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- Medical Practice 2025年9月号(42巻9号)がん検診とリスク層別化検診の課題~エビデンスから普及・実装へ
商品情報
内容
序文
がん検診とリスク層別化検診の課題
エビデンスから普及・実装へ
わが国は,昭和から平成の初めにかけて老人保健法に基づき胃・子宮頸・肺・乳・大腸がん検診を住民検診として開始した.子宮頸がん・乳がんという女性向けの検診に特化して普及させてきた他の先進国に比べて臓器数が圧倒的に多い.臓器ごとに異なる課題を抱えているため全体像を把握しづらく,受診者にとっても一日ですべて受診するのは困難な状況にあり,人間ドックなどではさらに多くの臓器の検診が行われている.一方,国のがん対策推進基本計画が平成19(2007)年に策定され,がん検診はがん対策の柱として位置づけられ,検診の課題が,がん対策に関わるすべてのものに知れ渡ることとなった.住民検診では,各関連学会がまとめた運用ルールが概ね守られているものの,特に職域検診では非医療者が検診のメニューを決めていることからカオスな状態にあり,20歳台に胃透視検査が行われていたり,エビデンスのない検査が提供されていたりする.このような混乱した状態を整理し,無駄のない運用に切り替えていく必要がある.
また新しい検診手法の導入が期待されているものの,それを行う医療リソースは逼迫しており,リスク層別化検診が期待されている.リスク層別化検診は高罹患リスク者と低罹患リスク者を判別し,検診の間隔などを変えるものである.この方法は効率的な運用を図ることができる一方,検診間隔をどうやって設定するのか?検診頻度を拡大することで低罹患リスク者での偽陰性が増えないか?といった医学的課題を抱えるとともに,検診頻度の異なる者を誰が管理して適切な時期に受診してもらうか?という運用上の大きな問題を抱えている.がん検診の抱える課題をまとまって理解する機会は少ない.本特集により,がん検診についての正しい情報が広まることを期待している.
中山富雄
国立がん研究センターがん対策研究所検診研究部
目次
【特 集】
扉……中山富雄
座談会 がん検診の現状の課題と未来への展望
出席者:濱島ちさと・鳥居 明・中山富雄・山内敏正
総説 がん検診のあるべき姿
がん検診でがん死亡率低減を実現するために何が必要か─組織型検診への移行は可能か─……斎藤 博
職域でのがん検診のあるべき姿……立道昌幸
ソーシャルマーケティングやナッジを活用したがん検診の受診率向上対策……溝田友里ほか
セミナー① 一般集団を対象としたがん検診の最近の話題
胃X線検査を用いた胃がん検診……小田丈二ほか
胃内視鏡検査を用いた胃がん検診の課題……加藤勝章
便潜血キットの改良に伴う性能変化……細野覚代
大腸内視鏡検査のエビデンスと課題……阿部浩一郎
胸部X線検査と喀痰細胞診を用いた肺がん検診……前田寿美子
低線量CTを用いた肺がん検診の課題……小林 健
マンモグラフィによる乳がん検診……角田博子
超音波検査による乳がん検診……大貫幸二
細胞診を用いた子宮頸がん検診の課題……齊藤英子ほか
杉並区肺がん検診について─地区医師会としてのがん検診への取り組み─……大杉文雄
トピックス
血液や尿検査による早期発見の可能性─腫瘍マーカー検査とMCED検査の現状でのエビデンス─……中山富雄
セミナー② リスク層別化検診の課題
胃がんリスク層別化検査(ABC検診)……山道信毅
HPV検査を用いた子宮頸がん検診の課題……森定 徹
大腸がんハイリスク抽出法の検討……松田尚久
重喫煙者を対象とした肺がん低線量CT 検診は受容可能か?……宮澤 仁
有効ながん検診の普及と実装……金田義弘ほか
この症例から何を学ぶか
便潜血検査陽性から4年後の初回大腸内視鏡検査で大腸癌を認めた一例……久田 泉ほか
Self-assessment test
【連 載】
One Point Advice
B型肝炎ウイルス再活性化に要注意!……吉田英雄
キャピラロスコピーを用いた爪郭部毛細血管の評価……駒井俊彦
嚥下障害をみたら原因を考えよう……古川竜也
歩いて受診する脳卒中─初療のコツ─……長谷川泰弘
ペニシリン低感受性犬レンサ球菌が有するペニシリン結合タンパク質におけるアミノ酸置換……高橋 孝ほか
成人食物アレルギー診療における詳細な問診の重要性……関谷潔史
聴診のススメ……泉 知里
診療ガイドラインをどう使うか?……北岡裕章
今月の話題
急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランス……四柳 宏
知っておきたいこと ア・ラ・カルト
新しい鎮咳薬─ゲーファピキサント……新実彰男
《新連載》心電図がよめる,得意になるシリーズ 第1回
心電図波形P-QRS-Tが意味すること……新井 陸
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書籍情報
- ISBN:9784011304209
- ページ数:160頁
- 書籍発行日:2025年9月
- 電子版発売日:2025年8月29日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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