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レジデントノート増刊 Vol.27 No.14 基本の「型」をマスターし消化器診療に強くなる

  • ページ数 : 231頁
  • 書籍発行日 : 2025年11月
  • 電子版発売日 : 2025年12月4日
¥5,170(税込)
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商品情報

内容

消化器診療の全体像がみえる!救急・病棟で迷わず動ける!
研修医や非専門医が救急・病棟でよく出合う消化器疾患にフォーカス!当直・救急での初期対応から診断,治療,入院後管理に至るまで,場面ごとに「今,何をすべきか」をその根拠とともに専門医が丁寧に解説します.「急性腹症」や「消化管出血」などにも慌てず対応できる型が身につきます.また,CTや腹部エコー画像の読影のコツ,コンサルトの際に必要な情報,抗菌薬投与の考え方など,研修医が知っておくべきTipsが満載です.

序文

消化器診療は幅広い領域をカバーし,臓器横断的な知識と技術が求められる診療科です.扱う疾患も救急疾患から慢性疾患まで多岐にわたります.そのぶん,難しそうだと感じていませんか? しかし視点を変えれば,消化器診療をしっかりと学んでおくことは,日常診療や救急現場で遭遇するさまざまな疾患に対応できる力を養うことにつながります.私自身も研修医の頃,消化器の知識と診療経験が増えるほど,診療の引き出しがぐんと増えた感覚がありました.

また,消化器疾患は救急外来で遭遇する機会も多く,診療の起点となる初期対応は重要です.質の高い初期評価と対応がなされることで,その後の治療がよりスムーズに進むことは言うまでもありません.消化器疾患に強い研修医は,私たちにとって心強い存在となります.

本書は,こうした背景をふまえて,初期研修医や若手医師にぜひ押さえてほしい消化器診療の鉄則やコツをわかりやすくまとめた一冊をめざしました.既存の教科書ではなかなか得られない「現場感覚」や「思考プロセス」を重視し,執筆者それぞれの経験や知恵が詰まった内容となっています.また,この一冊で消化器疾患を整理できるよう,疾患各論では一連の流れを意識した構成をとり入れました.救急外来で診断と初期対応を行う場面,病棟で入院管理を行う場面,さらには退院後のフォローアップまでを含め,疾患を「点」ではなく「線」として理解できるようにしています.編者として特にこだわった点は大きく4 つあります.

まず1 つ目は,診断と治療の「パターン」を学ぶことです.消化器疾患は多彩で鑑別診断も複雑に感じられがちですが,まずは典型的なパターンを理解することが何より大切だと考えています.典型例を知り,基本的な流れを身につけてこそ,応用力が育っていきます.あらゆる腹痛を最初からすべて鑑別できる必要はありません.まずは「この疾患ならこう進む」という基本形を押さえておきましょう.

2 つ目は,画像診断の克服です.消化器診療ではエコーやCT といった画像診断が重要な役割を果たしますが,多くの研修医はここに苦手意識をもっています.本書では,画像の見方や診断のポイントをわかりやすく解説していただきました.

3 つ目は,コンサルテーション力の向上です.消化器内科医が求めている情報が,上手に簡潔に伝えられることは非常に重要です.特に電話でのコンサルトでは,必要な判断材料が適切に伝わるかどうかがその後の対応に大きく影響します.ぜひ「上級医や専門医が知りたいこと」を意識してコンサルトできる力を養っていただければと思います.

そして4 つ目は,疾患の全体像を理解することです.研修医時代はどうしても診断や初期対応だけ,あるいは入院後の管理だけ,といった「スナップショット的な経験」になりがちです.しかし疾患の経過や治療の流れを知っておくことは,次に起こりうる展開を予測し,今なすべき判断を導く大きな助けになります.本書を通じて,消化器疾患を「一連の流れ」として捉える視点を身につけていただければ幸いです.

消化器内科を志す方はもちろん,将来どの診療科に進む方にとっても消化器診療の知識と経験は大きな財産になります.ぜひ本書を活用して,「消化器診療に強い研修医」を目指していただきたいと思います.

最後に,お忙しいなか本書のために執筆をご担当いただいた先生方に心より感謝申し上げます.現場で積み重ねられた知恵と経験が詰まった本書が,多くの若手医師の力になることを願っています.

本書が皆さんの臨床に新たな視点と自信をもたらし,消化器診療をより楽しめるきっかけとなれば,嬉しい限りです.


2025年10月

公立豊岡病院 消化器科
宮垣亜紀

目次

第1章 消化管出血

1. 消化管出血の総論【宮垣亜紀】

2. Mallory-Weiss症候群【宮垣亜紀】

3. 食道胃静脈瘤【佐藤孝生】

4. 胃十二指腸潰瘍【黒内光輝】

5. 大腸憩室出血【田中克英】

6. 虚血性大腸炎【藤澤瑞穂】

第2章 急性腹症

1. 急性腹症の総論【宮垣亜紀】

2. 上部消化管穿孔【柿沼寛人】

3. 下部消化管穿孔【伊藤裕介】

4. 癒着性腸閉塞【藤澤亮裕】

5. 大腸閉塞【松田知也,福田賢一郎】

6. 急性虫垂炎【狩野謙一】

7. 大腸憩室炎【池田 彩】

第3章 肝胆膵の救急疾患

1. 肝胆膵疾患の総論【宮垣亜紀】

【肝臓】

2. アルコール性急性肝炎【西田紘司】

3. 肝性脳症【立花杏友】

4. 特発性細菌性腹膜炎(SBP)【内山 学】

5. 細菌性肝膿瘍【三木秀晃】

【胆膵】

6. 急性膵炎【藤垣誠治】

7. 急性胆嚢炎【佐貫 毅】

8. 急性胆管炎【辻 博晶】

9. Fitz-Hugh-Curtis症候群【堀内正夫】

第4章 腸管感染症

1. 感染性腸炎【大谷 昂,宮﨑岳大】

2. Clostridioides difficile感染症【佐々木充子】

第5章 消化器マイナーエマージェンシー

1. 消化管異物【山羽智大】

第6章 知っておくと役立つ消化器治療薬の使い分け

1. 便秘薬の使い分け【宮垣亜紀】

2. 制吐薬の使い分け【宮垣亜紀】

3. 経管栄養の使い分け【宮垣亜紀】


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書籍情報

  • ISBN:9784758127448
  • ページ数:231頁
  • 書籍発行日:2025年11月
  • 電子版発売日:2025年12月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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