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- 人工内耳・人工聴覚器 難聴医療に携わる人のために
商品情報
内容
耳鼻科医と言語聴覚士で作った人工内耳・人工聴覚器のスタンダードテキスト.
耳の解剖・生理,聴力検査から人工内耳の適応判断に必要な聴覚検査や各種検査,治療方針決定プロセス,手術方法,術中検査,音入れの実際(機種ごとおよびEAS),具体的なフォロー方法,療育のコツ,一般的成績,社会的問題など,知りたいに応える1冊.
序文
序
多チャンネル人工内耳手術は1985年に初めてわが国で実施され,1994年から保険収載された.当初は限られた施設で行われる医療であったが,現在は100 施設以上で実施され,年間手術件数も約1,200 件に増加している.保険収載後の30年間に人工内耳の術後成績は格段に向上し,日本耳鼻咽喉科学会による適応基準も改訂されてきた.低音部聴力が残存する高音急墜型感音難聴に対するEAS のガイドラインは2014年に制定され,伝音・混合難聴に対する植え込み型骨導補聴器,人工中耳,骨導インプラントも保険収載がなされ,異なる機器の特徴を考慮して症例ごとに適切な対応が求められるようになっている.
人工内耳に関するテキストはその黎明期を中心に発刊されたが,主に医師が主たる対象で,言語聴覚士や療育施設の先生を主たる対象として企画されてはいなかった.また日本聴覚医学会などで言語聴覚士なども対象とした企画はなされたが,系統的・継続的企画とはならなかった.このような状況から,医療者や療育者に対する人工内耳医療の教育は各施設での伝承的な手法で主になされ,その結果,医療の質や治療方針に施設間の差がみられている.また,適切な教科書がないため,人工聴覚器に関わる志をもつ次世代にとって取っ付き難い分野になっている.
このような背景を鑑み,人工内耳を中心に,人工聴覚器医療の実臨床に役立つことを目的として本書を企画した.内容は,耳の解剖・生理,各種難聴の詳細,聴力検査に始まり,人工内耳の適応判断に必要な聴覚検査とその他の各種検査,治療方針決定プロセス,手術方法,術中検査,音入れの実際(機種ごとおよびEAS),具体的なフォロー方法,療育のコツ,成績,社会的問題など,幅広く取り入れた.さらに伝音・混合難聴に対するそれぞれの機種の適応,手術法,成績についての解説も加えた.
本書では最新の情報をまとめ,偏った内容にならないよう,監修・編集者で記載内容を確認し,一般的と言い難い内容は極力含まないよう努力した.その結果,人工聴覚器医療を志す次世代や携わって間もない若手だけではなく,経験豊富な医師,言語聴覚士,療育施設の先生方にも十分役立つものになったと自負している.
本書をもとに人工聴覚器医療の質が日本全国でさらに向上し,多くの難聴者にとって大きな福音となることを願っている.
2025年5月
山岨 達也
目次
1 耳の解剖・生理
Ⅰ.外 耳
Ⅱ.中 耳
Ⅲ.内 耳
Ⅳ.後迷路の聴覚伝導路
2 難聴の種類
Ⅰ.伝音難聴
Ⅱ.感音難聴
Ⅲ.後迷路性難聴
3 聴力検査
Ⅰ.聴性行動反応聴力検査
Ⅱ.条件詮索反応聴力検査
Ⅲ.遊戯聴力検査
Ⅳ.純音聴力検査
Ⅴ.語音聴力検査
Ⅵ.インピーダンスオージオメトリ
4 補聴器・人工内耳装用下の音場聴取能評価
Ⅰ.装用閾値検査
Ⅱ.音場語音検査
Ⅲ.両耳聴に関する評価
5 その他の検査
Ⅰ.聴覚の活用・発達・音声表出の評価方法
Ⅱ.発達検査・認知機能検査
Ⅲ.患者報告アウトカム(PRO)
Ⅳ.遺伝子検査
6 人工内耳手術に必要なCT・MRI画像
Ⅰ.CT画像
Ⅱ.MRI画像
7 人工内耳適応基準
Ⅰ.適応基準の変遷
Ⅱ.わが国の人工内耳適応基準(2024年現在)
8 手術方法
Ⅰ.人工内耳の手術およびインプラントの歴史
Ⅱ.人工内耳手術の実際
Ⅲ.人工内耳手術の合併症とその対応
Ⅳ.人工内耳手術の術後のケア
9 術中検査
A.Cochlear社の検査
Ⅰ.NRT
Ⅱ.SmartNav
Ⅲ.ESRT
B.MED―EL社の検査
Ⅰ.聴神経応答テレメトリー
Ⅱ.術中画像検査
Ⅲ.テスト電極
C.Advanced Bionics社の検査
Ⅰ.電極インピーダンス(Electrode Impedance:EI)
Ⅱ.電気誘発複合活動電位(ECAP)
Ⅲ.電気誘発アブミ骨反射閾値(ESRT)
Ⅳ.電気誘発聴性脳幹反応(EABR)
Ⅴ.蝸電図(ECochG)
Ⅵ.画像診断技術による電極位置確認
D.残存聴力活用型人工内耳
Ⅰ.術中蝸電図モニタリング
Ⅱ.OTOPLAN
10 音入れの方法
A.Cochlear社
Ⅰ.事前準備
Ⅱ.患者入室後の手順
Ⅲ.装用閾値について
Ⅳ.マップ作成に特別な配慮が必要な症例への対応
Ⅴ.人工内耳機器の発展
B.MED―EL社
Ⅰ.音入れの準備
Ⅱ.成人の音入れ
Ⅲ.小児の音入れ
Ⅳ.特殊な症例について
C.Advanced Bionics社
Ⅰ.音入れ日
Ⅱ.サウンドプロセッサの初期化
Ⅲ.マグネットの強度の選択
Ⅳ.T―マイクの使用・イヤフックの交換
Ⅴ.サウンドプロセッサとPCを接続
D.残存聴力活用型人工内耳
Ⅰ.音入れの準備
Ⅱ.短い電極のEASマッピング
Ⅲ.長い電極のEASマッピング
11 具体的なフォローアップ
A.Cochlear社
Ⅰ.成人例のフォローアップ
Ⅱ.小児例のフォローアップ
B.MED―EL社
Ⅰ.カウンセリング
Ⅱ.IFTの測定
Ⅲ.電荷量の測定
Ⅳ.スイープ
Ⅴ.ライブ
Ⅵ.マップ・ダウンロード
Ⅶ.聴取評価と長期的なフォローアップ
C.Advanced Bionics社
Ⅰ.成人・小児共通
Ⅱ.成人のプログラミング
Ⅲ.小児のプログラミング
Ⅳ.他覚的聴覚検査データを参考にしたプログラミング
Ⅴ.内耳奇形,蝸牛の骨化,蝸牛神経低形成などのプログラミングにおける注意点
Ⅵ.Advanced Bionics社特有のパラメータ
D.残存聴力活用型人工内耳
Ⅰ.短い電極のEASマッピング
Ⅱ.長い電極のEASマッピング
Ⅲ.聴取評価と長期的なフォローアップ
12 小児人工内耳の療育tips
Ⅰ.人工内耳装用乳幼児の療育と支援
Ⅱ.早期発見・診断・療育
Ⅲ.療育介入での家族と難聴児早期支援
Ⅳ.人工内耳聴覚の聴取能の改善と療育
Ⅴ.人工内耳装用による小児発達への影響
Ⅵ.聴覚障害児の言語獲得とコミュニケーションモード
Ⅶ.人工内耳装用後の療育指導プログラム
Ⅷ.難聴に他障害を併せもつ児
Ⅸ.療育施設
Ⅹ.人工内耳装用児の社会参加支援
13 一般的な成績
Ⅰ.小児例
Ⅱ.成人例
Ⅲ.疾患別
Ⅳ.成績に関係する因子
14 機器交換・機種
Ⅰ.Device failure
Ⅱ.スピーチプロセッサの修理
Ⅲ.スピーチプロセッサのアップデート
15 人工聴覚器
― VSB,Baha®とBONEBRIDGE®の有用性と安全性 ―
Ⅰ.人工中耳VSB
Ⅱ.骨導インプラントBaha®
Ⅲ.骨導インプラントBONEBRIDGE®
索引
コラム
プロモントリテスト
脳機能画像
人工内耳装用者に対する頭部MRIの有用性と限界
短い電極のEASで低域の残存聴力が30 dBHL以下と良好な場合
長い電極のEASで低域の残存聴力が30 dBHL以下と良好な場合
人工内耳植込術後の遅発性インプラント周囲腫脹例の検討
人工内耳の遠隔医療
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書籍情報
- ISBN:9784525370718
- ページ数:248頁
- 書籍発行日:2025年6月
- 電子版発売日:2025年6月12日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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