非腫瘍性疾患病理アトラス 頭頸部

  • ページ数 : 336頁
  • 書籍発行日 : 2025年10月
  • 電子版発売日 : 2025年10月24日
¥19,800(税込)
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商品情報

内容

頭頸部特有の疾患のみならず,全身性疾患の一部分症としてみられる病変についても理解できる,非腫瘍性頭頸部疾患病理の決定版!

序文


頭頸部領域は広範であり種々の器官と支持組織から構成されている.通常,診療の現場で頭頸部といった場合には,臓器として口腔・顎骨,上気道,頸部,唾液腺,甲状腺,および聴器を指す.頭頸部領域における非腫瘍性疾患が病理診断の対象となる機会は決して少なくないが,疾患自体が膨大で多種多様であること,もっぱら生検として微小な検体が提出されることなどの理由から,それらの質的診断にはしばしば難渋する.頭頸部の腫瘍性病変については,「頭頸部腫瘍WHO分類」や「腫瘍病理鑑別診断アトラス 頭頸部腫瘍」などの日常の病理診断業務で頻用されている定番の成書が存在する.その一方で,頭頸部全体の非腫瘍性疾患が1冊の書籍としてまとめられたものとしては,AFIPから2017年に発刊された「Atlas of Nontumor Pathology, Non-Neoplastic Diseases of the Head and Neck」があるのみで,本邦ではこれまでになく,日本語で書かれた実用書が切望されてきた.

本書では,頭頸部を臓器別に「上気道(鼻腔・副鼻腔,咽頭,喉頭・気管)・耳・頸部」,「口腔・顎骨」,および「唾液腺」の3部からなる章立てとした.なお,甲状腺に関しては同シリーズである「非腫瘍性疾患病理アトラス 内分泌臓器」で取り扱われているため,本書では割愛した.それぞれの章では,最初に総論として,疾患を理解する基礎となる解剖学・組織学・発生学,非腫瘍性疾患の全体像の把握に役立つ概要,そして病理診断前情報として必須となる画像・検体採取法・治療を含む臨床的事項について解説した.それに続く各論では,発生・発育異常,囊胞,感染症を含む炎症性疾患,反応性・化生性病変,腫瘍様病変などの大まかな概念の括りのなかで,大部分の疾患をカバーしつつも,病理医・口腔病理医が取り扱う頻度の高いものや腫瘍との鑑別を特に要するものにウェイトを置いた.また,頭頸部における各臓器特有の疾患のみならず,全身性疾患の一部分症としてみられる病変についても,他の部位とは異なった特殊性があり,重要と思われるものは取り上げることとした.さらに,最近注目されているトピックや病理診断上詳細な説明が必要な事項に関しては,COLUMNとして別項を設けることにより,より深い理解が得られるようにした.

本書では,臨床の第一線でご活躍中の経験豊富な先生方に執筆をお願いした.一般的な疾患の解説付きアトラスという域を超え,読者が実際の病理診断で悩むポイントを押さえた実践に役立つ指南書になったと自負している.

この本を座右の書として日常診療に有効活用することで,頭頸部における非腫瘍性疾患の診断精度向上や適切な治療へとつなげていただけることを切に願っている.


2025年9月

長尾俊孝,長塚 仁,湊 宏

目次

第1部 上気道(鼻腔・副鼻腔,咽頭,喉頭・気管)・耳・頸部

Ⅰ.総論

A.解剖学・組織学・発生学

B.非腫瘍性疾患の概要

C.臨床的事項

1.診断・治療

2.画像診断

Ⅱ.各論

A.鼻腔・副鼻腔

1.発生異常

 1)異所性グリア(glial heterotopia)

2.炎症性ポリープ

 1)アレルギー性鼻炎,好酸球性副鼻腔炎

3.過誤腫性病変

 1)呼吸上皮腺腫様過誤腫

 2)漿液粘液性過誤腫

 3)鼻腔軟骨間葉系過誤腫

4.血管炎

 1)多発血管炎性肉芽腫症

5.腫瘍様病変

 1)Rosai-Dorfman病

 2)Eosinophilic angiocentric fibrosis(EAF)

 3)化膿性肉芽腫/小葉状毛細血管腫

6.細菌感染症

 1)鼻硬化腫

 2)Mycobacterial spindle cell pseudotumor

7.真菌感染症

B.咽頭

1.発生異常

 1)Rathke囊胞,Tornwaldt囊胞

2.過誤腫性病変

 1)Lymphangiomatous polyp

3.炎症・感染性病変

 1)扁桃炎

 2)伝染性単核球症

 3)梅毒

C.喉頭・気管

1.発生異常

2.腫瘍様病変

3.声門下狭窄

4.反応性上皮(放射線治療後の変化を含む)

COLUMN 口腔以外の異形成

D.耳

1.外耳病変

 1)ケロイド

 2)慢性結節性軟骨皮膚炎

 3)Idiopathic cystic chondromalacia

 4)再発性多発軟骨炎

 5)外骨腫

 6)悪性外耳道炎

2.中耳・内耳病変

 1)耳茸

 2)真珠腫

 3)Langerhans細胞組織球症

E.頸部

1.鰓性異常(副耳,鰓裂囊胞等を含む)

2.その他の囊胞性病変

3.木村病

第2部 口腔・顎骨

Ⅰ.総論

A.解剖学・組織学・発生学

B.非腫瘍性疾患の概要

C.臨床的事項

1.診断・治療

2.画像診断

Ⅱ.各論

A.発達発育異常・異所性組織

B.囊胞

1.歯原性囊胞

2.非歯原性囊胞

COLUMN 顎骨の囊胞性病変と歯原性腫瘍の鑑別ポイント

C.口腔の感染症

D.上皮の腫瘍様病変:反応性上皮および上皮関連増殖

E.口腔潜在的悪性疾患と口腔上皮性異形成

COLUMN 反応性異型上皮と口腔上皮性異形成,扁平上皮癌の鑑別

F.間葉性病変

G.顎骨病変

H.顎関節病変

COLUMN 腫瘍と鑑別を要する歯と歯周組織の病変

I.色素性病変,代謝異常

J.非感染性粘膜病変(自己免疫疾患,皮膚型疾患,組織障害を含む)

第3部 唾液腺

Ⅰ.総論

A.解剖学・組織学・発生学

B.非腫瘍性疾患の病理学的概要

C.臨床的事項

Ⅱ.各論

A.炎症性疾患

1.感染性唾液腺炎

2.慢性唾液腺炎と唾石症

3.IgG4関連唾液腺炎

4.Sjogren症候群とリンパ上皮性唾液腺炎

COLUMN Mikulicz病(IgG4関連涙腺・唾液腺炎)

COLUMN リンパ上皮性唾液腺炎とMALTリンパ腫の鑑別

B.化生・過形成性病変

1.壊死性唾液腺化生

2.唾液腺症,腺腫様過形成

3.介在部導管過形成(病変)

4.脂肪腫症

5.オンコサイトーシス・結節性オンコサイト過形成

C.囊胞性病変

1.粘液囊胞(粘液瘤)

2.良性リンパ上皮性囊胞

3.唾液腺導管囊胞,HIV関連唾液腺囊胞

D.その他の非腫瘍性疾患

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書籍情報

  • ISBN:9784830607004
  • ページ数:336頁
  • 書籍発行日:2025年10月
  • 電子版発売日:2025年10月24日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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