オンコロジークリニカルガイド 泌尿器癌薬物療法

  • ページ数 : 370頁
  • 書籍発行日 : 2025年11月
  • 電子版発売日 : 2025年10月11日
¥7,700(税込)
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商品情報

内容

腎癌,尿路上皮癌,前立腺癌,精巣癌のKeyDrugや臨床試験の最新情報をコンパクトに解説!!

近年,がん治療は飛躍的な進歩を遂げ,薬物療法の包括的な理解の重要性はますます高まっている.特に,前立腺癌,膀胱癌,腎癌などの泌尿器癌に対する新しい薬剤の開発と適応の拡大により,患者の予後も大きく改善した.標準治療を実施するためには,それぞれの病態の深い理解が必要である.そのうえで手術・放射線治療・化学療法・免疫療法などのあらゆる武器を適切に組み合わせ,高い総合力でがんと闘うことが求められている.
とくに新規薬剤が次々に登場する薬物療法の進歩のスピードには目を見張るものがあり,すべてをフォローするためには莫大な労力が必要である.そこで本書では,泌尿器癌のなかで腎癌,尿路上皮癌,前立腺癌,精巣腫瘍について,各々の薬物療法で重要なエビデンスを整理した.

序文


近年,癌治療は飛躍的な進歩を遂げており,薬物療法の包括的な理解の重要性はますます高まっています.特に,前立腺癌,膀胱癌,腎癌などの泌尿器癌に対する新しい薬剤の開発と適応の拡大により,患者の予後も大きく改善しました.標準治療を実施するためには,それぞれの病態の深い理解が必要です.そのうえで手術・放射線治療・化学療法・免疫療法などのあらゆる武器を適切に組み合わせ,高い総合力で癌と闘うことが義務づけられています.それには当然,以前とは比べものにならないくらいの専門的な知識や,高度な技術が要求されます.なかでも,新規薬剤が次々に登場する薬物療法の進歩のスピードには目を見張るものがあります.すべてをフォローするためには莫大な労力が必要です.

また現代の癌治療には,チーム医療の充実が欠かせないということには言を俟ちません.医師のみでは成り立たず,薬剤師,看護師,放射線技師,臨床工学技士,検査技師らとの共同作業が必要です.そのため,あらゆる職種の医療者が泌尿器癌に関する知識を持っておくことが望ましいと考えます.しかし残念なことに,癌の薬物療法について標準治療を生み出した臨床試験およびそれらに関連するエビデンスについて包括的,横断的に学習する機会や教材は少ないと思います.

そこで今回,泌尿器癌の薬物療法について疾患別の体系的にまとまったバイブルを作りたいという思いで本書を企画いたしました.本書では,腎癌,尿路上皮癌,前立腺癌,そして精巣癌に対する薬物療法の基礎から臨床までを網羅し,最新のランダム化比較試験の結果をもとにしたエビデンスと副作用管理を含めた実際の使用方法について詳述しています.さらに泌尿器癌のキードラッグについても,今一度泌尿器科医および腫瘍内科医の観点からその役割や立ち位置を整理したいと考えました.

本書では,泌尿器癌のなかでも代表的な腎癌,尿路上皮癌,前立腺癌そして精巣癌の四癌腫について,われわれが厳選した実臨床でのエキスパートの先生方に執筆していただいています.なぜこの薬物療法が選択されるべきなのか,そしてどう使えばいいのかという,まさに痒いところに手が届く実践的なものになっています.

オンコロジークリニカルガイドは,消化器癌,肺癌,乳癌など他の癌腫では,10年以上前から出版されており,非常に好評を得ているシリーズです.泌尿器癌については今回が初版です.多くのエキスパートの先生方の多大なご尽力によって上梓できたことは,無上の喜びです.「オンコロジークリニカルガイド泌尿器癌薬物療法」も,他のシリーズと同様に職種を問わず,末永く多くの泌尿器癌に携わる皆様のお役に立てるものと確信しています.

本書が泌尿器科領域の癌治療に携わる皆様の実践に役立ち,治療成績向上に貢献することを心より願っています.


2025年10月

香川大学医学部泌尿器・副腎・腎移植外科 教授
杉元 幹史
近畿大学医学部泌尿器科 主任教授
藤田 和利

目次

第Ⅰ章 腎 癌

転移性淡明細胞型腎細胞癌の薬物療法

1 淡明細胞型腎細胞癌の概説

2 ニボルマブ/イピリムマブ併用療法

3 ペムブロリズマブ/アキシチニブ併用療法

4 アベルマブ/アキシチニブ併用療法

5 ニボルマブ/カボザンチニブ併用療法

6 ペムブロリズマブ/レンバチニブ併用療法

7 薬物療法を活かすための原発巣摘除のタイミング

転移性淡明細胞型腎細胞癌の二次/三次治療

8 チロシンキナーゼ阻害薬による二次/三次治療

9 パゾパニブによる二次/三次治療

10 アキシチニブによる二次/三次治療

11 mTOR阻害薬による二次/三次治療

淡明細胞型腎細胞癌の周術期薬物療法

12 下大静脈腫瘍塞栓に対する術前薬物療法

13 淡明細胞型腎細胞癌の術後薬物療法

非淡明細胞型腎細胞癌の薬物療法

14 非淡明細胞型腎細胞癌の概説

15 非淡明細胞型腎細胞癌における薬物療法の使い分け

近未来の腎癌薬物療法

16 HIF-2阻害薬

第Ⅱ章 尿路上皮癌

筋層非浸潤癌

1 筋層非浸潤癌の概説

2 筋層非浸潤性膀胱癌に対するBCG療法 ①キーとなる臨床試験とエビデンスと実際の使用方法

3 筋層非浸潤性膀胱癌に対するBCG療法 ②有効性のメカニズム&有害事象対策

4 筋層非浸潤性膀胱癌・上部尿路上皮癌に対する単回膀胱内抗癌薬注入療法

5 上部尿路上皮癌に対するBCG療法

筋層浸潤癌

6 筋層浸潤癌の概説

7 NAC-ddMVAC療法

8 術後補助化学療法・術後補助ニボルマブ療法

9 膀胱温存療法の薬物療法

10 上部尿路上皮癌に対する周術期薬物療法―AC療法

進行尿路上皮癌

11 進行尿路上皮癌の概説

12 GC-GCarbo療法

13 アベルマブ

14 ペムブロリズマブ

15 エンホルツマブ ベドチン

近未来の薬物療法

16 尿路上皮癌薬物療法の将来展望

17 化学療法+デュルバルマブ

18 エンホルツマブ ベドチン/ぺムブロリズマブ併用療法

19 GC療法+ニボルマブ

20 エルダフィチニブ

第Ⅲ章 前立腺癌

転移性去勢感受性前立腺癌(mCSPC)に対する薬物療法

1 転移性去勢感受性前立腺癌の概説

2 アンドロゲン受容体シグナル阻害薬① アビラテロン

3 アンドロゲン受容体シグナル阻害薬② エンザルタミド

4 アンドロゲン受容体シグナル阻害薬③ アパルタミド

5 アンドロゲン受容体シグナル阻害薬④ ダロルタミド

6 ドセタキセル

7 転移性去勢抵抗性前立腺癌の概説

8 タキサン系製剤① ドセタキセル

9 タキサン系製剤② カバジタキセル

10 アンドロゲン受容体シグナル阻害薬① アビラテロン

11 アンドロゲン受容体シグナル阻害薬② エンザルタミド

12 神経内分泌前立腺癌に対する化学療法

非転移性去勢抵抗性前立腺癌(nmCRPC)に対する薬物療法

13 非転移性去勢抵抗性前立腺癌の概説

14 アンドロゲン受容体シグナル阻害薬① エンザルタミド

15 アンドロゲン受容体シグナル阻害薬② アパルタミド

16 アンドロゲン受容体シグナル阻害薬③ ダロルタミド

骨転移に対する薬物療法

17 前立腺癌の骨転移の概説

18 骨修飾薬(デノスマブ,ゾレドロン酸)

19 核医学治療

がんゲノムに基づく薬物治療

20 がんゲノム医療の概説

21 PARP阻害薬① オラパリブ(+アビラテロン)

22 PARP阻害薬② タラゾパリブ(+エンザルタミド)

23 臓器横断的な治療薬

近未来の薬物療法

24 PSMA内用療法

25 Lu-PSMA

第Ⅳ章 精巣癌

精巣癌の治療戦略総論

1 精巣癌の概説

2 化学療法の基本

3 難治性精巣癌の治療戦略

補助化学療法

4 カルボプラチン

導入化学療法

5 BEP療法

6 EP療法

7 VIP療法

救済化学療法

8 TIP療法

9 GEMOX療法

10 GOP療法

11 イリノテカン/ネダプラチン併用療法

第Ⅴ章 泌尿器癌のKey Drugs

1 アルキル化剤 イホスファミド

2 代謝拮抗薬 ゲムシタビン,メトトレキサート

3 プラチナ製剤 シスプラチン,カルボプラチン,オキサリプラチン,ネダプラチン

4 アンスラサイクリン系薬剤 アドリアマイシン,エピルビシン,ピラルビシン

5 トポイソメラーゼ阻害薬 エトポシド,イリノテカン

6 タキサン系薬剤 パクリタキセル,ドセタキセル,カバジタキセル,ビンブラスチン,ドキソルビシン

7 LHRHa ゴセレリン,リュープロレリン,デガレリクス

8 新規アンドロゲン受容体シグナル阻害薬 アビラテロン,エンザルタミド,アパルタミド,ダロルタミド

9 チロシンキナーゼ阻害薬

10 mTOR阻害薬 エベロリムス,テムシロリムス

11 FGFR阻害薬 エルダフィチニブ

12 PARP阻害薬 オラパリブ,タラゾパリブ,その他

13 抗体薬物複合体 エンホルツマブ ベドチン

14 抗腫瘍性抗生物質 ブレオマイシン

15 免疫チェックポイント阻害薬 抗PD-1抗体,抗PD-L1抗体,抗CTLA-4抗体

16 骨修飾薬 ゾレドロン酸,デノスマブ

Topic

高齢者への薬物療法の考え方

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書籍情報

  • ISBN:9784525422219
  • ページ数:370頁
  • 書籍発行日:2025年11月
  • 電子版発売日:2025年10月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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