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臨床スポーツ医学 2026年1月号 43巻1号 スポーツ医科学におけるマスデータ・デジタル技術の活用~スポーツDX

  • ページ数 : 124頁
  • 書籍発行日 : 2026年1月
  • 電子版発売日 : 2025年12月23日
¥3,080(税込)
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商品情報

内容

スポーツ医科学におけるマスデータ・デジタル技術の活用~スポーツDX

特集記事として,スポーツにおけるマスデータを活用した科学の重要性について/ICT技術のスポーツ科学への活用/サッカーでのトラッキングデータ/TOKYO 2020における診療データ活用の教訓と今後の展望/AIによる画像合成を活用した映像運用の実際 などを取り上げる.また連載では,「クイズに挑戦! 運動器エコーとスポーツ外傷・障害」「暑熱対策最前線」他を掲載.


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序文

スポーツ医科学におけるマスデータ・デジタル技術の活用-スポーツDX


近年,各業界でDX化が注目を集めるようになってきており,スポーツにおいてもマスデータを活用したDXの試みが随所にみられるようになってきています.ご存じのとおり,DXとは「digital transformation」の略であり,「デジタル変革」という意味で用いられています.旧来のアナログ作業をデジタル化することで業務の効率化や生産性の向上を図る意味で限定的に使用される「IT(information technology)化」とは異なり,IT化を手段の一つとして用いることで,組織やビジネスの仕組み自体を変革し,新たな価値を創出するための活動と捉えられています.その支えとなっているのは,マスデータとクラウドサービス,AI,IoTといったデジタル技術の活用であることは間違いありません.その活用事例としてタクシー配車,オンラインスクール,スマート家電などが身近な例として挙げられています.

医療の現場においても,2022年10月「医療DX推進本部」が内閣に設置されることが閣議決定されています.そこには「医療分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を通じたサービスの効率化・質の向上を実現することにより,国民の保健医療の向上を図るとともに,最適な医療を実現するための基盤整備を推進する」と記されており,当時の岸田内閣総理大臣が本部長をされています(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/iryou_dx_suishin/index.html 2025年12月8日閲覧).

スポーツ医学の現場においては,センサーテクノロジーによる選手の身体の動きの解析や,競技会や競技団体などから得られたビッグデータの解析,AIやVR技術を活用したトレーニング方法の導入など,デジタル技術の活用により,競技レベルの向上だけでなく,同時に外傷・障害予防を図ることが大いに期待されています.

この特集では,総論として包括的なイメージをもっていただくために「スポーツにおけるマスデータを活用した科学の重要性について」「スポーツ医学におけるOmics Scienceの活用(SPORTOMICS)」についての執筆をお願いしました.

各論では「センサーテクノロジーによる動きの解析とコンディション管理」として,8項目を企画しました.野球界でのトラックマン,GPS機器,乳酸値センサー,免疫機能モニタリング,腸内細菌モニタリング,トラッキング技術,映像分析技術などキーワードのオンパレードです.

次に「競技会や競技団体などから得られたビッグデータの解析」として6項目(5競技団体と1競技会)についての執筆をお願いしました.

さらに「AIやVR技術の活用」として6項目を取り上げ,活用事例や新たなモデルやシステムについてご執筆いただきました.いずれの項目についても,スポーツ医学ではまだ新しいこの分野についてまとめていただくことは大変だったものと思います.改めて執筆者の先生方に感謝申し上げます.

この特集号が,スポーツ医科学発展のための新たな情報を提供する1冊になることを願っています.ぜひ,ご一読いただければ幸いです.


特集編集:熊井 司(早稲田大学教授)

目次

【特 集】

総 論

スポーツにおけるマスデータを活用した科学の重要性について……森下義隆

スポーツ医学におけるOmics Scienceの活用(SPORTOMICS)……永元英明 他

センサーテクノロジーによる動きの解析とコンディション管理

スポーツ医科学で用いられるセンサー-投球動作を捉えるセンサー(ハイスピードカメラ,球質測定器トラックマン,ラプソード)……窪田敦之

スポーツ医科学で用いられるセンサー-GPS機器によるコンディショニング管理……中西健一郎 他

スポーツ医科学で用いられるセンサー-ウェアラブル汗乳酸センサ……中島大輔

スポーツ医科学で用いられるセンサー-アスリートにおける免疫機能のモニタリング……清水和弘

スポーツ医科学で用いられるセンサー-腸内細菌代謝産物のモニタリング……枝 伸彦

ICT技術のスポーツ科学への活用……姜 文渊 他

サッカーでのトラッキングデータ……山中 亮 他

バレーボールでのデータ分析支援(VLabo)……柳川辰真

競技会や競技団体などから得られたビッグデータの解析

国内外サッカーの活用事例-JFA-Surveyを通して……長尾雅史 他

MLBデータの活用事例……若宮知輝 他

TOKYO 2020における診療データ活用の教訓と今後の展望……赤木龍一郎

JCF(日本自転車競技連盟)での取り組み……井上純爾 他

日本柔道の情報戦略-「知る」から「できる」への挑戦……石井孝法

水泳での取り組み……松浦由生子

AIやVR技術の活用

アスリート中心でつくる競技スポーツ向けトラッキングシステム……相原伸平

AIによる画像合成を活用した映像運用の実際-アルバルク東京におけるSynergy Live導入の現場から……岩部大輝

スポーツ医学分野におけるAIモーション・キャプチャーの選定・活用方法……徳永由太 他

VRヘッドセットを活用した頭部外傷スクリーニング(NeuroFlex®の活用事例)……下農裕久 他

VRを用いた仮想空間での認知機能トレーニングシステム……宮本和弥

ONE TAP SPORTSの活用を含めた外傷・障害予防の取り組み……山中美和子

【連 載】

《新連載》クイズに挑戦! 運動器エコーとスポーツ外傷・障害 第1回

ふくらはぎを相手に蹴られました! 打撲なので大丈夫です!……村上友基

《新連載》暑熱対策最前線 第1回

気象予報を熱中症予防や競技戦略に生かす……浅田佳津雄 他

実践!エビデンスに基づくスポーツ医・科学 第13回

第二部 エビデンスを届ける

リハビリテーションにおけるEBMの実践……小林 匠

【臨スポニュース】

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書籍情報

  • ISBN:9784011004301
  • ページ数:124頁
  • 書籍発行日:2026年1月
  • 電子版発売日:2025年12月23日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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