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- 基礎から学ぶ遺伝子工学 第3版
商品情報
内容
カラーイラストで遺伝子工学のしくみを解説した定番テキスト.使用頻度が減った実験手法は簡略化し,代わりにゲノム編集やNGS,医療応用面を強化.実験で手を動かす前に押さえておきたい知識が無理なく身につく.
序文
第3版の序
2012年に初版が出版された『基礎から学ぶ遺伝子工学』が第3版として三たび世に出ることとなった.本書は遺伝子工学の標準的教科書としての位置付けであるのみならず,核酸操作技術についての参考書や,遺伝子工学の過去から未来に向けての道筋について述べた解説書としての顔ももつユニークな一冊である.
初版は遺伝子工学の古典的な内容からその時点での標準法までを網羅した標準的な書籍であったが,第2版では基礎的部分を少し絞り,逆に新しいシークエンシング法やPCR 法,DNA 操作法やサブクローニング法,解析の主流になりつつあったハイスループット解析などを充実させたものになった.その後何年かの時間が経過したが,遺伝子工学技術は今や急速にキット化が進み,核酸に関する古典的で手工業的な技術はもはや日常的に自ら行うことはないものに変貌してきている.ひと昔前の技術が次々に置き去りにされている状況の中にあって,本書の再改訂は必然の流れであった.第3版では古典的な技術などの記載は第2版の7 ~ 8 割に圧縮し,代わりに実験技術を中心に新しい内容が加わった.加筆修正にあたっては,本書を教科書として採用してくださっている方からの貴重なご意見も参考にした.全体としては初版から見ると5 割近くが変わったのではないだろうか.ただ部構成など,本の骨格については基本的に初版の造りを踏襲している.
本書の第Ⅰ部では基礎分子生物学について学び,第Ⅱ部では核酸関連酵素,細菌の遺伝要素とベクター,DNA 操作の基本と遺伝子の細胞導入や発現について述べ,第Ⅲ部は核酸の取り扱いや増幅,ゲノムやエピゲノムの分析,そして遺伝子発現と遺伝子産物の解析について述べる.第Ⅳ部は最も注力した部分で,ゲノム編集を中心にしたゲノム工学,RNA 工学,医療応用として核酸ワクチンや遺伝子治療や抗体医薬などについて紙面を割いた.
遺伝子工学は技術的な内容を扱うことが多いために内容の代謝回転が速く,10年前の技術が使われなくなった例は決して少なくない.本書も早晩古典となってしまうのだろうが,少なくとも現時点では遺伝子工学の基礎を学ぶためのベストの一冊に違いないと自負している.読者諸氏にとって本書が遺伝子工学を知る一助になれば,作り手としてこれに勝る喜びはない.
末筆になりますが,初版から一貫して本書の作製に携わってこられた羊土社の望月恭彰氏にこの場を借りてお礼申し上げます.
2022年8月
完全終息にほど遠いCOVID-19 流行の中で
田村 隆明
目次
第I部 遺伝子・DNAの基礎
1章 遺伝子工学で使われる生物
2章 DNA:化学構造,複製,構造変化
3章 遺伝子の発現
第II部 基本の酵素からクローニングまで
4章 制限酵素,DNAメチラーゼ,DNAリガーゼ
5章 核酸の合成,分解,修飾に関する酵素
6章 プラスミド,ファージ,トランスポゾン
7章 ベクター―DNAの導入,増幅,発現,組込みのツール
8章 DNAクローニング―新規クローンの単離とサブクローニング
9章 タンパク質産生制御系
第III部 核酸の取り扱いと構造機能解析
10章 核酸の取り扱いと検出
11章 PCRによるDNAの増幅
12章 DNAシークエンシングとゲノム解析
13章 遺伝子発現と遺伝子産物の解析
14章 エピゲノムとその解析
第IV部 遺伝子工学の応用と安全性の確保
15章 ゲノム工学と関連技術
16章 小型核酸による細胞機能の特異的制御
17章 医療における遺伝子工学
18章 遺伝子操作における安全性確保:カルタヘナ法
付録
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書籍情報
- ISBN:9784758121248
- ページ数:304頁
- 書籍発行日:2022年10月
- 電子版発売日:2025年9月27日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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