中小病院・診療所のためのChatGPT&生成AI超実践ガイド

  • ページ数 : 224頁
  • 書籍発行日 : 2025年7月
  • 電子版発売日 : 2025年6月19日
¥3,960(税込)
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商品情報

内容

【組織の「困った!」をAIで補うノウハウ集】
人材・予算・ITインフラ等、リソースが足りない中小医療機関特有の課題を生成AIでフォローし、AX(AIトランスフォーメーション)で解決するための実践書。業務効率化のための個人の活用法はもちろん、「費用不足」「現場の抵抗感」「既存システムとの統合問題」「法的リスクの懸念」など、組織で導入するにあたっての具体的な課題を乗り越える方法も、著者の実践からわかりやすく解説している。

序文

はじめに


隠岐病院で迎えた2024年度、私は麻酔科医でありながら、医師・看護師の確保、医療安全、救急搬送、院内DXといった多岐にわたる業務を同時に担っていました。次年度交渉用の連携病院リスト作成、看護師採用を狙うInstagram戦略のリサーチ、インシデント報告の詳細分析、県への救急医療体制提言書作成、など――こうした業務を従来の方法でこなすには、どうしても残業が避けられませんでした。

ところが生成AIを導入すると、リストは数十秒で比較表になり、インシデント報告は300字の要約と再発防止策へ、議事録は会議終了後30分で草稿が完成し、看護師向けアカウントは半年で1,000フォロワーを獲得しました。作業が泥沼化し業務に追われていた日々が明らかに変革してきたと実感し、患者やスタッフと向き合う時間が戻ってきたのです。

本書では、以下の内容を順に取り上げています。

①小規模組織でも迷わず始められる導入ロードマップ

②隠岐という医療現場でやってきたリアルな活動内容

③ AIで生まれた余白を、Compassion(思いやり・共感)に満ちた医療へ再投資する方法 

さらに、従来のDXを土台としつつ、生成AIを核として組織を再設計する発想を「AX(AI Transformation)」と位置づけ、その進め方をチェックリスト形式で紹介しています。

離島という資源が限られた環境で得た手応えは、日本中の中小規模医療機関でも再現できると確信しています。本書が、忙しい現場で奮闘されている皆さまに、明日から行動できる骨組みと、未来に希望を託す勇気をお届けできれば幸いです。


2025年5月

隠岐広域連合立隠岐病院 麻酔科 助永親彦

目次

・まえがき

・著者紹介/自作アプリ紹介

【序章 離島の小病院のチャレンジ~生成AIがもたらす変革~】

『Dr.コトー診療所』のような医療を想像したあなたへ

はじめに

本書のねらい

【第1章 中小規模医療機関における生成AIによる改革 ~AXの可能性~】

デジタルトランスフォーメーション(DX)の整理と現状

AXとは何か ─AIによる医療現場変革の可能性

まとめ

【第2章 個人で始める生成AI活用術 ~医療現場の最前線でワクワクしよう~】

個人レベルでの生成AI活用がもたらす価値とメリット

導入準備:ChatGPTを“とりあえず”スタートさせるための超具体的ガイド

プロンプト作成のカギ ─“7R プロンプト”を知ろう

まずはここから! 業務効率を高める活用アイデア

より詳しく! 個人で始める際のリスクマネジメント

まとめ:まずはワクワクして使ってみよう

今後の展望

【第3章 中小規模医療機関での生成AI活用事例 ~成功への道筋~】

成功事例が示す“可能性”と“共通ポイント”

GPTsとRAG

事例1:会議・委員会運営の効率化 ─議事録作成の自動化と活用

事例2:医療安全管理の強化 ─インシデントレポート分析サポート

事例3:SNS投稿サポート ─看護師確保対策活動への活用

成功要因のまとめ ─隠岐病院事例からみる導入のヒント

まとめ:次章へのブリッジ

【第4章 AIトランスフォーメーションプレイブックを参考にした実践ガイド ~導入ステップの詳細~】

生成AIによる医療機関の変革フレームワーク

ステップ1:パイロットプロジェクトでの成功体験

ステップ2:社内AIチームの構築

ステップ3:職員リテラシーの底上げ

ステップ4:AI活用戦略の構築

ステップ5:社内外のコミュニケーション戦略

まとめ:今後へのロードマップ

【第5章 組織導入の障壁と克服方法 ~現実に直面する課題への戦略~】

エピソード1:費用問題

─「年間600万円!? とても払えない……」と暗礁に乗り上げる中小病院

エピソード2:専門人材不足

─「AIを入れたはいいけど、誰がわかるの?」と戸惑う院内スタッフ

エピソード3:現場の抵抗感

─「忙しくて無理!」と悲鳴を上げるスタッフたち

エピソード4:既存システムとの統合

─「電子カルテとはつながらない?」と途方に暮れるIT担当

エピソード5:法的リスクと規定再整備

─「Teamプランなら安全?」と思い込んでいた罠

5つのエピソードを通じた主要な学び

まとめ

─“5つの壁”を乗り越える鍵は、小さく始めて周囲を巻き込むこと

【第6章 生成AIリテラシーの育成 ~イノベーター理論を用いた戦略~】

なぜ生成AIリテラシーが必要なのか

イノベーター理論とキャズム理論 ─医療機関での導入をどう広げるか

少人数でも実践できる院内研修 ─隠岐病院の月1回講義

外部リソースの活用 ─Courseraや松尾研などのオンラインコンテンツ

裏技? ChatGPT自身に“使い方を聞く” ─生成AIを教師役にする方法

教育・研修を成功させるためのヒント

イノベーター理論を活かしたリテラシー展開計画

まとめと次章への展望

【第7章 特別対談:医療×生成AI ~中小病院はこう変わる!~】

①瀬尾龍太郎先生との対談:生成AIが変える医療のかたち

―現場を支え、働き方を見直すヒントに

②福家良太先生との対談:ノーコード・ローコードで始める現場改革

【第8章 中小規模医療機関が創る医療の未来 ~生成AIと人間の新しい共存~】

人間らしさへの回帰  ─「ラクになる」だけではない理想形

四象限モデル:単純/複雑・創造性×Compassionの必要性

Compassionを求められない業務を最小化し、“人間らしさ”を極大化する

事務職員の未来像:デスクワーカーからエッセンシャルワーカーへ

中小規模医療機関が創る“AI時代の医療環境”のビジョン

まとめ:人間らしさへの回帰が、医療を持続可能にする

【終章 個人から組織、そして未来へ ~中小規模医療機関が主導する医療変革~】

はじめに:2024年12月からその数ヵ月間で感じたAIの激変

小さく始め、大きく育てる ─本書の全体を振り返る

第7章での対談:具体例から見えてきた新たなヒント

2025年以降のAIエージェント時代に備える ─いま動く意義

私のライフワークとしてのイノベーション促進

AIが医療を冷たくするのではなく、人間らしくする

結び:今こそ一歩を踏み出そう

・引用・参考文献

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書籍情報

  • ISBN:9784840488266
  • ページ数:224頁
  • 書籍発行日:2025年7月
  • 電子版発売日:2025年6月19日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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