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下部消化管癌<癌治療戦略に活かす病理診断ベストプラクティス>

  • ページ数 : 400頁
  • 書籍発行日 : 2025年4月
  • 電子版発売日 : 2025年6月7日
¥27,500(税込)
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商品情報

内容

「病理診断の目的は分類そのものにあるのではなく,治療につながる病理診断こそが重要である」をコンセプトに,好評をいただいた「病理診断プラクティス」シリーズを全面的にリニューアル.単に前シリーズの改訂版ではなく,巻編集からコンテンツ,執筆陣まで,すべて新しく生まれ変わりました.病理医だけでなく,臨床医の皆さんにも必要な病理の知識を簡潔にまとめています.

序文

本書は,『癌診療指針のための病理診断プラクティス』のシリーズをブラッシュアップし,病理診断がどう診療と関連しているか,どう鑑別診断を進めるかを具体的に分かりやすく解説した『癌治療戦略に活かす 病理診断ベストプラクティス』シリーズの第1 巻である.

わが国では2 人に1 人ががんに罹患する時代となった.特に大腸癌は,すべての悪性腫瘍のなかで罹患率1 位,死亡数2 位と,診療上最も重要な腫瘍の一つである.また,小腸癌は大腸癌の1%程度の発生率を示すきわめてまれな腫瘍であるものの,診療において大腸癌と共通する点が多い.そのため,本書では虫垂,肛門管を含め,まとめて下部消化管として取り扱い,これらの臓器のがん診療に対し現時点で行いうるベストプラクティスを目指した.

がん診療は伝統的な診療技術に加え,最近ではがんゲノム医療,ロボット支援手術,内視鏡治療,分子標的薬および抗体薬,放射線療法が普及しつつあり,日進月歩の進歩を遂げている.かつて病理医は検体を肉眼的,病理組織学的に観察し,病理診断をつければ十分な時代もあった.現在でもそのこと自体の臨床的意義は減弱するものではないが,腫瘍の多様性に対応し,遺伝子変異や蛋白発現などの情報をもとに腫瘍を亜分類するようになってきた.そして,それに合わせた治療の選択,副作用の回避・軽減が図られるようにもなってきた.その目的を達成するためにコンパニオン病理診断が普及し,その種類は年々増加傾向にある.つまり,がん診療における病理医の役割が今まで以上に高くなってきており,病理診断が治療の選択に重要な役割を果たすようになってきた.一方,臨床医も病理診断報告書から得られた情報をもとに治療方針を構築するようになり,これまで以上に病理の知識が必要となってきた.このような観点から,本書は病理医,臨床医の両者にとって共通認識を醸成するとともに,相互の理解を深めるように工夫した.

本書は単に病理診断のための解説書というだけでなく,病理診断がどのように診療に関連しているかに焦点を当て編集した.加えて,日常診療で頻繁に遭遇する通常の癌のみならず,炎症性腸疾患を背景とした癌,遺伝性腫瘍,ポリポーシスに関連した腫瘍など比較的まれな腫瘍に対しても解説し,この1 冊があれば下部消化管の悪性腫瘍に対応できるようにした.また,均霑化と個別化という,相反する目標を達成するために必要な情報を盛り込み,正確な病理診断をどこでも誰でも提供できるよう鑑別診断にも配慮した.その内容を容易に理解できるよう図やフローチャートを用いるとともに,鑑別診断の要点も分かりやすく解説した.

本書を多くの人に活用していただき、下部消化管がんにおける基礎的知識の習得から日常診療への応用に役立てていただきたい.

最後に,本書の企画,立案,執筆を担当された皆様,および多大な助言をいただきました中山書店編集部の皆様に心より感謝申し上げます.


令和7年春

東京都健康長寿医療センター
病理診断科部長
新井 冨生

目次

第1章 下部消化管癌診断の流れ 新井冨生 2

第2章 診断のための基本知識

病理検体の取り扱い (二村 聡)

下部消化管疾患の分類-疾患分類の歴史と現状 (八尾隆史)

下部消化管癌の画像診断-内視鏡を中心に (山野泰穂)

画像診断,その他の検査-CT,MRI,PETなど (石垣聡子)

個別化医療時代の大腸癌

 免疫染色によるコンパニオン診断 (関根茂樹)

 大腸癌の遺伝子変化概論と病理検体を用いた診断法 (新沼 猛,鈴木 拓)

 大腸癌のバイオマーカー (松原裕樹,谷口浩也)

第3章 病理鑑別診断の実際

管状腺腫,管状絨毛腺腫,絨毛腺腫,鋸歯状腺腫,無茎性鋸歯状腺腫/ポリープを中心とした良性腫瘍の鑑別診断 (伴 慎一)

管状腺癌,乳頭腺癌 (岸本光夫)

印環細胞癌,髄様癌,低分化腺癌 (新井冨生)

粘液癌 (高松 学)

内視鏡治療検体におけるSM浸潤度,切除断端の評価とその臨床的意義 (菅井 有,上杉憲幸)

予後予測因子となりうる病理所見の評価法と悪性度との関連-簇出,神経侵襲,desmoplastic reaction,脈管侵襲 (阿尾理一,上野秀樹)

漿膜浸潤の評価法とその臨床的意義 (小嶋基寛,坂本直也)

小腸癌 (近藤修平,味岡洋一)

炎症性腸疾患にみられるdysplasia,colitic cancerの鑑別診断 (林 宏行)

虫垂腫瘍-腹膜偽粘液腫を含む (竹村しづき,九嶋亮治)

肛門管腫瘍の病理診断とその鑑別が必要な病変 (藤原美奈子)

カルチノイド腫瘍,内分泌細胞癌 (岩渕三哉)

GIST (櫻井信司)

悪性リンパ腫 (田中健大)

遺伝性大腸・小腸腫瘍-家族性大腸腺腫症,Lynch症候群,Peutz-Jeghers症候群,若年性ポリポーシス症候群 (鈴木興秀,東 守洋,石田秀行)

癌と鑑別が必要な良性病変

 非腫瘍性ポリープ/ポリポーシス (海崎泰治)

 悪性と鑑別を要する良性病変 (五十嵐誠治,小林美穂,日下部 崇)

第4章 下部消化管癌治療の実際

下部消化管内視鏡治療・外科治療の実際 (田中秀典,岡 志郎,田中信治)

化学療法,分子標的薬,免疫チェックポイント阻害薬による治療 (中澤泰子,室 圭)

第5章 鑑別診断の実際

前立腺癌の直腸浸潤 (新井冨生,小松明子,三井秀雄,本多五奉,金澤伸郎,永田卓士,粕谷 豊)

子宮内膜症から発生した直腸癌 (松田圭二,新井冨生,橋口陽二郎)

HER2陽性大腸癌 (藤井誠志)

Invasive micropapillary carcinoma (黒田直人,頼田顕辞)

直腸GIST (櫻井信司,古谷未央,井出宗則)


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書籍情報

  • ISBN:9784521750644
  • ページ数:400頁
  • 書籍発行日:2025年4月
  • 電子版発売日:2025年6月7日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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