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- Underwater消化器内視鏡[WEB動画付き]~All about “Underwater Endoscopy”
商品情報
内容
序文
序文
正直に申し上げて,自分がこのような書籍を編集するとは思ってもいませんでした.(今でも若いつもりですが)若い頃は,内視鏡関連の書籍といえば,工藤進英先生の『大腸内視鏡挿入法』と,大阪府立成人病センター(当時)の竜田正晴先生による『EMR テクニックマニュアル』くらいしかなく,私にとって“内視鏡の専門書の出版”は,かなり遠い世界の話でした.また近年は,学会の書籍販売会場には各分野のエキスパートによる専門書が所狭しと並び,さらにYouTubeやSNS,内視鏡メーカーのホームページなどでも簡単に手技動画が閲覧できる時代です.そんな状況のなかで,あえて紙の書籍として何かを出版する意味があるのか……という思いを,正直にいえば抱いていました.
そんな折,文光堂の黒添さんから本書の企画をいただきました.実は,かつて私が別の医学誌で大変失礼な振る舞いをしてしまい,それ以来お会いする機会がなかったのですが,ある学会で私がUnderwater内視鏡のセッションの司会をしていたところ,久しぶりにご挨拶に来てくださり,今回の企画をご提案くださいました.どこか“贖罪”のような気持ちも込めて,本書の編集を引き受けることにしました.一人で取り組むには荷が重い(時間が足りない)と感じたため,かつて大阪国際がんセンター(OICI)で同僚であった山崎泰史先生,山階 武先生を巻き込みました.今となっては,黒添さん,そして編集作業でたくさんの無理を快く引き受けてくださった文光堂の西さん,忙しいなか共同編集に巻き込んでしまった両先生には,感謝の言葉しかありません.
私の知る限り,Underwater内視鏡に特化した専門書は本書が初めてです.ここには,Underwater技術を用いたさまざまな内視鏡手技について,国内外の第一線でご活躍の先生方にご執筆いただきました.各著者には,日々ご多忙のなかにもかかわらず,読者がその技術を再現できるよう,具体的かつ実践的な内容を丁寧に解説していただきました.執筆をお願いしたほぼすべての先生方が本書の趣旨に深くご賛同くださり,寄せられた原稿を拝読した際には今まで感じたことのないような高揚感を覚えました.それほどまでに,本書に収められた各稿には,格別の熱意と卓越した知見が注がれており,それぞれの分野を代表する専門家による技術と学術の粋が結集されています.Underwater内視鏡という比較的新しい技術に対する深い探究心と,その有用性を正しく共有し,より良い医療の実現に寄与したいという強い思いが行間から伝わってきます.本書の学術的価値と実用性は,まさにその熱意によって高められています.ここに,著者の先生方のご尽力に対し,改めて心より深甚なる謝意を表します.
なお本書では,滅菌水以外の液体の送水装置への使用をはじめとして,添付文書に記載されていない使用法を含む工夫も紹介しております.これらはあくまで先進的あるいは研究的な技術であり,実診療において導入される際には,各施設および内視鏡医の責任のもと,慎重に実施の是非をご判断いただきますようお願い申し上げます.
最後に,この書籍の完成にあたり,日頃より執筆・編集活動に温かいご理解をいただいております群馬大学医学部 消化器・肝臓内科学教室の浦岡俊夫教授に,この場を借りて心より御礼申し上げます.そして,共同編集者として尽力してくれた山崎先生,山階先生,さらに彼らと出会ったOICIでたくさんお世話になった石原 立先生,東野晃治先生をはじめ,多くの先生方に深く感謝申し上げます.また,その礎を築かれた竜田正晴先生,飯石浩康先生にも,改めて心より御礼申し上げます.
なかでも,本書にもご寄稿いただいている,我々にUnderwater EMR を教えてくださった上堂文也先生に出会えたこと,そしてその卓越した論理的思考,倫理観,社会に対する使命感を,すぐそばで18年間学ばせていただけたことは,私の医師人生におけるかけがえのない糧です.この場を借りて,心からの感謝を申し上げます.
本書が,これから長く続くUnderwater 内視鏡の歴史における1 つのマイルストーンとなることを信じてやみません.
『Underwater 消化器内視鏡:All about“Underwater Endoscopy”』を,どうぞご堪能ください.
2025年8月
編集者を代表して
竹内洋司
目次
Introduction
Underwater内視鏡:消化器内視鏡の新たな潮流
Ⅰ章 “Underwater”の基礎知識
1 Underwater内視鏡の原理
2 Underwater手技の適応
3 Underwater内視鏡でのデバイス選択
Column Underwater EMRの高周波設定
4 Underwater内視鏡の周術期管理
Ⅱ章 “Underwater”ベーシック
1 Underwater観察・診断
2 消化管EUSにおけるUnderwaterテクニック
3 Underwaterでの大腸内視鏡挿入─浸水法─
4 大腸病変(10~20mm)に対するUnderwater EMR
Column Modified Underwater EMR
5 大腸病変(≧20mm)に対するUnderwater EMR
Column ヨーロッパにおけるUnderwater EMRの現状と課題
6 大腸病変に対するUnderwater ESD
7 十二指腸病変(<10mm)に対するUnderwater EMR
8 十二指腸病変(10〜20mm)に対するUnderwater EMR
Column 浸水状態の保ち方 竹内洋司
9 十二指腸病変に対するGel immersion EMR…
Column UnderwaterとGel immersion法の違い
10 Water pressure methodを用いた十二指腸ESD
11 pocket-creation method(PCM)とUnderwater ESD
Column 食道ESDにおけるUnderwaterテクニック
12 胃病変に対するUnderwater EMR
13 Underwaterバルーン内視鏡(BAE)
14 胆膵領域におけるUnderwater/Gel immersionテクニック
15 “Underwater”の有害事象と対応
Ⅲ章 “Underwater”アドバンス
1 大腸遺残再発病変に対するUnderwater EMR
2 虫垂開口部病変に対するUnderwater EMR
3 回腸末端病変に対するUnderwater EMR
Column 大腸憩室内病変に対するUnderwater EMR
4 潰瘍性大腸炎罹患範囲内の散発性腫瘍に対するUnderwater EMR
Column 大腸病変に対するTip-in Underwater EMR
5 大腸病変に対するUnderwater Injection EMR
6 直腸NETに対するUnderwater EMR
7 大腸病変に対するGel immersion EMR
8 Water pressure methodを用いた大腸憩室内病変に対するESD
9 十二指腸病変(≧20mm)に対するUnderwater EMR
10 十二指腸遺残再発病変に対するUnderwater EMR
Column 十二指腸病変に対するTip-in Underwater EMR
11 十二指腸病変に対するPartial Injection Underwater EMR
12 十二指腸NETに対するUnderwater EMR
13 Water pressure methodを用いた十二指腸乳頭近傍病変に対するESD
Column Underwater ESD介助の工夫─2人法での共同作業による安全なESD─
14 十二指腸病変に対するGel immersion ESD
15 Underwater でのクリップを用いた閉鎖法:Reopenable-clip over the line method (ROLM)
Column Gas-free immersion systemおよびキャストフードを用いたテクニック
16 乳頭部腫瘍に対するUnderwaterパピレクトミー
Column 膵管空腸吻合部狭窄に対するGel immersion endoscopyを用いたダブルバルーン内視鏡下ERP法
付録 エビデンスから読み解くUnderwater内視鏡
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書籍情報
- ISBN:9784830621253
- ページ数:232頁
- 書籍発行日:2025年10月
- 電子版発売日:2025年10月24日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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