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- 脳神経内科学<15レクチャーシリーズ リハビリテーションテキスト>
商品情報
内容
神経疾患は,根本的な治療が難しいため,リハビリテーションの介入対象となる機会が多い.本書では,症状を理解するために必要な解剖学的知識とリハビリテーションを実施するうえで必要不可欠な神経学的所見を学習したうえで,日常臨床において多く遭遇する疾患を取り上げ,病態機序に則して治療法や介入方法などを学習する.
初学者には難しい領域であるため,イラストや画像所見を多く取り入れ,学生でもわかるよう丁寧に解説している.
序文
序文
ヒトは全身のさまざまな筋肉を動かすことで呼吸をし,栄養を摂取し,移動します.脳のなかで生まれたアイディアは,筋肉を使って,声に出したり,書いたりすることではじめて他者に伝わります.このようなヒトの諸活動には筋肉はもちろん,その動きを過不足なく正確なものにするために,運動神経,感覚神経,脊髄,小脳,脳幹,大脳皮質が必要であり,脳神経内科は,これらのシステムに障害を来した結果,日常生活に影響が及ぶ疾患を診療対象としています.それゆえ,カバーすべき対象疾患は多くなり,それぞれの障害が及ぼす影響について,時に患者一人一人の病前の生き様や価値観にも思いを馳せながら考え,そして治療方針を決定することが求められます.脳神経内科は患者の生活すべてがその関心対象となるわけです.
もう一つの脳神経内科の特徴は,完全な治癒が難しい疾患がほとんどであることです.最近になり,アルツハイマー病や神経変性疾患の一部に疾患修飾薬とよばれる病態に直接働きかける治療薬の使用がようやく実現しましたが,それらをもってしても発症前と全く同じような生活を可能とするまでには至っていません.このような理由で,神経疾患をかかえる患者にとってリハビリテーションによる介入は非常に重要なものとなります.
本書は,将来のリハビリテーション介入を担う皆さんが,脳神経内科学を正しく効率的に理解できるよう,必要な解剖・生理学的知識と,各疾患の病態から特徴的な症状,検査,そして現時点で可能な治療法について,臨床の場で遭遇する機会の多い疾患を中心にまとめました.脳神経内科学に苦手意識をもたずに学習していただくためにもイラストや図・表を多用して,初学者でもわかるように解説しています.ぜひ本書を活用し,神経疾患について理解を深めていただければ幸いです.
最後に,筋金入りの遅筆な私に責任編集を委ねてくださいました本シリーズ総編集の石川朗先生,また3年以上にわたり文字通り叱咤激励をいただいた中山書店編集部の佐藤武子氏に,この場を借りて心より感謝申し上げます.
2025年7月
責任編集 古和久朋
目次
LECTURE 1 神経系の解剖と生理 (古和久朋)
1. 神経系の構造
2.中枢神経系と末梢神経系
3.大脳の構造と機能
4.間脳(視床,視床下部)の構造と機能
5.脳幹(中脳,橋,延髄)の構造と機能
6.小脳の構造と機能
7.脊髄
Step up
1.神経細胞(ニューロン)の構造と機能
2.側方注視の神経機構とその障害
LECTURE 2 診断に必要な病歴と神経学的所見 (古和久朋)
1.病歴の聴取:問診の重要性
2.意識状態
3.見当識と記憶障害
4.言語障害(失語)
5.脳神経領域の神経学的所見
6.その他の神経学的所見
Step up
1.脳死による移植医療の変遷
2.脳死の定義と鑑別診断
3.臓器提供に関する意思表示と今後の課題
LECTURE 3 大脳皮質の機能局在とその障害 (古和久朋)
1.大脳皮質の機能局在とその障害
2.失語症
3.失行
4.失認
Step up
1.記憶をつかさどる回路:Papez回路
2.失語をみる2つの視点:より複雑な言語機能の解釈
LECTURE 4 脳血管障害 脳卒中 (古和久朋)
1.脳血管障害とは
2.脳梗塞
3.脳出血
4.くも膜下出血
Step up
1.大脳皮質の出血:脳アミロイドアンギオパチー
2.症例:急性期脳梗塞患者に対する血栓溶解療法
LECTURE 5 認知症 (古和久朋)
1.認知症とは
2.アルツハイマー型認知症
3.血管性認知症
4.レビー小体型認知症
5.前頭側頭葉変性症
6.その他の認知症
7.見逃してはいけない治療可能な認知症
Step up
1.認知症の予防
2.アルツハイマー病の抗Aβ抗体療法
LECTURE 6 パーキンソン病とその類縁疾患 (古和久朋)
1.パーキンソン病
2.パーキンソニズムをきたすその他の疾患
3.運動障害性疾患:脊髄小脳変性症
Step up
1.パーキンソン病のリハビリテーション
2.トリプレットリピート病
LECTURE 7 運動ニューロン疾患 (関口兼司)
1.運動ニューロン疾患とは
2.筋萎縮性側索硬化症(ALS)
3.脊髄性筋萎縮症(SMA)
Step up 上位運動ニューロンの概念の変遷
LECTURE 8 機能性疾患 てんかん,頭痛 (古和久朋)
1.てんかんとは
2.てんかんの分類(発作型)
3.てんかん発作時の対処法
4.てんかんの治療
5.頭痛
Step up
1.片頭痛以外の慢性頭痛
2.失神
LECTURE 9 脱髄性疾患 (千原典夫)
1.脱髄性疾患とは
2.多発性硬化症
3.視神経脊髄炎
4.その他の脱髄性疾患
Step up
1.血液脳関門と血液脳脊髄液関門とその流出路
2.グリンパティックシステム
LECTURE 10 末梢神経障害 (関口兼司)
1.末梢神経障害とは
2.糖尿病性神経障害
3.ギラン・バレー症候群
4.遺伝性末梢神経障害
5.その他の末梢神経障害
Step up ギラン・バレー症候群に対する急性期・回復期リハビリテーションの臨床的重要性
LECTURE 11 筋・神経筋接合部疾患 (古和久朋)
1.筋疾患
2.神経筋接合部疾患
Step up がん免疫療法に伴う自己免疫性筋炎,重症筋無力症
LECTURE 12 脊椎・脊髄疾患 (古和久朋)
1.脊髄の構造と機能
2.脊髄の障害による神経症候
3.脊椎,脊髄における病変と疾患
Step up
1.脊髄損傷の再生医療
2.再生医療とリハビリテーションの役割
LECTURE 13 脳神経外科疾患 脳腫瘍,頭部外傷,水頭症 (古和久朋)
1.脳の画像検査
2.頭蓋内圧亢進と脳ヘルニア
3.脳腫瘍
4.頭部外傷
5.水頭症
Step up 脳腫瘍の新しい治療:脳腫瘍ウイルス療法
LECTURE 14 神経感染症 (古和久朋)
1.神経感染症とは
2.髄膜炎
3.ウイルス性の神経感染症
4.その他の神経感染症
Step up
1.症例:単純ヘルペス脳炎患者の診断と治療
2.標準予防策(スタンダード・プリコーション)
3.リハビリテーション業務における感染予防
LECTURE 15 小児神経疾患 (古和久朋)
1.発達の評価
2.脳性麻痺
3.ダウン症候群
4.二分脊椎
5.先天性代謝異常症
6.ミトコンドリア病(ミトコンドリア脳筋症)
Step up ライソゾーム病の酵素補充療法
巻末資料
TEST 試験 (古和久朋)
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書籍情報
- ISBN:9784521751511
- ページ数:200頁
- 書籍発行日:2025年9月
- 電子版発売日:2025年9月23日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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