図説CTGテキスト

  • ページ数 : 184頁
  • 書籍発行日 : 2016年3月
  • 電子版発売日 : 2025年11月18日
¥3,850(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 最大 70pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当
point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

CTG(cardiotocography;胎児心拍数陣痛図)は,主には分娩時に胎児の情報を客観的に明示できる唯一のツールである。本書は,助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー;CLoCMiP)レベルIII認証の対応テキストとして企画され,アドバンス助産師として身につけておきたいCTG判読のための知識をその背景となる生理学的機能も含めて過不足なく,かつわかりやすく解説した書籍で,確実に自己学習できる内容となっている。
1頁=1テーマを原則として構成されており,学ぶべきテーマに1つの図(または表など)を掲げて,2〜4つの重要ポイントを明記したうえで解説を加えている。まさに「図解」といえる書籍である。臨床で活用できるカラー付録頁や,自己学習の到達度を確認できる50問の問題集も掲載。

序文

序文

出産は胎児にとって,人生初めての旅である。繰り返す子宮収縮を力に,回旋しながら産道を通過し,外界へと向かう。母親に導かれながら,この人生初めての旅を無事に終えた先には,酸素と光と音と祝福の洪水が待ち受けている。

しかし,旅は必ずしも安全ではない。その途中,強い圧迫を受けたり,狭小なゲートに阻まれたり,幾多の困難に出会うこともある。この旅の安全を見守ることが医師,助産師,看護師の役割で,分娩監視装置による連続モニタリングで得られる胎児心拍数陣痛図(cardiotocogram;CTG)は唯一,胎児の情報を与えてくれるツールなのである。

しかし,CTGにはいくつかの問題がある。健常であることは明確に診断できるが,胎児機能不全と診断しても,しばしば胎児低酸素症になっていないことがある。また,胎児機能不全の状態と正常な状態が交互に起こることや,胎児低酸素症を示唆する波形が突然出現することもある。そして,最大の問題は,検査者内,検査者間の再現性が低いことだ。ある医師が胎児機能不全と判断しても,他の医師は同じCTGを見て,経過観察だと言うことがある。

日本産科婦人科学会周産期委員会は,長年にわたり,これらCTG判読と対応の標準化に努めてきた。さまざまな波形の定義や解釈をはじめ,30秒ルール,レベル分類などがその成果物で,『産婦人科診療ガイドライン 産科編2014』に収載されている。これらの運用には賛否両論があるが,委員会は多くのデータとエビデンスをもとに,いかに万人が確実にCTGを判読できるか真摯に取り組んでいる。著者も,これらの作業の一部に関わり,そう断言することができる。また,こうした定義やルールは,2014年に改訂された『助産業務ガイドライン』にも掲載され,医師のみならず分娩に携わる助産師,看護師にも適応されることになった。

本書は,CTGを基本から見直し,その判読を図説するとともに,日々の業務に直接結びつく情報を提供する。図とそのポイントを読み十分理解できていれば,解説は必要ないはずだ。また,助産師の実践能力向上のため,2015年より開始された助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)®(CLoCMiP®) レベルⅢ認証におけるCTG必須研修に対応する知識を提供するテキストになっている。章ごとに設定されたレベルを確認しながら読み進んでいただき,助産師実践能力の向上に役立てていただければ幸甚である。

なお,これまでに著者がCTGの解釈を学ぶにあたり,多大なご示唆いただいた朝倉啓文博士,荒木 勤博士,池田智明博士,池ノ上 克博士,岡井 崇博士,上妻志郎博士,越野立夫博士,鮫島 浩博士,高木耕一郎博士,高橋恒男博士,田中 守博士,藤森敬也博士,松田義雄博士,室岡 一博士に深謝する。

また,本書の発刊にあたり多くの引用をご許可いただいた公益財団法人日本医療機能評価機構 産科医療補償制度の関係各位に深謝する。


2016年2月

中井章人
日本医科大学産婦人科学教授

目次

第Ⅰ章 CTGの基礎的理解

1. CTGの意義

2. 胎児心拍数の調節

3. 体内センサー

4. 自律神経機能

第Ⅱ章 CTGを判読する(基礎編)

1. CTGの見方

2. 胎児が健常である証拠

3. 一過性徐脈の発生原因

4. 一過性徐脈を読む

5. 徐脈と特殊な波形

*レベルⅠ修了

第Ⅲ章 低酸素状態の評価と対応

1. 低酸素状態の胎児への対応:復習を兼ねて

2. CTGの評価

3. 胎児心拍数波形のレベル分類

4. どんなときに使うか

*Are you ready? レベルⅡ修了

第Ⅳ章 CTGを判読する(応用編)

1. 判読に注意を要する一過性徐脈

2. 判読に注意を要する心拍数基線

3. 胎児予備能力の評価

4. 感染症の影響を考慮する

*Congratulations! レベルⅢ修了

第Ⅴ章 症例検討

*レベルⅣを目指して

1. さまざまな表情をみせるCTG

2. 急変するCTG

3. 脳性麻痺の事例から

付録

・復習:問題集[知識を確認してみよう]

・胎児心拍数図波形の定義

・子宮収縮薬を用いた陣痛誘発と陣痛促進の注意点

・CTGの評価とその対応

  胎児心拍数波形のレベル分類と判定,および波形分類に基づく対応と処置


参考文献一覧

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:59.2MB以上(インストール時:127.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:236.9MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:59.2MB以上(インストール時:127.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:236.9MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784758317337
  • ページ数:184頁
  • 書籍発行日:2016年3月
  • 電子版発売日:2025年11月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍アプリが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。