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- J. of Clinical Rehabilitation34巻10号 肥満症とリハビリテーション治療
商品情報
内容
●本特集では、リハ診療と肥満症のかかわりを多角的な視点でとらえ,幅広く日常の臨床に役立つ内容となっている.
序文
特集にあたって
リハビリテーション(以下,リハ)治療において,過体重は阻害因子とされることが多い.「重い身体は動作の仕事量を増やすので,自立度向上や活動・参加の拡大を妨げるだろう」という理屈になるのだが,脳卒中回復期においては,必ずしも過体重がADL 改善を阻害するとは言い切ることができないというのが,今のところのエビデンスのようである.このことは,リハ診療における過体重対策では,単純に体重の適正化だけを目標とせず,肥満症治療の全体像を知り,さらにリハ治療の特殊性も考慮したうえで,一例一例丁寧に対策を進める必要があることを意味していると考える.
過体重の是正(減量)は,食事療法の役割が大きいが,運動療法も,運動によるエネルギー消費だけでない,さまざまな効果が証明されており,食事療法の強力な補助という位置づけである.さらに近年注目されるようになってきているのが,減量のための手術療法や薬物療法である.適応決定や運用については,まだ模索している段階ではないかと思われるが,減量治療は確実に進歩しているという実感がある.一方で,小児期に肥満を予防することの重要性は,以前から指摘されているものの,肥満児は現在も増加傾向であるのが実態である.さらに社会全体で肥満症者の心理的葛藤を理解し,肥満者に抱く否定的な偏見(オベシティスティグマ)を解消させていくことも,かなり以前から必要とされてきたが,なかなか進んでいないのが現実と思われる.
リハ診療と肥満症診療のかかわりについては,肥満症治療そのものにリハが介入する場合,他疾患のリハ治療中に並行して肥満症治療を行う必要がある場合,さらに障害児・障害者の生活構築をサポートする際に,肥満症予防も含めた対策が必要な場合等があると思うが,本特集は,肥満症の問題を多角的な視点でとらえるよう企画したので,幅広くリハ診療に役立ててもらうことを望んでいる.
(編集委員会 企画担当:瀬田 拓)
目次
特集 肥満症とリハビリテーション治療
特集にあたって(瀬田 拓)
肥満症の病態と身体への影響(原田 卓)
肥満症者の脳卒中回復期リハビリテーション(吉村芳弘)
高度肥満者の内科的治療(三好建吾 山内敏正)
小児の肥満-対策と治療(原 光彦)
肥満症患者の心理社会的問題と対策(田中裕里 林 果林)
コラム:体重や体格差を克服するケア技術,福祉用具利用,環境調整(新國悦弘)
TOPICS ウェアラブル慣性センサを用いた歩行軌道計測システムと診断支援への応用
(内富寛隆 三宅美博)
連載
リハなひと
言語聴覚士 知念洋美さん
巻頭カラー デジタルフロンティア:次世代技術の展望
4.メタバースがもたらすデジタルフロンティア(百崎 良 虎 一真)
“こんなときどうする?” リハビリテーション臨床現場のモヤモヤ解決! 令和版
リハビリテーション科専門医取得後のキャリアアップ編(1)他科専門医(高橋麻子)
ニューカマー リハ科専門医
(椋 大知)
最新版! 摂食嚥下機能評価―スクリーニングから臨床研究まで
16.超音波検査(嚥下エコー)(山口浩平)
知っておきたい! がんサポーティブケア
9.化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)(華井明子)
おさえておきたい転倒・転落予防の基本知識と現場での応用
12.セッティング別の転倒・転落の予防と対策:(4)生活期(地域,在宅)―身体抑制含む―(井上達朗)
支援機器の現在と未来-普及に向けた取り組み
2.屋内外の移動を支えるロボティクス:リビングラボにおける評価と共創的実装(加藤健治)
回復期リハビリテーション病院・チームでキャリアアップ―私たちの院内研修
4.病院での急変時対応(早期介入によるリスクを中心に)(森田光生)
リハビリテーション関連学会に行ってみよう!
4.日本安全運転医療学会(渡邉 修)
学会報告
第62回日本リハビリテーション医学会学術集会(櫻井桃子 羽端章悟 辻 桐子)
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書籍情報
- ISBN:9784006203410
- ページ数:100頁
- 書籍発行日:2025年9月
- 電子版発売日:2025年8月29日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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