリスト達が最新知見を元に、多数の図写真でわかりやすく丁寧に解説!
毎日遭遇する患者さんの診療で何が起こっていると考えるか、どうやって診断するか、そしてどのように治療していくか、その思考のプロセス、ストラテジーの構築ができる一書です。

序文

序文


角膜は小さな透明組織ですが,外界の情報を限内に導入し網膜に焦点をあわせる光の入口として極めて重要で,少しの混濁や形状の変化が大きく視機能を左右します.眼球の一番表面にあることからしばしば感染や外傷の標的となります.1980年にアメリカから帰国してからその角膜に魅入られて40年以上にわたり角膜の臨床と研究に携わってきました.

1993年から山口大学医学部眼科学教室を主宰する機会をいただき,角膜の臨床と基礎研究に基づく病態の理解を一つの観点から一貫した考え方で捉えることの大切さを痛感し,「角膜疾患の確定診断―透明・屈折の基礎から臨床まで―(メジカルビュー社,1998年)」を上梓しました.その本の序文で,「私を指導し育ててくださった国内外の先輩や同僚から受け継いだものを,今,ティーグラウンドに立ち21世紀に活躍の場を求めている若い医学徒に継承することが私の責務です」と述べています.その後,山口大学の教授を定年退職するのを機会に,診察させていただいた沢山の症例をもとに,角膜の構造や機能を理解して疾患を考えるという観点から単著で「角膜テキスト(エルゼピア・ジャパン,2010年)」と「ケースで学ぶ 日常みる角膜疾患(医学書院,2010年)」を上梓しました.多くの教室員の諸君が協力してくれました.そして今その時の教室員達が,幾つかの施設で現役の角膜専門医として活躍してくれています.

この度,育ってくれた教え子があたらしい本を出しましょうと誘ってくれました.今までの私一人の単著ではなく,私の考え方に共鳴して頑張って臨床研究を続けてきている彼らが中心に執筆し,私もその執筆陣の一人として参加させてもらえました.このように多くの角膜専門医が育ち,それぞれの場で活躍してくれているのはとても嬉しいことで,また誇りでもあります.

本書では,再び先ず症例を提示してから議論するというスタイルを踏襲しました.森重直行君(大島眼科病院 副院長)が中心となり,近間泰一郎君(広島大学 准教授・診療教授),福田 憲君(高知大学 准教授)が最新の知見を元に執筆してくれました.言わば私の教え子の先生方のまとめでもあります.最早手術もできなくなり,外来診療を細々と続けている私にとっては,学ぶことが多くありました.「老いては子に従え」とはよく言われますが,従える次の世代の先生方が育ってくれていることに感激しています.


西田輝夫



序文


私が角膜の診療を志して27年の歳月が経過しました.言い換えれば,師匠の西田先生に角膜の教えを乞うようになって,27年が経過したことになります.その間,西田先生に厳しく指導され,諸先輩方に助けていただきながら,数多くの角膜疾患の診療を担当することができました.今でも角膜疾患の診断や治療選択に迷うことが多く,それは自分の伸びしろと捉えて,毎日遭遇する患者さんの診療を行っています.何が起こっていると考えるか,どうやって診断するか,そしてどのように治療していくか,その思考のプロセス,ストラテジーの構築は,自然と西田先生の考え方に基づいて行っている自分に気づかされます.医師国家試験に出てくるような一対一の解答ではなく,多角的に患者さんを観察し,様々な可能性を考え,一番可能性が高い病態を念頭に置き,それでいて自分の考えが正しいかどうかを常に見直しながら,患者さんに向き合う.当たり前のことかもしれませんが,そのスタンスが染みついているのは,西田先生の熱心なご指導のおかげと今でもひしひしと感じます.西田先生の考え方を弟子たちが咀嚼し吸収し,そしてその吸収したものをアウトプットしたものがこの一冊の本になりました.もちろん,西田先生のお考えも,この本に直接注ぎ込んでいただいています.世界中には,GraysonやSmolinといった偉人の名前の冠された角膜の名書が多くあります.この本が,それらの名書に少しでも近づけるよう,そしてこの本が臨床の現場で活躍される眼科医の先生方のお役に立てるよう,願ってやみません.「西田輝夫の臨床角膜学」ともいえる本書を,是非とも臨床の現場で,目の前の患者さんの診療にお役立ていただければと思います.

本書を刊行するにあたり,株式会社全日本病院出版会代表取締役社長末定広光様には本書の企画から刊行まですべてのステップでご尽力いただきました.また,全日本病院出版会編集部の神林結衣様には,急遽の担当交代の後任として,万全のピンチヒッターの役を果たしてくださいました.この場をお借りして,心より御礼申し上げます.


森重直行

目次

第1章  角膜に白い部分がある

1.浸潤

1)カタル性角膜浸潤

2)角膜フリクテン

3)コンタクトレンズ起因性角膜炎

4)角膜感染症

2.沈着

1)角膜ジストロフィ

2)帯状角膜変性

3)角膜アミロイドーシス

4)脂肪沈着

5)角膜染血症

6)Salzmann結節変性

3.瘢痕

1)角膜感染症治癒後の瘢痕

2)外傷後の瘢痕

3)角膜上皮欠損後の瘢痕

4.浮腫

1)水疱性角膜症

コラム スペキュラマイクロスコピー

角膜内皮細胞の自然経過

水疱性角膜症は進行性疾患である

2)上皮浮腫

第2章  角膜の感染症

1.細菌性角膜潰瘍(グラム陽性菌)

1)ブドウ球菌

2)肺炎球菌

3)コリネバクテリウム

4)アクネ菌

2.細菌性角膜潰瘍(グラム陰性菌)

1)緑膿菌

2)モラクセラ

3)セラチア

4)淋菌

3.角膜真菌症

1)酵母菌

2)糸状菌

4.アカントアメーバ角膜炎

5.ウイルス性角膜炎

1)単純ヘルペスウイルス1型

2)水痘帯状疱疹ウイルス

3)サイトメガロウイルス

コラム 角膜塗抹検鏡検査の重要性

第3章  角膜がフルオレセイン染色で染まる

1.点状表層角膜症(SPK)

1)ドライアイに関連するSPK

コラム シルマー試験

2)電気性眼炎

3)Thygeson点状表層角膜炎

4)上輪部角結膜炎

5)中毒性角膜症(点眼薬,内服薬)

6)兎眼性角膜炎

7)アレルギー性結膜疾患に伴う角膜上皮障害

2.角膜びらん

1)単純びらん

2)再発性角膜上皮びらん

3.遷延性角膜上皮欠損

1)神経麻痺性角膜症

2)糖尿病角膜症

4.糸状角膜炎

5.角膜上皮異形成

第4章  両眼とも同じような濁りがある

1.角膜ジストロフィ

1)顆粒状角膜ジストロフィ

①顆粒状角膜ジストロフィⅠ型

②顆粒状角膜ジストロフィⅡ型

2)格子状角膜ジストロフィ

①格子状角膜ジストロフィⅠ型

②格子状角膜ジストロフィ変異型

3)斑状角膜ジストロフィ

4)膠様滴状角膜ジストロフィ

5)Bowman層ジストロフィ

6)その他の実質ジストロフィ

①Central cloudy dystrophy of François

②Pre‒Descemet corneal dystrophy

7)角膜内皮ジストロフィ

2.角膜が濁る代謝性疾患

3.角膜が濁る全身疾患

1)Stevens‒Johnson症候群

2)移植片対宿主病(graft versus host disease, GVHD)

3)眼類天疱瘡

第5章  角膜が変形している

1.円錐角膜

2.Pellucid辺縁角膜変性

3.球状角膜

4.後部円錐角膜

第6章  角膜の周辺部に病変がある

1.Mooren潰瘍

2.Terrien辺縁角膜変性

3.全身疾患に関連する角膜潰瘍

4.Dellen

第7章  角膜内皮に何かある

1.Fuchs角膜内皮ジストロフィ

2.後部多形性角膜ジストロフィ

3.Pre‒Descemet corneal dystrophy

第8章  角膜の外傷

1.角膜異物

2.化学熱傷

3.角膜熱傷

第9章  角膜の手術

1.全層角膜移植

コラム 角膜移植と白内障手術

角膜移植後の屈折矯正

2.表層角膜移植

コラム 深層角膜移植とDua層(Dua’s layer)

3.角膜内皮移植

コラム 角膜内皮移植の再移植

4.角膜輪部移植・培養上皮移植

5.クロスリンキング

6.治療的レーザー角膜切除術

第10章  小児の角膜に何かある

1.輪部デルモイド

2.Peters異常

コラム 赤外光を用いた角膜実質浮腫眼の観察

3.強膜化角膜

第11章  角膜所見

第12章  角膜の治療法

1.角膜上皮を保護する方法

2.角膜穿孔の管理

3.自家調整の点眼薬

第13章  角膜に関するいろいろなこと

1.オキュラーサーフェスという考え方

2.角膜実質のコラーゲン構造の特徴

3.デスメ膜皺襞のできるメカニズム

INDEX

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書籍情報

  • ISBN:9784865198263
  • ページ数:215頁
  • 書籍発行日:2024年9月
  • 電子版発売日:2025年6月5日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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