臨床神経解剖学 原著第8版

  • ページ数 : 450頁
  • 書籍発行日 : 2022年9月
  • 電子版発売日 : 2025年11月11日
¥10,780(税込)
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商品情報

内容

フィッツジェラルド名著が10年振りに改訂!

約450のイラストで、わかりやすく効率の良い学習が実現!
医学生から解剖学・神経科学を専攻する院生・研究者に至るまで、広く役立つよう臨床神経解剖学のエッセンスを簡潔にわかりやすくまとめた1冊。

序文

監訳者序文


一般にFitzGerald’s Clinical Neuroanatomy and NeuroscienceとよばれるFitzGeraldの神経解剖学の教科書の第8版が2020年に発行され,このたび,その翻訳版が完成し出版に至るのは嬉しい限りである.

この教科書は,一般の神経解剖学の教科書とは違って,生理学や臨床的な解説を豊富に取り入れ,機能的な側面を強調したダイナミックな内容をもっていることが特徴である.この本が独自な内容をもつ教科書として広く知られる所以である.パラパラとページをめくってみても,特徴的な挿絵の豊富さと多彩な内容を見てとることができる.

この本は,初版は1985年であるが,その後,版を重ねるにしたがって,神経生理学,病理学,臨床医学を取り入れ,世界的な神経解剖学の教科書になった.第4版(2002年) 以降は,FitzGerald’s Clinical Neuroanatomy andNeuroscienceとよばれるようになった.

この教科書の日本語版が出たのは第3版(2002年)からである.最近では第6版の翻訳が2013年に出ており,翻訳版が出るのは約10年ぶりである.第8版は,第6版から順序は多少の入れ替えはあるが,35章構成という形は変わっていない.

一般に,中枢神経系は難しいというのが大半の学生の受け止めであろう.確かに中枢神経系は,脳という狭い空間における三次元的な構造を把握し,同時にその機能的な関係を理解することが求められる難しい領域である.本書では,伝導路や神経核などが作る複雑なネットワークを背景として,機能的なつながりを理解するために,豊富な図解を用いている.これによって機能的な側面を詳しく解説し,中枢神経系の機能を理解しやすくしている.

本書は教科書として,医学系の学生のみならず,理学療法学,作業療法学,看護学など,広く医療系の学生に使用してもらいたい本である.大部な教科書なので最初はとっつき難い感があるかもしれないが,内容が豊富で,機能的な側面をも理解しやすく,実践的な神経解剖学の専門書であることがわかるであろう.教科書というだけでなく,広く神経解剖学の専門書として座右に置きたい本である.また本書は,神経系の検査の原理・意義についても最新の解説が把握できるため,神経系の臨床に携わる医師をはじめ,チーム医療の現場の各位には最良の知識のアップデートを提供する.

この度の翻訳では,第6版までご活躍された車田正男先生がご都合により退任され,新たに,田中雅樹教授と竹林浩秀教授のお二人に加わっていただいた.車田先生には長年のご貢献に感謝申し上げる.また,新しく加わっていただいた田中先生,竹林先生には,新しい感覚での翻訳を期待した.

最後に,この優れた教科書の翻訳出版をお世話いただいたエルゼビア・ジャパン株式会社の森美那子さんをはじめ編集部の方々にお礼を申し上げる.


2022年8月

訳者を代表して
井出 千束
杉本 哲夫



前書き


M.J. Turlough FitzGerald教授(1929 ~ 2014)は,解剖学の教育と研究の両面で非常に優れた業績を残した.学部生として優秀な成績を収めた後,1952年にUniversityCollege Dublinで医学の学位を取得した.しばらく臨床に携わった後,1954年にCork大学の解剖学の法定講師(上級)となり,9年間在籍した.この間,サバティカルイヤーや英国の解剖学教室での短期研究期間を数回経験した.1964年から1968年までは,米国のセントルイスとシアトルで勤務した.その後,アイルランドに戻り,UniversityCollege Galway(現National University of Ireland,Galway)の教授に就任した.その後も同大学に留まり,解剖学教育の中心地として同学科を常に発展させ,充実させてきた.

Turlough FitzGeraldは,特に教師として,また教育者として優れていた.彼の知識の幅と深さは,解剖学的分野全般にわたっており,局所解剖学,発生学,組織学,神経解剖学に及んでいる.彼の講義は,臨床研修のバックグラウンドによって,全体的に強化されていた.彼の講義は,ユニークで印象に残る明晰さが特徴であった.必然的に,彼の教育に対する熱意は,解剖学多肢選択問題集,妻のMaeveと共著の発生学に関する本(1994年),そして最も特筆すべきは,「Clinical Neuroanatomy」(1985年)などの出版物につながった.この書物の地位は新版のたびに強化され,急速に変化する構造的・機能的神経科学の世界からの最新の知見が取り入れられた.第4版では,BMAMedical Book Competitionで1位を獲得した.第7版では,タイトルが変更され,究極の栄誉であるエポニムとなった.その後,本書は「FitzGerald’s Clinical Neuroanatomyand Neuroscience」とよばれることになり,この混沌とした出版分野での地位,品質,価値が確認できる.

Turlough FitzGeraldは研究面でも優れており,幅広いテーマで多くの論文を発表した.彼の主な研究分野は,末梢神経系,特に皮膚感覚神経の光学顕微鏡検査であった.彼の主な研究は,末梢神経終末の形態,発生,成熟を扱ったものである.神経解剖学の分野では,舌の固有受容器の神経連絡,舌の神経節,正中越え神経支配,皮膚移植部への神経供給,末梢神経の線維構成など,さまざまなテーマに関する出版物がある.

Maurice John Turlough FitzGeraldは,National Universityof Irelandの博士号,医学博士号,理学博士号を取得した.Royal Irish Academyの会員でもある.


John Fraher MB, FRCSEdin, PhD, DSc,
FAS( hon), MRIA
解剖学名誉教授
University College Cork



前書き


2005年に私が初めてGalwayに来たとき,FitzGerald教授は私のオフィスの外に座っておられたが,それは彼の大切な学科が安全に運営されていることを確認するためだったと思う.

彼のGalwayでの最初の勤務期間中に,ある学生が「cerebellum」は「cerebrum」のスペルミスではないかと質問してきたことを私に思い出させた.このことが,本書の初版の種をまいたのかもしれない.

在任中,彼はGalwayの解剖学教育に変革をもたらし,安全な解剖学的知識の重要性を保持しつつ,非常に現代的な教育方法を導入した.

現代の解剖学は機能を構造的かつ臨床的に関連した文脈で位置づけるという彼の強い信念を維持したい.


Peter Dockery BSc( hon), PhD
解剖学教授
School of Medicine
National University of Ireland Galway

目次

1 発生学

2 大脳の局所解剖

3 中脳,菱脳(橋,延髄,小脳),脊髄

4 脳の血液供給

5 髄膜

6 ニューロンとグリア細胞

7 電気的事象

8 伝達物質と受容体

9 末梢神経

10 筋と関節の神経支配

11 皮膚の神経支配

12 電気診断検査

13 自律神経系

14 神経根

15 脊髄:上行路

16 脊髄:下行路

17 脳幹

18 第IX,X,XI,XII脳神経

19 前庭神経

20 蝸牛神経

21 三叉神経

22 顔面神経

23 眼球運動神経(動眼神経,滑車神経,外転神経)

24 網様体と神経調節系

25 視床と視床上部

26 大脳基底核

27 小脳

28 大脳皮質

29 脳波

30 誘発電位

31 視覚系

32 大脳半球の左右差

33 嗅覚系と辺縁系

34 下垂体と視床下部

35 脳血管障害

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書籍情報

  • ISBN:9784860346065
  • ページ数:450頁
  • 書籍発行日:2022年9月
  • 電子版発売日:2025年11月11日
  • 判:A4変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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