大地震から認知症高齢者を守れ!!

  • ページ数 : 111頁
  • 書籍発行日 : 2018年6月
  • 電子版発売日 : 2025年12月3日
¥1,980(税込)
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商品情報

内容

●認知症ケア現場の震災体験を自然災害DCPに生かそう! ●熊本地震の実体験から、すべての介護サービス事業者に向けたメッセージ。 ●災害時に何ができて何ができないか、求められる支援とは何か。実体験から学ぶ医療従事者必携のテキスト。 ●マニュアル作成や職場研修にも最適!!

序文

「はじめに」にかえて震災を体験して改めて思うこと

3.11 東日本大震災、4.16 熊本地震、この両日、私は、一生忘れられない日になりました。東日本大震災では、岩手の友人の事業所が被災して、3月22日に熊本からワゴン車で必死に駆けつけた、いわば支援する側の立場でした。しかし、一面の海底の泥に埋まった果てしない瓦礫を見て、いったい、自分たちに何ができるのだろうと呆然と立ちすくんだことを覚えています。その後、何度か岩手に支援のため、物資などを持参しましたが、自分たちは九州からの強行軍で、人手不足に苦しむ事業所に1 週間スタッフ1 名を出すのがやっとでした。

そして、熊本地震は起きました。

東日本大震災の支援後、帰熊すると桜が満開で、あちこちで花見を楽しむ様子がみられ、違和感を抱きながらも日常は過ぎ去っていきました。あのとき、誰が熊本でも、このような巨大地震が起きることを予測できたでしょうか?

いえ、実は予測はあったのです。2015年、地震研究者は、九州に潜む断層の危険性や地面の見えないうねりを報告していました。しかし、熊本の現地では、災害に対し、あまりに無関心だったのです。

あのとき、もっとみんなが意識していたら、事はここまで大きくならなかったのではないでしょうか? 震災による死者の数は、もっと少なかったのではないでしょうか? 皆さんの地域では、備えはできているのでしょうか?

不思議なことに、熊本地震は自分たちの事業所、自分たちの地域に起きた大変な出来事であり、激震と指定されるほどの災害であったのに、私たちの記憶は薄ぼんやりとしています。心理の先生方に聞くと、「PTSD ではないか」と言われます。日常に適応するために、私たちの心が震災の記憶を忘れさせようとしています。また、震災から半年後、熊本で被災した多くの県民が、うつなどの病も発症しました。

熊本地震の体験は、このままそっとしておけば静かに風化していきます。風化とは、被災していない他者が、その気持ちもわからず、気にもとめなくなることだと思っていましたが、そうではなかったのです。被災した自分たちの心が風化を促進していくのだと今、気がつきました。

そこで改めて、あのときの災害の怖さや、災害支援の素晴らしさを思い起こし、熊本から発信する必要を感じました。私たちには災害時に支えてくれた仲間がいます。その方々にもボランティアで書籍化への協力を求めました。貴重な資料として、Facebook に記した内容をもとに記憶を繰り、認知症の人を支えるケア者・地域住民として、必死に暮らしてきた日常とその気づきを皆さんに投げかけたいと思いました。さらに、支援者の立場からの示唆やどこでも使えるマニュアルも考えました。災害は、明日、皆さんの職場で起きることかも知れません。実際、日本の地質や地域の災害の歴史を辿れば、それは、自分たちのこととして、きっとご理解頂けるだろうと思います。この本を、特に現場経験の少ない若手スタッフの皆さんにもご紹介ください。

まず、災害への備え、どうか間に合いますようにと、心から願っています。


平成30 年5 月吉日

高橋 恵子

目次

Chapter 1 熊本地震とは?

Chapter 2 熊本地震 災害の実態

1.緊急段階

2.応急段階

3.復旧・復興

4.予防段階

 インタビュー 若手スタッフ2人が経験したグループホーム震災当日

 回想 発災初日、私は台湾にいた!!

 ■災害時、認知症の人を支えるために必要な小規模事業所管理者の心得

 コラム 震災から1ヵ月、小規模多機能ホームの状況

Chapter 3 事業所側の自然災害への備え

 コラム 厚生労働省現地対策本部から熊本の皆様へ

Chapter 4 震災の支援とフェーズ

Chapter 5 支援に向かう側からの視点

1.DCATの活動

2.日本ホスピス・在宅ケア研究会の活動

 ■緊急時DCATによる熊本支援結果報告

 インタビュー 災害支援活動に心を寄せて

 コラム 震災経験者として思うこと

Chapter 6 小規模事業所への災害支援活動の心得

Chapter 7 災害時のコミュニケーションツール―SNSは何をもたらしたか―

Chapter 8 被災者と支援者をつなげるネットワーキングの必要性

 ■SNS を活用したネットワークの成果について 

Chapter 9 災害時のフェーズとケアの在り方―主にストレスマネジメントの観点から―

Chapter 10 復興支援ふれあい活動

1.避難所カフェ「ふれあいホームほたる」

2.小規模多機能ホーム「ほたる」の土壁復旧

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書籍情報

  • ISBN:9784911601204
  • ページ数:111頁
  • 書籍発行日:2018年6月
  • 電子版発売日:2025年12月3日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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