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- 薬局 2026年2月 Vol.77 No.2 リエゾンにつなげる 骨粗鬆症 新ガイドラインから知識をリモデリング!
商品情報
内容
長期的な骨粗鬆症の治療では,骨粗鬆症の診断や薬物治療の開始だけでなく,休薬や切り替え時の考え方,さらに薬剤師による継続的なフォローアップが重要となります.また適切な薬学管理のためには,各治療薬の特徴だけでなく,実際にそれらの薬が使われる場面や処方内容について実践に即して知っておく必要があります.
本特集では,骨粗鬆症とその治療についての基礎知識だけではなく,各治療薬が処方される典型症例の解説,薬剤師による骨折予防への多様な関わり方など,骨折予防や骨粗鬆症治療の実践に焦点を当てて構成しました.骨粗鬆症治療の全体像をわかりやすくアップデートできる,またリエゾンサービスの一員である薬剤師の即戦力となる特集です.
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序文
巻頭言
超高齢社会が進行するわが国において,骨粗鬆症は今や無視できない大きな課題となっている.『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版』が10年ぶりに改訂され,骨折予防にはチーム医療の実践が不可欠であることが明示された.本特集では,診断や薬物療法の開始のみならず,休薬・切り替えの判断,アドヒアランスの維持,自己注射の支援,骨密度・骨代謝マーカーによる評価,そして病院と地域をつなぐリエゾンサービスまで,臨床の現場で“いま必要な知”を再構築した.
軽微な外力による脆弱性骨折は,高齢者の生活の質(QOL)と日常生活活動度(ADL)を著しく低下させ,その予防は喫緊の医療的・社会的課題である.国内で骨粗鬆症を患う患者数は1,590万人に上ると推定されており,「疾患としての骨粗鬆症」に対する予防と治療の知識普及は急務といえるであろう.今回の『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版』では,Minds診療ガイドライン作成マニュアルに基づき,体系的なシステマティックレビュー(CQ方式)によって最新のエビデンスが集約されている.治療薬の領域では,骨形成と骨吸収のバランスに着目した薬剤が主流であり,最新のガイドラインには,新規薬剤に関する情報が追加されるとともに,治療が長期にわたる場合の治療薬の切り替えとその順番(逐次療法)についての知見も集められている.また,患者一人ひとりの骨折リスクや治療履歴を総合的に評価し,最適な薬剤を選択することが求められることも強調されている.骨粗鬆症の治療が成功するかどうかは,治療薬が適切に届き,長期にわたり継続されるかにかかっている.しかし,骨粗鬆症治療の服薬継続率は依然として低いのが現状で,治療開始後1年で45.2%が処方どおりに服薬できず,5年以内には52.1%が脱落するとされている.薬剤師は,骨粗鬆症リエゾンサービス ®(OLS)を担う骨粗鬆症マネージャー ®の一員として,多職種連携のなかで,アドヒアランスの向上に最も貢献できる存在である.OLSは,脆弱性骨折患者に対する二次性骨折予防活動〔骨折リエゾンサービス ®(FLS)〕に加え,一次性骨折予防も含む包括的診療支援サービスであり,わが国でも2022年より二次性骨折予防継続管理料の算定が可能となったことで,その活動がさらに発展しつつある.本特集をとおして知識を「リモデリング」し,複雑化する薬物療法の最新戦略を理解するとともに,リエゾン活動の核となって,栄養・運動指導や転倒予防を含む包括的な診療支援を推進し,「骨折の連鎖を絶つ」という目標達成に貢献されることを強く期待する.
藤田医科大学医学部 内分泌・代謝・糖尿病内科学 教授
鈴木 敦詞
目次
特集 リエゾンにつなげる 骨粗鬆症 新ガイドラインから知識をリモデリング!
特集にあたって(鈴木敦詞)
薬剤師が知っておきたい!骨粗鬆症の基礎知識
・骨代謝とカルシウム代謝の基本からわかる骨粗鬆症(竹内靖博)
・骨粗鬆症の臨床をとらえる ─骨折リスクと治療戦略─(萩野 浩)
典型症例からわかる!骨粗鬆症治療薬
・ビタミンD製剤:単剤使用を中心に,エルデカルシトール含む(田中健一)
・ビタミンK製剤とカルシトニン製剤(岩本 潤)
・ビスホスホネート薬(土江博幸ほか)
・選択的エストロゲン受容体修飾薬(SERM)(寺内公一)
・PTH/PTHrPアナログ:テリパラチド,アバロパラチド(野津雅和)
・抗RANKL抗体:デノスマブ (宮本健史)
・抗スクレロスチン抗体:ロモソズマブ(蛯名耕介)
治療を支える!骨粗鬆症治療の薬学管理
・服薬指導に活かせる骨密度・骨代謝マーカーの基礎知識(三浦雅一)
・剤形・用法から最適な薬剤を選択する(宮原富士子)
・自己注射製剤の手技・保管のトリセツ(長谷奈那子)
つながるリエゾン! 多職種で患者さんの骨を守る
・骨折予防のためのリエゾンサービスのすすめ ─病院薬剤師篇─(森﨑崇文)
・骨折予防のためのリエゾンサービスのすすめ ─保険薬局薬剤師篇─(藤戸淳夫)
・日常診療に潜む「隠れ骨粗鬆症」を見つける(髙田潤一)
・骨粗鬆症治療中の患者に対する薬剤師の向き合い方(石橋英明)
シリーズ
・えびさんぽ 骨折の予防に対するビスホスホネート薬の効果はどれくらいですか?(青島周一)
・みんなどうやってる?がん薬剤師外来
〈第2回〉どこから,がん薬剤師外来を始めればよいでしょうか?
(内池明博 川上和宜 坂田幸雄 杉野善彦 福岡智宏)
・薬剤師40年目の独り言
「調剤中に話しかけるな」という薬剤師の主張(鎧のない薬剤師)
・飲み合わせ研究所
子どもの服薬Tips〈第38回〉クラリス ®ドライシロップ10%小児用(小嶋 純 米子真紀)
・ぐっとよくなる! 漢方処方
快訣(かい けつ)ビフォーアフター〈第26回〉もう一歩踏み込んだ感冒の治し方
局面の変化で一変する漢方薬の適応症(津田篤太郎)
・Gebaita?! 薬剤師の語(カタ)ログ 〈第50回〉
“何かあったら”という先にある「何か」(篠田康孝)
・薬剤師の1,2,3,4!(ヒフみよ)大井教授の皮膚×くすり講座
14時限目 皮膚外用剤の選定療養と調剤の留意点(大井一弥)
・タイパUP!誰も教えてくれなかった 臨床業務の段取りお手本ファイル〈File 11〉
入院支援センターでの情報収集と患者面談(福島 綾)
レポート
〈第2回〉POLSET
転倒リスクが高い多剤処方(及川香代 佐藤 憲一)
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書籍情報
- ISBN:9784525940294
- ページ数:144頁
- 書籍発行日:2026年2月
- 電子版発売日:2026年1月21日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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