- m3.com 電子書籍
- 感染制御の基本がわかる微生物学・免疫学 第2版
商品情報
内容
微生物の基礎知識から院内感染対策,手指消毒やマスクの脱着方法まで,将来医療に従事する学生にとって必要な知識をコンパクトにまとめた教科書.改訂で全体的に情報を更新し,看護師国家試験に頻出の内容も網羅.臓器・組織別感染症の章も必見
序文
第2版の序
本書の初版は,看護師をはじめとする医療従事者をめざす学生のための微生物学,および免疫学の教科書として執筆しました.執筆は新型コロナウイルス感染症の流行がはじまる前の2019年から開始しました.その後パンデミックとなって,多くの学校がオンライン授業へと移行した2020年10月に刊行されました.微生物学や感染症学を学ぶ目的は,「病原微生物の感染制御法を理解し,それを実践できるようになること」にあります.手指消毒,マスクやガウンの脱着方法,院内感染対策といった実践的な内容が,まさに現実の社会で早急に求められる時期と重なったことで,タイムリーな教科書になったと自負しています.その後,診断法・予防ワクチン・治療薬の開発が進み,新型コロナウイルス感染症への対応は大きく進展しました.治療法やワクチンにとどまらず,感染症に対する国の危機管理体制や法制度にも変化が生まれました.2023年5月には新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が「五類」へと移され,社会的には終息へと向かいました.また,長い期間,感染制御のため手指消毒やマスク着用などを行った影響で,従来からあった感染症の流行にも変化が現れました.その結果,新型コロナウイルス感染症が現在進行形で記述されていた初版の内容には,現状とは合わない箇所や,読者が違和感を覚える部分もみられるようになりました.
こうした状況をふまえ,内容を「アフターコロナ」に即したものにアップデートすべく,今回の改訂を行いました.改訂第2版では,新型コロナウイルスに関する情報の整理・更新はもちろんのこと,それ以外の新たな感染症や治療薬の情報も加え,内容を一層充実させました.また,初版に引き続き,多用しているイラストや図表をさらに増やし,理解の助けとなるよう工夫を重ねました.加えて,微生物学に親しみをもてるよう,小話を交えたコラムも充実させています.初版より継続して表紙オブジェを手がけてくださっている判子作家・京楽堂片山瑳紀様には,深く感謝申し上げます.また,編集を担当いただいた田頭氏には,多くの貴重なアイデアとご助言を賜りました.
本書で学んだ知識が,将来皆さんが医療の現場に立ったときに,確かな実践力となって活かされることを願っております.
2025年6月
増澤俊幸
目次
感染症の基本編 ※チェック問題は各章末にあります
第1章 微生物学・免疫学の発展の歴史
1 微生物とは
2 微生物学・免疫学の発展の歴史
1 微生物学の歴史/2 感染制御と治療学/3 免疫学の歴史
3 感染症の現状
第2章 微生物学の基礎(生物学的特徴)
1 生物の分類
2 真核細胞と原核細胞の相違点
3 微生物の生物界における位置づけ
4 微生物の特徴
1 原虫(真核生物)/2 真菌(真核生物)/3 細菌(原核生物)/4 ウイルス/5 プリオン
第3章 微生物と感染症
1 感染症とは
1 感染の成立/2 感染症の一般的な経過
2 感染源
1 外因性感染/2 内因性感染
3 感染経路
1 水平感染/2 垂直感染(母子感染)/3 病原体の侵入口(侵入門戸)
4 新興・再興感染症
第4章 免疫と生体防御機構
1 免疫とは
2 抗原
1 抗原とは/2 完全抗原と不完全抗原
3 免疫担当細胞
1 免疫組織と臓器/2 免疫担当細胞
4 サイトカイン
5 自然免疫
1 物理的・生理的障壁/2 常在微生物叢(フローラ)/3 食細胞
6 獲得免疫
1 獲得免疫の4つの特徴/2 獲得免疫の成立/3 体液性免疫/4 細胞性免疫
7 アレルギー
1 Ⅰ型アレルギー(即時型,アナフィラキシー型)/2 Ⅱ型アレルギー(細胞障害型)/3 Ⅲ型アレルギー(免疫複合体型)/4 Ⅳ型アレルギー(遅延型)
8 自己免疫疾患
9 移植免疫
1 血液型/2 拒絶反応
10 免疫不全症
第5章 感染症の制御
1 感染症を制御するための法律
1 感染症法/2 予防接種法
2 ワクチン
1 代表的な接種方法/2 ワクチンに含まれる病原体の状態に基づく分類/3 ワクチンに含まれる病原体の構成に基づく分類
3 滅菌と消毒
4 滅菌法
1 加熱滅菌法/2 照射滅菌法/3 ガス滅菌法/4 濾過滅菌法
5 消毒法
1 物理的方法/2 化学的方法(消毒薬)
6 医療関連感染症
1 医療関連感染症の発生要因と原因微生物/2 医療関連感染症防止対策/3 標準的予防策/4 標準的予防策の実行/5 感染経路別予防策/6 医療従事者の感染防止対策
第6章 化学療法と耐性菌
1 感染症の化学療法
2 抗菌薬
1 作用機序/2 抗菌薬の作用点/3 抗菌スペクトルと薬剤感受性/4 抗菌薬による感染症の治療/5 抗菌薬の副作用・相互作用/6 薬剤耐性(AMR)とその対策/7 代表的薬剤耐性菌
3 抗ウイルス薬
1 抗ウイルス薬の作用点/2 抗インフルエンザ薬/3 抗HIV薬/4 抗ヘルペス薬/5 抗B型肝炎薬/6 抗C型肝炎薬/7 抗新型コロナウイルス薬
4 抗真菌薬
1 抗真菌薬の作用点/2 真菌感染症の治療薬
病原体の各論編 ※チェック問題は各章末にあります
第7章 細菌学各論
1 グラム陽性球菌
1 黄色ブドウ球菌/2 化膿レンサ球菌(A群溶血性レンサ球菌)/3 ストレプトコッカス・アガラクチエ(B群溶血性レンサ球菌)/4 肺炎球菌/5 腸球菌
2 グラム陽性桿菌
1 炭疽菌/2 セレウス菌/3 リステリア・モノサイトゲネス/4 乳酸桿菌/5 ビフィズス菌/6 破傷風菌/7 ボツリヌス菌/8 ウエルシュ菌(ガス壊疽菌)/9 クロストリディオイデス・ディフィシル/10 結核菌/11 非結核性抗酸菌/12 らい菌/13ジフテリア菌
3 グラム陰性通性嫌気性菌
1 病原性大腸菌/2 赤痢菌/3 サルモネラ属菌/4 ペスト菌/5 セラチア菌/6 肺炎桿菌/7 ビブリオ属/8 インフルエンザ菌
4 グラム陰性好気性桿菌
1 緑膿菌/2 モラクセラ・カタラリス/3 アシネトバクター属菌/4 レジオネラ・ニューモフィラ/5 コクシエラ・バーネッティ/6 バルトネラ・ヘンセレ/7 百日咳菌/8 カンピロバクター属菌/9 ヘリコバクター・ピロリ
5 グラム陰性球菌
1 淋菌/2 髄膜炎菌
6 スピロヘータ
1 梅毒トレポネーマ/2 ライム病ボレリア/3 レプトスピラ
7 マイコプラズマ,リケッチア,クラミジア
1 肺炎マイコプラズマ/2 ツツガムシ病オリエンチア/3 日本紅斑熱リケッチア/4 クラミジア・トラコマチス/5 オウム病クラミジア/6 肺炎クラミジア
第8章 ウイルス学各論
1 DNAウイルス
1 痘瘡(天然痘)ウイルス/2 ワクチニアウイルス/3 伝染性軟属腫ウイルス/4 エムポックスウイルス(サル痘ウイルス)/5 ヒトヘルペスウイルスの仲間/6 ヒトアデノウイルス/7 ヒトパピローマウイルス(HPV)/8 ヒトパルボウイルス
2 RNAウイルス
1 ポリオウイルス/2 コクサッキーウイルス,エコーウイルス,エンテロウイルス/3 ライノウイルス/4 ヒトコロナウイルス/5 インフルエンザウイルス/6 パラインフルエンザウイルス/7 ムンプスウイルス/8 麻疹ウイルス/9 ヒトRSウイルス/10 ヒトメタニューモウイルス/11 風疹ウイルス/12 ロタウイルス/13 ノロウイルス/14 フラビウイルスの仲間/15 狂犬病ウイルス/16 アレナウイルスの仲間/17 マールブルグウイルス,エボラウイルス/18 ハンタウイルスの仲間/19 レトロウイルスの仲間/20 肝炎ウイルス
第9章 真菌学各論
1 深在性真菌症
1 カンジダ・アルビカンス/2 アスペルギルス・フミガーツス/3 クリプトコックス・ネオフォルマンス/4 ニューモシスチス・イロベチイ
2 表在性真菌症
1 白癬菌/2 カンジダ・アルビカンス/3 マラセチア・フルフル
第10章 原虫学各論
1 根足虫類
1 赤痢アメーバ/2 アカントアメーバ
2 鞭毛虫類
1 腟トリコモナス/2 ランブル鞭毛虫
3 胞子虫類
1 クリプトスポリジウム属/2 トキソプラズマ/3 マラリア原虫/4 サルコシスティス・フェアリー
第11章 蠕虫学各論
1 回虫
2 アニサキス
3 エキノコックス
4 蟯虫
5 肺吸虫
6 クドア
感染症の臨床編 ※チェック問題は各章末にあります
第12章 臓器・組織別感染症
1 呼吸器系感染症
A 上気道炎,咽頭炎,気管支炎/B 伝染性単核症/C 細菌性肺炎/D 肺結核/E レジオネラ肺炎/F 百日咳/G インフルエンザ/H 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
2 消化器系感染症
A 急性虫垂炎/B 急性胆嚢炎,胆管炎/C ウイルス性肝炎/D 細菌性食中毒/E ウイルス性腸管感染症/F 細菌性腸管感染症/G 寄生虫腸管感染症/H 偽膜性大腸炎/9 胃潰瘍,十二指腸潰瘍など
3 性感染症
A 性器クラミジア感染症/B 淋菌感染症(淋病)/C 性器ヘルペスウイルス感染症/D 尖圭コンジローマ,子宮頸がん/E 梅毒/F 後天性免疫不全症候群(AIDS)
4 尿路感染症
A 尿道炎/B 膀胱炎/C 腎盂腎炎
5 中枢神経系感染症
A ウイルス性脳炎/B 髄膜炎
6 循環器系感染症
A 感染性心内膜炎/B 胸膜炎/C 菌血症
7 感覚器感染症
A 副鼻腔炎/B 中耳炎/C 結膜炎/D 流行性耳下腺炎(ムンプス)
8 全身性感染症
A ジフテリア/B 破傷風/C 劇症型溶血性レンサ球菌感染症/D 麻疹(はしか)/E 風疹/F 伝染性紅斑/G 手足口病/H 突発性発疹/I 水痘・帯状疱疹/J 敗血症
9 皮膚・軟部組織感染症
A 伝染性膿痂疹/B 丹毒/C 毛嚢炎/D 蜂窩織炎/E 単純疱疹(単純ヘルペス感染症)/F 皮膚真菌症
付録
・感染症,病原微生物,免疫,治療などに関する情報サイト
・感染症の流行する時期
・感染症マップ
・感染症法に規定される感染症報告数(2017~2023年)の変動
チェック問題 解答解説
索引
コラム
近年の日本人研究者の業績
三界説と五界説
飛沫から飛沫核への変遷とエアロゾル
薬害エイズ事件
免疫の世界が見えてくる『はたらく細胞』
困難を乗り越えたRNAワクチンの開発者
プロバイオティクスとプレバイオティクス,そしてシンバイオティクス
梅毒患者の増加理由
“弱い”ウイルスほど怖い?感染拡大の意外なメカニズム
インフルエンザウイルスの一部が姿を消したかもしれない
国菌?
微生物を肉眼で見ることができたら
衛生仮説(アレルギー疾患,自己免疫疾患と蠕虫感染の関係)
夜になるとかゆい,それはヒゼンダニかもしれない.介護施設では要注意!
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
- 全文・
串刺検索 - 目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
- PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
- 南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:17.3MB以上(インストール時:45.9MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:69.1MB以上
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:17.3MB以上(インストール時:45.9MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:69.1MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784758121804
- ページ数:271頁
- 書籍発行日:2025年8月
- 電子版発売日:2025年8月9日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍アプリが必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。


