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- 臨床スポーツ医学 2026年3月号 43巻3号 グロインペイン症候群とFAIの現在
商品情報
内容
特集記事として,グロインペイン症候群の歴史と診断/股関節鏡視下手術とFAIの歴史/股関節の関節包周囲筋の解剖/股関節のバイオメカニクス/股関節運動療法の筋電図/グロインペイン症候群に対する治療/FAIに対する治療/股関節鏡手術後のリハビリテーション/グロインペイン症候群診療の未来/FAI診療の未来 などを取り上げる.また連載では,「クイズに挑戦! 運動器エコーとスポーツ外傷・障害」「暑熱対策最前線」他を掲載.
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序文
グロインペイン症候群とFAIの現在
股関節のスポーツ傷害を不得意と感じるスポーツ医療関係者は多いと聞きます.その理由として,病態に関する用語や概念の不鮮明さが考えられます.
股関節が痛いスポーツ選手がいれば,多くのスポーツ医療関係者は「グロインペイン」と呼びます.すぐに治る人もいれば,長引く人もいます.症状が遷延するグロインペインは,「難治性グロインペイン症候群」と呼ばれます.原因が不明で,どうすればよいのかわからない,だから苦手だ,という声をよく耳にしてきました.
2010年頃,femoroacetabular impingement(FAI)・股関節唇損傷という名前が急に世間を賑わすようになりました.スポーツ選手の長引く股関節痛は,この病態が原因ではないか,という概念です.実際に,股関節鏡手術で劇的に症状が改善し,復帰するアスリートもみられるようになりました.
難治性グロインペイン症候群は原因不明で,画像所見も乏しいといわれます.しかし研究が進み,cleft signや恥骨の骨髄浮腫など,画像的な異常所見を伴っている場合に難治化するということがわかりました.リハビリテーションの技術も進化し,難治性グロインペイン症候群の対処法も確立されてきました.
その結果,ある医師を受診すればグロインペイン症候群と診断され,別の医師を受診すればFAI・股関節唇損傷と診断される,という不思議な医療空間が形成されているのが現状かもしれません.勉強すればするほど,股関節のスポーツ傷害の診断根拠がわからない,だから苦手だ,という,別次元の問題を生じているともいえます.
「グロインペイン症候群」・「FAI」・「股関節唇損傷」.われわれはそれぞれにまったく別の病態をみているのでしょうか.私はリハビリテーションを学んでいく中で,あることに気づきました.グロインペイン症候群もFAI・股関節唇損傷も,突き詰めていけば,リハビリテーションのコンセプトはきわめて近いのです.すなわち,股関節を安定させ,体幹を強化し,機能を高め,それを妨げているものに対処する,というのが,股関節リハビリテーションの共通した目標です.もしかすると,診断名は違っても,やや近似する病態をみているのかもしれない,という仮説をもちました.
さらに研究が進み,cleft signや恥骨の骨髄浮腫が,FAIと診断された症例でも高頻度で発見されること,またcleft signとは何かという根源的な答え,もわかってきました.これらの知見を総合すると,グロインペイン症候群とFAIをまったく別のものと捉えるのではなく,俯瞰的に理解して個々の症例に適応する,という新時代に突入したとも考えられます.
本特集では,グロインペイン症候群およびFAIに関する歴史や概念を繙き,最新の研究やリハビリテーションについて解説していただきました.グロインペイン症候群やFAIが進むべき未来についても提言をいただいています.本書によって股関節スポーツ傷害に関する理解が深まり,アスリートに利益が享受されることを願っています.
特集編集:宇都宮 啓(東京スポーツ医学研究所)
目次
【特 集】
概念と歴史
グロインペイン症候群の歴史と診断……関 健 他
股関節鏡視下手術とFAIの歴史……杉山 肇 他
基礎
股関節の関節包周囲筋の解剖……堤 真大 他
股関節のバイオメカニクス……宇都宮 啓
股関節運動療法の筋電図……大久保 雄 他
グロインペイン症候群とFAIの融合 ①-cleft signとFAI……中山景介 他
グロインペイン症候群とFAIの融合 ②-cleft signとは何か……西村春来 他
治療
グロインペイン症候群に対する治療……齊藤昌愛 他
FAIに対する治療……福島健介 他
股関節機能改善に対するリハビリテーションの考え方-徒手介入の意義と実際……小野志操
エコーを用いた股関節リハビリテーション……齊藤正佳 他
股関節鏡手術後のリハビリテーション……立石聡史
グロインペイン症候群に対するリハビリテーション……二瓶伊浩 他
エリートアスリートへの股関節リハビリテーション-鼡径部痛の再発予防と求心位保持のための機能的アスレティックリハビリテーション……畑中仁堂
将来の展望
グロインペイン症候群診療の未来……仁賀定雄
FAI診療の未来……村田洋一 他
【連 載】
クイズに挑戦! 運動器エコーとスポーツ外傷・障害 第3回
本当に痛くて…絶対に折れてると思います!……山田和矢
暑熱対策最前線 第3回
労作性熱射病に対するプレホスピタル対応の最適化……細川由梨
実践!エビデンスに基づくスポーツ医・科学 第15回
第三部 エビデンスをつくる・伝える
研究の始め方・進め方……山田 実
【臨スポOPINION】
靱帯・腱付着部の基礎……篠原靖司
【臨スポニュース】
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書籍情報
- ISBN:9784011004303
- ページ数:120頁
- 書籍発行日:2026年3月
- 電子版発売日:2026年3月3日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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