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- エキスパートのための慢性腎臓病(CKD)ハンドブック
商品情報
内容
CKD(慢性腎臓病)の“全て”をこれ一冊で徹底解説! 各疾患に関する定義,病態,治療方法に加え,近年注目される論文や最新の治療薬,現在進行中の治験に関してまで,CKD診療に関する知識を余すところなくまとめた本書は,CKD診療に関わる全ての医師のレベルを引き上げ,エキスパートへと導く.臨床経験豊富なエキスパートによる,CKD診療マスターを目指す医師のための最新マニュアルが登場!
序文
序にかえて
慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD) は,2002年米国のKidney Disease OutcomeQuality Initiative(K/DOQI)ガイドラインとして正式に提唱され,定義と重症度分類が発表された.このガイドラインでは,それまで「慢性腎不全」や「腎機能障害」などと様々な言い方がされていた腎疾患を統一し,CKDという包括的な名称が用いられた.わが国でも日本腎臓学会が中心となり国際的定義と整合性をとったCKD診断基準・重症度分類が報告され,現在も広く用いられている.CKDは1つの腎疾患を言うのではなく,腎臓の構造や機能の異常が3カ月を超えて持続した場合,原因にとらわれることなくCKDと診断される.臨床の現場では,診断基準を満たし重症度分類がなされると,ひとまず終診したような不思議な雰囲気になるのをよく感じたものである.CKDの原疾患は,糖尿病関連腎臓病や高血圧性腎硬化症,腎炎(主としてIgA腎症),多発性囊胞腎,移植腎などが代表であるが,その他にも多くの疾患が含まれており,それらについて詳細に深く学ぶことは腎臓病を専門としているものや希望するものにとって大変重要なことである.CKDの特徴は,病態が進行・悪化し末期腎不全となり腎代替療法が必要になることがあることと,心血管病と深い関連性をもっていることである.
本書では,総論としてCKDの診断に必要な尿所見(アルブミン尿・蛋白尿,血尿)や糸球体濾過量(GFR)の見方・考え方などにふれたうえで,各論でCKDの原因になる多くの疾患についての定義・疾患概念(どういった腎疾患なのかの簡潔な説明)と病態(発症機序・進展機序についての最新知見),治療(診療ガイド・ガイドラインの使い方と日常診療にすぐに使える治療)を中心に最新の知見をまとめた.さらに,今後の研究課題や注目される論文も紹介した.治療では最新の治療薬だけにとどまらず,現在進行中の治験も含め,CKD診療のエキスパートを目指す医師の必読書になるよう企画した.
本書の編集は順天堂大学医学部腎臓内科で共に学んだ千葉大学大学院医学研究院腎臓内科学淺沼克彦教授と順天堂大学医学部附属静岡病院腎臓内科 清水芳男教授,同 浦安病院腎・高血圧内科 鈴木仁教授にお願いした.3人には執筆項目を吟味していただき,日ごろ腎臓病の診療・研究・教育でご活躍中の方々を執筆者として選んでいただいた.編集者ならびに執筆者の皆さんのご尽力により,これまでにない臨床・基礎の連携を深めた「エキスパートのための慢性腎臓病(CKD)ハンドブック」を上梓することができたと自負している.CKD診療のエキスパートならびに現在エキスパートを目指している多くの医師の皆さんに最新の知見をお読みいただければ,このうえない喜びである.
大変お忙しいなか,ご協力いただきました皆様に深謝いたします.最後に本書の刊行にご尽力いただきました小川孝志部長,中島崚さん,中畑謙さんをはじめ中外医学社の皆さまに厚くお礼申し上げます.
2025年 初夏
富野康日己
目次
総論
1 CKDの疾患概念・診断:CGA分類,末期腎不全への進展と心血管リスク〈富野康日己〉
慢性腎臓病(CKD)の定義 / CKDの重症度分類 / 腎臓専門医への紹介基準 / CKDの有病率 / CKDの心血管疾患(CVD)リスク
2 わが国の末期腎不全透析療法の現状と原疾患〈富野康日己〉
慢性透析療法の現況 / 透析導入4大原因疾患
3 アルブミン尿/蛋白尿:測定法・意義・分類〈淺沼克彦,本田大介〉
測定方法 / 意義 / 分類
4 血尿,尿沈渣の見方・考え方〈鈴木 仁〉
血尿評価の重要性 / 顕微鏡的血尿の定義と糸球体性血尿の判断 / 血尿を正確に診断するための採尿法と測定法 / 尿沈渣異常(円柱尿) / 円柱尿での鑑別のポイント / 糸球体腎炎の診断における血尿評価の実際 / 糸球体腎炎の活動性と血尿 / IgA腎症の予後と血尿 / 腎臓専門医に紹介するタイミング
5 浮腫〈大澤 勲〉
定義・疾患概念 / 病態 / 治療
6 GFR: 測定方法,eGFRとゴールドスタンダード,血清Cr・Cys-C測定の意義/使い分け〈清水芳男〉
腎クリアランスとは? / 腎機能評価法 / GFR測定法の使い分け
7 AKI to CKD〈岩木亮介,山田博之〉
AKIはCKD発症のリスクとなるのか? / AKI to CKDの病態メカニズム / 急性腎臓病(AKD)の概念と意義 / AKI to CKDに対して我々はどのように対処すべきか?
各論
1 代謝性疾患
A 糖尿病関連腎臓病(DKD)〈合田朋仁〉
定義・疾患概念 / 病態 / 疫学 / 診断 / 臨床経過 / 病期分類 / 診断,管理のために行われる検査 / 腎予後マーカー / 治療
B 痛風腎(高尿酸血症・痛風)〈村越真紀〉
定義・疾患概念 / 病態 / 治療
C 脂質異常症〈島本真実子〉
定義・疾患概念 / 病態 / 診断 / 治療 /
2 血管性疾患
A 腎硬化症(良性,悪性)〈辰元為仁〉
定義・疾患概念 / 病態 / 治療
B 血管性高血圧(腎動脈狭窄症)〈若林華恵〉
定義・疾患概念 / 病態 / 治療
3 難治性疾患
A IgA腎症(メサンギウム増殖性糸球体腎炎)・IgA血管炎〈二瓶義人〉
定義 / 疫学・臨床症状・病理 / IgA腎症の予後 / 病態 / 治療
B 急速進行性糸球体腎炎(RPGN)・ANCA関連血管炎(AAV)〈清水芳男〉
1)急速進行性糸球体腎炎(RPGN)
定義・疾患概念 / RPGNをきたす疾患 / 病理組織学的特徴 / RPGN診療ガイドライン(2020年) / 治療
2)ANCA関連血管炎(AAV)
定義・疾患概念 / 発症機序・進展機序 / 治療
C Goodpasture症候群〈平山浩一〉
定義・疾患概念 / 病態 / 治療
D 微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)〈山本香苗〉
定義・疾患概念 / 病態 / 治療
E 巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)〈牧野慎市〉
疾患概念・分類 / 発症機序・進展機序 / 診断 / 治療
F ループス腎炎(LN)〈箕輪健太郎,田村直人〉
定義と疾患概念 / 疫学 / 診断 / 病因と病態 / 治療戦略
4 遺伝性腎疾患
A 多発性囊胞腎(PKD):常染色体顕性多発性囊胞腎(ADPKD),常染色体潜性多発性囊胞腎(ARPKD)〈河野春奈〉
定義・疾患概念 / 病態 / 治療
B 家族性血尿・菲薄基底膜病・Alport症候群〜IV型コラーゲン関連腎症〜〈堀之内智子,野津寛大〉
定義・疾患概念 / 病態 / 治療
C Fabry病〈木原正夫〉
定義・疾患概念 / 疫学 / 病態 / 臨床症状 / 診断 / 治療
5 妊娠高血圧症候群〈上村貴之,鶴屋和彦〉
定義・疾患概念 / 病態 / 治療
6 尿細管間質性腎炎:薬剤性腎障害(紅麹サプリメントなど)〈村田悠輔,阿部雅紀〉
定義・疾患概念 / 病態
7 Onconephrology〈大庭悠貴,澤 直樹〉
定義・疾患概念 / CKD合併がん患者に対するがん薬物療法をどうすべきか? / 薬物関連の腎障害
8 新しいCKDの治療薬・治療法
【最新の治療】
A SGLT2阻害薬〈足立恵理〉
B GLP-1受容体作動薬〈越田剛生〉
C HIF-PH阻害薬〈中田純一郎〉
D MR拮抗薬〈井下博之〉
E ARNI〈武藤正浩〉
F アバコパン〈李 明峰〉
G LDLアフェレシス(難治性ネフローゼ症候群+糖尿病性腎症)〈髙原久嗣〉
【現在進行中の国際治験概要】
H IgA腎症・ループス腎炎〈狩野俊樹〉
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書籍情報
- ISBN:9784498324022
- ページ数:264頁
- 書籍発行日:2025年6月
- 電子版発売日:2025年6月21日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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