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- 実験医学別冊 達人直伝 マイクロバイオーム研究実践プロトコール
商品情報
内容
あなたの扱うマイクロバイオームデータ,正しく取得,解釈できていますか? 対象が複雑ゆえに多い研究の落とし穴を,“達人”たちが徹底フォローします.腸内細菌叢を軸に,真菌・ファージの解析や,皮膚・口腔などの微生物叢の解析まで網羅.実験の戦略や起こりうる問題への対処法を詳述し,ヒトのデータと結びつける方法も紹介しています.確かな知見を導き出すための必携書
序文
序
本書は2016年12月に発刊された「NGSアプリケーション 今すぐ始める! メタゲノム解析 実験プロトコール」(服部正平/ 編,羊土社)の改訂版としての位置付けで企画された.2016年当時はヒトマイクロバイオーム研究が国際的に開始されて10年ほど経った頃であり,本書はそのさらに10年後の企画となる.この10年の間に,当初マイクロバイオーム研究を牽引した米国NIHのHMPや欧州のMetaHITのような大型プロジェクトは,ヒト微生物ゲノムデータベースの拡充やメタゲノムデータの収集とデータ解析技術の開発など,ヒトマイクロバイオーム研究を推進する基盤作りという役割を全うし,現在では,世界も日本も個々の生命科学研究分野のなかのマイクロバイオーム研究として,そのトレンドは続いている.事実,2024年のヒト腸内マイクロバイオーム関連のPubMed論文数は2016年の約3.7倍に増加している.このようにヒトマイクロバイオーム研究が長期にわたって拡大し続けている現状は,新たな研究テーマがさらに見つかっていること,多くの研究者が描くゴールに到達していないこと,多くの未知がマイクロバイオームに埋もれていることなどを想像させる.そして,この背景として,マイクロバイオーム研究が医学や薬学分野にとどまらず,既存の系統分類学や生態学,栄養学/ 食品科学分野,人種や地域の食文化や生活様式などを研究する自然・文化人類学分野などにも波及していることが挙げられる.くわえて,ヒトデータと微生物データを統合的に解析するヒトマイクロバイオーム研究の推進はその原動力であるデータサイエンス(AIなど)技術のレベルアップとそれを担う人材の育成にもつながっている.データサイエンスの技術レベルは各国の科学技術レベルを測る指標の一つであり,よって,ヒトマイクロバイオーム研究がもつ科学的・社会的インパクトは計り知れないほど広く深遠である.一方で,論文数の増加と研究範囲の拡大は,研究者間での正確な知識の共有や正しい情報伝達を撹乱する要因の増加も伴う.生み出したデータが混乱を招かないようにするためにも,研究の正しい手法を身につけ,信頼性の高いデータを生産し蓄積していくことはヒトマイクロバイオーム研究に携わるわれわれの責務であろう.
そこで本書は,我が国のヒトマイクロバイオームのプロフェッショナル研究者にその長年培った正しい技術や知識,ノウハウをもとに,今日に至る10年間で進展した研究や新たに出現した研究,それに関わる解析技術の発展などとともに実験とデータ解析,さらにはデータ解釈におけるピットフォールや注意点を含めて解説していただいた.急速に拡大し,深化し続けるヒトマイクロバイオーム研究の最前線において,本書が読者の皆様にとっての羅針盤となり,それぞれの研究をさらに発展させ,新たな知見や技術革新を生み出すための一助となることを編者として心より願っている.
2025年6月
服部正平
目次
序【服部正平】
1章 マイクロバイオーム研究をはじめる前に考えること
1 ヒトマイクロバイオーム研究の全体像【服部正平】
2 データベースの意義とその整備【黒川 顕】
3 細菌の分類と命名【坂本光央】
2章 腸内微生物叢のマイクロバイオームデータの生産
1 微生物叢DNAの抽出技術の開発状況および酵素法プロトコール【服部正平,小宮恵子】
2 腸内細菌叢DNAの抽出技術(ビーズ法プロトコール)およびライブラリ調製【関口勇地】
3 腸内細菌叢を対象とした16S rRNA遺伝子のアンプリコンとメタゲノムの情報解析【森 宙史】
4 腸内常在性ファージの解析・宿主細菌との相互作用【藤本康介,植松 智】
5 腸内環境の代謝オミクス分析・解析【舟橋和毅,池田和貴】
6 腸内真菌叢のマイクロバイオーム解析【秋山慎太郎,西嶋 傑,永田尚義】
3章 その他の微生物叢のマイクロバイオームデータの生産
1 皮膚細菌叢のマイクロバイオーム解析【松岡悠美】
2 唾液微生物叢のショットガンメタゲノム解析【矢原耕史】
3 ロングリードを用いたヒトマイクロバイオームの染色体外エレメントの解析【木口悠也,鈴木 穣】
4 古代サンプルのマイクロバイオーム解析【澤藤りかい】
4章 細菌株の性質の解析
1 菌株単離・培養と選定・釣菌,保存【成島聖子,坂本光央】
5章 マイクロバイオームデータの関連解析
1 ヒト遺伝子一塩基多型(SNP)とマイクロバイオームの関連解析【北岡寛己,友藤嘉彦,岡田随象】
2 環境因子(食事,生活習慣,薬剤)や疾患とヒトマイクロバイオームの関連解析【西嶋 傑,永田尚義】
達人への一歩
①定期的な精度管理を,その1【関口勇地】
②定期的な精度管理を,その2【関口勇地】
③定期的な精度管理を,その3【関口勇地】
④ウイルス(ファージ)叢の構成比について【藤本康介,植松 智】
⑤メタゲノムデータのなかから真核生物由来のDNAを検出する手法【西嶋 傑】
⑥古代DNA解析への道のり【澤藤りかい】
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書籍情報
- ISBN:9784758122832
- ページ数:205頁
- 書籍発行日:2025年6月
- 電子版発売日:2025年7月4日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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