JOHNS 第41巻6号 感覚器のリハビリテーション

  • ページ数 : 112頁
  • 書籍発行日 : 2025年6月
  • 電子版発売日 : 2025年11月21日
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内容

感覚器のリハビリテーション

序文

序 感覚器のリハビリテーション


耳鼻咽喉科頭頸部外科は感覚器診療の中で聴覚,平衡覚,嗅覚,味覚を主体的に取り扱う診療科であり,これらの感覚障害を抱えた患者さんが多数受診される。障害の中には適切な薬物療法や手術療法で改善可能なものがあり,検査で病態を把握し治療することが可能である。一方,主として受容器・神経障害に基づく感覚器障害は現時点で効果的な薬物療法が開発されておらず,治療法としてはリハビリテーションが主体となる。

リハビリテーションは障害を持つ個人の機能を最適化し能力低下を低減するための一連の介入を指す言葉である。従来は肢体不自由をはじめとする運動機能の改善に主眼が置かれていたが,現在では感覚障害や精神障害への介入を広く含む概念となっている。

近年耳鼻咽喉科頭頸部外科の各感覚領域でリハビリテーションに関する研究が進みつつあり,病態生理に基づいたリハビリテーションの構築が行われている。聴覚においては補聴器を活用したリハビリテーション,人工内耳治療によるリハビリテーションが行われている。耳鳴については,聴覚入力により耳鳴りが軽減することから同じく補聴器を用いたリハビリテーションが行われ,またtinnitus control instrument(TCI)を用いた積極的な介入も進んでいる。平衡障害のリハビリテーションは残存する患側の平衡機能の強化,および代償する健側の平衡機能強化を目指して前庭リハビリテーションが行われている。嗅覚障害については2009年に欧州からolfactorytrainingが初めて提唱され,特に2020年に全世界に拡大した新型コロナウィルス感染症で神経性嗅覚障害患者が急増し,全世界に普及した。味覚障害も嗅覚障害と同じく化学感覚障害であり,味物質を用いたトレーニングが施行されている。

本特集ではこれら耳鼻咽喉科領域の感覚器リハビリテーションの解説に加え,リハビリテーション診療総論を日本リハビリテーション医学教育推進機構の久保俊一先生にご解説いただき,また関連,先行するリハビリテーション分野として視覚のリハビリテーションをやさしい目のクリニックの木村亜紀子先生,国立障害者リハビリテーションセンターの清水朋美先生に,触覚障害のリハビリテーションについて文京認知神経科学研究所の武田克彦先生にご解説いただく。最後に近未来のリハビリテーションの向上への取り組みとして,神経可塑性作動薬によるリハビリテーションの促進について東京大学の佐原利人先生,横浜市立大学の阿部弘基先生,高橋琢哉先生にご解説いただく。

本特集が読者の先生方にとって有意義かつ明日からの診療のお役に立てるような内容であれば幸いである。


近藤 健二

目次

感覚器のリハビリテーション

感覚器のリハビリテーション……近藤 健二

総 論

リハビリテーション診療総論-感覚器における意義を含めて-……久保 俊一

耳鼻咽喉科頭頸部外科領域のリハビリテーションの概要……土井 勝美

聴覚障害のリハビリテーション診療

聴覚リハビリテーションの概念とその位置づけ……高野 賢一

海外の動向……麻生  伸

わが国での取り組み……三瀬 和代・他

小児人工内耳のリハビリテーション……赤松 裕介

耳鳴のリハビリテーション診療

補聴器を用いて……高橋真理子

耳鳴のリハビリテーションにおけるカウンセリング……上野 真史・他

平衡障害のリハビリテーション診療

その概念とわが国における前庭リハビリテーション診療の歴史……青木 光広

「平衡訓練/前庭リハビリテーション診療の基準-2021年改訂-」について……伏木 宏彰

海外の動向……岩﨑 真一

嗅覚障害のリハビリテーション診療

嗅覚リハビリテーション診療の概念とその位置づけ……三輪 高喜

海外の動向……菊田  周

わが国での取り組み……奥谷 文乃

味覚障害のリハビリテーション診療

味覚障害のリハビリテーション診療とその位置づけ……海老原 覚・他

耳鼻咽喉科の立場から……任  智美

視覚障害のリハビリテーション診療

小児に行われる弱視訓練……木村亜紀子

中途視覚障害者に行われるロービジョンケア……清水 朋美

触覚障害のリハビリテーション診療

触覚障害のリハビリテーション診療……武田 克彦

薬で広がるリハビリテーションの未来

人工内耳治療における薬剤介入の可能性……佐原 利人・他

連載

古典あれこれ

脳神経外科学の父ハーヴェイ・ウィリアムス・クッシング,その若き日の足跡……細谷  誠

診療つれづれ

医療的ケア児との歩み……植田  穣

ABR-深く理解し,正しく判定するために-

幼小児の神経疾患とABR……加我 牧子

わたしの研究歴

私の臨床研究歴……市村 恵一

症例をどうみるか

鼻閉を契機に診断された鼻副鼻腔原発の炎症性偽腫瘍例……堀切 教平

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書籍情報

  • ISBN:9784885635922
  • ページ数:112頁
  • 書籍発行日:2025年6月
  • 電子版発売日:2025年11月21日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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