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- スタートアップ!子どもの近視進行抑制治療ガイド
商品情報
内容
最新のガイドラインに完全準拠!!
『小児の眼鏡処方に関する手引き』
『低濃度アトロピン点眼液を用いた近視進行抑制治療の手引き』
『近視管理用眼鏡(多分割レンズ)ガイドライン(第1版)』
小児の近視が増加の一途をたどる現在、進行抑制治療は眼科外来に不可欠となり「介入の必要性をどう判断し、どの治療をいつ始めるか」という臨床的判断が大きな関心を集めています。
本書は近視治療の第一線で活躍する著者が、国内外のエビデンスをもとに日本の実臨床に即した適応と課題を的確に整理し、科学的根拠を日常診療の判断に応用できる形で解説しました。低濃度アトロピン点眼、オルソケラトロジー、多焦点ソフトコンタクトレンズ、近視用眼鏡、レッドライト療法など、国内で承認済・承認予定の治療選択肢について、使い分けや併用戦略、副作用・リバウンド対策までポイントを絞って提示。各治療の作用機序、単独・併用時のエビデンス、年齢別の適応、合併症対策までを構造的に解説しています。また、眼軸長に基づく治療評価法や、二次性近視の鑑別、不同視近視への対応も取り上げ、治療の導入から継続・変更に至るまでの指針となる視点を提供します。実臨床で多くの眼科医・視能訓練士が直面する「見え方の不満への対応」「保護者への説明」などの課題にも触れ、説明にすぐ使える“伝え方のコツ”も収載しています。
近視進行抑制治療をどのように導入するかの検討段階では方針を明快に示すスタートアップマニュアルとして、すでに治療を導入している場合は自身の診療をアップデートする手引きとなる1冊。多忙な眼科医・視能訓練士にこそ届けたい、実践的で臨床直結型のコンパクトなガイドです。
序文
序
「近視進行抑制治療」という言葉が広く知られるようになったのは,ここ10年ほどのことです.その間に治療の選択肢は驚くほど増え,まさに日進月歩で発展してきました.これほど短期間で大きな進化を遂げた眼科分野は珍しく,それだけ世界が「近視パンデミック」とそれに伴う眼合併症のリスクに危機感を抱いている証といえるでしょう.
一方で,子どもたちの生活環境は大きく変化しました.デジタル機器やAI の普及で暮らしは便利になったものの,外で遊ぶ時間は減り,画面を通して簡単に楽しさを見つけられる時代になっています.その影響もあって,近視の有病率は上昇を続け,発症年齢は年々若年化しています.近視は単なる屈折異常ではなく,将来的に網膜剝離や緑内障といった重篤な合併症につながり得る病態であり,生活の質だけでなく,社会的・経済的にも大きな負担をもたらす公衆衛生上の問題です.こうした現状を改善するには,行政や学校,家庭が一体となった「行動療法としての近視予防」が欠かせず,本邦においても大きな課題となっています.
こうした背景から,小児の近視を対象とした治療研究と臨床応用は急速に進展しています.行動療法,薬物療法,光学的介入,光療法など多様なアプローチが試みられ,本邦でも低濃度アトロピン点眼薬や多焦点ソフトコンタクトレンズの承認,近視管理用眼鏡の臨床導入,さらにはレッドライト療法の登場など,選択肢は広がり続けています.ただし実際の診療現場では,自費診療に伴う経済的負担や導入・評価の煩雑さといった壁が立ちはだかります.一方で海外では,学校での屋外活動時間の確保,低濃度アトロピン点眼薬の無償配布といった先進的な取り組みが進んでおり,日本も歩みを止めるわけにはいきません.
本書は,最新のエビデンスを踏まえながらも,難解な理論の詳述よりも「現場でどう活かすか」に重点を置いた実践的なポケットガイドです.診療の合間に気軽に確認でき,日々の臨床判断に直結する“ヒント” を簡潔にまとめています.小児の近視進行抑制治療は進化の途上にあり,今後も新たな課題や治療法が次々に登場するでしょう.その変化に柔軟に対応し,常に知識をアップデートしていくことこそ,未来ある子どもたちの視覚を守る第一歩です.本書が,眼科医および視能訓練士の皆様の臨床実践に寄り添い,子どもたちの健やかな視力維持に少しでも貢献できれば幸いです.
2025年10月
松村沙衣子
目次
Section 01 近視の分類と評価指標
定義と分類
近視の定義
近視の分類
検査と評価指標
近視進行抑制治療に必要な検査(推奨)
治療内容に応じた追加検査
近視評価の指標
Section 02 鑑別するべき近視(二次性近視)
遺伝性疾患に伴う近視
強度近視の疫学
診断基準と臨床的鑑別
単一遺伝子疾患の特徴
検査と評価のポイント
近視管理の方針
未熟児網膜症に合併する近視
未熟児網膜症と近視の疫学
未熟児網膜症治療の影響
未熟児網膜症後の眼球構造
近視の評価と近視進行抑制治療の適応判断
Section 03 近視治療の導入
治療の必要性と適応
治療対象の目安
近視の進行に影響する主要リスク因子
環境因子とその対策
近業時間の管理
スクリーンタイムの制限
屋外活動時間の確保
小児・保護者への治療説明
治療の必要性についての説明
ペイシェントケアの工夫
治療法別の導入説明
治療法の特徴と適応
治療法別の説明ポイント
Section 04 眼鏡処方はここが大事!
眼鏡処方の基本
調節麻痺下屈折値
眼鏡フレームを選ぶポイント(低年齢への眼鏡処方)
度付きゴーグル処方の注意点
眼鏡処方の目安と基準
乳幼児の屈折異常に対する眼鏡処方
眼鏡を検討する基準(屈折値・年齢による基準)
学校眼科健診(視力検査)の判定
調節緊張(いわゆる偽近視)と弱度近視の鑑別
近視の眼鏡(低矯正 vs 完全矯正)
近視眼鏡と近視の進行
矯正方針の個別化が必要な症例
Section 05 近視の治療
低濃度アトロピン点眼
作用メカニズム(仮説)
治療の有効性
適応と使用条件(リジュセア® ミニ点眼液0.025%)
治療手順(リジュセア® ミニ点眼液0.025%)
副作用とリバウンド
併用療法
近視管理用眼鏡
作用メカニズム(仮説)
レンズの有効性(デフォーカス組み込み理論)
レンズの有効性(コントラスト理論)
適応と使用条件
処方と装用管理
副作用と注意点
併用療法:低濃度アトロピン点眼
オルソケラトロジー
作用メカニズム(仮説)
治療の有効性
適応と使用条件
処方と装用管理
合併症とリバウンド
併用療法:低濃度アトロピン点眼
多焦点ソフトコンタクトレンズ
作用メカニズム
レンズの有効性
適応と使用条件
処方と装用管理
合併症とリバウンド
併用療法:低濃度アトロピン点眼
レッドライト療法
作用メカニズム(仮説)
治療の有効性
適応と使用条件
治療手順(Eyerising 近視治療用機器)
副作用とリバウンド
併用療法:オルソケラトロジー
Section 06 近視性不同視の進行と治療
近視性不同視の進行
不同視の定義
不同視有病率の推移(年齢別)
不同視の分類と進行差
近視性不同視の治療
治療法と実践ポイント
Section 07 近視の管理と治療評価
治療の開始時期と中止時期
開始時期
中止時期
治療評価と定期フォロー
眼軸長測定が近視管理に優れている理由
基本検査
補助的検査
治療効果の評価方法
フォローアップの頻度と管理ツール
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書籍情報
- ISBN:9784895908610
- ページ数:152頁
- 書籍発行日:2025年10月
- 電子版発売日:2025年10月22日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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