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- 耳鼻咽喉科ニューフロンティア―近未来医療を手にする〈プラクティス耳鼻咽喉科の臨床 7〉
商品情報
内容
序文
序文
新シリーズ《プラクティス耳鼻咽喉科の臨床》は,近年の病態解明や新しい疾患概念,検査・診断技術,薬物治療,治療手技などの進歩を取り込み,最新ガイドラインや社会的状況を反映して,“エビデンスとサイエンスに基づく臨床基準書”の刊行を意図して,2022年から順次6 巻刊行してまいりました.最終刊の第7巻『耳鼻咽喉科ニューフロンティア─近未来医療を手にする─』では,臨床現場に普及しつつある診療の最前線を中心にとりあげ,さらに実験段階を終え臨床の段階に入りもうすぐ一般の医療として皆さんが手にすることができるような最先端の医療もとりあげました.
耳鼻咽喉科・頭頸部外科は聴覚,平衡覚,嗅覚,味覚などの感覚器,聴覚や音声言語のコミュニケーション,摂食嚥下や呼吸などのQOL や生命維持,命にかかわる気道救急や頭頸部がんの医療を担っています.現在の耳鼻咽喉科の診療体系は,耳,鼻,咽頭喉頭など解剖学的に分類されていますが,これを,感覚器医療,コミュニケーション医療,QOL や生命維持の医療,頭頸部がん医療と機能的に体系化して研究や臨床を展開するすることで,さらに提供する医療の価値を高めることができると考えています.本書でも,そのような機能的なカテゴリーに分けて解説しました.
近未来の耳鼻咽喉科・頭頸部外科を考えてみますと,医療機器や医薬品の技術革新とともに新規診断法や低侵襲治療が導入され,再生医療や遺伝子治療も実用化されてくるものと思われます.超高齢社会を迎えて感覚器障害や頭頸部がんは増加し,医療ニーズはますます多くなっていくと予想されます.特に高齢者の難聴と認知症,嚥下障害などフレイル対策は重要です.また,複数の診療科が関係する領域は非常に大切で,めまい,顔面神経麻痺,アレルギー性鼻炎,睡眠時無呼吸症候群,甲状腺がん,口腔がんなどにおいて専門性の高い診療を提供し,他科との連携を深める必要があります.耳鼻咽喉科領域のリハビリテーションも発展が期待されます.
2020年から始まったコロナ禍は学会運営や診療形態にも多大な影響を与えましたが,遠隔医療やオンライン診療,AI 診療支援,ビッグデータ解析,モバイルヘルスなどの医療DX も一気に加速しました.2023年には社会的制限が解除され,世界はポストコロナ時代に突入しています.感染症を想定した新しいクリニックの形態が考案されています.
本書では診療の最前線から最先端の治療までを取り上げて,エキスパートに各項目についてエッセンスをわかりやすく解説していただきました.耳鼻咽喉科・頭頸部外科の近未来の医療を手に取って,今後の進歩を予感していただければと思います.
2025年4月
京都大学頭頸部腫瘍先進治療学
専門編集大森孝一
目次
1章 感覚器医療・コミュニケーション医療
A.聴覚障害
新生児聴覚検査 (片岡祐子)
遺伝性難聴 (山崎博司)
先天性サイトメガロウイルス感染による難聴 (守本倫子)
auditory neuropathy (南 修司郎)
聞き取り困難症(LiD)/聴覚情報処理障害(APD) (阪本浩一)
閾値上聴力検査 (西村幸司)
アミノグリコシド系薬剤による副作用とその予防 (前田卓哉,池園哲郎)
突発性難聴の治療:ステロイド鼓室内注入療法,高気圧酸素治療 (十名洋介)
突発性難聴の治療:水素を用いた治療 (麻生沙和,羽藤直人)
人工中耳 (岩崎 聡)
人工内耳 (山本典生)
補聴器を用いた聴覚リハビリテーション (三瀬和代,白馬伸洋)
B.平衡障害
ビデオヘッドインパルス検査(vHIT) (橋本 誠,菅原一真)
前庭性片頭痛に対する抗 CGRP 抗体薬 (五島史行)
中耳加圧療法 (將積日出夫)
前庭リハビリテーション (岩﨑真一)
C.嗅覚・味覚障害
嗅覚障害の診断と治療 (三輪高喜)
好酸球性鼻副鼻腔炎の分子標的薬 (高林哲司)
嗅覚リハビリテーション (近藤健二)
味覚障害の検査と治療 (任 智美)
D.音声・構音障害
痙攣性発声障害の治療 (讃岐徹治)
声帯萎縮に対する細胞増殖因子による治療 (平野 滋)
吃音の診断とリハビリテーション (菊池良和)
2章 QOL・生命維持・がん医療
A.顔面神経麻痺
顔面神経麻痺に対する鼓室内投与による治療 (田中武道,羽藤直人)
顔面神経麻痺のリハビリテーション (仲野春樹,萩森伸一)
B.摂食嚥下障害
嚥下リハビリテーション (小金丸聡子)
C.呼吸障害
閉塞性睡眠時無呼吸に対する舌下神経電気刺激療法 (中田誠一)
遺伝性血管性浮腫 (山下浩平)
緊急気道確保 (中村一博)
D.頭頸部がん
頭頸部がんの最先端手術 (本多啓吾)
唾液腺がんの薬物治療 (多田雄一郎)
頭頸部がんに対する光免疫療法 (塚原清彰)
免疫チェックポイント阻害薬 (鈴木千晶)
頭頸部粘膜黒色腫 (野村基雄)
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT) (粟飯原輝人)
がん遺伝子パネル検査:頭頸部がんのがんゲノム医療について (島田貴信)
リキッドバイオプシーによる腫瘍評価と応用 (森 将史,田中秀憲,猪原秀典)
HPV 関連中咽頭がんの予防戦略 (丹生健一,折舘信彦)
頭頸部がんの栄養管理 (末廣 篤)
E.再生医療
鼓膜再生療法 (金丸眞一)
中耳粘膜再生医療 (森野常太郎,小島博己)
人工気管 (大森孝一)
F.高齢者医療
聴覚のフレイル (内田育恵)
平衡覚のフレイル (北原 糺)
音声フレイルとアンチエイジング (平野 滋)
嚥下のフレイル (今泉光雅)
耳鼻咽喉科在宅医療 (酒井章博)
3章 診療支援
A.ロボット手術
咽喉頭手術 (田邉陽介,加藤久幸,楯谷一郎)
頸部手術 (藤原和典)
B.ポスト・コロナの感染対策
ポスト・コロナ時代の耳鼻咽喉科クリニックにおける感染予防と設備の工夫 (星野忠彦,星野哲朗,星野文隆)
これからの急性感染症対策 (木村百合香)
C.医療材料・医療機器
耳管ピン (池田怜吉)
内視鏡下耳科手術 (欠畑誠治)
鏡視下咽喉頭手術 (原 浩貴,福田裕次郎)
ホログラム,XR 手術ナビゲーション (伊藤 卓,堤 剛)
超拡大内視鏡 (上田 勉)
4章 医療 DX(Digital Transformation)
A.人工知能(AI)
鼓膜病変の AI 診断支援 (工 穣)
中耳真珠腫検査の AI 診断支援 (高橋昌寛)
鼻副鼻腔検査における AI 診断支援 (由井亮輔)
音声診療における AI 支援 (藤村真太郎)
嚥下内視鏡検査における AI 診断支援 (今泉光雅)
精神科診療での AI 診断支援 (木下翔太郎,岸本泰士郎)
B.ビッグデータの診療活用
医療ビッグデータとその活用 (中島直樹)
ビッグデータからみた聴覚障害 (藤原崇志)
C.ゲノムデータベースの診療活用
聴覚障害 (西尾信哉)
D.遠隔医療
クリニックにおける遠隔医療 (山下 巌)
病院における遠隔医療 (小森 学)
E.モバイルヘルス
モバイルヘルスの診療活用 (和佐野浩一郎)
プログラム医療機器による聴力検査と補聴器 (前田幸英)
F.電子カルテ情報の共通化
医療情報供給網の構築 (黒田知宏)
Appendix
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書籍情報
- ISBN:9784521749594
- ページ数:330頁
- 書籍発行日:2025年6月
- 電子版発売日:2025年6月11日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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